ウクライナ西部の街、リビウにある国立博物館の壁はむき出しになっている。本来は精巧な金の装飾を施した壁板がそこに展示されていた。17世紀のバロック様式の教会から回収したものだ。しかしそれらは急いで1つにまとめられ、地下に隠された。ロシアの襲撃に備え、街の文化遺産を守るための措置だった。 「現在我々は、ロシアが居住地域をどのように砲撃するのか分かっている。避難する人々さえも狙われる」。そう語るのはリビウ国立博物館のイホール・コジャン館長だ。「彼らはそんなことはしないと請け合っていたが、もう信用できない。だから自分たちの文化資産をきちんと保護する必要がある。何と言っても我が国の宝だから」。ロシアによるウクライナ侵攻はすでに、著名なウクライナ人画家、マリア・プリマチェンコの作品を収蔵した美術館を破壊した。プリマチェンコの色彩豊かで創造性あふれる作品は、パブロ・ピカソとマルク・シャガールの両者から

さて、今回これを書いているのは、それだけ気分良く、アゲた感じで展示を見ていたところ、最後の最後で非常に残念な思いをしたから。 先にも少し書いたように、今回は同じ展覧会に二度目の来訪、なのに。 最近、うちでは息子に「博物館ノート」というものを作らせ、博物館や美術館に行く際にはそのノートと”鉛筆”を持っていかせるようにしている。ただ展示されているものを見て回るだけでなく、気になったものをメモしたりスケッチしたりさせることでより好奇心が深まり、調べるという態度を培うことで始めさせてみた。また、息子の通う学校では自主学習や探求教育を推進していることもあり、いろいろな機会で自分が調べたこと・学んだことを発表する機会があるため、その準備にもちょうど良いので続けさせている。 加えて、インクを使うペンはなぜNGなのか、なぜ”鉛筆”しか持たせないのか、混雑したときはどうすべきかなど、博物館・美術館におけるマ

西村康稔経済再生担当相は記者会見で、新型コロナウイルスの重点的な対策が必要な「特定警戒都道府県」でも公園、博物館、図書館や美術館は感染防止策を徹底した上で活動を再開できるようにすると述べた。

世界的コレクターから大阪府堺市に寄贈され、鑑定額で計7億円とされるクラシックカー50台が、大阪市港区の「赤レンガ倉庫」で2018年から常設展示される。 BMW社製を中心にした50台で、展示スペースを確保できないまま堺市内の倉庫で眠っていた。市は「ファンが羨むような名車を気軽に楽しんでもらえる」としている。 寄贈者は、「カメラのドイ」の創業者で、1990年に他界した土居君雄氏。遺族から93年、土居氏が収集していた画家アルフォンス・ミュシャの作品300点以上とともに、「新婚時代を過ごし、いい思い出がたくさんあるから」と、堺市に贈られた。 50台のうち49台は、1920年代後半~80年代のBMW社製。同社に1億8200万円と鑑定されたスポーツカー「507ロードスター」や、世界に数台しか現存しないという三輪トラック「F79スリーホイーラー」などがあり、「ドイ・コレクション」として世界に知れ渡ってい

英ロンドンの大英図書館で披露された「金剛般若経」の一部。拡大鏡越しに経典の一節が読み取れる(2016年3月2日撮影)。(c)AFP/JUSTIN TALLIS 【3月3日 AFP】英国ロンドン(London)の大英図書館(British Library)で披露された大乗仏教の経典「金剛般若経(Diamond Sutra)」の一部。拡大鏡越しにはっきりと経典の字や仏教画が見て取れる。 「金剛般若経」は1900年に中国北西部の洞穴で発見された。868年に作製されたもので、現存する出版年が明示された完全な印刷物としては世界最古。まもなく米国の博物館に貸し出される予定で、国家間での貸し出しは初めて。(c)AFP

日本人の精神をキリスト教と比較させて論じた『武士道』などの著作で知られ、国際連盟事務次長を務め、国際的にも活躍した新渡戸稲造(1862~1933)の遺品や蔵書などを展示する、青森県の十和田市立新渡戸記念館(新渡戸常憲館長)が存続をめぐって揺れている。 同館は、新渡戸稲造の蔵書の寄贈を受けた新渡戸文庫のあった同市の敷地に、1965年に設立され、盛岡藩士だった新渡戸の祖父、傳(つとう)が開拓した郷土の歴史や、新渡戸の遺品や蔵書、直筆の書、業績をめぐる展示など、資料約8000点が展示されている。 しかし今年4月、市から建物の耐震強度不足を指摘され、現在は休館状態となっている。河北新報など地元紙の報道によると、市は6月末で廃館とし、館員全員を解雇、今年度中に建物を解体する方針を示しており、12日から始まる市議会で、同館を廃止する条例を提出する姿勢を示している。 これに対して同館は、性急な判断で十分

県立金沢文庫(横浜市金沢区)で9月初め、国指定重要文化財の多数の仏典にカビが発生した。空調装置が老朽化し、収蔵庫の湿度を管理できていなかったのが原因だ。空調には不具合が多発していたのに、財政難で更新できなかったという。展示をとりやめてカビを取り除く作業を進めているが、再オープンの予定も抜本的対策の見通しも不透明だ。 カビが発生したのは「宋版一切経」。鎌倉幕府の有力者だった北条実時が中国宋から取り寄せた仏典で、3486帖(じょう)が残っており、国の重要文化財に指定されている。171の木箱に入れてあったが、131箱で雪を散らしたような白カビが表紙に発生した。 文庫長の永村眞・日本女子大教授によると、収蔵庫内は気温20度、湿度60%に設定していたはずだが、調べると湿度は70%を超えていた。さらに文化庁の専門家による調査で、壁や棚の木材がかなりの水分を含んでいることが判明。家庭用の除湿器を10台導

File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
北海道東部、浦幌町で学芸員をしていますが、ここは博物館や浦幌町の公式サイトではありません。大学での専攻は植生学(植物生態学)ですが、浦幌のこと、十勝のこと全般を担当できるよう猛勉強中です。鉄道が好きなので、十勝の鉄道について、新たに資料収集や調査研究に努めていきたいと思っています。また、地域博物館・小規模博物館の役割、専門職の非正規雇用問題、図書館との連携(MLA連携)に関心があります。カトリックですがエキュメニカルなつもり。日本共産党員ですが唯物論ではなく連携協同を模索しているつもり。鉄道マニアですが模型や写真も本格的にはやらず乗って愛でているだけ。研究関係はこちらをご覧下さい。 https://researchmap.jp/read0149873/

トップ > 三重 > 4月7日の記事一覧 > 記事 【三重】 運営費ノルマで苦難の道 県総合博物館いよいよ開館 Tweet mixiチェック 2014年4月7日 19日の開館が間近に迫った県総合博物館=津市一身田上津部田 県総合博物館が十九日、津市一身田上津部田にいよいよ開館する。老朽化した県立博物館(津市広明町)に代わり、県が百二十億円をかけて整備した新たな知の拠点には、実は「年間運営費の二割削減」のノルマが課せられている。財政難の中で巨額の建設費を投じた引き換えに、鈴木英敬知事が突きつけた。達成は容易ではない。 二階の入り口から階段で三階に上がると、目に飛び込むのは、県内で初めて化石が見つかった古代ゾウ「ミエゾウ」の巨大な骨格標本。その奥の基本展示室には、三重の自然を再現したジオラマが並ぶ。布谷(ぬのたに)知夫館長(65)は「三重の歴史、文化、自然がすべて分かる」と自負する。 一九五

開館から約30年が経過した栃木県内の博物館の収蔵スペースが限界に近づいている。文化的価値があるため収蔵品は廃棄できず、財政難から収蔵庫の増設や建て替えも難しい。各館は寄贈を断ったり、収蔵品を空きスペースに詰め込んだりしているが、関係者は「博物館の機能が果たせなくなるかも」と危機感を募らせている。 宇都宮市睦町の県立博物館の民俗収蔵庫。1人がようやく歩ける狭い通路の脇に、那須塩原市に墓所がある明治の元勲・大山巌が別荘で使っていた馬車が置かれていた。明治時代の古タンスや戦前のかんぴょう剥き機なども並ぶ。身長より高い収蔵棚の上には、那珂川のアユ釣りの舟が置かれていた。案内した学芸員は「よくここに入れたな」と声を上げた。 同館は1982年、考古、民俗など七つの収蔵庫を備える総合博物館として開館。だが、資料収集や一般からの寄贈などで、民俗、動物・植物、地学の三つの収蔵庫は約10年前からほぼ満杯状
2012年4月29日日曜日 参加、いまどきの新・学芸員―採用の現状と未来。 美術史学会シンポジウム「いまどきの新・学芸員-採用の現状と未来」(4/28・阪大)に参加して来ました。 開催趣旨より抜粋 近年、美術館博物館の新・学芸員の採用において、任期制を導入したり、嘱託などの非常勤とするケースが多くなっています。(中略)しかし、声高に異議をとなえるだけでは問題解決にはいたりません。(中略)そこで、このシンポジウムでは、採用する側とされる側の双方からの報告により、まずは情報を共有し、実情を把握することを目指します。また、非正規雇用のデメリットだけではなく、メリットにも目を向けることで、新・学芸員の未来を展望したいと考えています。(後略) いまどきの新・学芸員-採用の現状と未来[PDF] 参加の動機 昨年度まで図書館で非正規として働いていたのと、そこから現在は非正規をテーマに修論を書こ
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