電子書籍の標準フォーマットとしてIDPF(International Digital Publishing Forum、国際電子出版フォーラム)によって昨年10月に策定されたEPUB 3は、縦書きやルビといった日本語対応を含む多くの多言語対応の実現などがあり、急速に普及し始めています。 EPUB 3は事実上の業界標準(デファクトスタンダード)の地位を得ました。そして現在、このEPUB 3をISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)、つまり世界各国の代表から構成される機関が定める公的標準(デジュールスタンダード)にする動きが始まっています。 EPUB 3がISO/IECの標準になることで各国政府の調達要件を満たしやすくなり、また教科書や図書館などの標準規格を重視する分野への採用が進むと考えられています。 日本政府の支援がすぐに受けられず 日本はこれまでIDPFでのEPUB 3策定に当

オライリー・ジャパンから先日発表されたプレスリリース「ePUBフォーマットによる電子書籍のラインナップを開始します」にあるとおり、弊社トップスタジオはオライリー・ジャパンとの共同事業として、ePUBフォーマットでの電子書籍の制作を開始しました。 トップスタジオではこのePUBフォーマット電子書籍の出版候補の選定、翻訳、編集、そしてePUB制作までに関わっています。本稿では、このePUBの制作プロセスを支えるシステムにフォーカスを当て、その仕組みについて紹介します。フリーソフトウェア/オープンソースソフトウェアの集合体としてのシステム ePUBの作成にはいろいろな手法がありますが、制作を支えるシステムを構築する上で最も重視したのは、できる限り自動化し、手作業による調整を最小限にするということでした。そのため、このシステムでは原稿を常に最新マスターデータとしてそこから一方向にePUBを作成す

EPUB 3 Becomes Final IDPF Specification | International Digital Publishing Forum EPUB 3は、HTML5とCSS3など現在W3Cで策定中の最新のWeb標準をベースにしたオープンな電子書籍フォーマットです。アップルのiPadやGoogle Books、ソニーのReaderなどで採用されており、PCでもEPUBリーダーをインストールすることで表示可能で、電子書籍の有力な国際標準フォーマットと考えられています。 また、縦書きやルビ、圏点(傍点)、禁則といった日本語の書籍に不可欠だった要素が含まれているため、EPUB 3の登場は国内での電子書籍の普及や、日本語の電子書籍を世界に向けて販売できる環境が整うと期待されています。 IDPF(International Digital Publishing Forum)で
![[速報]「EPUB 3」がついに完成! IDPFが発表](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2fca0810e4b6b3ead24b6451d312016131bc72a4ae%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fwww.publickey1.jp%252Ffbico_pblky.png&f=jpg&w=240)
■講演タイトル: EPUB 3 で変わる電子書籍の表現力 http://dtp-booster.com/vol29/ ■イベント名: DTP Booster 029(Tokyo/110712) http://www.dtp-booster.com/ ■日時: 2011年7月12日(火)19:00-21:00
publeは2024年4月30日に終了させていただきました。 長年ご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。

電子書籍フォーマット「EPUB 3」の縦書きとルビを、先週リリースされたGoogleChrome 10で試す(記事内サンプル付き)グーグルは先週、同社が開発するWebブラウザの最新バージョンであるChrome 10を公開しました。Chromeは自動アップデート機能を備えているため、多くのChromeユーザーはすでにChrome 10を利用しているでしょう。 そのChrome 10には、電子書籍のEPUB 3で策定が予定されている日本語の縦書きとルビ、圏点などの機能がすでに実装されています。EPUB 3のこれらの機能は現在策定中のCSS3で定義されたものを参照することになっています。そのCSS3の機能がChrome 10に実装された、というわけです。縦書きというのは、文字通り文字の並びを縦方向に表示すること。ルビとは漢字かんじの横よこ(横書きの場合は漢字の上)にふりがなをふること、圏点

Publickeyでは、現在策定中の電子書籍フォーマット「EPUB 3」の動向について積極的に伝えていますが、ここでちょっと立ち止まって、EPUB 3とは何か? という基本的な情報について簡単にまとめておこうと思います。 EPUBの仕様はオープンかつフリー EPUBとは、「電子出版」を意味する「Electronic Publication」からとった名称といわれていて、International Digital Publishing Forum(IDPF、国際電子出版フォーラム)が策定をすすめている電子書籍のファイルフォーマットです。ちなみにEPUBは「イーパブ」と読みます(EPUB 3はイーパブスリー)。また、表記は「ePub」と表記されることもありますが、最近は「EPUB」とすべて大文字で表記されることが多いようです(仕様書などでは「EPUB」と表記されています)。 イースト株式会社の

これから普及が予想される電子書籍や電子雑誌がインタラクティブになっていくことは間違いありません。映像が埋め込まれたニュース、好きな角度から洋服が見られるファッション雑誌、操作しながら解いていけるパズル、途中で登場するモンスターを倒さないとその先が読めないロールプレイング小説、なんていうのもあるかもしれませんね。 将来の電子書籍はアプリケーションと区別がつかなくなる、と僕は考えています。 先日ワーキングドラフトが公開された次世代電子書籍フォーマット「EPUB 3」では、JavaScriptが仕様の中に組み込まれる予定です。将来の電子書籍でのインタラクティブな実装はJavaScriptによって行われることになります。HTML5/SVGで定義されたスクリプティングをサポート 昨年の12月22日にインプレスR&Dが創刊した電子出版をテーマにした電子雑誌「On Deck(オンデッキ)」の1月18日

電子書籍フォーマットの国際標準仕様を策定しているIDPF(International Digital Publishing Forum、国際電子出版フォーラム)は15日、現在策定中の電子書籍フォーマット「EPUB 3」のパブリックドラフトを公開したと発表しました。 EPUB 3 Specification Public Draft Released | International Digital Publishing Forum EPUB 3は、HTML5とCSS3など現在W3Cで策定中の最新のWeb標準をベースにしたオープンな電子書籍フォーマット。EPUBはアップルのiPadやGoogle Books、ソニーのReaderなどで採用されており、PCでもEPUBリーダーをインストールすることで表示可能で、電子書籍の有力な国際標準フォーマットと考えられています。 EPUB 3は今年5月に完成

縦書きやルビといった日本語組み版をWebブラウザや電子書籍などで実現するための仕様策定が、Web標準を策定しているW3Cや、電子書籍の標準を策定しているIDPFなどで進行していますが、それに合わせてWebブラウザでの実装も進んでいることが発表されました。 発表は、総務省、平成22年度「新ICT利活用サービス創出支援事業」(電子出版の環境整備)の「EPUB日本語拡張仕様策定」を受託したイースト、共同提案者の日本電子出版協会、アンテナハウスの連名で行われており、このプロジェクトによりSafari、ChromeなどのWebブラウザ、iBooksなどの電子書籍ビュアーなどで日本語組み版の実装が進んでいることを次の画面で紹介しています。 年内には日本語組み版が実装される見通し 発表された画面は、WebブラウザのレンダリングエンジンとなるWebkitの開発中のビルドを用いて行ったもの。縦書き、ルビ、圏

電子書籍フォーマットの1つとして注目が高まっているのがEPUBです。EPUBは、HTMLやCSSといったWeb標準によって構成されているのが最大の特徴ですが、現在の使用ではまだ縦書きやルビといった日本語対応が十分ではありません。 しかし来年5月に制定予定のEPUB3ではそれらに対応する予定で、それがEPUBに注目が集まっている大きな理由でもあります。 11月15日に行われたWebデベロッパーのためのイベント「Web Directions East 2010」において、このEPUBの仕様策定に関わっている当事者たちが登壇し、EPUBとは何か、そしてその現状がどうなっているのかを解説するセッションが行われました。 この記事では、そのセッションの内容を紹介しましょう。 EPUBの概要 村田真氏は、電子書籍のフォーマットを策定する米国の団体IDPF(International Digital Pu

■編集元:ニュース速報板より「総務省「PDFは糞フォーマット」」 1 だっこちゃん(関西地方) :2010/11/17(水) 19:41:54.29 ID:W9juVjKg0 ?PLT(12001) ポイント特典PDFより何が優れているのか? 事業仕分けで電子書籍中間フォーマットを議論 「電子書籍交換フォーマット標準化プロジェクト」は、各種電子書籍配信フォーマットに変換可能な、 オープンかつフリーな電子書籍の交換(中間)フォーマットを策定するというもの。 一方の「EPUB日本語拡張仕様策定」は、EPUB対応デバイスで縦書きやルビなど、 日本語組版を実現させるためのもの。いずれも、今後の日本の電子書籍普及のキーとなる技術とされている。 例えば、電子書籍交換フォーマット標準化について、総務省が「国が予算を付けなければ、 おそらく標準化は行われなかったと思われる。そうなると、日
スタイルシートの新たなWeb標準として現在策定が進められているCSS3に対して、日本語に対応した禁則、傍点(圏点)、縦書き仕様などの機能が追加されたドラフトが公開されました。 9月28日にPublickeyで公開した記事「電子書籍フォーマット「EPUB」で縦書きとルビのサポート、来年5月には仕様完成の見通し」では、EPUBでの縦書きやルビ、傍点などの仕様を策定中であることを紹介しましたが、EPUBはXHTMLやCSSをベースにした仕様であるため、仕様策定の作業はEPUBとCSSのそれぞれのグループが協力してCSS3に対して機能を追加する方法で行われていました。 これが最終的にCSS3の仕様として策定されれば、Webブラウザ上での禁則処理、傍点、縦書きなどの組み版処理が充実することになります(ルビはまだ作業中ですが)。大げさではなく、世界中のWebブラウザに対して日本の日本語文化に対応した表

このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com はGMOインターネット(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2024年5月時点の調査。
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