個人ホームページが「衰退した」といわれる理由と、「Web日記」文化について【フォーカス】 2025年10月9日 立教大学社会学部メディア社会学科 教授 木村 忠正 1964年生まれ。文化人類学者。専門はネットワーク社会論、メディア・コミュニケーション研究。国際大学GLOCOM、早稲田大学理工学部、東京大学大学院総合文化研究科などを経て現職。1990年代半ばのネット黎明期より、オンライン空間における自己と他者の関係性、コミュニティの形成と変容、日本社会における情報技術の受容の特質などを研究。デジタルデバイド、デジタルネイティブ、ネット世論などの研究にも取り組む。『ハイブリッド・エスノグラフィー』『ネットワーク・リアリティ』”Keitai,Blog, and Kuuki‐wo‐yomu (Read theatmosphere): Communicative Ecology in Japan

Pew Research Centerの調査によって、検索行動の根幹が大きく揺らいでいることが明らかになった。Googleが導入を進める「AI Overviews(AIサマリー)」により、ユーザーのクリック率が顕著に低下しているのである。クリックされないリンク、開かれない情報源、辿り着かない出所──情報探索の常識が、静かに終わりを迎えようとしている。AIサマリーは便利か、危険か──調査が示すユーザー行動の劇的変化 2025年3月に発表されたPew Research Centerの調査は、Google検索におけるAI Overviewsの影響を初めて体系的に可視化した点で注目に値する。調査対象は、米国の成人インターネットユーザー904人。調査期間中、合計68,867件にのぼる検索セッションの行動ログが記録され、そのうち18.3%(12,592件)にAIサマリーが表示されていた。 このAIサ
![GoogleのAI要約でクリック率ほぼ半減──私たちは思考停止し始めているのか? | AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f0f45a6387b87e5a0171fb73cc23c550d6324722f%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fampmedia.jp%252Fwp-content%252Fuploads%252F2025%252F07%252Fshutterstock_2531754219.jpg&f=jpg&w=240)
長年やっていた仕事が終了し、もうひとつ多忙の原因であった実家解体&建替の流れも一段落ついたのもあり、今かなり時間的に余裕のある状態です(シナリオをはじめとした書き物その他のお仕事随時募集しています)。 休養できて落ち着いてきたのもあり、今のうちに長年放置状態だったブログなどを整理することにしました。そしていくつかあるブログを閉鎖。さらに一部は他に移転し、ほかは消してしまおうと考えております。 昔のものとはいえ、書いたものを消してしまうのは惜しい気持ちはありますが、管理できないところはそうしないといろいろ不都合なことが生じてしまうと判断した為です。 消すブログ予定のブログ&記事 コストの問題 最大要因であるセキュリティの問題 経年による危険リンクへの変化 情報の変化による誤認防止 古いものを保存するのに向いてない現状のインターネット 消すブログ予定のブログ&記事 自分は現在、はてなにこのブロ

ここ最近、生成AIに要約などのURLを指定した参照処理ができない事が増えたので、それについての雑記です。 (雑記なので、専門的な調査や論考ではありません。もし、間違ってるところがあったら指摘は歓迎です。修正しますので優しく教えてください。) なお、本記事は心を込めて物理キーボードを叩いて書いた人間の手作りです(一部データ集計などAIに手伝ってもらってるはいるけど)ので、どうぞ安心して最後までお読みください。AIに書いてもらえなかったオチがあります。 下の画像はChatGPT にNHKのニュースにアクセスしてもらおうとして「robots.txtで禁止されている」という理由で断られてるところ。生成AI系から記事へのアクセスができなくなっている。 どうも最近は robots.txtで生成AIからのアクセスをブロックしてるメディアが増えているみたい。 robots.txtはクローラー(ロボット

phaさん(id:pha)が新刊を出したのをたまたま観測したので読んだ。 パーティーが終わって、中年が始まる (幻冬舎単行本) 作者:pha幻冬舎Amazon 個人的には2013年の最初の本『ニートの歩き方』以来だったので10年分のphaさん情報を一気に知れてよかった。僕の認識している最後のphaさんは確か練馬のシェアハウスで相変わらず熊野寮にいる大学生のような生活をしていたと思うが、10年もあればあれから色々あってザ・ノンフィクションに出たりバンドを始めたりして四十代の中年にもなって流石の最強ニートもクライシスの最中にある、というのがこの本のテーマのようだ。phaさんとは旧知の仲であるがあまり接点はない。会ったことが数えるぐらいしかないのだけどなぜか会話量に対して関係性が深く、恩人のようなポジションにいる。葬式とかあったら行けたら行くレベル 当ブログの以下の過去記事に練馬のシェアハウス

思考と表現の間に人生がある(ルー・リード)本書について本書は、RebeccaBloodによる『The Weblog Handbook: Practical Advice onCreating and Maintaining YourBlog』(2002, Perseus Publishing)の全訳である。日本語版の刊行にあたり、原著者による日本語版への序文が追加されている。本書の翻訳については、冒頭の『われわれが思考するごとく』からの引用を除いては、既訳は特に参考にしていない[1]。 原著は、アメリカにおけるウェブログムーブメントの高まりを受けて執筆された書籍の先陣を切るものであり、2002年のAmazon.comの編集者が選ぶベストブックのデジタルカルチャー分野[2]において、Kevin Mitnickの『The Art of Deception』[3]などと並んで選ばれるな

こうしたことは過去にも例がなかったわけではない。 Webメディアだけに限らず、個人のブログがサービス終了によって一斉に読めなくなる、ということもあった。2019年に、「Yahoo!ブログ」が終了して以前のブログが読めなくなったことは、その典型例だろう。 それらはどういう意味を持つのか? 少し考えてみよう。 この記事について この記事は、毎週月曜日に配信されているメールマガジン『小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」』から、一部を転載したものです。今回の記事は2022年4月25日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額660円・税込)の申し込みはこちらから。さらにコンテンツを追加したnote版『小寺・西田のコラムビュッフェ』(月額980円・税込)もスタート。 「ネットで見つからないと、存在しない」問題 「記事がなくなってもいいんじゃないか。調べごとをする人にしか関係はない。どうせいつ

加藤純一の結婚披露宴はスーパーチャット(投げ銭)が2億円に到達したそうだ。 高額スパチャと言えばVtuberの印象が強いだろうか、潤羽るしあは年間総額2億円で世界一だ。 投げ銭が飛び交う光景に「理解できない」とか「気持ち悪い」とかいう奴がいる。 「払いすぎは問題だから規制しろ」とかだ。 いやいや、お前らアホか? 投げ銭文化はインターネットの理想的な姿だろうが。 思い出せニコニコがどうなったか。 YouTubeで名を馳せた実況者や配信者、その多くはニコニコ出身だ。 ニコニコ生放送は数多くのスターを生み出した。 だがその多くがニコニコを抜け出し、YouTubeやTwitchへ行った。 理由は色々あれど「ニコニコは金にならないから」という事実があまりに痛い。 1枠30分の配信を延長させるのに追加料金を支払っていた光景がもはや懐かしい。 あの頃は配信者の側が金を払う状態だった。 それに比べりゃ、面

エンガジェット、TechCrunch日本版の終了を惜しむ 海外メディアの運営って結構大変という話:ヤマーとマツの、ねえこれ知ってる?(1/5 ページ) 経歴だけは長いベテラン記者・編集者の松尾(マツ)と、幾つものテック系編集部を渡り歩いてきた山川(ヤマー)が、ネット用語、テクノロジー用語で知らないことをお互い聞きあったり調べたりしながら成長していくコーナー。交代で執筆します。 ヤマー EngadgetとTechCrunchの日本版終了のニュース、びっくりしました……。運営元のBoundless(旧Verizon Media Japan)が3月31日に更新終了、5月1日に閉鎖すると発表しました。 「エンガジェット日本版」「TechCrunch Japan」終了へ 5月1日で閉鎖 マツ テックメディア界に激震が走りましたね。 ヤマー 同業なので尚更なのもありますが、「え???」ですよ。 マツ

ツイッターの連続投稿機能、便利だけどおっさんの長文投稿を誘発してそう。本当だったらブログに書いて記事リンク貼った方がよいけど便利なのでつい使ってしまう。短文のブログを駆逐しただけでは飽きたらず連続投稿機能で普通のブログも殺しにきてそう。 pic.twitter.com/sJMlejMnEQ — morygonzalez (@morygonzalez) December 10, 2020Twitter のスレッド機能で、投稿前の下書き段階からスレッド状態で長い文章を推敲しながら書くことができることを最近知った。推敲して長い文章を書けるのならブログを書く必要がないのではないか。これを知って自分は、Twitter はブログの息の根を止めようとしているのだなと感じた。 スレッドの誕生 スレッドは 2017 年にリリースされていた。 確かにこの頃から長文を連投で投稿するIT 社長みたいなのをよ

なぜ個人でウェブサイトを運用しているのかについて、整理しておきたい。 要約すると、以下の理由でやっている。 ウェブの技術を学べて費用対効果が高いから 表示されるコンテンツを制御したいから フィードバックの場と適切な距離を置きたいから かっこいいから コスパが高い 個人でウェブサイトを持って運用していくことは、学習意欲の高い多くの人にとって費用対効果の高い活動だと思う。 ほとんどの技術が無料で利用できる時代になってきているので、ここで言う費用というのは時間や労力のことで、効果というのは得られる知識のこと。その仕組みを用意するにあたって、ウェブサイトというものがどういう仕組みで動くかということが、一通り理解できる。この辺の分野を本職とするような人であれば、こういうことは最低限理解しておいてほしいし、何なら採用面接でもこういったことを質問する・される機会がある。 学習コストについて述べたけれど、

東村アキコ先生の「偽装不倫」という漫画を読んだ。 万が一知らない方のために、東村アキコ先生は「東京タラレバ娘」「海月姫」などヒット作連発の売れっ子漫画家で、デビューが1999年ということなので、商業誌デビュー19年!すごい、好きです。 そんな東村先生の「偽装不倫」を読んで、あまりにもショックを受けました。レイアウトが、普通の、漫画じゃない!!!! レイアウトは「割る」ものだった時代漫画のレイアウトを「コマ割り」というように、これまでのレイアウトは、 ・ページ送りという概念と総ページ数 ・「1:√2」のサイズの見開き2ページの紙面 これらを割って作られるもの。これは漫画だけでなく、本や紙のデザイン全般に言えることで、紙面のレイアウトの基本となる「大小のメリハリ」も「文字のジャンプ率」も「断ち切りの表現」も、ページと紙を基本として、優先順位を持って紙面を「割る」ものでした。Kindleのよ

今朝のメルマガは古川健介さんの連載『TOKYO INTERNET』の第4回をお届けします。(毎月第2水曜日配信) 今やTwitterは日本でのみユーザー数が伸びているSNSとなっていますが、その理由を「日本における投稿サービスのアーキテクチャの変遷」から考えます。 (イラスト:たかくらかずき) 今日のTOKYO INTERNETでは、日本における投稿サービスのアーキテクチャの変遷について話したいと思います。2ちゃんねるのような匿名掲示板からmixiのようなSNS、そしてTwitterにいたるまでの歴史と、その背景にはユーザーが何を求めていたのか、また運営者は何をさせようとアーキテクチャを設計したのか、という点を整理していきます。 結論としては「Twitterは日本における最強の投稿サービスとなった」ということです。 なぜ人はインターネットに投稿するのかまず、インターネットに投稿をする、と

もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて This is Not the End of the Open Web 2016.08.22 Updated by yomoyomo on August 22, 2016, 10:31 am JST すっかり旧聞に属しますが、InternetArchive が主催し、これからのウェブのあり方を議論するイベント Decentralized Web Summit が6月に開かれました。 このサミットには "Locking the Web Open" というサブタイトルが付いていますが、逆に言えば、主催者には現在のウェブはオープンではないという認識があるわけです。それにいたる流れを少し辿りたいと思います。 そもそも Open Web(オープンウェブ、開かれたウェブ)という言葉が特に言及されるようになったのは、2010年だったと記憶します。その背景の

■ tDiary 15周年パーティに参加、発表してきた 渋谷のdots.にて「tDiary 15周年パーティ」が催されたので参加、発表してきた。発起人の@igaiga555、あといろいろ手伝いをしてくれたshinoさん、にじむさん、それから参加者のみなさん、tDiaryの誕生日を祝ってくださってありがとうございました。 13時を少し回ったあたりで会場入りしたらもうみんな集まっていて「あ、これ10年前に味わった雰囲気だ」という感じだったのだが*1、すぐに慌てて乾杯。そういえば10年前の会場も同じ渋谷のdotBARだったし、なんか「渋谷」と「dot」に関わりがあるのか、tDiary。 基調講演ってことで30分ほど時間をもらっていたので、さっそくプレゼン。技術的な話はこのあと@hsbtと@machuがする(はずな)ので、基調講演の特権としてエモい話をする。 25年継続するプロジェクトの15周年と

先日、「Simple -憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向な日々-」(simple-u.jp) へ訪問したところ「ドメイン売出し中」と言う悲しい画面が表示されました。2006 年 12 月 31 日を最後に更新を停止していた同サイトですが、遂にドメイン失効とともに全データが消失してしまったようです*1。 ブログ 1,000 記事達成 にも記載しましたが、このブログは、物事の考え方、あるいは自分の考えの書き表し方など様々な面において、同サイトから非常に大きな影響を受けてきました。当時、ブログ時代以前の「テキストサイト」と呼ばれるジャンルを知る(そして、面白いと感じる)きっかけとなったサイトでもあり、そして「このサイトの真似事をしてみたい(何らかの自分の考えを Web 上で公開してみたい)」と言う欲求に駆られてブログを開設するきっかけとなったサイトでもありました。更新が停止して 7 年近く
インターネット上に日記を公開することの効能というものは、書いている人が「ネタ切れ」の状況を体験できることにある。 ネタが尽き、なおも何かを書きたい人は、見慣れた日常風景を見なおして、なんとかそこから新しいネタを引き出せないものかと考える。そうした試行錯誤を繰り返すと、その人は一つの同じ風景から、切り口を変えた複数の文章を生産できるようになってくる。 日常の風景を様々な角度から描写する練習は、世の中のニュースや風景を、様々な目線で眺めるための助けになるのだろうと思う。 ネタは使い果たしたほうがいい これからインターネットで日記を書こうと考えるのならば、まずは一刻も早く「ネタ切れ」の状況に到達することを、とりあえずの目標にすべきなのだと思う。 「このネタは面白すぎるから、人気が出て文章力がついてからまとめよう」と考えるのはやめたほうがいい。面白い事件に遭遇したとか、どこか珍しい場所に旅行をした
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