2月22日、「2017年 日本の広告費」が発表されました。マスコミ4媒体、インターネット、プロモーションメディアの各広告市場の変化について、電通メディアイノベーションラボの北原利行が解説します。 2017年(1~12月)における日本の総広告費は前年比101.6%の6兆3907億円で、2012年から6年連続で前年実績を上回りました。 日本の広告費は、マスコミ4媒体の広告費とインターネット広告費、そしてプロモーションメディア広告費に大別できます。総広告費におけるそれぞれの構成比は、マスコミ4媒体が43.7%、インターネットが23.6%、プロモーションメディアが32.7%となっています。 ここ数年、マスコミ4媒体とプロモーションメディアの構成比が次第に低下する一方、14年以来2桁成長を続けるインターネット広告の構成比は年々高まっており、17年には日本の広告費全体の4分の1弱をインターネット広告が

消費トレンドから見る企業戦略の読み解き方: 日々刻々と変化する市場の中で、ある企業は成長を遂げ、またある企業は衰退していく。これらの“差”を生みだす要因とは。20年以上にわたって消費トレンドと企業戦略の関係について分析してきたJMR生活総合研究所による連載をお届けします。 「フジテレビ、初の営業赤字に」 「売上高で日本テレビに抜かれ、民放テレビ局の首位陥落」 このところテレビ業界の話題と言えば、フジテレビの凋落ぶりに目が行くが、それが象徴するように、テレビ局を取り巻く経営環境は厳しさを増している。テレビ広告費(地上波テレビ)は、ピークだった2000年の2兆793億円に対して、2015年は1兆8088億円。ここ数年は持ち直しているとはいえ、ダウントレンドは明らかだ。 この背景には、長年にわたりテレビ局と一心同体で、蜜月の関係を築いてきた広告代理店が見限り始めていることがある。Netflixを

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