1.ワグネルの前にロシア地上軍の姿なし エフゲニー・プリコジン氏と彼が率いるワグネル部隊は武装蜂起(6月23~24日)し、ロシア・ロストフ州内の南部軍管区司令部を占拠した。 さらに北方に移動して、ボロネジ州ではロシア軍攻撃ヘリを撃墜した。さらに、モスクワに向かって前進し、モスクワまであと200キロのところまで到達していた。 モスクワに向かう道路には、砂を積んだ大型トラックが道路を塞ぐように置かれていた。 これらの車両は、軍の戦闘車に簡単に押し出されてしまうので、ほとんど無意味なことであった。 連邦保安局の装甲車は、まれに巡回しているように見えたが、戦闘配備についてはいなかった。 モスクワでは、連邦保安局の装甲車が市内に展開した。保安局の装甲車は、軍の戦車や歩兵戦闘車と互角に戦える兵器ではない。 6月25日午前2時、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領とプリコジン氏の話し合いがもた

国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリ容疑者。米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループが公開した動画より(2009年10月4日提供)。(c)SITE INTELLIGENCE GROUP / AFP 【8月2日 AFP】米国はアフガニスタンで国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者アイマン・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)容疑者を2発のミサイルで殺害した。だが、現場に爆発の形跡がなく、他に犠牲者は出ていないと発表されていることから、弾頭(弾薬)の代わりに6枚の刃を備えたミサイル「ヘルファイア(Hellfire)R9X」が使用されたとみられている。 R9Xは「忍者爆弾」とも呼ばれ、展開した刃で標的を切り裂き、爆発はしない。 R9Xは2017年3月、シリアを車で移動中だった国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)幹部のアブ・カイル・マスリ(Abu

数年前から、ずっと妄想してきたことがある。いま、核を扱う物語とはどのようになるのだろうか、と。核爆発によってニューヨークが、ロサンゼルスが壊滅し、ウン10万、ウン100万の人が死ぬ。それを防ぐために主人公たちが駆け回り、テロリストは政治的目標やあるいは個人的な復讐のために核による虐殺を完遂しようとする。それで物語は収まるものだろうか。 冷戦が終わってからこのかた、ハリウッド映画で核爆発を何回見ただろうか。ジェームズ・キャメロンはいうまでもなく冷戦の子供としての物語を一貫して作りつづけてきた監督だ。ターミネーターは核戦争後からやってくる。エイリアン2で主人公たちにタイムリミットを切るのは核融合炉の臨界時間だ。アビスは核弾頭をめぐる物語であり、完全版によってその背景で「第二のキューバ危機」が進行していることがわかる。キャメロンは核と、それが象徴する冷戦的な巨大科学の破綻を一貫して描いてきた。
アメリカのバイデン大統領は、日本時間の17日朝、アフガニスタンの政権が事実上崩壊したことを受けて初めて演説し「アメリカ軍はアフガニスタン軍が戦う意思がない戦争で戦うべきではない」と述べて自らが決断した軍の撤退の方針に変わりはないと強調しました。バイデン大統領は、反政府武装勢力タリバンの進攻でアフガニスタンの政権が事実上崩壊したあと初めて、日本時間の17日午前5時すぎからホワイトハウスで演説しました。 この中でバイデン大統領はアフガニスタンの状況について「リスクは理解していたが、正直なところ、予測していたよりも事態は速く推移した」と見通しが甘かったことを認めました。 一方で「われわれのアフガニスタンにおける任務は国家を樹立することでは決してなかった。われわれの唯一の重要な国益はアメリカに対するテロを防ぐことで、いまもそうだ」と述べました。 そして「この1週間ほどで起きたことは、アメリカ軍が

2017年9月3日、北朝鮮が6回目の核実験を実施した。北朝鮮側は原爆より強力な「水爆実験の成功」を発表しているが、通常の核爆発より威力が強力だったことは観測されている通りである。 さて、今回は「元ヤクザの眼からみた北朝鮮問題」を論じてみたい。北朝鮮はいわば国際社会のアウトローだ。彼らの行動は、一般社会の眼でみれば非合理的だが、同じアウトローの眼からみると、その目的や狙いが良く見えてくるのだ。 石油取引で知ったアメリカの本当の怖さ現在、アメリカによる空爆のXデーは2説ある。一つは、『週刊現代』8月19・26日号で、ドナルド・トランプ米大統領(71)が安倍晋三総理(62)に伝えた話として報じた「9月9日」説。もう一つが9月20日の新月に前後した説である。 9月9日は北朝鮮の建国記念日。昨年核実験を実施した前科があり、この日は金正恩党委員長を始めとする北朝鮮のトップが集うのだから、空爆を実施する

2015年11月25日 田中 宇 11月24日、シリア北部のトルコ国境沿いを飛行していたロシア軍の戦闘機が、トルコ軍の戦闘機から空対空ミサイルで攻撃され、墜落した。露軍機は、その地域を占領する反政府組織(アルカイダ傘下のヌスラ戦線と、昔から地元に住んでいたトルクメン人の民兵の合同軍)を攻撃するために飛行していた。地上ではシリア政府軍が進軍しており、露軍機はそれを支援するため上空にいた。露軍機のパイロット2人は、墜落直前にパラシュートで脱出して降下したが、下から反政府組織に銃撃され、少なくとも一人が死亡した(パラシュートで降下する戦闘機の乗務員を下から射撃するのはジュネーブ条約違反の戦争犯罪)。他の一人は、反政府組織の捕虜になっているはずだとトルコ政府が言っている。 (Nato meets as Russia confirms one of two pilots dead after jet
ヨルダン・アンマンの首相府前に、ISISに殺害されたモアズ・カサスベ中尉の写真を手に集まった中尉の親族ら〔AFPBB News〕 私たちの同胞が殺された今、我々はもはや塹壕に篭もっていてはならない。彼らの脅威から目を背けることは、次の犠牲を生むことになるからだ。目を見開いて、敵を見据えること。 彼らのことを「イスラム国」ともはや呼ぶ必要はないだろう。「イラクとシャームのイスラム国」のアラビア語の略称である「ダーイシュ」(al-Dawla al-Islamiya fi al-Iraq wa al-Sham)と呼び捨てにすることだ。この2月4日早朝に、ムアズ・カサスベ空軍パイロットの残虐な殺戮に怒りを押し殺したアブドゥッラー国王が、ヨルダン国民を前にしてテレビでそう呼び捨てたように。 なぜなら、そうした共通の認識をとることこそが、「ダーイシュ」が確信的に築き上げ、不要に膨張した彼らの共同幻想を

2月1日早朝、後藤さんを殺害したとされる動画がアップされた。まったく酷いテロだ。 捜査本部を早く設置すべきだったその日の朝のNHK討論では、さすがに各党ともに、ISILを激しく非難していたが、2日からの国会では、各党から政府批判がでてくるだろう。世間からも、なぜ助けられなかったのかという声が出るだろう。 政府の関係者からの話では、危機管理の立場から言えば、昨年に拘束された段階で難しい事案にすでになっており、覚悟せざるを得なかったようだ。もちろん、その後何もしなかったわけではないのはもちろんだ。どのような対応をとったのかわからないが、これから行われる政府内の検証作業に委ねざるを得ない。 ただし、その日に設置された警視庁と千葉県警による合同捜査本部にはやや違和感があった。報道によれば、「人質による強要行為等の処罰に関する法律(人質強要処罰法)」違反という。 どのような法律なのか、役人時代によく

なんか沈静化してきた印象がありますが、まだ非正規Windows説が微妙に生き残っている感じがしますね。 元ネタ 最初の報告で「誤解ないしデマ(の可能性が高いもの」として紹介したものですが、どうも問題となった中国のIPアドレスがmsn.comのドメイン名を使用しているようで、それが根拠となっているようです。 追加でこの辺りを少し追ってみました。 1.問題のIPアドレス 最初に中国国内のIPアドレスと報じられ、その後内部のプライベートアドレス空間だったと報道された問題のIPアドレスいは”101.106.25.105″です。 このIPアドレスで素直にぐぐって情報を軽く漁って見ましょう。このページによると確かに中国国内で”1695750.r.msn.com”という逆引きレコードをもっているみたいですね。 これを根拠としてこのサーバーは不正Windowsにパッチを提供するサーバである、という話が出て

アルジェリア人質事件をどう考えるか 2013年1月28日 1月16日、アルジェリア南東部イナメナスの天然ガス関連施設がイスラム武装勢力に襲われ、日本人を含む多数が人質となる事件がおきた。アルジェリア政府は、人質をとられた関係各国が慎重な姿勢を求めるのも聞かずに、事件発生の翌日から軍事作戦を強行した。武装勢力29人が殺害され、8カ国37人の人質が死亡するという悲劇になった(武装勢力による直接の殺害なのか、アルジェリア軍の攻撃に巻き込まれたのか不明なため「死亡」と表記する)。アイルランド人の生存者の話として、「アルジェリア軍は動く者全てを撃った」という(1月20日各紙)。人質の救出作戦というよりも、武装勢力の殲滅を優先した可能性もある。武装勢力の狙い、アルジェリア政府の意図、天然ガスなどに利害関係をもつ諸国の思惑、リビア軍事介入以降の北アフリカへの欧米列強の関与、旧宗主国フランスの、マリへの軍
2011年9月14日 田中 宇 2001年の911テロ事件から10周年目の節目が、たいした出来事も起こらずに過ぎた。米当局は例によって「10周年めざしてテロが起きるかもしれない」と喧伝していたが、何も起こらなかった。 911は私にとっても特別な出来事だった。私は当時から、世界で起きた出来事の構図や意味づけを考え、自分なりに納得できる解説を書こうとしていた。911に対する私の分析は、自作自演説の結論に行き着いたが、最初から自作自演に違いないと考えていたわけでない。事件後、私は「主犯」とされたエジプト人、モハマド・アッタの人となりを調べて書いたりしていた。しかし同時に、何がおきたのかを自分なりに調べて考えていくうちに、犯人側より防御側(米当局)の方に、異様さを多く感じるようになった。 (テロリストの肖像) ハイジャックされた(とされる)旅客機を追跡するための米戦闘機は、わざわざ遠く離れた基地か
1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く