「悪役令嬢を探して」第1回:「乙女ゲームの悪役令嬢」は実在するのか? 90年代乙女ゲームから悪役令嬢を見出してみよう 近年人気を集める「悪役令嬢」もの。だが,そのイメージソースとされる「乙女ゲームの悪役令嬢」の存在については,これまで幾度となく疑義が呈されてきた。では,本当に乙女ゲームに悪役令嬢は存在しないのか? ゲーム研究者・向江駿佑氏による,乙女ゲーム史の裏側に迫る短期連載(全3回)をお届けする。 [2024/05/25 11:00] キーワード: 企画記事 OTHERS ライター:向江駿佑 各回の冒頭でも述べているとおり,本連載はいわゆるなろう系小説をはじめとするWebコンテンツに登場する「乙女ゲームの悪役令嬢」像そのものを,実際の乙女ゲームのなかに見出そうとする試みではない。ここで目指すのはむしろ,マンガやアニメのような先行メディアの影響を受けながらも,それらとは異なる独自の魅力的

「理想の戦略シミュレーションRPGを作りたい」それも既存の制作ツールでは実現しえない独自仕様かつ数十時間遊べるボリュームで! さらにゲーム制作初挑戦でイチからプログラミングを勉強しながらシナリオ、グラフィック、音楽等あらゆる分野を手がけての個人制作……少しでもゲーム制作をかじった経験のある者なら誰もが非常に難しい挑戦と感じることでしょう。 今回は、そんなゼロから作り込む大規模プロジェクトを2014年から2024年まで約10年かけて一人で最後までやり遂げ、完成にこぎ着けた理想の戦略シミュレーションRPG『IMPERIALIZER』(インペリアライザー)を紹介させて頂きます。DXRuby製で、制作者は渡鳥之氏。行動力を表すアクティブゲージ(AG)が溜まった順に敵味方が入り乱れて動くアクティブターン制と、六角形のマス目で組まれたへクスマップ制が主なシステムとして採用された作品です。 imperi

【!注意!】①本記事は、『ドラゴンボールZRPG』公式wiki(https://w.atwiki.jp/dbz_rpg/)に記載されている「【ゲームをご紹介いただける方へ】」の項目を確認した上で投稿しております。 ②本記事は、商業作品の素材がぶっこ抜きされて用いられている二次創作、いわゆるクローンゲームについての記事になります。 当然ながらアンダーグラウンドなゲームであり、この件について、 「素材を盗用している時点で愛もクソも無い」 「何が文化だ」 「原作漫画及びゲームの関係者に対する冒涜でしかない」 という至極真っ当な感想を抱く方は、このページをそっと閉じてください。 このような書き方をせざるを得ないことを本当に心苦しく思いますが、ここだけはハッキリさせておいたほうが双方にとって幸せになれると思い、始めに明記させて頂きました。 【概要】『ドラゴンボールZRPG』誕生の経緯・有志が製作

■5/23 23:20追記 思ったよりも色んな人に読んでもらっていて嬉しい。基本的には言い訳で書いたように「おっさんオタクの思い込み」で書いたものなのだが、ちょっとだけ追記させて欲しい。 いくつかのコメントで「覇権じゃなくて単なるソシャゲの流行り」「増田のハマったものリスト」とあったが、一応客観的指標としてコミケのサークル数は参考にしている。興味があればこのリストとコミケのジャンル規模推移を比較してみてほしい。 唐突にホロライブが入ったのはその時期「vtuber」ジャンルが急増していたからだし、ソシャゲが多いのは単に話題提供が定期的にあって流行りが持続しやすい(=同人ネタになりやすい)からである。 その意味で「同人人気指標」というツッコミは仰る通りだが、さりとて他にもっともらしい覇権の指標も思いつかない(かつては円盤の売上が重要な指標であったが、今は完全に形骸化している)。 逆に「この時期

SOULVARS (App Store 610円 / GooglePlay 610円) 無名のインディーゲームスタジオの処女作ながら、発売されるや有名作品をぶち抜いてアプリストアでRPG1位を獲得し、話題になっているゲームがある。 ひとりぼっちインディーゲームスタジオ、ginolabo (ジーノラボ)が制作した『SOULVARS』だ。 基本無料ゲームが全盛のスマホで、610円買い切り完全新規のド硬派RPG。 スタイリッシュで小気味よい動きのドット絵で魅せ、オート不可・戦術制が高く歯ごたえのあるバトルシステムで攻めるこのゲームにハマってしまい、筆者は買ってすぐに2周クリアしてしまった。 やり込み要素も多く、2周しても飽きないこのゲームを作っているのはどんな人物なのか、本当にひとりで開発しているのか。 どうしても気になってしまい、今回は作者、ginolabo のジーノさんにお話を伺った。 SO

1999年から2011年まで、約12年間で16作品がリリースされた『パワプロクンポケット』(以下、『パワポケ』)シリーズ。 野球好きでなくても一度はプレイしたことがある人気タイトル『パワフルプロ野球』(以下、『パワプロ』)の派生作品でありながら、一部のシナリオがネットミーム化するほどの尖った作品であり、いまでも多くのユーザーの記憶に残り続ける名作である。 その『パワポケ』シリーズが、2021年11月25日、約10年の時を経て『パワプロクンポケットR』(以下、『パワポケR』)として復活を遂げた。 スマホゲーム『実況パワフルプロ野球』(以下、『パワプロアプリ』)での『パワポケ』コラボに際して制作陣のインタビューを行ったのだが、予想を超える大きな反響があり、その熱が冷めやらぬ2021年6月、10年ぶりとなるシリーズ新作『パワポケR』が発表となった。 『パワポケR』発表に筆者はいちファンとして『パ

昨今はゲームクリエイターの独立も増えているほか、集英社や講談社といった出版社がゲームクリエイターの支援を行うなど、個人や小規模チームのクリエイターが作りたいゲームを作れる環境がより整いつつあり、インディーゲームの発展は今後さらに加速していくことだろう。 『サイレントヒル』『サイレン』『グラビティデイズ』を手がけた外山圭一郎氏が新スタジオ「Bokeh Game Studio」(ボーカゲームスタジオ)の設立を発表 集英社、個人&小規模ゲーム開発を支援する「ゲームクリエイターズCAMP」発表。最大2000万円の資金援助など提供される『ONE PIECE』ゲーム化コンテストなど開催 その一端を担っているのが、任天堂やSIE、あるいは『天穂のサクナヒメ』をパブリッシングしたマーベラス、インディーゲームのパブリッシングを専門とするPLAYISMといった、ゲームパブリッシャーだ。これまでインディーゲーム

聞き手/TAITAI 聞き手・文/実存 類地健太郎氏ソーシャルゲームに必要なコストが上がりすぎた──今回の取材の趣旨としては、長年ソーシャルゲーム業界でゲームを作り、さまざまなタイトルを手掛けてきた類地さんが、なぜSteamでゲームを作ろうとしているのか、をお訊きしたいと思います。 普通に考えたら、独立したとはいえ、スマホのソーシャルゲームをずっと作ってきたという強みがあるのだから、そこで戦えばいいんじゃないかと思うんです。 類地健太郎氏(以下、類地氏): 一番大きな原因としては、「ソーシャルゲームに必要なコストが上がりすぎた」ことですね。開発コストが上がった結果として、成功するメリットよりも、失敗をするリスクの方が大きく見積もられてしまうようになってしまったんです。 一昔前だと『パズドラ』レベルのヒットを狙って、オリジナルタイトルでも数億円規模の開発費が比較的簡単に通ったんですが、今では

とりわけ平成30年発売の最終作『X』で完結となったこの『ランス』シリーズは、第1作『Rance −光をもとめて−』が平成元(1989)年に発売されており、まさに平成という時代のパソコンブーム、PCゲーム業界の変化そのものを色濃く映している作品だと言えるだろう。 そして何より特筆すべき部分は、この『ランス』をはじめ、これらの人気シリーズすべての産みの親が、30年間ずっと開発チームのリーダーであり続けたことにある。 彼の名はTADA。コンシューマー市場にも、30年を超えて続く息の長い人気シリーズはあまり見ない。 TADA氏 それどころか30年売れ続けたシリーズを、ひとりの人物がずっと現場でコントロールし続けていた例はほかに類を見ない。個性的な世界観と、だれにも真似できなかった独自のゲームシステムの数々。 TADA氏の作品はいつも、遊び尽くせぬボリュームと中毒性の高いゲーム性を誇っていた。 たと

木村祥朗さん率いるOnion Gamesの新作「BLACK BIRD」が10月14日、NintendoSwitchで発売された(Steam版も10月31日に発売)。同作は非業の死を遂げた少女が“黒い鳥”に生まれ変わって王国を破壊していくシューティングゲーム。木村さんといえば名作「moon」を生み出したラブデリックの元メンバーだが、2016年に同作が初披露された際、「木村さんがシューティング!?」と驚いたのをよく覚えている。BLACK BIRD 2018 Trailer(NEW) 木村さんにそのことを伝えたら、「実はずっとシューティング作りたかったんだよ」と言う。70〜80年代、かつてはゲームの花形と言われたシューティングだが、近年では家庭用やアーケードでの新作リリースはめっきり減り、斜陽のジャンルという印象は否めない。しかし一方で、木村さんのように「とにかくシューティングが作りたい!」

(Wikipediaより引用) 安定して50万本以上をキープしていたトルネコシリーズは2002年の3で打ち止め。(2006年には、同じドラクエシリーズからヤンガスの不思議なダンジョンが発売されていますが、販売本数は不明) 風来のシレンシリーズは2がピークで3からは大幅な右肩下がり。 チョコボシリーズは1作目がミリオン達成していますが、2007年発売の『時忘れの迷宮』は僅か10万本止まり。 残る『ポケモン不思議なダンジョン』シリーズが1、2作目で100万本を突破し好調に見えますが、最新作の『マグナゲート』は50万本にも届いていません。 『不思議なダンジョン』をこよなく愛する私としてはとても歯がゆい状況です。 そこで今回は、綿脚にとって特に思い入れが深い『風来のシレン』シリーズの歴史を振り返りながら、『不思議なダンジョン』が復活する為の方策を考えてみたいと思います。 風来のシレンという傑作とそ

ドラゴンクエストシリーズ、かまいたちの夜、トルネコの大冒険、風来のシレン……そんな誰もが知っている名作ゲームの数々の開発に関わってきたのが、現在は株式会社スパイク・チュンソフトの代表取締役会長を務める中村光一さんだ。 自作ゲームでも大人気ジャンルであるRPGやノベルゲーム、ホラーゲームなどの日本における走りとなる作品の開発に関わってきた彼が、かつては"自作ゲーム"のクリエイターだった――と言ったら、読者の皆さんは驚くだろうか。 まだ高校生の中村さんがコンテストで受賞してゲーム業界に飛び込んだ80年代、ゲームはまだ生まれたばかりの新しいメディアだった。作り手も若い人たちが多く、少人数で1ヶ月程度で作られるのが普通だったという。実際、このインタビューでも中村さんが語っているように、ドラクエ1ですらも10人に満たないスタッフで3ヶ月で作成されており、メインプログラマを務めた中村さんの年齢は、当時
点群を使いこなせ! 可視化なんて当たり前、xRと点群を組み合わせたUnityの世界 【Interact , Stipple】
結局のところ「Minecraft」とは何だったのか? 数々の常識を打ち破ったモンスタータイトルが指し示す,ゲームのこれまでとこれから ライター:徳岡正肇PCゲームに興味のある人なら――そして,もしかしたらPCでゲームを遊んでいない人でも――誰でも知っているメジャータイトル,それが「Minecraft」だ。Mojangというちょっと聞き慣れない会社から発売されているこの作品は,PC版,Xbox 360版,モバイル版(iOS/Android)ともに1000万本オーバーの販売数を誇っており,これだけを見ても,なまじなビッグタイトルでは太刀打ちできない。 最初の開発版が公開されたのが2009年,しかも日本でも大きなムーブメントを生み出している作品に対して若干,今さら感も漂うものの,Minecraftの概要を改めて紹介しつつ,「ゲームのこれまでとこれから」を重ねて見ていくことにしよう。 「Mine

「同人マーク(仮)」のデザイン案の募集のお知らせ(PDF) 「同人マーク(仮)」のデザイン案の募集のお知らせ 2013年7月17日 特定非営利活動法人コモンスフィア 同人マーク(仮)プロジェクト 特定非営利活動法人コモンスフィア(以下「コモンスフィア」といいます)は、同人活動に関する著作権の意思表示ツールとして、「同人マーク(仮)」を2013年晩夏にリリースの予定です。今般、この「同人マーク(仮)」のデザイン案を、2013年7月17日から同月28日までの間、一般に公募いたします。 1.「同人マーク(仮)」の内容・目的 「同人マーク(仮)」は、作家が一定範囲の二次創作活動を認める意思表示のマークとして構想されているものです。同人マーク(仮)の内容の詳細は現在準備中ですが、基本的なコンセプトとして、 (1)作家が自分の作品について付けるもの、 (2)第三者による二次創作同人誌の配布を同人誌即
日本マイクロソフトから、突如新たな萌えキャラが登場した。おいおい、御社には『窓辺ななみ』さんがいるというのに、どうしたんだい? 窓辺ななみさんの立場は一体どうなるのだろうか!! 金髪でちょい垂れ巨乳なクラウディアたん……はぁ~いいなぁ。アンダーリムな眼鏡っ娘だし。とりあえず、ASCII.jp編集部に「この新キャラって何よ?」と聞いてみたら、日本マイクロソフトの「公式」キャラで、日本マイクロソフトが推しているクラウドプラットフォーム“Windows Azure”の日本発なマスコットキャラだそうな。その名も「クラウディア・窓辺」。 え、窓辺? 元祖・ななみたんはどうなる? いやまぁ、ななみんより、クラウディアたんのほうが筆者的に好みなんだけど……っていうか、何でセルフ二次創作してるんだろう……。考え出すと、疑問が真夏の入道雲のようにもくもくと膨らんでいく。 「あの~、品川(日本マイクロソフトの

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