きっかけは放課後のセッション 釈一平さんと釈明覚さんが出会ったのは、東京都中央区築地にある築地本願寺。同寺にある住職志望の学生が通う夜間の学校、東京仏教学院だった。学院では、インド仏教、中国仏教、日本仏教、お経を朗唱する声明など、住職になるための知識や作法を座学・実践で学ぶ。音楽の授業もあり、築地本願寺にはピアノが置いてあった。出会う前からバンド活動をやっていた2人は音楽を通じて意気投合。学生も先生も帰った放課後の音楽室で、警備員に追い出されるまで2人でセッションをしていたそうだ。 セッションをしているうちに「音楽とお経を組み合わせてみようぜ」という話になり、学生のみが参加するお寺の仏教青年会で、仏教讃歌のハウスバージョンを演奏。「もし先生に聞かれてたら怒られていたと思う」と釈明覚さんは当時を苦笑いで振り返る。半分悪ノリで始めたこのころのバンド活動が、のちに生まれるTARIKI ECHOの
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