国際政治経済のゲームのルールが変わりつつある。シェール革命により自国でエネルギーをまかなえるようになったアメリカは、中東の石油に依存する必要がなくなり、不安定化する中東情勢に介入しなくなった。 かつての世界の警察官が興味を失い、ますます混迷を極める現在の中東。一方で、資源の乏しい日本はそんな不安定な地域にエネルギーの大部分を依存しつづけている。アメリカによる中東地域の安定が保障されない今、日本は国家として戦略的にこのエネルギー問題に対処すべきである。 この絶妙なタイミングで、過去の日本のエネルギー問題を振り返る本書が発刊された。今や「エネルギー界の池上彰」と称されるエネルギー専門家によるエネルギー版 失敗の本質論である。太平洋戦争時、なぜ日本は石油を求めて戦争へと突入したのか。過去の失敗から学ぶべきことは多い。 太平洋戦争前後のエネルギー関連資料を読み漁った著者はこう語る。 太平洋戦争に突

特攻とは何か。特攻隊員たちの遺書が自身の執筆活動の原点というノンフィクション作家、保阪正康さん(74)に聞いた。【聞き手・高橋昌紀/デジタル報道センター】 ◇ ◇ ある元海軍参謀にインタビューをした際、戦時中の個人日誌を読ませてもらったことがあります。特攻隊についての記述があり、「今日もまた、『海軍のバカヤロー』と叫んで、散華する者あり」と記してありました。部外秘の文字も押されて。この元参謀によると、特攻機は離陸した後はずっと、無線機のスイッチをオンにしているそうなんですよ。だから、基地では特攻隊員の“最後の叫び”を聴くことができた。「お母さーん」とか、女性の名前もあったそうです。「大日本帝国万歳」というのはほとんどなかった。ところが、そうした通信記録は残っていない。故意に燃やしてしまったに違いありません。“軍神”が「海軍のバカヤロー」と叫ぶ。それは当局にとって、隠蔽(いんぺ

このタイトルの問いに答えるなら、おそらく変わりえないと答えるしかありません。 なぜなら諸外国、少なくともTHE FACTSに対して非難決議を出したような国々*1は狭義の強制連行を問題にしているのではなく、日本軍性奴隷制における苦難を人権問題として見ているからです。 そのことは以下に示すようなマイケル・グリーン氏の発言からも明らかでしょう。 ブッシュ政権のときに国家安全保障会議上級アジア部長を務めたマイケル・グリーンは、「永田町の政治家達は、次の事を忘れている。<慰安婦>とされた女性達が、強制されたかどうかは関係ない。日本以外では誰もその点に関心がない。問題は、慰安婦たちが悲惨な目に遭ったと言うことだ」(『朝日新聞』2007.3.10)と語っています。 0-1 強制連行が問題の本質なの? | Fight forJustice 日本軍「慰安婦」―忘却への抵抗・未来の責任 この発言の背景には、
元慰安婦を支援する各国のNGOによる「日本軍『慰安婦』問題アジア連帯会議」が31日、都内で開かれた。初来日したインドネシアの女性が、太平洋戦争中に旧日本軍の兵士に14歳で連行され、半年間、慰安所で性行為を強いられたと訴え、「皆さんの前で話ができたことで、気持ちが軽くなりました」と語った。 集会は1992年以降、ほぼ隔年で開かれ、この日は韓国、フィリピンなどの元慰安婦5人や各地の支援者ら約240人が参加した。証言した女性は、旧日本軍が42年に占領したスラウェシ島在住のミンチェさん(85)。昨年9月、戦時下に同島で起きた性暴力を調査する日本の市民団体に初めて体験を語った。 ミンチェさんによると、自宅で友だちと石蹴り遊びをしていたとき、幌付きのトラックが横付けされ、兵士が飛び降りてきた。母は目の前で暴行され、自分は荷台に乗せられたという。連れて行かれた慰安所で「日本軍の妻のような扱いを受けた」。

博士論文一覧 博士論文要旨論文題目:近代日本社会と公娼制度―民衆史と国際関係の視点から― 著者:小野沢あかね (ONOZAWA, Akane) 博士号取得年月日:2011年3月9日→審査要旨へ 近代日本社会においては、法的には人身売買が禁止されていたにもかかわらず、事実上は、芸娼妓などの人身売買が行われ続けた。主として芸娼妓の親権者が貸座敷などから受け取る前借金を、芸娼妓稼業を通じて返済するまで彼女たちの人身の自由は事実上奪われており、しかも前借金の返済自体が困難をきわめた。娼妓は通例周旋人の手を経て抱え主に抱えられたが、その際貸座敷と娼妓の間で娼妓の親権者を連帯保証人として金銭消費貸借証書がかわされた。その証書では娼妓稼業については言及されていないが、同時にかわされる形式上別個の娼妓稼業契約で、娼妓稼業によって借金を返済していくことが契約されていたのである。近代日本の公娼制度は、このよう
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です -はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて -はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
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橋下徹大阪市長の発言について 荻上チキ まず最初の論点として、何と言っても、やはり橋下市長の会見がきっかけになりました。それについても質問メールが来ているので読み上げて頂けますか? 南部広美 はい。ラジオ・ネーム「タクヤカンダ」さんからです。35歳男性のかたです。 「従軍慰安婦論争は昔からありましたが、橋下徹大阪市長の発言で再び注目を浴びました。おふたりは橋下市長の一連の発言についてどう思われますか? 政治的な面、歴的学な面でどう評価しているのか知りたいです。」 荻上 「政治的な面」と「歴的学な面」、ふたつ挙げて頂きましたよね。これやっぱりポイントになるなと思うんですけれども、秦さんは橋下市長のこの会見——秦さんの著書もこの会見で少し引用されていたりというか、名前を挙げられていたかと思いますけども——この会見について、いかが思いましたかねぇ? 秦郁彦 まず、政治的ということはね、歴史家の私

南部広美 大阪市の橋下市長の会見の音声の一部をお聴き頂きましたが、この発言がきっかけとなり、慰安婦問題が再燃しました。 慰安婦問題の経過を辿ってみます。 慰安婦とは、1930年代から45年まで、日本の戦地・占領地で日本軍が作った慰安所で軍人の性の相手となった女性たちのことです。 その存在は以前から知られていましたが、1991年に元日本軍の慰安婦だった韓国人女性が謝罪と賠償を求めて名乗り出たことから、政治・外交問題となりました。 日本政府は、慰安所の設置や、慰安婦の募集に日本軍が関与した証拠はないと主張してきましたが、調査を進めた結果、1993年のいわゆる「河野談話」の中で、初めて軍の関与や強制性があったことを認め、謝罪しました。 1993年8月4日に、当時の河野洋平官房長官が発表した、いわゆる「河野談話」の概要です: 慰安所の設置・管理および移送については、旧日本軍が直接あるいは間接的にこ

コメント欄や掲示板にて情報をご提供いただいていたTBSラジオ「荻上チキ・Session-22」の「歴史学の第一人者と考える『慰安婦問題』」(対局モード)、Podcastにて聴取しました。 注目ポイントはほぼ「秦氏がなにか目新しい主張を展開できるのか?」に絞られていたわけですが、やはり「いやもうそのはなしは終わってるでしょ?」なものばかりでした。よりにもよってアメリカ戦時情報局心理作戦班による「日本人捕虜尋問報告 第49号」を持ち出したあたりは、「慰安婦」問題否認論者にもうまともな手札が存在しないことを証明したと言ってよいでしょう。「慰安婦」の身分についての吉見氏の主張(軍従属者)に対する備えが全くなかったのも特筆すべきポイントかと。 当ブログでは以前に、秦・吉見両氏の「事実」認識は実はそう隔たっていないとする東郷和彦氏の論評*1を紹介したことがありますが、この日も秦氏は当時の娼妓の(そして
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1944年6月時点の陸軍内の認識です。 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C12120518000、陸密綴 昭和20年(防衛省防衛研究所)」 陸密第二五二五号 将校等ノ廉潔心昂揚ニ関スル件陸軍一般ヘ通牒 昭和十九年六月十九日 陸軍次官 富永恭次 最近将校(陸軍文官ヲ含ム)ニシテ職務上ノ地位ヲ利用シ恣ニ会社其ノ他ヨリ工作費、寄附、献金等ノ名義ノ下多額ノ金銭ヲ収受シテ之ヲ機密費的ニ濫用シ私腹ヲ肥ササルノ故ヲ以テ敢テ不当不正ナラスト誤断盲信シ恬トシテ恥チサル者アリ 然レトモ此ノ如キハ*職*1収賄ノ因ヲナスノミナラス軍ノ威信ヲ失墜シ其ノ波及スル所甚大ナルニ恩ヲ效シ此ノ種悪風ノ一掃ニ就キ厳ニ監督指導相成度依命通牒ス 事例 一、在支某軍ニ於テ上級将校及憲兵将校数名ハ阿片密輸ヲ黙許シタル代償トシテ会社員ヨリ多額ノ工作費ヲ軍ニ寄附セシメ之ヲ機密費的ニ濫用シ甚シキハ慰安所ヲ設置セリ 二、軍報道部
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