川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童ら19人が刃物で殺傷された事件で、犯行後に自殺した岩崎隆一容疑者(51)は、スマートフォンやパソコンを所持せず、長期間にわたって社会から孤立した引きこもり状態だったとみられる。専門家によると、世間から隔絶された末に通り魔事件を起こす場合、40代以降の中高年は通常、20~30代と違って攻撃性が減少するという。なぜ岩崎容疑者は突然、凶行に走ったのか。 犯行翌日の29日、神奈川県警は岩崎容疑者が80代の伯父夫婦と住んでいた川崎市内の一軒家を捜索した。ワゴン車2台に加え、トラックを準備。10人ほどの捜査員が自室などを入念に調べたが、押収したのは犯行に使ったとみられる包丁の空き箱やノートなど段ボール1箱分のみだった。トラックはほぼ空の状態で引き上げた。 捜査関係者によると、自室は片付いており、テレビやテレビゲーム機、携帯ゲーム機はあったものの、パソ

「最後の1カ月間の延命治療はやめませんか?」。人生の最終段階「終末期」をめぐって、コスト削減と結びついた発言がやまない。これを、「最近はやりの『ポピュリズム医療政策』にのせられた論」と話すのが、政府の社会保障国民会議で委員を務めた権丈善一・慶応大商学部教授(社会保障・経済政策)だ。話は医療や介護の行く末にも及び、「費用を削減すべきだ」との論調にも疑問を呈した。 ――文芸誌「文学界」(1月号)で、落合陽一氏と、古市憲寿氏が「『平成』が終わり、『魔法元年』が始まる」と題された対談をしました。その中で古市氏は「お金がかかっているのは終末期医療、特に最後の1カ月」と述べています。これは事実なのですか。 「素人が医療問題に触れて最初にはまるところですね(笑)。亡くなる1カ月前の医療費は全体の3%程度だというエビデンスがあることは、この問題に関わる人はみんな知っている。医療費の単価は全体的に上がるので

大石あきこ(大石晃子)です(*^ ^*) 上のイラストは、「いらすとや」フリー素材の「お金をドブに捨てる人のイラスト」と「ケチのイラスト」を加工して作りました。 今の大阪府庁が、カジノには大枚をつぎこんで、介護には予算縮小・緊縮をやっている。 それを図解したものです。 さて・・・ 1月4日、大阪府庁が、春からの予算案(平成31(2019)年度予算の現時点案)を公表しました。 いわば、大阪府が4月からの1年間、お財布にどれだけのお金を確保して、それを何に使うか、の計画ですね。 その「予算案」、いかに大阪府がこのイラストのとおりのことをやっているかを、怒りを抑えながら(抑えられないかも)、できるだけ、わかりやすく説明してみたいと思います。 結論から言いますと、 「介護の人材不足の解消」に関して、超・「緊縮」査定でした。大阪府は、「介護の人手不足解消」の役割を担う機関。 なのに、予算要求額を

提言・オピニオン 日々のできごと いのちのとりで裁判全国アクションと生活保護問題対策全国会議は、3月19日、厚生労働省に生活保護基準引き下げ撤回等を求める署名と生活保護「改正」法案に関する要望書を提出しました。 要望の項目は以下のとおりです。 1 2013年度からの史上最大(平均6.5%、最大10%、総額670億円)の生活扶助基準の引き下げを撤回してください。 2 2018年10月からのさらなる生活扶助基準の引き下げ(平均1.8%、最大5%、総額160億円)はしないでください。 3 今国会で審議予定の生活保護「改正」法案のうち次の各条文案は削除してください。 ①生活保護法63条に基づく「払いすぎた保護費の返還債権」について非免責債権化するとともに保護費からの天引き徴収を可能とする生活保護「改正」法案77条の2及び78条の2 ②生活保護利用者については「原則として後発医薬品によりその給付を行

NHK「クロ現」に、ひとこと言いたい■女性の貧困を取り上げた「クロ現」1月27日(月)に放送されたNHKクローズアップ現代「あしたが見えない~深刻化する″若年女性″の貧困~」という番組。 女性の貧困、特に性風俗の世界で働く貧困状態の女性にスポットライトをあてた番組で、託児所と連携した風俗店の存在など、性産業が結果的に公的なセーフティネットよりも彼女たちを支えている現実と、そこで働く女性たちの姿を描いていました。 放送を見損ねた方のために、NHKのHPにて文字おこしされたものが掲載されています。貧困の背景にある教育の問題や公的住宅など低所得者向けの住宅政策の課題など、提起も含めて放送していて評価できる部分もありました。 しかし一方で、生活困窮されている方と普段、接している立場としては、少し違和感のある内容にもなっていました。 っていうか間違った情報が流れていたので、訂正していただければと思

騒音と煙草の煙が充満するパチンコ店で、しかめ面をしながらパチンコ台に向かっている客が、人生を楽しんでいるとは到底思えない。だが、兵庫県の小都市、小野市では万が一にもそんなことのないようにしたいようだ。 小野市は今年4月、生活保護や児童扶養手当を受けている人がパチンコなどのギャンブルで浪費することを禁止する条例を制定した。いわゆる生活扶助の受給者は、ホステスのいるバーに行くといった気晴らしも禁止される。浪費を見つけた市民に対しても、通報を責務とする。これまでのところ、そうした浪費で罰せられた例はないと市は言うが、この新法は納税者に好意的に受け入れられている。 他の自治体は小野市の条例に関心を寄せ、推移を見守っている。また、8月には政府が生活保護費の引き下げを実施した。生活保護費は3年間をかけ、合計で最大10%減額する。政府は生活保護費の受給申請を難しくする法律も成立させようとしている。景気が

衆議院議員選挙が、いよいよ次の日曜日に迫ってきた。 選挙の結果がどうなろうが、とにもかくにも一市民としてできることは、自分と大切な人たちの生存と生活を守り、日常を生き抜くことでしかない。 現在の社会の基礎である民主主義の現場は、日常のどこにあるのだろうか?そこでは、生活保護をはじめとする社会保障の問題が、どのように立ちあらわれてきているだろうか? 今回は、ツイッターで強い影響力を持つ「のいほい」氏の、社会保障と民主主義への思いを紹介する。 新聞に全面広告を載せた市民たち 2012年7月12日、毎日新聞朝刊に、 「制度を改正するために個人を攻撃する必要はありません」 というコピーを中心とした全面広告が掲載された。この全面広告は、2012年5月25日にはじまった、生活保護バッシング報道への異義申し立てであった。 2012年5月から、この意見広告が掲載された2012年7月にかけて、何が起きていた

話題となっている報道ステーションでの石原「尊厳死」発言。動画は消されてしまうかもしれないので、文字に起こしてみた。 報ステ 石原伸晃 ナマポ 尊厳死発言-2012年09月11日 http://www.dailymotion.com/video/xtgvfv_yyy-yyyy-yyy-yyyyy-12y09y11y_news 古舘 「ぜひ具体的にお伺いしたい。社会保障もどんどん増えてます。これはある部分で「切るものは切らなければいけない」「削るものは削らなければいけない」というお考えでいけばですね、具体的に高齢者の医療の自己負担をたとえば70歳から75歳までで上げる。あるいはまた後期高齢者をどうするか。あるいはまたいろんな自己負担のあり方、富裕層に対しては自己負担率をお年寄りは上げてもらうとか。そのあたり具体的に伺いたいんですね。間に合わないのはわかってますから、みんな。教えて下さい。」 石
ほんとうに弱者のことを考えるのと「自分はいまと同じ生活を続けたい」「自分はこれ以上金を払いたくない」というために弱者を口実にしているのは区別がつきにくいし,そもそも言っている本人も区別できない場合が多いだろうと思う。 それどころか「自分はいまのままの生活を続けたい」「これ以上金を払いたくない」という動機がきっかけでほんとうに弱者への視点に目覚めるということもあるように見える。それを「動機」から批判する必要もないように思う。by 渡邊芳之

作家の星野智幸さんがブログでこう指摘しています。 売れっ子お笑いタレントの親が生活保護をもらっていたことが詳らかにされ、大バッシングが起こり、厚生労働大臣が生活保護の給付水準を引き下げることを検討し始める、というニュースを、ソウルに住みながらネットで知って、また殺人未遂が起きているのか、と暗澹たる気持ちになった。 バッシングを受けて政治が生活保護水準を下げたりしたら、どのようなことが起こるか。ただでさえ、社会から経済的社会的にこぼれ落ちて、生存の瀬戸際にいる大量の人たちを、死の側へ押しやることになる。背中を押したら死ぬとわかっている人に対し、複数人で背中を押したら、これは殺人になるのではないだろうか。今の社会が行っていることは、そのような行為である。有権者も政治家も、報道も含め。(※星野智幸さんのブログ からの引用はここまで) ――いまの生活保護バッシングによる制度改悪は「殺人になるのでは

まとめ 外国人参政権についての宮台真司さんと金明秀さんの議論まとめ 論点はどちらかというと在日韓国人問題にズレがちになっていますが…興味深かったので。 (3/30追記) 途中ヒートアップしたかのように見える局面もありましたが、終結しました。 35231 pv 48 3 47 users 3

2012/5/229:0 全国の福祉事務所への元警察官天下り配置を撤廃させましょう! 越智祥太 ■厚労省は、全国の福祉事務所に警察官OB配置を要請。「セーフティネット支援事業」で。 2012年3月1日、都道府県や政令指定都市の担当課長を集めた「社会・援護局関係主管課長会議」において、厚労省は、「不正受給対策」や「暴力団対策」を名目として、全国自治体の福祉事務所に、警察官OBの配置を積極的に検討するよう要請しました。退職した元警察官を、全国の福祉事務所に天下り配置せよということです。 2010年度に既に74自治体で警察官OBが配置されていることが明らかになりました。これは国の「セーフティネット支援対策等事業費補助金」を使って配置した自治体数に過ぎず、独自予算で配置している自治体を含めれば、現在その数は更に増えているでしょう。 ■生活保護支出の表面的「抑制」にただ躍起となる国や自治体と、「不
2011/10/310:43 「存在しない」サバイバーたち - セックス・労働・暴力のボーダーで(Ⅲ) 大野更紗 (*本稿では、現在「差別用語」とされている表現を、資料・記録の記述に即し、変更をせずに使用しています) ■Sさんの部屋 施設長のYさんが、Sさんの個室のドアをノックする。 「部屋入ってもいいよ」 「いいんですか、見せてもらっちゃって」 「いいよ、きれいにしてるから」 「これ、さっき作業所で作ってたランチョンマットだね。うわー、刺繍の目がすごい細かい。そして裏側の処理がすごい丁寧」 「朝の9時から、夜の11時までやるよ。夜はここで、部屋でやるの」 「そりゃ、もう、職人だ」 「うん。次、作んないと」 Sさんの隣の部屋は、たった3畳でベランダもない。ベッドだけで部屋の半分は埋まってしまっている。2年に一度の部屋替えでは、狭い部屋だった人が優先的に広い部屋に移れるようにするのだという。
新年あけましておめでとう (たんぽぽのなみだ~運営日誌) あけましておめでとう (たんぽぽのなみだ~運営日誌) 明けましておめでとう (たんぽぽのなみだ~運営日誌) 明けましておめでとう (たんぽぽのなみだ~運営日誌)BUNTENさんのエントリーが注目を集めているので (しいたげられたしいたけ) 美容液ファンデーション (美容液ファンデーション) 定額給付金の使い道って、どうすんだ? (ダイビングと旅行) 私信 (MOJIMOJI'sBLOG) 村上春樹、エルサレム賞授賞式でイスラエルを批判 (モジモジ君の日記。みたいな。) [メモ]村上春樹とサッカー選手はどちらが知識人にふさわしいか(ガザ攻撃に抗議したサッカー選手) (zames_makiの日記) ウェブサイトで連載されていた大野さんの戦いの記。ウェブで読んで、本でも読んで、何度でも読みたい本でした。 この本が素晴らしいのは軽妙な語

東京都後期高齢者医療広域連合が検討している2012~13年度の後期高齢者医療制度(75歳以上などが対象)の保険料のたたき台が明らかになりました。保険料抑制のために現在行っている自治体からの一般財源を投入した場合でも、1人当たり平均保険料は11年度比で1万4265円(約17%)もの大幅値上げになると試算。投入しない場合では2万1600円(約26%)もの引き上げになるケースも示しました。75歳以上人口の増加と医療費の増大によって、年々保険料が上昇する制度の根本的な欠陥が改めて浮き彫りになりました。 東京都広域連合の11年度の平均保険料額は8万4527円(加入者全員に課せられる均等割3万7800円、所得割7・18%)です。たたき台は、12~13年度では1人当たり医療費が年3・5%伸びるなどと想定。葬祭費の負担軽減など一般財源を投じる特別対策や都独自の所得割軽減策を継続する場合で計算しました。保険
お願い この記事は前振りなんで、出来れば続きの記事まで読んでください。本題 こんな発言が話題になっていた。 pukuma 吉村哲彦 日本は生活保護の受給者に海外旅行までさせているおめでたい国ですね。生活保護は給付水準を切り下げるべきだ。ぎりぎりの生活しかできない程度まで締め上げれば不正受給者が激減するだろう。1日の食費など(私と同じ)300円もあれば十分です。Twitter / @吉村哲彦: 日本は生活保護の受給者に海外旅行までさせているおめで … 一日300円の食生活というのは果たしてどの様なものなのか、興味があり調べてみた。 幸い、この方は食事内容をわりと呟いているので、どんなものを食べているのかある程度分かる。 時を遡りながら見てみよう。 @pukuma 吉村哲彦 この質問多いですね。インスタントラーメン5袋168円、食パン1袋98円、野菜パック99円、豆腐48円、うど
前回に引き続き、あの発言について。 pukuma 吉村哲彦 日本は生活保護の受給者に海外旅行までさせているおめでたい国ですね。生活保護は給付水準を切り下げるべきだ。ぎりぎりの生活しかできない程度まで締め上げれば不正受給者が激減するだろう。1日の食費など(私と同じ)300円もあれば十分です。Twitter / @吉村哲彦: 日本は生活保護の受給者に海外旅行までさせているおめで …生活保護を受けている人が海外旅行を行くのが問題? うーん。今時海外旅行なんてただでいくこと可能じゃないですか。Googleで、「懸賞海外旅行」と検索して、ポチポチ押すだけです。 ちょっと気合が入った商店街の福引で特賞を狙うというのもありです。海外旅行に行くことを理由に生活保護費が過剰である、という論はいささか飛躍があります。 何かが豪華ならばどこかを削っている ちょっとおさらいをしてみましょう。
「治療費が高いと払えないので、その薬は使わないでください」 高知大病院(高知県南国市)で腎臓がんの治療にあたる執印(しゅういん)太郎・同大教授(泌尿器科)はある患者からこう告げられ、「まただ」と肩を落とした。 08年6月、切除できないか、転移した腎臓がん向けの抗がん剤「スーテント」が発売された。執印さんが90年代に発表した論文などをきっかけに開発された薬だ。がん細胞の増殖や進行を抑えられ、「『がんとの共存』を可能にした薬。皆に使えればいいが、思うようにいかない患者もいる」(執印さん)。 スーテントは標準的な使い方で、毎月の薬代は最大約95万円になる。この患者にとっては国の高額療養費制度を使っても年間50万~60万円かかる。複数の転移がんがあったが、経済的理由から服薬を拒否。治療が短期間で済み、費用が抑えられる手術を選んだ。 高知県の1人当たりの年間県民所得は、全国で下から2番目の低さ(07
ちょっと前の記事なんだけども、以下の記事をきっかけに読んでみたのでした。 「I'll be here−社労士 李怜香(いー・よんひゃん)の多事多端な日常」:「自己責任教の影-『子供の貧困』」 厚生労働省の国民生活基礎調査や、経済協力開発機構(OECD)の統計調査などの数値をもとに、日本の子どもの貧困の状態が分析される。 指摘される問題点としては、貧困は連鎖する傾向があること、政府の対策が機能していないこと、母子世帯が突出してハンパなく困窮していること、世論として最低限子どもが保障されるべきと考えられている物品や生活レベルがえらく低いこと、などがグラフや表に挙げて示されている。 上記のブログ記事でも触れられているけど、やっぱりびっくりするのはコレ。 図3-4は、先進諸国に置ける子どもの貧困率を、「市場所得」(就労や、金融資産によって得られる所得)と、それから税金と社会保険料を引き、児童手当や

「後期高齢者」という無神経な名称を付けたこともあり、お年寄りの評判が悪かった「後期高齢者医療制度」。民主党は代替案を示すことなく政権公約(マニフェスト)で廃止だけを掲げてきたが、ようやく代わりとなる新制度の骨格をまとめた。 後期高齢者医療制度に加入する約1400万人のうち、自営業者や退職者ら約1200万人は国民健康保険(国保)に戻し、勤め続けている人や会社員の子供などの扶養家族になっている人は企業の健康保険組合など被用者保険に移す−というのが柱だ。 後期高齢者医療制度が75歳で一律区分したことに「差別的だ」との批判が集まったことから、見直し案では、年齢によって加入する保険が分かれないよう改めることにポイントを置いたのだという。 だが、この見直し案には問題点や疑問点が少なくない。 第一に、年齢区分は実際にはなくならない。国保では「65歳以上」か「75歳以上」で区切り、若者世代とは別勘定で高齢
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く