なぜ日本は米国と戦争をしたのか。軍人や政治家が不合理で愚かだったからだ――。一般的に広く共有されているこんな認識を、大きく揺さぶる本が現れた。『経済学者たちの日米開戦 秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く』(新潮選書)。指導層が勝ち目の薄い戦争へ突っ込んでいった理由を、現代の経済理論を使って解き明かす。著者の牧野邦昭・摂南大学経済学部准教授に聞いた。 戦前の指導層の愚かさを物語るエピソードとして取り上げられてきたのが、経済学者有沢広巳(ありさわひろみ)(1896~1988)の証言だ。開戦前年の1940年から有沢ら有力な経済学者は、陸軍の秋丸次朗中佐が組織した秋丸機関で米国や英国、ドイツ、ソ連の経済抗戦力を調べた。日本もドイツも生産力は頭打ちだが、米国は巨大な余力を持つという結果を秋丸中佐が陸軍首脳部に報告したところ、「(対米開戦という)国策に反する。書類はただちに焼却せよ」と命じられ、有沢の手

勉強してもすぐ忘れてしまう。思ったような成果が出ない……。その原因は、勉強後の「復習」や「振り返り」が不足していることにあるのかも。 記憶定着のためにも勉強効率アップのためにも重要な振り返りを、あなたはサボってはいませんか? 「自分もそうかも……」という方は、ぜひ以下のチャートで自分に合った振り返り法を診断してみましょう。 なかには、勉強法そのものを改善することで、より振り返りがしやすくなる人もいるかもしれません。 みなさんにピッタリなのは、どの振り返り法でしたか? それではひとつずつ、詳しいやり方を具体例とともにご紹介しましょう。 1. 記憶出し入れ法 2. イルカの暗記シート 3. コーネル式ノート 4. 間違いノート 1. 記憶出し入れ法 「振り返りのための時間は少ししかとれない」人で「紙」を使って復習したいタイプの人におすすめなのが、「記憶出し入れ法」。 これは、勉強内容の振り返り

諏訪大社の御頭(おとう/おんとう)祭について、なぜ鹿の頭が供えられるようになったのかが知りたい。また、なぜ供えられる鹿の頭が生から剥製になったのかも知りたい。 『下諏訪町誌 上巻』 下諏訪町誌編纂委員会編 甲陽書房 1963 【N241/36/1】 第4章「上代諏訪の狩猟」p.596-608によると背景として、諏訪神社では公式行事として古くから四度の御狩の神事が行われていた。坂上田村麻呂の東征の時、神氏族や金刺氏族(共に諏訪神社大祝につながる氏族)がこれに参加して手柄を立てこの氏族背景により、諏訪神社が日本の軍神として認められたという経緯もある。 日本の古代の神祭は氏族全員で狩猟を行い、捕獲した鳥獣を神前に贄として掛け、これを供物として神を祀ったが、この祭祀方法は狩猟時代から農耕時代に移るにつれて次第に衰微していった。殊に仏教伝来以後はその勢力が神社に浸透するとともに、このような殺生の神祭

よくある話やる夫「やる夫は4月から数学科1年生!大学数学を極めるお!今日は意識高く本屋にやって来たんだお!」 やらない夫「……お前、数学が好きなのはいいけども、二次試験の数学散々だったんだろ?無理すんなよ。」 やる夫「やらない夫は黙ってろお!やる夫は本気出せば天才だお!」 やる夫「おっ、ここが専門書の棚かお。あった、杉浦光夫『解析入門Ⅰ』。これが欲しかったんだお!」 やらない夫「いや、それは『解析門前払い』として有名な本で……」 やる夫「杉浦解析は名著だお!即レジだお!」 やる夫「さぁ、始めるお!最初は実数のことが書いてあるお!こんなの知ってるお!」 やる夫「2ページでもう加群とか可換群、可換環みたいな言葉が出てきたお。なんのことか分からないお」 『問1 $\mathbb{R}$(一般に体$K$)において次のことが成り立つことを示せ.(i) (R3)を満たす$0$は唯一つ.』 やる夫「(R
携帯電話などで遠くはなれている人と話をしたり、インターネットを通じて世界じゅうの情報を手に入れたり…。通信技術のおかげで、私たちはすばやく多くの情報を送ったり受け取ったりすることができる。そんな通信技術に欠かせないのが光ファイバケーブルだ。光の情報を伝えることで、現代の通信を担っている。この本を読むと、光ファイバケーブルで通信ができるしくみなど、光ファイバケーブルのことがよくわかるよ。 (もくじ) プロローグ 第1章 光ファイバケーブルって何? コラム 光ファイバの構造 コラム 光ファイバの種類 第2章 光ファイバケーブルが大活やく コラム 通信線の歴史 コラム 光ファイバケーブルの敷設 第3章 すごいぞ! 光ファイバケーブル コラム 伝送時の損失の量 第4章 光ファイバケーブルの歩み コラム ファイバスコープに使われた光ファイバ コラム インターネット利用の発展 第5章 光ファイバケーブ

(株)松尾設計室 代表取締役 兵庫県出身、九州大学工学部建築学科卒の一級建築士。「健康で快適な省エネ建築を経済的に実現する」ことをモットーに、設計活動のほか、住宅専門紙への連載や「断熱」「省エネ」に関する講演を多数実施。これまでに受講した設計事務所、工務店等は延べ6,000社を超える。2005年「サステナブル住宅賞(現:SDGs住宅賞)」受賞、2020年から開始したYouTubeチャンネルの登録者数は6.9万人(2024年1月時点)。著書『ホントは安いエコハウス』、『あたらしい家づくりの教科書』(共著)、『5人の先生が教える一生幸せなエコハウスのつくりかた』(共著)など。 快適な住宅に欠かせない「断熱」。近年、注目されている背景は? ── 昨今、断熱への注目度が高まっているように感じます。そもそもなぜ断熱が重要なのでしょうか? 松尾さん:断熱って簡単に言うと「住宅の厚着」なんです。日本の古

巫俊(ふしゅん) @fushunia もうすぐ、紫式部が主人公の平安時代の大河ドラマが始まりますが、この時代の結婚制度に関しては、「一夫多妻制」が正しいとする通説に対して、「一夫一妻」(妾はいる)が正しいとの新説が出てます。ただ、中国史クラスタの私からすると、律令に記述云々との原則論みたいなのに逆に強い違和感が出て、 2024-01-05 19:45:17 巫俊(ふしゅん) @fushunia 正妻は一人だとする、「一夫一妻(多妾)制」にも、構図として違和感があったのですが、そうした工藤重矩氏の新説に対して疑問点を指摘してる論文が、青島麻子「婚姻研究に見る源氏物語論」(博士論文、2012年)です。 l.u-tokyo.ac.jp/postgraduate/d… 2024-01-07 16:43:31

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 さて、1月1日といえば、年の最初の日。その年一年の計画を立てたり、ことしは習い事を始めようとか、家族を大事にしようとか、気持ちを新たにする日でもあります。 この季節特有のヒンヤリした空気や、シンとした夜の静けさが気持ちを引き締めるので、一年のはじめにはふさわしい気候かもしれません。しかし、それは、北半球の一部の地域のこと。南半球は夏の気候ですし、夜の長さも当然違います。 そもそも、1月1日は、他の日に比べて、太陽の高さが特別に高かったり低かったり、昼の長さが特別に長かったり短かったりする日ではありません。月の満ち欠けも毎年異なります。農耕を始める時期でもなければ、狩りを始めるシーズンというわけでもありません。 暦とは本来、緻密な天体観測の結果、太陽の運行の正確な周期を割り出し、それによって季節を確定し、農作業や祭事に役立

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou 選挙でどちらかに一票いれるとしたら、どっちにしますか? A-汚職しまくり、私腹こやしまくり、不正疑惑まみれの政治家 B-清廉潔白、醜聞一切なし、でも水着撮影会をつぶそうとする 皆さまの意見を聞かせて下さい2023-12-11 12:10:14 小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou もし投票先の政治家二択 A──汚職しまくり、私腹こやしまくり、不正疑惑まみれの政治家 B──清廉潔白、醜聞一切なし、でも水着撮影会をつぶそうとする この二人の政治家が候補者にいて、自分が投票する側にまわったら、Aの政治家に投票します。水着撮影会をつぶそうとする方をより深刻に避けたい。2023-12-10 20:47:09

なぜ、研究をするのか?四竈 最後に、私の方からもう一つ質問をしてもよいでしょうか。今回取り上げた2冊の主要なところは、ご家族に話を聞くというスタイルの調査がベースになっていますよね。研究者以外でもオーラルヒストリーに興味を持つ方はおられると思うんですが、たとえば私も自分の伯父に話を聞いて録音したことがあって、それってオーラルヒストリーとして分析できるのかなって思ったりしたことがあるんです。そのとき、どんな手順とか、何を参考にしたらオーラルヒストリーって始められるかな、、、って。何か助言をもらえませんか。もちろんこの『記憶を語る,歴史を書く』とか、『最強の社会調査入門』を読めと言われれば、もちろんそうなんですけど。 朴沙羅 まず、何を知りたいのかが大事だと思います。つまり、ある人が今まで生きてきて体験してきたことを、時間の経緯に沿ってなるべくたくさん知りたいのか、それとも、ある出来事について

「異世界もの」はなぜこんなにも愛される?実は1000年の歴史、古典文学から続く鉄板のストーリーだった!

一昨年4月に発売された『土偶を読む』。考古学の実証研究とイコノロジー研究を用いて、土偶は「植物」の姿をかたどった植物像という説(と主張する)を打ち出した本書は、NHKの朝の番組で大きく取り上げられ、養老孟司氏ほか、各界の著名人たちから絶賛の声が次々にあがり、ついに学術書を対象にした第43回サントリー学芸賞をも受賞しました。 ……のですが、筆者はかねてから批判をしてきました。これは同書を読み、その間違いの多さと、「皆目見当違い」で破綻した内容、それにもかかわらず、この本は売れるだろうなとの嫌な予感に危機感を感じたからで、読んだ次の日に、『土偶を読むを読んだけど』をnoteで公開し、この本の説を簡単に信じてしまうであろうみなさんに、何本かの釘をさせたのではと思っています。 その時はこのnoteで「違うよ」という表明ができたので、筆者としては「今日はこのくらいにしてやろう」という気分でいました。

低地ドイツやオランダ語圏では、16世紀半ばまで、魔女といえば、牛乳魔女のことを指していました。 牛乳魔女とは、牛乳魔術を使う魔女で、この魔女にかかると、我が家の牛から取れる牛乳の量はごく少ないものになるか、まったく取れなくなります。 命すら奪える魔術に対して、牛乳魔術とは、あまりに些細な感じがしますが、この地方での町に住みながら農業もやる兼業農家にとって、ミルクやそれから手作りするチーズは、自分の家で消費する他に、町で売って現金収入を得る貴重な手段でした。 彼らは農業と家畜を飼うことに加えて、町で雑貨や何かを売ることなど、一切合切で生活できるぎりぎりの収入を得ていました。 そんな中で牛乳の量が減ることは、その家族にとって致命的にもなりかねない事件でした。 牛が病気であったり、餌を十分与えられなかったり、牛乳の少なさを説明できる通常の理由が見当たらない、しかも事態は何年も、複数の牛について続

武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi政治、外交、軍事に関する時事解説、研究紹介を行っています。基本のプラットフォームとしてnoteを使っています。専門は政治学ですが、最近、世界各地で起きている武力紛争の推移を見ていて、改めて軍事学の意義を強く感じるようになってきています。note.com/takeuchi_kazuto 武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi このツイートが予想の100倍以上読まれてしまったので、あらためて注意喚起しますが、このスレッドは20個のツイートで完結させることを意識したので、研究の内容はかなり丸めて紹介しています。政治学の研究者がどんな視点で戦争の原因を考えているのかを、さっと概観する目的でのみご利用ください。1/1twitter.com/Kazuto_Takeuch…2023-01

MMT(現代貨幣理論)はしばしば「トンデモ経済学」と評されるが、MMTを批判する側にもユニークな「トンデモ経済学」がある。その典型例のひとつは「利上げをすると国債暴落が起き、日銀のバランスシートが債務超過になる(なので、日銀は利上げができない)」というものだ。 一般に利上げをすると債券価格は下落するから(利回りは上昇)、利上げをすると国債価格に下押しの圧力が働くというところまでは正しい。だが、そこからさらに進んで、国債価格が下落して日銀のバランスシートが債務超過になるという話になると、話が途端にあやしくなる。そのために利上げができないという話になると、なおさらだ。 もっとも、日銀の「債務超過」は「国債暴落」や「ハイパーインフレ」と同様に訴求力のあるパワーワードなので、この話はさまざまな場面で繰り返し登場する。それが世の中の関心を引くためのネタの範囲にとどまっている限りにおいては面白いが、実

鎌倉時代中期に起きた蒙古(モンゴル帝国)による日本侵攻「元寇」を題材としたオープンワールド時代劇アクションアドベンチャー「Ghost of Tsushima」や、ヴァイキングの侵攻が盛んだった9世紀のヨーロッパを舞台とした「アサシン クリード ヴァルハラ」のように、特定の時代を舞台としたゲームは複数存在します。中でも、中世ヨーロッパを舞台とするゲームでは、豚が間違った表現のされかたをしていると、ライデン大学の歴史学者であるピーター・アレクサンダー・ケルクホフ准教授が記しています。 What’s wrong with medieval pigs in videogames? - Leiden MedievalistsBlog https://www.leidenmedievalistsblog.nl/articles/whats-wrong-with-medieval-pigs-in-vi

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