イオンの時価総額が21日、総合スーパー事業を持つ小売大手で長年トップを走ってきたセブン&アイ・ホールディングスを抜き、首位の座に踊り出た。個人株主を重視した株主構成が奏功し、グループ再編への期待も株価を押し上げている。 同日の終値をベースでの時価総額は、イオンが5兆1922億円でセブン&アイの5兆1766億円を上回った。セブン&アイが現在の持ち株会社を発足させた2005年以降で初めてのことだ。 売上高、営業利益ともに業績面ではイオンはセブン&アイに劣るが、株式市場での評価は逆転した。その背景についてSBI証券の田中俊シニアアナリストは、ビジネスモデルや株主構成の違いがあると説明する。 田中氏によれば、主力のコンビニ事業で低迷するセブン&アイはアクティビストの関与やカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたことで、人気株の地位から後退した。一方、イオンは個人株主の

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