農林水産省の元事務次官が長男を殺害した罪に問われている事件の裁判で、検察は、「悲しい事件ではあるが、強い殺意による犯行で決して許されない」として懲役8年を求刑しました。一方、被告の弁護士は「いきさつや動機には同情の余地が大きい」として執行猶予のついた判決を求めました。 農林水産省の元事務次官、熊澤英昭被告(76)は、ことし6月、東京・練馬区の自宅で、長男の英一郎さん(44)を包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われ、起訴された内容を認めています。 東京地方裁判所で開かれた13日の裁判で、検察は「長男の将来を心配して親身に対応していたにもかかわらず、暴行を受けて大きく失望したことは理解でき、背景にさまざまな事情がある悲しい事件ではある。しかし、警察や専門家に相談する手段もあったがしておらず、首や胸を何度も刺すなど強い殺意による犯行で決して許されない」と述べ、懲役8年を求刑しました。 一方

ドイツ・オルデンブルクで、裁判所に出廷した際のニールス・ヘーゲル被告(2015年2月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/dpa/CARMEN JASPERSEN 【11月10日 AFP】ドイツで致死量の薬剤を注射して入院患者らを殺害した罪で2015年に終身刑を受け収監された元看護師の男が、100人以上の患者の殺害に関与していたことが分かった。警察が9日、発表した。 ニールス・ヘーゲル(Niels Hoegel)受刑者(41)は、同国北部ブレーメン(Bremen)近郊に位置するデルメンホルスト(Delmenhorst)の病院で集中治療を受けていた患者らに対する殺人罪2件および殺人未遂罪あるいは傷害罪4件で2015年に有罪判決を受けていた。 しかしその後、患者遺体の掘り起こしと分析が行われた結果、他にも多数の犠牲者がいる証拠が集まった。警察は8月、ヘーゲル受刑者が少なくともさらに90人の患者

東芝の不正会計問題で、2014年3月期までの3年間で400億円規模にのぼる決算の粉飾をした疑いがあるとする調査結果を証券取引等監視委員会がまとめたことが関係者への取材でわかった。監視委は、歴代3社長が不正会計に関与した疑いが強いとみている模様だ。 監視委はこれまでも刑事告発の意向を示したが、昨年7月に東京地検から「立件は困難」との意見を伝えられたため、歴代3社長ら関係者を任意で聴取するなどしてさらに調査を進めた。その結果は退任した佐渡賢一・前委員長の下でまとめられ、12月に就任した長谷川充弘委員長に引き継がれた。他の委員2人も交代したため、新体制で改めて精査した上で方針を決め、検察に調査内容を報告するとみられる。 調査結果で問題視されているのは、佐々木則夫氏が社長だった12年3月期と13年3月期、田中久雄氏が社長だった14年3月期のパソコン部門の会計処理。関係者によると、利益が出ていないの

医師が6年前に奈良県警の取り調べ中に急死したのは警察から暴行を受けたからだとして、法医学者が特別公務員暴行陵虐致死の罪による告発状を県警に提出した。 県警は、暴行を全面的に否定したと報じられているが、真相はどうなのか。 右足の膝から足首にかけて、皮膚が赤黒く変色 岩手医科大学の出羽厚二教授(法医学)らは2016年11月15日、告発状提出に当たって奈良県庁で記者会見した。その際に示した写真は、54歳で亡くなった男性医師を警察側が司法解剖したときの鑑定書に添付されていたものだ。これを見ると、右足の膝から足首にかけて、皮膚が赤黒く変色しており、左足との違いがはっきり分かる。 男性医師は、奈良県大和郡山市にあった山本病院(現在は廃院)に勤めており、山本病院は09年に診療報酬詐欺事件で県警に摘発された。その後の調べで、男性医師が06年の手術で患者が肝臓がんではないのに不要な手術を行い、肝静脈を誤って

相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡した事件で、殺人容疑で再逮捕された元職員の植松聖(さとし)容疑者(26)が神奈川県警の調べに対し、「首相宛ての手紙を2月に自民党本部に持参した」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。「障害者を安楽死させるための法制」を訴えようとしたがかなわず、「事件は社会のために起こした」という理不尽な供述をしているという。 県警は週明けにも、園西棟の入所男性9人に対する殺人容疑で植松容疑者を再逮捕する。逮捕は3回目で、これで死亡した19人全員の殺人容疑が立件されることになる。けがをした入所者や職員27人への殺人未遂容疑などは、追送検する方針。 捜査関係者によると、植松容疑…

東北地方の重度障害者施設に勤める40代の男性の腕にはいくつも傷がある。右前腕部が多く、取材した日は赤い傷が五カ所ほど。暴れる利用者が爪を立てたり、たたいたりした痕だ。かみつかれて血が出たこともある。 「反応すればさらに興奮するから、平然と対応するように教わった。押さえつけるわけにはいかず、他の利用者にけがをさせてもいけない。職員がけがをしてでも盾になるしかない」 約50人の利用者が暮らす入所施設で働く。担当するのは約20人いる最重度の人たち。利用者が暴れるのは毎日のことだ。 福祉を志して、今の施設に勤め始めて1年近く。理想を持ってはいるが、24時間を超える宿直が明けるとぐったりする。疲労でケアが乱雑になる日もある。 「保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳」 津久井やまゆり園で起きた事件で逮捕された植松聖(さとし)容疑者(26)は、衆院議長に宛てた手紙にそう書いた。そ

穏やかな、優しい時間の流れる場所でした――。相模原市の「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡する事件が起きて1カ月。ここで毎年コンサートを開き、入所者と交流のあった童謡歌手、雨宮(あめみや)知子さんは今、知ってほしいことがある。そこには人と人のぬくもりが、そして笑い声があふれていたということを。事件後、コンサートの録音を聞き直した。「ドレスすてきよ」「今日もあれ、歌ってくれるのかしら」。入所者の拍手と温かい声援が飛ぶ。一緒に歌う入所者の声に、雨宮さんの声がかき消されるほどだ。「私、マイク要りますか」。雨宮さんは笑いながらそうこぼしていた。 差し出されたマイクに向かって大きな声で歌う人。雨宮さんの横にピタッとくっついてうれしそうに髪をなでる人。ピアノの伴奏に合わせて動き回る人……。入所者一人ひとりのはじけるような、柔和な笑顔が心に次々と浮かんできた。 園では今も94人の入所者が、… この

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84人が死亡したトラック突入事件が起きた仏ニースの海岸沿いの遊歩道、プロムナード・デザングレ前のビーチでくつろぐ人々(2016年7月16日撮影、資料写真)。(c)AFP/BORIS HORVAT 【7月23日 AFP】フランス南部ニース(Nice)で84人が死亡したトラック突入事件で、警察が市当局に監視カメラ映像の消去を求めていることが分かった。 22日にAFPが入手した内容によると、警察のテロ対策担当部門は20日付でニース市に対し、14日に惨劇が起きた海岸沿いの遊歩道、プロムナード・デザングレ(Promenade des Anglais)で使用されていた監視カメラすべての映像について「捜査以外で作成された事件映像のすべての複製」を完全に消去するよう要請している。 捜査を主導している仏検察筋によると、この要請は「著しく衝撃的な」映像の流布を避けることが目的だという。しかし、ニース市当局の代

【ニューヨーク=共同】米ニューヨーク・クイーンズ地区にあるモスク(イスラム教礼拝所)近くの路上で13日、このモスクで礼拝を終えたばかりのイマーム(指導者)ら男性2人が頭部を銃で撃たれ、死亡した。撃った男は逃走した。米メディアが伝えた。このモスクに通うイスラム教徒らは、憎悪犯罪(ヘイトクライム)の可能性が高いと指摘している。米国でイスラム過激派に影響を受けたとみられる容疑者らによる乱射事件などが

神奈川県相模原市緑区の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件で、植松 聖 ( さとし ) 容疑者(26)が職員1人を各居室へ同行させて障害の軽重を聞き出し、重度障害者から襲っていたことが捜査関係者への取材でわかった。 目前の惨状に職員がショックで動けなくなった後は、一人で移動し殺傷を続けたとみられる。 植松容疑者は7月26日午前2時頃、東棟1階の居室窓を割って侵入した。捜査関係者によると、同室の女性(19)を刺殺後、駆け付けた職員を殴って施設内の区画(ホーム)を仕切る扉の鍵を強奪。職員の両手を結束バンドで縛り居室に連れ回し、入所者の障害の程度を確認して殺傷したという。 職員が動けなくなると、結束バンドで手すりに拘束。一人で東棟1階の別ホーム、西棟1階の2ホーム、同2階の2ホームの順に回り、次々と入所者を襲ったとみられる。
沖縄県の尖閣諸島沖の公海上で、中国漁船とギリシャ船籍の大型貨物船が衝突し漁船の乗組員6人が海上保安本部に救助されたことについて、中国外務省の報道官は「日本側の協力と人道主義の精神を称賛する」というコメントを発表しました。 これについて、中国外務省の華春瑩報道官は11日夜、コメントを発表し、救助された6人が中国側に渡されたことを明らかにしたうえで、「日本側の協力と人道主義の精神を称賛する」としています。一方で、華報道官は「中国当局の船は、現場の海域にとどまって行方が分からない乗組員の捜索と救助を続けている」と強調しました。 尖閣諸島沖では、今月に入り中国当局の船が中国漁船とともに日本の領海に侵入するなど、活動を活発化させています。今回、漁船の乗組員を救助したのが日本側だったことについて、中国のネット上では「中国当局の船は何をしていたのか」といった批判も上がっていて、報道官としては日本の対応を
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