愛知県警に逮捕され不起訴となった神奈川県の男性(54)が「実名を報道されて仕事が続けられなくなるなど被害を受けた」として、新聞3社に計2200万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを2日、東京地裁に起こした。 代理人弁護士によると、男性は愛知県で会社を経営していた平成22年2月10日、民事訴訟に偽造の契約書を提出したとする偽造有印私文書行使の疑いで逮捕された。中日新聞、朝日新聞、毎日新聞は翌日朝刊の記事で男性の実名を表記。男性は否認し、翌月に不起訴処分となったが、記事の影響で仕事上の人脈を失い、体調も崩したという。 中日新聞は「警察の公式発表に基づいて報道し、否認していることも明記した。適切な報道だったと考えている」とコメントした。毎日新聞は「主張は法廷で明らかにしていく」とし、朝日新聞は「事件報道は実名を原則としている。主張は裁判で明確に示す」としている。
社会 AP記者67年ぶり名誉回復 協定破りの終戦報道は正当2012年5月5日 Tweet 第2次大戦のドイツの降伏を伝える当時の新聞のコピーを持つ故エドワード・ケネディ氏の娘ジュリアさん=2日、米オレゴン州ベンド(AP=共同) 【ニューヨーク共同】ドイツの第2次大戦降伏の際にAP通信記者が連合国軍と報道各社の協定を破って1日早く報道し、軍の非難を受けAPが記者を処分、解雇したことを、APのカーリー社長兼最高経営責任者は4日までに記者の行為は正当で処分は誤りと認め、67年ぶりに記者の名誉を回復した。 記者は故エドワード・ケネディ氏。他社の記者16人と1945年5月7日、フランス・ランスでの降伏文書調印取材を連合国軍に認められた。翌日午後まで報じない条件だったが、同日中にドイツ地方都市のラジオでドイツ当局が降伏を公表。ケネディ記者は、協定は無意味になったと判断し報道に踏み切った。 (共同通
橋下氏の慰安婦をめぐる一連の発言は、13日午前の囲み取材から始まった。 橋下氏のこれまでの発言 橋下氏は記者団に「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」と述べた。 この発言について朝日新聞は13日付夕刊(大阪本社最終版)で「橋下氏『慰安婦必要だった』」との見出しで報じ、記事では橋下氏の「当時の歴史を調べたら、日本国軍だけでなく、いろんな軍で(慰安婦を)活用していた」「なぜ日本の慰安婦だけが世界的に取り上げられるのか。日本は国をあげて強制的に慰安婦を拉致し、職業に就かせたと世界は非難している。だが、2007年の(第1次安倍内閣の)閣議決定では、そういう証拠がないとなっている」などとする発言も紹介した。 橋下氏は「14日の見出し」を「誤報」とした。14日付朝刊(
(第323号、通巻343号) 「神の手」。日本の考古学の歴史を根底から塗り替えるような“旧石器”を次から次へと発掘してきた東北地方のアマチュア考古学者・F氏は、そう呼ばれていたが、実は「捏(でっ)ち上げの手」だった。今から13年前、毎日新聞はF氏の捏(でっ)ち上げの現場をビデオカメラに収め、「旧石器発掘ねつ造」とスクープした。日本史の教科書が、旧石器時代の項をそっくり訂正せざるをえないほどの衝撃的なニュースだった。 この大スクープの裏側を描いたドキュメント『発掘捏造』(新潮文庫)がたまたま私の団地の共用図書館の書架にあった。すぐに借り出して一気に読了した。「捏造」の「ねつ」が紙面では、ひらがなになっているのは、常用漢字でないためで、新潮文庫では表紙に「はっくつねつぞう」とルビが振られていたが、「捏」とはそもそもどんな意味なのかと家人に尋ねられ返事に窮した。 漢和辞典2、3冊にあたってみたと
独で「グーグル法」成立へ=ニュース利用に課金 独で「グーグル法」成立へ=ニュース利用に課金 【フランクフルト時事】ドイツ連邦参議院(上院)は22日、新聞社などがウェブ上で配信したニュースを検索サイト上に表示させる場合、検索サイト運営会社に料金支払いを義務付ける改正著作権法、通称「グーグル法」を承認した。既に連邦議会(下院)では可決されており、同法は成立することになった。 欧州で圧倒的シェアを持ち、多額の支払いを迫られる可能性のある検索最大手米グーグルは、抗議キャンペーンを展開してきた。ただ、同法は検索サイトでの引用の範囲が最小限の短文に限られる場合は例外としており、実際にどの程度支払いの必要性が出てくるかは不明だ。 同法は報道機関がニュースを公開してから1年間は、「ニュースを営利目的でウェブ上に公開することを決める独占的権利」を保有すると規定。検索サイト運営会社がニュースを使用する場合
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川端康成の連載「美しい!」を収録した福岡日日新聞の当時の紙面のコピー。1927年4~5月に文芸コーナー「月曜附録」に計4回連載された ノーベル文学賞作家、川端康成が手がけた「新聞小説」で、研究者の間でもほとんど知られていなかった最初期の作品が確認された。1927年(昭和2年)4~5月に福岡日日新聞(現・西日本新聞)に連載された「美しい!」は、川端作品を管理する財団法人「川端康成記念会」が初の新聞小説と認定した作品より4か月早く発表されていたが、川端の全集には未収録だった。今回の発掘で川端作品の年譜が塗り替えられることになる。代表作「伊豆の踊子」刊行直後の27歳当時の作品で、文豪の成長過程を知る貴重な資料と言える。 川端の新聞小説では、これまで同年8月から中外商業新報(現・日本経済新聞)で連載された「海の火祭(ひまつり)」が初作品とされていた。 「美しい!」は福岡日日の文芸コーナー「月曜附録
こういう日だから、というわけではないけれど……と書き始めたものの、やっぱりこういう日だからとしか言いようのない理由で、昨日から今日の夜中遅くまで、本棚の奥から引っ張りだした「神戸在住」(木村紺)を読んでいた。夜中3時が過ぎ、4時前にもなるとさすがに眠くなりそのまま寝る。8時頃、いつものように目覚め、牛乳を電子レンジであたためる。今日という一日を、僕は東京でどのように過ごすのだろうか。いや、そんな飾ったような一日になるはずもなく、いつものように洗濯をして(天気が良いから!)、漫画の続きを読んで、ラーメンを食べたり、「メモワール」の続きを読んだり、散歩したりして過ごすんだろう。こういう記憶にも残らないような退屈に流れる一日が案外大切なものなのだという事を知っているから。 写真。上から二枚は以前ツイッターに少しのせたけど、1995年当時ボランティアでうろうろしていた時に使っていた長田区の街地図。

作家夏目漱石(一八六七~一九一六)が一九〇九(明治四十二)年、旧満州(中国東北部)の新聞に寄稿した文章が見つかった。全集未収録で、初代韓国統監伊藤博文が独立運動家安重根(アンジュングン)に暗殺された事件への驚きや、満州を旅行した見聞などが記されている。 (大日方公男) 寄稿文は「韓満所感」と題し、日本語の「満洲日日新聞」に同年十一月、上下二回に分けて掲載された。作家の黒川創さん(51)が二〇一〇年、韓国で購入した安重根に関する資料集に、この寄稿文が切り張りされて載っていたのを見つけた。 漱石は十月半ばまでの一カ月半ほど、南満州鉄道総裁だった旧友・中村是公の招きで朝鮮半島や満州を旅した。ハルビン駅で伊藤博文を狙撃した暗殺事件は、帰国後の十月二十六日に起き、満州で漱石の世話をした知人らも巻き込まれて負傷した。
iPS細胞を心不全の患者さんに臨床応用したという森口尚史氏の嘘の業績を読売新聞が大々的に報道したことは記憶に新しいですが、それに関して世界有数の科学ジャーナルである「ネイチャー」が痛烈に批判している記事をつい先日発表しました。 基本的に私は英語論文などを日本語訳するのがとても嫌いなのですが、それをもってしてもこの記事はぜひ広く読まれるべきだと思ったので簡単ではありますが日本語に直してみました。元記事はこちら。 お粗末な報道:嘘が大きくなってしまった責任の大部分は日本の報道機関にある 恥ずかしいことに山中伸弥教授のノーベル賞受賞という偉業が森口尚史氏の口からでまかせで汚されることになってしまった。山中教授が確立したiPS細胞関連技術を使用して心不全の患者の治療にあたったという話をでっちあげたのだ。 ジャーナリズムの質が低いことによりこの話があんなにも広く報じられてしまった。これはことさら科学

尼崎連続変死事件の中心人物とみられている角田美代子被告(64)=ドラム缶女性遺体遺棄事件で起訴=として、多くの新聞社やテレビ局、雑誌社などが取り上げていた和服姿の女性の写真について、尼崎市の女性(54)が30日、「写っているのは私」と名乗り出た。 女性は大阪市の弁護士事務所で、報道各社に対し「報道で写真を見て『私に似ている』と思った。これ以上、取り上げてほしくない。買い物するにも周りの目が気になり、普通の生活ができていない。憤りを感じている」と話した。同時期に同じ服装で撮影した別の写真も持参した。 各社が使用した顔写真は1993年4月、角田被告の息子が尼崎市内の小学校に入学した際の集合写真が基になったとみられる。角田被告や義妹の角田三枝子被告=窃盗罪で起訴=の両弁護士も「角田被告は入学式に出席しなかったと話している」などとしており、現時点では別人の可能性が極めて高い。 一部の新聞が22日付
ヒトラー独裁下のジャーナリストたち (朝日選書) 作者: ノルベルトフライ,ヨハネスシュミッツ,Norbert Frei,Johannes Schmitz,五十嵐智友出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1996/08メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を見るヒトラー独裁下になると左翼系やユダヤ系のジャーナリストは早々に追放されたが、主流派ジャーナリストの多くはナチの検閲の下で活動を続けた。ナチ政権下という状況でジャーナリズムがどうなっていったかをジャンル毎に概説したのがこの本。現在の日本のジャーナリズムにおいても起こっているだろうと想像されるような出来事がキッチュな形で先鋭化して現れていた時代だったのだな、というのが読後の印象。異常な状況にはちがいないのだが今の日常と地続きな世界でしかないのはたしかだ。本編はヒトラー独裁下での事象が主な対象

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