不浄の血 アイザック・バシェヴィス・シンガー傑作選 著者:アイザック・バシェヴィス・シンガー 出版社:河出書房新社 ジャンル:小説・文学 不浄の血 [著]アイザック・バシェヴィス・シンガー アイザック・B・シンガーは1978年に米国人作家としてノーベル文学賞を受賞した。英語作家としてではなく、多くの地に散るユダヤ人の共同体が守り伝えてきたイディッシュ語作家として。 短編を1、2本、私も大学生の頃に読んだ記憶がある。だが当時私はアイザック・B・シンガーの持つ言語的な事情をうまく想像出来なかった。だから、少し風変わりな話だったという印象しかない。 ところが、今回出版された『不浄の血』は風変わりどころではない。民話と呪いと旧約聖書の言葉と多くの魔物たちと超人と村人が入り交じった異物としての文学である。 著者はポーランドから米国に移住し、イディッシュ語で書き、それが英語に訳されて流布するうち、自ら

メインコンテンツに移動 購読申し込み 7日間無料お試し closeQRコードリーダーをQRコード読み込み結果 �v7 hU ;� hU �� hU @I_ hU 熊日からのお知らせ 第71期 肥後名人戦 熊本市・上益城予選 《出場者募集》 熊日情報文化懇話会 25日に例会 「熊本と台湾 新時代のインバウンド」 テレコムスクエア台湾董事長・大塚順彦さん 第29回九州国際スリーデーマーチ 2024 RKK開局70周年記念 ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者 熊日ジュニアゴルフプロジェクト《4期生募集》 ホーム ニュース トップ 熊本 全国 エンタメ 動画 地方選速報 天気・気象 防災・災害 トップニュース 亡き祖母に感謝のラストラン 早大の濱本「地元で『W』の姿を」 郡市対抗熊日駅伝 門戸開放で出場へ 夏目漱石『それから』朗読会 月刊文芸誌「詩と真実」(896号)【郷土雑誌】 愛

少女と魔法 ガールヒーローはいかに受容されたのか 著者:須川 亜紀子 出版社:NTT出版 ジャンル:社会・時事・政治・行政 少女と魔法―ガールヒーローはいかに受容されたのか [著]須川亜紀子 日本の魔法少女物アニメ番組は、過去40年以上にもわたり放映されているという。少女メディア文化において、これは世界的にも稀(まれ)なケースだと筆者は指摘する。西欧では魔女は成人女性の力、美、知の象徴であり、それゆえ恐怖の対象として描かれてきた。たとえ善き魔女が描かれても、「奥様は魔女」のように白人美女が定番。だが、日本のアニメ世界に輸入されたとき、魔女は少女と合体し、可愛らしく活発な「ガールヒーロー」に変身した。筆者は1960年代から近年までの魔法少女物を分析し、女性へ向けられた複雑な要請と眼差(まなざ)しを鮮やかに解析して行く。 60年代の「魔法使いサリー」は、あくまでも女性らしさを手放さず乱暴者の男

南仏モンペリエ(Montpellier)近郊Lattaraにある、紀元前525~474年にエリトリアの商人たちが利用していたと考えられている場所(撮影日不明)。(c)AFP/UNIVERSITY OF PENNSYLVANIA/Michel Py, l'Unite´ de Fouilles et de Recherches Arche´ologiques de Lattes 【6月4日 AFP】フランスにある最も古い「ワインの痕跡」を分析した結果、ワインがイタリアから持ち込まれ、当時はバジルやタイムといったハーブが混ぜられていたことが明らかになったとする研究論文が、3日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)で発表された。 研究チームによると、当時のワインは薬として使われていた可能性があり、最初は富と

先週末のことである。これまで子どもと関わる仕事を続けてきて、街なかでも子どもの姿にはよく注意を向けてきたつもりだったが、「リード」をつけられて歩く子どもをはじめて見た。 リードとか「ハーネス」とか言うらしい。Amazonで調べてみると、幼児用にけっこうたくさんの商品が出てくるから、需要は高いのだろう。「迷子ひも」なんて呼び名もあるようだ。リュックサックにヒモがついたようなものもある。自分が見たのは、リュックなどがついていないために、もう本当に「ヒモでつながれている」感じが目立つものだった。ヒモ部分も1メートルぐらいはあり、親子の身長差を補うというレベルでもない。 そのようなものを使うことがあるらしい、と聞いたことはあった。ネット上で調べると、実際に活用している親によるコメントも簡単に見つけられた。その内容はと言えば、想像通りで、「虐待だと説教された」「嫌味を言われた」など、周囲から否定的に
「リンク」が絡む問題に関しては、「文化圏」というとらえ方でものごとを見ると、ネット上の議論もかなりすっきりする部分があるようだ。 ライブドアブログが、1月10日から「トラックバック元の記事にトラックバック先のブログURLが含まれていない場合、受付を拒否する仕組みを導入」すると発表した(livedoorBlog 開発日誌:年末年始を写そう!livedoor ピクスリニューアル、トラックバックスパム防止につきまして)。これは多くのブロガーからは「やっと導入か」という賛同の声も上がっているが、一方で「そんなことされたら、大量のトラックバックが送信できないじゃないか!」と激しく抗議するブログもあらわれた(CODY スピリッツ!:ライブドアブログのトラックバックスパム防止策導入についての文句をローゼンメイデン風に書いてみる)。 トラックバックするときに、相手記事への言及リンクは必要か不要か……トラ
海外FX業者を利用する上で、ボーナスは絶対に欠かせません。口座を新規開設するだけでもらえる「口座開設ボーナス」、入金時にもらえる「入金ボーナス」、その他にもキャッシュバックなど、様々なボーナスがもらえます。 受け取ったボーナスはそのまま取引に使え、利益が出た時は出金することも可能です。お得はあっても損はないボーナスなので、海外FX業者を選ぶ際には必ず比較しておきたいところです。 そこでこの記事では、海外FXボーナス(口座開設ボーナス・入金ボーナスキャンペーン)全195社を徹底的に研究した上で、おすすめ完全比較ランキングにまとめました。日本人に人気のFX業者だけでなく、マイナーの海外FX業者や注意点なども詳しく解説していきます。 「海外FXボーナスが豪華な業者をすぐに知りたい」という方向けに、海外FXボーナス選びに役立つカオスマップを作成したのでこちらも併せて参考にしてください。 「どのFX
チャンスを得た三浦、リードを狙う先制攻撃をかけることを、将棋用語で「仕掛ける」という。電王戦第5局は序盤戦を得意の展開に持ち込んだ三浦弘行八段が、いつ、どう仕掛けるかに注目が集まっていた。 だが、先に仕掛けたのはGPS将棋のほうだった。 「変な手、来たね……」 控え室で戦況を見守る棋士たちから、戸惑いの声が上がる。それは、見るからに違和感がある仕掛けだった。プロでなくても将棋を熱心に学んだことがある者なら、このような仕掛けはうまく行かないと直観的に捨ててしまう類の手順だ。 終盤戦での、玉が詰むかどうかという読みでは、人間はすでにコンピュータの敵ではない。目的が明確なときの演算能力こそコンピュータの最大の強みだ。 しかし、まだ目的が漠然としていて読みを絞れない序盤から中盤にかけては、人間にアドバンテージがあるとされている。経験によって培われた直観、すなわち大局観が、考え方の方向を教えてくれる

CT画像をもとに再現されたマスクをかぶったミイラの顔=千葉県がんセンターなど提供チンチョロ族のミイラの外観。泥のマスクがかぶせられている=国立科学博物館 【中村浩彦】南米チリの先住民族、チンチョロ族の約5千年前のミイラのマスクをCT(コンピューター断層撮影)で調べたところ、目や鼻、口の位置を合わせて故人の面影を残すように作られていたことがわかった。装飾性よりも、亡くなった人のことを思う気持ちを重視したらしい。 チンチョロ族は、7千年前ごろからミイラづくりをしていたと考えられている。ツタンカーメン王のミイラなどで有名な古代エジプト文明より2千年以上古く、最古のミイラ文化とされている。 国立科学博物館の篠田謙一・人類史研究グループ長らが、放射線医学総合研究所や千葉県がんセンターなどの協力で、身長約70センチの1歳未満の赤ちゃんとみられるミイラを撮影した。 続きを読むこの記事の続きをお読み
ようこそゲストさん ブログトップ 記事一覧 ログイン無料ブログ開設 The Red Diptych
集団に入ることやコミュニケーションが苦手、興味や考えに偏りがあるなど、発達障害の可能性のある生徒が全国の公立小中学校の通常学級で6.5%に上るという。 言葉が広まる割に発達障害の理解は進まず当事者向けの本は少ない。本書は青年期精神医学が専門の著者が、当事者に向けて、生活や人生が楽になるようにと願って書かれている。 特徴は2つ。1つは障害のとらえ方だ。発達障害と定型発達(普通の発達)は連続し、定型発達者にも発達障害の傾向があるという。一方で両者は異なる物の見方や考え方、つまり異なる文化ととらえることも大切と説く。連続性と異質性の2つの視点が必要なのだ。 もう1つは具体的な助言だ。実践的方法として、当事者には、1度に複数のことを頼まれたら紙に書き出して順番をつけることなどを提示し、周囲の人には、話す際に曖昧な質問を避ける、問いつめないなどの態度を勧める。 根底にあるのは、発達障害と定型発達は対
![コラム別に読む : ぼくらの中の発達障害 [著]青木省三 - 林公代 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f2e0d5afed0d0ff6709ed5e8f8e1d98cf295bdf9d%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%252Fimages%252FI%252F5133KVOebdL.jpg&f=jpg&w=240)
パリのユダヤ、アラブ、アフリカ、アジア、インド人街を取りあげ、豊富な写真や地図と共にパリの歴史の奥深さを紹介している。読みすすむほど、パリのざわめきや匂いが伝わり、街中を歩いているかのような気持ちとなる。 ユダヤ人街のロジエ通りには「アディダス・オリジナル」がある。特別なお店がなぜこの通りにあるのか。それは創業者のダスラーがドイツ系ユダヤ人だから。アラブ人街のバルベスのマルシェ(市場)は、パリで最も活気があり、また物価が一番安いところで、著者はその混沌とした様子を「眩暈(めまい)」と表現する。ヨーロッパ最大の中華街がある13区は、様々な経緯を経てやってきた中華系移民のうねりが集結した魅力ある場所だ。“オシャレで洗練”ではなく“ダイナミックで壮大”な文化がある。おいしそうなイディッシュ料理店、クスクス料理店、アフリカ料理店などが紹介されるのもうれしい。よそ者たちがパリに溶け込み文化の華を咲
![コラム別に読む : エキゾチック・パリ案内 [著]清岡智比古 - 小林莉子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2fca7be4a3ed1fb513f8b7bb0ae216fd8f41f86bf2%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%252Fimages%252FI%252F31idBSQ5RQL.jpg&f=jpg&w=240)
ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章 ジャレド・ダイアモンド著、山形浩生訳 目次 日本人とは何者だろう? 2003年版エピローグ 訳者コメント 概要 日本人の起原については、議論がわかれる。遺伝的な証拠と言語学的な証拠が一致しないのが大きな難点だし、また縄文の狩猟採集社会がちょっと特殊で、やたらに長く続いたことも理由。だが、その展開もおそらく『銃、病原菌、鉄』の環境要因重視でかなり説明ができそうだ。日本人の特殊性は、日本があまりに地理・気候的に恵まれすぎていたこと。定住した狩猟採集社会でかなりの豊かさを実現できてしまい、初期のヘナチョコ農業などとても太刀打ちできなかった。それが BC400 あたり、中国や朝鮮半島で農業が本格的な優位性を獲得した時点で、朝鮮半島から人が稲作などの技術とともに渡来した。その人々やその子孫が縄文人(後のアイヌ)を駆逐して弥生文化をつくり、古墳文化へと
路地裏が文化を生む! 細街路とその界隈の変容 (青弓社ライブラリー) 著者:増淵 敏之 出版社:青弓社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 路地裏が文化を生む! [著]増淵敏之 「拡大するだけが都市の美徳ではない」。そのとおりである。本書はその思想を背景に、拡大しない「路地裏(バックストリート)」から都市を見た。新宿、渋谷、六本木、原宿、下北沢、秋葉原、吉祥寺、道頓堀、ミナミ、京都、札幌、広島、福岡が、路地と音楽と文学とタウン誌と劇場とカフェから見えてくる。現状ばかりでなく、その変化の歴史も綴(つづ)られる。つまり、路地裏を文化の場として捉(とら)えたとき、そこには金太郎飴(あめ)化している都市への絶望ではなく、新しい可能性が発見できるのだ。 都市、文学、音楽、メディアは別々に論じられているが、しかし「場」から考えるとそれらはともに存在し、相互に関わり合いながら生み出されてきた。そこに私たち

ドイツ・ベルリン(Berlin)にあるベルリンの壁(Berlin Wall)の「イースト・サイド・ギャラリー(East Side Gallery)」と呼ばれる部分の撤去に抗議するために集まった人々と対峙(たいじ)する警察官ら(2013年3月1日撮影)。(c)AFP/ODD ANDERSEN 【3月2日 AFP】30年近くにわたり抑圧のシンボルとして嫌悪されてきたベルリンの壁(Berlin Wall)が1日、再び怒りの抗議を引き起こした。新たな住宅地開発計画により、現存する中で最長の壁の撤去作業が開始されたためだ。抗議に集まった老若男女約200人と壁の間には、警察官がいかめしい顔つきで立ちふさがった。 「ベルリンは自らとその歴史を売ろうとしている」「ベルリンの売り渡し」などと書かれたプラカードを掲げ集まったデモ参加者らは、「われわれの壁を残せ」との痛切な声を口々に叫んだ。「この壁は文化的遺産

植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー 作者: ロンダシービンガー,Londa Schiebinger,小川眞里子,弓削尚子出版社/メーカー: 工作舎発売日: 2007/05/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (22件) を見る 2007年7月22日頃共同通信配信 十八世紀、カリブ地域の女たちは、オウコチョウという植物を使って、みずからの手で中絶をしていた。彼女たちは、欧州からの入植者の男たちによって、昼は奴隷労働を強要され、夜は性の奉仕を強要された。その結果として、望まぬ妊娠が起きるわけであるが、奴隷の母親から生まれた子どもは、やはり奴隷として育てられるのである。 彼女たちは、自分の子どもを「隷属の人生から救う」ために、お腹の中の胎児を中絶して、主人に反抗したのである。そのときに用いられたのが、民間でひそかに使われていたオウコチョウなどの中絶薬

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