トランプ政権が国際刑事裁判所ICCと対立しており、職員に対して制裁措置を課していることはすでに広く知られているが、制裁対象となった実態が報道された。 マイクロソフト社は制裁対象者のメールアカウントを削除し、Amazonはアカウントを停止(そのせいでアレクサは使えなくなり、Kindleの書籍は消えた)、クレジットカード使用不能となった。クレジット決済が前提のサービスは使用不能となった。 世界の多くの国の個人や企業は多かれ少なかれ米国企業が提供するサービスに依存している。VISAやMASTERやAMERICAN EXPRESSといったクレジットカードは米国企業だし、クラウドもSNSも多くが米国企業だ。ある日、突然利用できなくなるという悪夢がICCの職員の身に降りかかった。トランプ政権発足時に、こうした制裁が行われることは予想できた。いまはまだ他国企業への制裁はおこなっていないが、ICCを擁護

12月14 加藤喜之『福音派』(中公新書) 8点 カテゴリ:歴史・宗教8点アメリカ政治に大きな影響力を持つとされる「福音派」。中絶問題などでその影響力はうかがいしれますが、では、それ以外にどんな考えを持っていて、どのようにして政治に影響力をもつようになったかというと、日本人からはわからない部分も多いでしょう。 本書はそんな疑問に答えてくれる本ですが、その答え方が鮮やかです。キリスト教の教義に深入りしたり、歴史を遥か前まで遡ることなく、20世紀前半に登場したビリー・グラハムから1つの「運動」としての福音派を描き出します。 本書を読むと、日本にいるとなかなか見えてこない福音派がイスラエルを支持するロジックなど、アメリカ政治の背後にあるさまざまなものが見えてきます。 そのけっこうな部分は荒唐無稽だったりするわけですが、それが実際の政治に影響力を持ってしまっているのが現状であり、本書はアメリカ
財政出動や消費減税を訴える「財務省解体デモ」は今年3、4月、東京・霞が関の本庁舎前に数千人を集める規模だった。国会や大手メディアも取り上げた最盛期から約8カ月。11月28日の「解体デモ」の参加者は約20人、12月12日は5人に満たなかった。行き交う人々の視線も外気もどこか冷たい。それでも参加者の熱気は変わらず、「最強官庁」相手に不満や抗議の思いをぶつけていた。 開始30分でわずか2人12日午後5時半、財務省正門前。疾走感あるロック調のビートとやや切なげな女性の歌声がスピーカーから流れている。「財務省解体ソング」という。爆音に耳を凝らせば「減税!」「この茶番劇を誰が止めるのか‼」「まじめに働く国民に増税の嵐♪」といったフレーズが確認できた。 一方、近くで確認できたデモ参加者は男性2人だけ。X(旧ツイッター)で告知された開始時間は30分を過ぎている。 「みんな仕事を抱えているので、集まらないっ


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