私は福島県福島市の出身です。父はかつて県庁の職員で福島原発の誘致にも関わっていたので、昨年の東京電力福島第一原子力発電所の事故には大きな衝撃を受けました。 福島市は原子力発電所から約60キロ離れていますが、(たまたま)北西方向に流れた放射性プルームとそこに含まれていた放射性物質が地表に降下したことの影響で、現在も空間線量率はかなり高い方だと思います。 福島県が文部科学省の協力を得て運営している「福島県放射能測定マップ」にあたると各地の空間線量率、つまり1時間あたりの空間線量を知ることができます。 上記マップに「各地の定時測定」という地図があり、測定ポイントをクリックすると詳細がわかります。私の実家の近くは「【県北地方】福島県立美術館」というポイントで、「0.34マイクロシーベルト/時(2012年10月16日)」と示されました。 自分の頭で確信したいのに ちなみに、原発から40キロも離れてい

あの忌まわしき事故から1年半。人々の話題から原発が消えかけている。 いや、考えないよう封印しているだけかもしれない。たしかに「原子炉の様子はかなり落ち着いてきた」。しかし「現場ではまだまだ綱渡り的な応急処置を続けている」だけで「収束の見込みはない」。 不勉強は不安を助長する――反原発感情や放射線恐怖は、いわば「文化」だ。だから正しいとか間違っているといったレベルの問題だけでは解決しない。思考バイアスや群集癖も含めてどう対処するか、そう、メタ対策が必須だ。 そこで薦めたいのが本書である。この類の本は多く読んできたが、1年半たった今だからこそようやく出た「本命」といってよいだろう。 ただし、娯楽性はゼロ。媚(こび)も色気も売らない。唯一、わかりやすさだけには徹底的にこだわる。「中学生以上のすべての人へ」という帯文句に偽りはない。放射能について全く知らなくても読み切れるよう徹底されている。 原子
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