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本と文化に関するobsvのブックマーク (16)

  • 高野秀行の最新作は酒でほぼすべての栄養をまかなう民族に迫る!──『酒を主食とする人々: エチオピアの科学的秘境を旅する』 - 基本読書

    酒を主とする人々 作者:高野秀行の雑誌社Amazonこの『酒を主とする人々』は、数々の冒険・探検ノンフィクション(だけじゃないが)を世に送り出してきた高野秀行の最新刊だ。今回のテーマは、エチオピア南部に存在す、朝・昼・晩酒を飲んで──というか「べて」暮らし、それ以外のものはほとんどべないし飲まないという、酒を主とする人々についての調査・探検である。 この酒を主とする人々については、砂野唯による『酒をべる』という先行書がある。砂野氏は10年以上この土地に通って調査を行っており、京都大学大学院で学び、博士号を取得した職の生態人類学者である。そのによれば、エチオピア南部のデラシャという民族は栄養の大部分をパルショータと呼ばれる酒から得ていて、アルコール度数にして3〜4%くらいのこの酒を一日5リットルも飲むのだという。 それを読んだ高野さんは、実際に自分もデラシャの酒飲み生活を

    高野秀行の最新作は酒でほぼすべての栄養をまかなう民族に迫る!──『酒を主食とする人々: エチオピアの科学的秘境を旅する』 - 基本読書
    • 書評 「不平等の進化的起源」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

      不平等の進化的起源: 性差と差別の進化ゲーム 作者:ケイリン・オコナー大月書店Amazon書は,科学哲学者でありかつ進化ゲーム理論家であるケイリン・オコナーによる進化ゲームの均衡解として(差別的偏見がなかったとしても)社会的カテゴリー間の不平等をもたらす慣習や規範が創発しうることを丁寧に論じたである.社会的カテゴリーとしては特にジェンダーが大きく取り上げられているが,人種や宗教などにも当てはまる議論になっている.原題は「The Origins of Unfairness: Social Categories and Cultural Evolution」. 序章で各章の概略と文化進化の簡単な解説(文化進化の存在は書において進化ゲームを用いる基礎的な前提になる)をおいた後に論に入る. 第1部 社会的強調による不平等の進化 第1章 ジェンダー,協調問題,協調ゲーム 最初のジェンダーと

      書評 「不平等の進化的起源」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
      • 貧困救済に対する冷たさは日本の歴史的特徴/木下光生「貧困と自己責任の近世日本史」

        歴史は時に残酷な事実を突きつけることがある。 木下光生「貧困と自己責任の近世日史」がその代表例と言え、 「21世紀の日は、なぜ、かほどまでに生活困窮者の公的救済に冷たい社会となり、異常なまでに「自己責任」を追求する社会となってしまったのか。」P9 という問題意識から、 主に江戸時代の村社会の史料を読み解くことで、歴史的な考察を試みるのだが…。 浮かび上がったのは、過去の日は助け合いの社会というイメージを覆すものだった。 「各家の自己責任が前提とされていた以上、村の公的救済も臨時的なもので良しとされ、ゆえにそれが「ダダで救う」ような施行という形式をとった場合、受給者は村に迷惑をかけた者としてあつかわれ、屈辱的な日常生活を強いるような厳しい制裁がくだされていったのである。近世日社会は、自己責任観を強烈に内面化していたがために、公権力も含めて社会全体として、生活困窮者の公的救済は臨時的、

        • 【見事な分析】“面倒くさい”が強みだった日本、いま進むべき道|『イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」』(デービッド・アトキンソン)|野中幸宏

          【見事な分析】“面倒くさい”が強みだった日、いま進むべき道|『イギリス人アナリストだからわかった日の「強み」「弱み」』(デービッド・アトキンソン) このの中でなにより面白いのは「面倒くさい文化」の章です。ここには日のさまざまな問題が潜んでいます。 ──日の「効率が良くない」というものの問題を辿っていくと、かなりの部分はこの「面倒くさい」という言葉に帰結する感じがします。── アトキンソンさんがアナリストだったころに、この「面倒」を避けるよう助言する(?)日人の行動に出会ったそうです。 ──私は銀行というビジネスモデルについてくわしい分析をおこない、かなり厳しいレポートも書いてきました。そのたびに、周囲にいた日人のアナリストたちはこのような忠告をしてきたものです。「アトキンソンさん、このようなことを書くと面倒くさいことになるよ」── 実際に街宣車が来たり、メガバンクの頭取から呼

          【見事な分析】“面倒くさい”が強みだった日本、いま進むべき道|『イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」』(デービッド・アトキンソン)|野中幸宏
          • 日本人がキリスト教を「拒絶」した本当の理由

            遠藤周作原作の歴史小説マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙』が今秋公開される予定なので、作への関心が世界的に高まっている。原作は1966年に新潮社から刊行された。 島原の乱(1637~38年)でキリスト教徒が徹底的に弾圧された直後にローマ教皇庁(法王庁)の指令でイエズス会の2人の司祭(神父)セバスチァン・ロドリゴとフランシス・ガルペが日に秘密派遣される。 実は二十数年前、イエズス会から派遣されていた著名な神学者で卓越した教会指導者であるクリストヴァン・フェレイラ神父が、「穴吊り」という拷問にあって棄教した。井上筑後守という凶暴な弾圧者がフェレイラを棄教させたという。 日人キリスト教徒は指導者を失って混乱の極みにある。この状況下で日のカトリック教会を建て直すことがロドリゴとガルペに課せられた使命だった。 日への潜伏には成功するが、ある信者の裏切りにより2人は逮捕される。「転べ」と

            日本人がキリスト教を「拒絶」した本当の理由
            • 『犯罪の世間学』なぜ日本では略奪も暴動もおきないのか - HONZ

              90年代末以降、刑事司法の厳罰化が進んでいる。80年代からは量刑はざっと見て倍になり、00年の少年法改正を皮切りに法律改正のラッシュが続いた。10年には時効も廃止された。 犯罪が増加したわけでも、凶悪化したわけでもない。むしろ諸外国と比べても日の犯罪率は低い。東日大震災時に被災者が避難所で整然と行動していたことは海外メディアにも絶賛された。 治安の良さとそれにも関わらず起きている厳罰化の流れ。いずれも「世間」に日人が未だにがんじがらめになっているというのが刑法学者の著者の主張だ。 日には社会が存在せず、伝統的に世間が存在したとの指摘は阿部謹也が提唱した世間論で広く知られる。著者は世間を「日人が集団になった時に発生する力学」と定義しながら、「既読スルー」や「空気を読む」を例に世間論を紹介、特徴を解説する。 「世間」には「共通の時間意識」に基づく「人間平等主義」があるため、日人は能

              『犯罪の世間学』なぜ日本では略奪も暴動もおきないのか - HONZ
              • 東京からみたショッピングモール観――『埼玉化する日本』 - シロクマの屑籠

                埼玉化する日 (イースト新書) 作者: 中沢明子出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/12/10メディア: 新書この商品を含むブログを見る ちょうど一年ぐらい前に出版されたショッピングモール論、『埼玉化する日』。 著者の中沢明子さんは東京生まれ・東京育ちの1969年生まれのライターで、出版ディレクターでもあるとのこと。巻末のプロフィールには「得意分野は消費、流行、小売、音楽」と書かれ、文中にも“消費バカ”を自称している箇所があり、消費個人主義には造詣の深い方と思われる。 この『埼玉化する日』は、おもに首都圏近辺のショッピングモールを、個人消費のコンテキストから捉えている。商品金額の大小だけでなく、センスの良し悪しや「買って良い商品」「買ってはいけない商品」といった視点をまじえながら、これからのショッピングモール(とそこでの個人消費)を展望した書籍、と言えそうだ。 良

                東京からみたショッピングモール観――『埼玉化する日本』 - シロクマの屑籠
                • 日本人の宗教観はどこまで外国人と違うのか

                  ISISによりイスラム教の存在感が日でも(あまり喜ばしくない意味で)大きく膨らんだ。元々日人にはなじみの薄かったイスラム教だが、その教義と宗教文化の特徴的な面が大きくクローズアップされ、信仰心を持たないとされる多くの日人には珍しいものとして受け取られている現状がある。 多くの日人は、自分が無宗教だと思っているらしい。その一方で、日人には「日教」とも言うべき日固有の独特の宗教観があり、それが日人のメンタリティを強く規定しているとする指摘もある。 「日教」という言葉が使われる文脈は主に2つある。一つは、イスラム教などの他宗教に対比される日固有の宗教的感覚を指す「日教」、もうひとつは我が国の仕事観における、あたかも宗教のような独特の精神性を揶揄した言葉としての「日教」だ。 いずれにしろ「日教」という言葉は山七平という一人の評論家が作った。山七平は7、80年代に、主に

                  日本人の宗教観はどこまで外国人と違うのか
                  • リベラルは失敗から学んだのか -拉致問題と三浦瑠璃の「スリーパーセル」発言から考える議論の方法 | Football is the weapon of the future

                    トンデモな「江戸しぐさ」は何をめざしていたのか 「江戸しぐさ」という、江戸時代の江戸の庶民がつくったというマナー集みたいなものがあって、それがなぜだか過度にいろんなところでもてはやされていたところ、これがどうやら歴史的には根も葉もない「ねつ造」、いわゆるトンデモではないかということが、しばらく前から話題になっていた。 ◇偽史・大型お笑いトンデモ「江戸しぐさ」 これがついには道徳の教科書にまで掲載されていることがわかり、どうにもこれはおかしいんじゃないかということになった。 まあ書いてあることは『気くばりのすすめ』みたいな、誰も否定できないようなマナー集みたいなことなので、それはそれで目くじらたてる話なのかという指摘もあるし、それはわからないでもない。この「江戸しぐさ」が現代に伝わらなかったのはそれを伝えようとした江戸っ子が虐殺されたからだ・・・というような、いわゆる古史古伝のようなところは

                    リベラルは失敗から学んだのか -拉致問題と三浦瑠璃の「スリーパーセル」発言から考える議論の方法 | Football is the weapon of the future
                    • 米軍が見た日本軍の分析が「社畜」にソックリと思えてならない件 | キャリコネニュース

                      歴史学者の一ノ瀬俊也氏は、著書「日軍と日兵 米軍報告書は語る」(講談社現代新書)の中で、米陸軍軍事情報部が戦時中に作戦地域にいる将兵向けに発行していた戦訓広報誌「Intelligence Bulletin(情報広報 以下、IB)」の内容を紹介している。 この広報誌には、当時の主要敵国である日独軍の兵器や戦術思想、組織などについて、前線からの報告などを踏まえた詳細な解説がなされていた。この中には、現代のブラック企業や「社畜」と呼ばれるモーレツ社員の特徴とも読める部分がある。(前編はこちら) 個人の自発性を持たない「戦闘機械の優秀な歯車」 IBは「日軍兵士最大の弱点」について、「予期せざる事態にうまく対処できないこと」と鋭く分析している。この記述を読むと、高度成長期にモーレツ社員として重宝されながら、いまは時代にそぐわなくなっている「社畜」への批判に読めてならない。 「彼は戦闘機械の優秀

                      米軍が見た日本軍の分析が「社畜」にソックリと思えてならない件 | キャリコネニュース
                      obsv
                      obsv2014/09/17非公開
                      そりゃ、大戦当時の組織なり人材なりがそのまま役目を変えて持続してきたんだから当然ではあるよね。
                      • 海外の反応ブログ 外国人「日本文化を理解するのにオススメの本って何がある?」【海外反応】

                        外国人「日文化を理解するのにオススメのって何がある?」【海外反応】 投稿者 自分は、半年後くらいに日に行こうと思ってます でも、日文化についての自分の知識は、日で体験するであろうものを正しく理解するのに十分とは言えないんだ 故郷ヨーロッパではいつも、文化の違いや訪れる場所の背景を理解するのが楽しかった だが、いま住んでる台湾では歴史的名所に行っても、そういう背景知識もなく、ただ美しいものとしか見ていないことに気づいた そこで、日文化全体についての理解を深めるのに役立つ書籍を紹介してもらえたらありがたい 中でも歴史的名所、たとえば寺・神社・戦国時代の史跡にかかわるものがいいな ちなみに自分は日語はまったく話せないし、旅に必要な最低限の単語しか覚えないと思う 日には1~2ヶ月滞在する予定で、中国・中部・関東そして特に関西で過ごすだろう歴史と宗教/神話に興味がある どうかよろし

                        海外の反応ブログ 外国人「日本文化を理解するのにオススメの本って何がある?」【海外反応】
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                            obsv
                            obsv2012/12/15非公開
                            実は、あの頃は良かった、なんてのは単なる幻想だという話。
                            • 403 Forbidden

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                              • 日本の「えらい人」は日経新聞を捨ててSF小説を読んでください - デマこい!

                                「この国には何でもある。ただ希望だけがない」と村上龍が看破したのは1998年のことだ(※1)。明治維新から太平洋戦争開戦までの時代、日は欧州の列強諸国を追いかけていた。敗戦からバブルまでの時代、日アメリカの繁栄を追従していた。日人にとって、欧米諸国は目指すべき「未来」であり「希望」だった。ところが80年代に日経済は絶頂を極め、目標地点を通り越してしまった。「希望」にすべき対象を失った。 そしてバブルが崩壊し、現在、世界でも例を見ない少子高齢化社会へと突き進んでいる。日の未来を占うような「実例」が、いまの地球上には存在しない。こうして「何でもあるが希望だけがない」という社会が完成した。日人は、自分たちの力で「未来像」を作らなければいけないのだ。 ところが今の日の「えらい人」には、それができない。 なぜ日の伝統的メーカーは「エラい人のキーワードでモノつくる構造」を早くやめられ

                                日本の「えらい人」は日経新聞を捨ててSF小説を読んでください - デマこい!
                                • 日本教の正体を炙り出す上で押さえておきたい17冊 | Kousyoublog

                                  今すぐお金が必要!でも他社で審査に落ちてしまった、そんな時におすすめの審査が柔軟なキャッシングサービスをご紹介します。

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