NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク 作者:ユヴァル・ノア・ハラリ河出書房新社Amazonこの『NEXUS』は、ホモ・サピエンスが世界を支配しているのは、特別に賢いからではなく「虚構」を操作し大勢で柔軟に協力できる唯一の種であると示した人類史本『サピエンス全史』で一躍有名になったユヴァル・ノア・ハラリの六年ぶりの大作ノンフィクションだ。今回のテーマは、副題にも入っているように「情報」になる(メインのNEXUSはつながりとか絆を意味する単語だが、その意味はのちにわかる)。 われわれはDNAからブラックホールまで、あらゆるものについて膨大な情報を獲得し、積み上げてきたにもかかわらずどうして世はこんなにもままならないのか? いまだに戦争も貧困も根絶することはできない。長期的にみたら世界は平和になっていることも示されているが、少なくとも短期的には著しい落ち込みを示すこともある。 私たち

今まで読んでなかったんだけれど、discordで紹介してもらったので読み始めたらめちゃくちゃ面白かった。 今年読んだ中で今のところ一番面白いマンガ。紹介してくれた人ありがとう! 「度胸星」「へうげもの」の人が「なろう」的な作品を作るとこんなに面白くなるのチートすぎる…… 物語の舞台は現代から500年後の世界。一度世界がほとんど滅びた後に、文明がリセットされた状態でなぜか人類が細々と生き残っているといるという「どうしてそうなった?」というツッコミどころ満載の設定だ。この辺りは異世界と割り切った方が良いと思う。 ともかく、その世界で元商社マンであった主人公だけが「通貨」の力を知っていてそれを使いこなして社会をひっかきまわすという展開になるわけだが……。 www.youtube.com 物語の世界はかなり過酷な世界だけれど主人公が優秀だし、なによりも「通貨」を切り口にしているのがべらぼうに面白い

文明交錯 (海外文学セレクション) 作者:ローラン・ビネ東京創元社Amazonこの『文明交錯』は、スペインがインカ帝国を征服した史実を反転させ、逆にインカ帝国がスペインを征服していたら世界はどう変わっていったのかを描き出す歴史改変長篇だ。著者は『HHhH――1942年』などで知られるローラン・ビネ。 『HHhH』はメタ歴史小説とでもいうべき傑作で、本作もその設定のキャッチーさからかなり期待して読み始めたが、期待以上のおもしろさだ。普通に考えたら資源にも装備にも劣るインカ帝国がスペインを征服できるはずはないのだが、何が起こったらそれが起こり得るのか? を追求していく手付きはまるでノンフィクションを読んでいるかのよう。そして、征服の過程、また征服を終えた後、反乱を抑え周辺諸国と渡り合っていくために内政をいちから整えていく様はまるでゲーム『シヴィライゼーション』をプレイしているかのようなスピード

本書は序文から思わずぎくりとするようなことが書かれている。いわく「いまの時代は安定しているように思えるが、現在の状況がひっくり返らないという保証はない……パンデミックは簡単に起こりうる」。さらに「核戦争も起こりうるし、環境災害が待ち構えているかもしれない」と続く。 これは歴史の本ではあるが、オーソドックスな歴史書ではない。著者が目を向けているのは、何らかの形の文明の終焉、終末である。とりあげられている時代は青銅器時代(紀元前1200年ごろに終焉)、古代アッシリア(紀元前612年に首都ニネヴェ陥落)、ローマ帝国(西ローマ帝国はゲルマン人の攻撃で486年に消滅)、そして1000年以上飛んで、二つの世界大戦を経て突入した核の時代。印象としては、歴史オタクが自分の好きな時代のことを好きなように語っているという感じなのだ。内容もかなりマニアックな部分がある。 それは著者ダン・カーリンが、歴史学者や歴

先週末30年ぶりにシリーズ続編として公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は突き抜けて凄まじい、破壊的なエンターテイメントだった。崩壊した地球文明の後に残った脳筋の男共が滅茶苦茶に改造されもはや原形が何だったのかさっぱりわからない車とバイクに跨り、何故か火を吹くギターを持って、裏切り者の女共を追いかけ上映時間の殆どをカーチェイスに費やす。走れども走れども砂漠以外何も見えない、荒廃した大地。資源は限られ少ない物資をヒャッハー!! と、暴力によって奪い合う、力こそ正義! な地獄絵図な世界が広がっている。 しかし、仮に核戦争なり宇宙人の侵略なり異常気象なり隕石の衝突なり、原因をどこに求めるにせよ、文明がいったん崩壊してしまったとしたら、本当にそんな破滅的な状況になるのだろうか? 失われてしまった文明はもはや戻らないのか? 逆に復興できるとしたら、どうやって? 本書は書名である『この世界

岡田斗司夫です。 今日は、2019/09/15配信のニコ生・岡田斗司夫ゼミ「『Dr.STONE』の元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!」からテキスト全文をお届けします。 ---- YouTube登録者数10万人への歩みと「不機嫌な店員のいる店の餃子」 こんばんは。9月15日の岡田斗司夫ゼミです。 今日は少年ジャンプで連載している『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi 集英社)というマンガをきっかけにして、『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(ルイス・ダートネル著 東郷えりか訳 河出書房新社 2015年)という本、これが『Dr.STONE』の元ネタにもなっていると思うので、これの紹介など、こういう話をダラダラとしてみようと思います。 ということで、始まる前にコメントを読んでいたら、「コメントを打っている人は年齢層が高いな」と思いました。

ドイツ北東に流れるトレンゼ川流域で、数キロ四方にわたる大規模な遺跡が1996年に発掘されました。この遺跡は紀元前1200年頃にあった大きな戦争の跡だとされています。この3000年以上前の戦場から何がわかったのかを、科学雑誌のScienceがまとめています。 Slaughter at the bridge: Uncovering a colossal Bronze Age battle | Science | AAAS https://www.sciencemag.org/news/2016/03/slaughter-bridge-uncovering-colossal-bronze-age-battle トレンゼ川流域はヨーロッパ最古の戦場跡として知られており、青銅製の武器のほかに、木材や火打ち石、矢尻、そして大量の遺骨が発掘されました。この流域で戦いがあったのはおよそ3200年前で、石に

800ページで世界史を概観できる名著。 「シヴィライゼーション」という文明のシミュレーションゲームがある。暇つぶしのつもりで始めたのに、暇じゃない時間まで潰されてしまう危険なゲームだ。マクニール「世界史」もそう。それからどうなる?なんでそうなる?に次々と答えてくれる本書は中毒性が高く、読むシヴィライゼーションといってもいい。ゲームのように面白がれないが、ゲームのように熱中して、マクニール「世界史」の最新完訳版を読む。世界で40年以上にわたって読み続けられており、blog/twitter/tumblr でスゴいスゴいと噂には聞いていたが、たしかに素晴らしい。何が良いかっていうと、「眠くならない歴史」であるところ。 話は少しさかのぼる。流行に乗っかって教科書開いたはいいが、あれだね、睡眠導入剤として最適だね、山川世界史。パブロフのなんちゃらのように、開いた途端、急速に眠くなる。「メソポタミア

by U.S. Department of Defense Current Photos 人気ストラテジーゲームシリーズ「Civilization(シヴィライゼーション)」シリーズの2作目で1996年に発売された「Civilization Ⅱ」で、「終わりなき戦争」と呼ばれる1700年戦争に突入してプレイヤーを10年以上にわたって悩ませていたあるゲームが、「58カ年計画」の末にクリアを迎えていました。 How a fluke video game called the Eternal War became a cultural phenomenon—and changeditscreator http://kernelmag.dailydot.com/issue-sections/headline-story/16223/james-moore-eternal-war-a-decade

ストーリー by hylom 2014年04月14日 11時54分 201X年、世界が核の炎につつまれたとしたら 部門より 若い人は職業選びについて「好きなことを追求しろ」と助言されることも多く、中世ギメルといった難解な分野の専門家がいるのもこのアドバイス故であろう。しかし文明が崩壊するような世界的大惨事が起きたと仮定して、生き残った人々にギメル専門家が提供できることは少ないであろう。 終末後の世界では医者や科学者、エンジニアなどは役に立つだろうが、コンピュータが作られるようになるまでには何十年もかかり、残念ながらコンピュータサイエンスやこの分野に関連した専門家も役立たずとされるだろう。 では終末後の世界で最も重宝される専門家はどの分野だろうか? 逆に最も役に立たない専門は? また、皆の専門分野が必要とされる程社会が再生するにはどれくらいかかると思われるだろうか?
やっぱり人類は滅亡することがNASA出資の調査で判明。資源浪費と貧富二極化で2014.03.17 19:0049,882 satomi 文明生活をエンジョイしているみなさま、ご機嫌よう。 人類文明はこのままいくとあとウン十年で崩壊することが、NASAゴダード宇宙飛行センター出資の最新調査で明らかになりましたよ。まあ、今のうちに、エンジョイ。 なんでも、現代の工業化社会は持続不可能な資源消費欲求の重みに耐え切れなくなって崩壊する運命にある、貧富の二極化がこれを加速しており、この崩壊におそらく逆戻りはないだろう、というんですね。 調査は「Human And Nature DYnamical (HANDY)モデル」をベースにしたもので、アメリカ国立科学財団が出資するSESYNCの応用数学者サファ・モテシャリ(Safa Motesharri )氏を筆頭に自然・社会科学分野の科学者たちが領域横断的に
0 :ハムスター2ちゃんねる 2012年8月28日 13:55 ID:hamusoku韓国の歴史のテストに挑戦です!! ※masa:筆者 お子さん:韓国の子供 問題:「人類最古の世界五大文明を全て、書きなさい!!」 masa:「あれっ??この問題、間違ってるよ!!世界四大文明でしょ!!」 お子さん:「違うよ~!!世界五大文明だよ!!masaは、勉強していないなあ~!!」 masa:「だって、エジブト文明でしょ!!メソポタミア文明でしょ!!そして、インド人の インダス文明!!最後は、中国文明(黄河文明)!!やはり、四大文明だよ!!」 お子さん:「masa!!一番、大事な文明を忘れてるよ!!コリアン文明を忘れてるでしょ!!」韓国の教科書 お子さん:「じゃあ~!!次の問題だよ!!下の図の、韓半島の北部にあった、アジアで、 最も繁栄した、コリアン民族の国の名は??」
2021年11月12日09:42 カテゴリ本 文明としての江戸システム 最近つくづく日本は「江戸時代化」していると思う。平和が長く続き、人口が減少し、経済が停滞する。本書の推計によれば、1600年には1200万人程度だった日本の人口は、1721年には3100万人に増えたが、そのあと人口増は止まり、1846年には3200万人にしかなっていない。 前半の人口増と急成長の原因は、市場経済化だった。この最大の原因は、15世紀後半から続いた戦乱が収まり、平和が実現したことだ。この時代に勤勉革命のエートスが形成され、労働集約的な技術で農業生産性も上がった。この時期に、4~5人の家族による小農経営が定着し、「家」が農村の単位になった。 これに対して、後半ピタっと人口増も成長も止まった一つの原因は、間引きだったと推定される。人口爆発によって農地が不足したため、堕胎や「子返し」と呼ばれる嬰児殺しが、なかば公

2012年04月17日14:30 産業革命の謎 Tweet 1:チェンさん:2005/07/26(火) 03:05:24 ID:0 なぜ産業革命は18世紀のイギリスで最初に興ったのでしょう? よく「イギリスには鉄・石炭・水が豊富に有ったから」とか 言われますが、それならば中国あたりでも条件は同じでは? ていうか中国の宋の時代とかに産業革命が何で興らなかったのか? そこら辺に詳しい人いたら是非教えて下さい。 2: 世界@名無史さん:2005/07/26(火) 03:44:22 ID:0 まぁ錬金術の煽りってのもあったわな 一応錬金術は近代科学への橋渡し的なものだったし 錬金術 最も狭義には、化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みのこと。 広義では、金属に限らず様々な物質や、 人間の肉体や魂をも対象として、それらをより完全な存在に錬成する試みを指す。 錬金術の試行の

テレビで魚に右利き左利きがあることを発見した教授が出ていて、その話がすごすぎた。餌をとるのに右にばかり曲がる魚とか、魚にも利きというのがあるらしく、しかもそうした魚を干物にすると、右利きは右に曲がって干からび、左利きは左に曲がって干からびる、つまり骨格から利きが決まっているらしい。その比較を見せてもらったときは鳥肌がたったわけで、偉大すぎるだろ、とびびっていたのだけれど、アナウンサーさんは変な研究、と言いたげに苦笑していて、しまいには「なんの役に立つんですか?」という自然科学でもっとも野暮な質問をしてしまっていた。 うーん。「なんの役に立つんですか?」という言葉は、実はいろんなことに投げかけられている。「マンガなんて読んで、なんの役に立つの?」「宇宙なんて研究して、なんの役に立つの?」「絵画なんて観て、なんの役に立つの?」大衆にとってもっとも価値があるのは「利便性」だ。「利便性>娯楽性>芸
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