※この文章は、黄金頭さんへの返信のかたちをとった、私なりの反出生主義についての考えをまとめた文章です※blog.tinect.jp こんにちは黄金頭さん、p_shirokumaです。拙著『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書)』をお読みくださり、ありがとうございました。今回私は、どうしてもこの本を読んでもらいたいブロガーさん数名におそれながら献本させていただきました。受け取ってくださったうえ、ご見解まで書いてくださり大変うれしかったです。 『人間はどこまで家畜か』を黄金頭さんに献本したかった理由は2つあります。 ひとつは、黄金頭さんが書いたこのブログ記事のおかげで『リベラル優生主義と正義』に出会えたからです。リベラル優生主義と正義 作者:桜井 徹ナカニシヤ出版Amazon 今は8000円台で推移していますが、一時期、この本には30000円ぐらいのプレミアがついていま

経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

ITが単純労働を食い散らかした後にやってくること - orangeitems’s diary リンク先の文章は、ITが人間の仕事を奪っていった先に、労働や勤労の「権利」はどうなってしまうのか、を問うたものだ。人間の仕事がどんどんなくなり十分なベーシックインカムが普及したら、今度は「働く権利の喪失」という問題が浮上するのではないか、と書いている。 世の中には、「人間にしかできない仕事をすればいい」という人もいる。では、人間にしかできない仕事がいったいどこにどれだけあるというのか? 人類史は、効率化とそれによる仕事の消失を繰り返してきた。産業革命がインドの機織り職人を壊滅させたように、オートメーション化によって単純労働の正規雇用がすり減っていったように、これからもテクノロジーは人間から仕事を奪い続けるだろう。少なくとも、狭い意味での仕事についてはそう考えたくなる。 しかし、狭い意味での仕事に囚

最近、自分の中でずっと気になっているテーマがあります。 それは「2045年問題」と呼ばれるものです。 この「2045年問題」は 結構前から一部のギークの間では話題になっていたトピックのようですが、 最近この話が非常に現実味を帯びてきました。 「2045年問題」を知らない方の為に先にこれを簡単に説明すると コンピュータ技術が今のスピードペースで発達し続けると ある地点で地球全人類の知能を超える究極のコンピューター「A・I」が誕生し その「A・I」がその後更に自分よりも優秀な「A・I」を作りあげ、 更にその「A・I」が次のもっと優秀な「A・I」を作り… といった具合に「A・I」が「A・I」を連鎖ねずみ算的に作り続けて宇宙天文学数字的な爆発的スピードプロセスでテクノロジーを自己進化させ、人間の頭脳レベルではもはや予測解読不可能な未来が訪れる・・・ つまり人類最後の発明は最初の「A・I」を開発する

Nick Bostrom / 青木靖 訳 2015年3月 (TED2015) 私は沢山の数学者や哲学者やコンピュータ科学者といっしょにやっていますが、よく話題にすることに機械の知性の未来というのがあります。そんなのは現実離れしたSFの世界の馬鹿げた話だと考える人もいます。でも現在の人間の状態というものについてちょっと考えてみてほしいのです。これが普通の状況とされています。(「リストラ・マン」のミルトンの写真 — 笑) しかし考えてみれば、人間というのはこの地球にごく最近現れた客に過ぎません。地球ができたのが1年前だったとしたら、人間がいたのは10分間だけで、工業化時代が始まったのは2秒前です。このことの別な見方として、過去1万年における世界のGDPを考えてみましょう。私は実際グラフにしてみたんですが、こんな感じになります。(笑) 正常な状態のものとしては興味深い形です。この上に乗っていたい

ディストピア在英ジャーナリストの小林恭子さんが、米大手ネット通販・アマゾンの配送センターをルポした英紙フィナンシャル・タイムズの記事を紹介しておられたが、英大衆紙デーリー・メールもFT紙の記事を転載した。競争の厳しい英メディアが、「後追い」記事を載せることはあっても「転載」は非常に珍しい。 米映画ターミネーターは、人工知能スカイネットや殺人ロボット・ターミネーターの支配に抵抗する人間の近未来を描いた。アマゾンの配送センターでは、サトナブ(衛星測位システム)の携帯端末を持たされた労働者がコンピューターの指示通りに働いている。 人間性より効率性を優先するアマゾンの人間オートメーションは、ディストピア(ユートピアとは正反対の社会)を英国人に連想させるのだろう。英作家ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』は、英国人が一番嫌う社会だ。サッカー場を9つ合わせた広大なアマゾンの配送センタ

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