アメリカの政治家科学者兼心理学者のJohn R HibbingがPsychology Todayに投稿した記事を訳して紹介。なお、私は同様のテーマについて論じられた著作『Predisposed: Liberals, Conservatives, and the Biology of Political Differences』も数年前に読んだことがある。 ジョセフ・ヒースやジョシュア・グリーンなどの著書や記事を読んだあとでは「保守もリベラルも、どちらの政治的立場も感情や生物学的特徴などの非合理な要素に基づいている(だから、どちらが理性的だとかどちらが正しいとは言えない)」というタイプの主張にはやや眉に唾を付けて受け入れているところがあるのだが、まあ興味深い内容ではあるので紹介することにした。元記事の投稿は2014年1月。 www.psychologytoday.com 「政治と、ミミズを食

ネットが普及する前は、自分の周囲の人達との付き合いだけで世の中が回っていた。自分と接点のある人の数が今より大幅に少なかったから、憎しみや悲しみに触れる機会にも上限があって、それで心のバランスが保てていたし、自制も出来ていたように思う。その分広い世の中について知るのは難しかったけれど、ネット以前の人間はみんなこうやってバランスをとって生きていたんだと思う。 でもネットが普及して以降、世の中の悲しみや憎しみ、矛盾、他人を傷つける発言、クズのような人間や会社、そういうものに触れる機会が大幅に増えてしまった。他人から攻撃されることが増えたことや、他人を攻撃している人をたくさん見ることによって、「自分も他人を攻撃していいんだ」と思う人が多数派になって、憎しみが溢れる世の中になってしまった。ネットが普及する前の時代に比べ、僕らが外部に発信する憎悪や汚い感情は何十倍にも何百倍にもなっていると思う。昔の人

「常にイライラしている人」「ちょっとしたことですぐに怒る人」はどのような人だと考えているでしょうか? 現在、周りにそのような人がいて悩んでいる方も多いと思います。 ここでは「怒りの感情がなぜ一番弱い人間であるか」を考えていきます。 はじめに、 「怒りの感情がなぜ生まれてしまうのか?」を考えたことはあるでしょうか? 怒りは必ず理由があって生まれる感情です。 「怒りは2次感情」になります。1次感情があって2次感情につながります。 その一次感情は、「不安、心配、悲しみ、迷い」です。 子供が言うことを聞かないことにイライラ 子供が言うことを聞かないことに腹を立て「言うことをしっかりと聞きなさい」と、普段から子供に怒りをぶつけている 親を例にしてあげます。 このような場合、 「言うことをしっかりと聞きなさい」と子供に怒りをぶつける言葉は2次感情です。 「言うことをしっかりと聞きなさい」の2次感情には
先日「情熱大陸」を久し振りに観た。 さかな君が取り上げられていた回である。 そこに映し出されたさかな君の姿を、私はとても魅力的だと思った。 目上の人には礼儀正しく、子供達には優しく接し、熱く魚の事を語る彼を、とても素敵な人だと思った。 後日、電車の中で若い女の子が「さかな君ってキモい」と話していた。 私は(そう思う人もいるんだな)と思った。 価値観は人それぞれなので、彼女達がさかな君を「キモい」と思うのは、自由である。 同じ様に電車の中で大声で話す彼女達の事を私が「お前のひじきみたいな睫毛のほうがキモいよ」と思うのも自由である。 私は、彼女達が何故さかな君をキモいと思うのか考えてみた。 顔? 声? テンションの高い喋り方? ファッション? さかなに詳しい事? 何をもって彼女達はさかな君を「キモい」と断罪するのだろう? 考えてみたけれど、結局は解らなかったがある事を思い出した。 昔、会社で新
自分は誰とも仲良くできないのかもしれないと思っても、すんなりとは受け入れ難いものです。誰でも自分は好かれていると思いたいでしょうし、友だちでも、彼氏や彼女でも、知り合い程度の人でも、その人の人生に存在してくれてよかったと思われたいでしょう。 しかし、時には明らかに嫌われているという態度を取られることもあります。 人格や才能や能力を誉められたり、受け入れられたりするのではなく、むしろ批判されたり、利用されたり、まったく相手にされないこともあります。 そんな人には関わらないようにした方が明らかに良いと思いますが、現実的にはそうはいかないこともあります。 誰かと接して嫌な思いをする時は、相手の自分に対する言動に、思いやりや気遣いのなさが透けて見えます。そういう時も、自分はもっと敬われるべきだと相手を遠ざけるのではなく、そういう相手も味方にできるように働きかけていくべきだと思いがちです。 嫌いな人

何が一番辛いって、自分の感受性に嘘を吐いて生きることだと思う。感情には嘘が付ける。でも感受性って、それまでの人生で自分が見たり聞いたものの積み重ねで出来ている。理解されなくてもいい。どうか放っておいて欲しい。なのにそれを否定されると、私は全てがどうでも良くなる。それまで何ともなくても、一気に波が引いたように冷める。そうして、心が冷えていく。 私が人付き合いを厭う一番の理由はそれだ。人との関わり合いでは、必ずどちらかが少なからず我慢しなければならない。私は、我慢が嫌いだ。我儘なんだと思う。他人を振り回す程の勇気もない。だから一人でいるのに、時々興味本位で近付いてくる人は必ずいる。そうして好き勝手に私を批評して利用して、私はそれに振り回される。 大して良いと思わないものを賞賛して、聞きたくもない話に耳を傾け、好きでもない他人に媚び諂う時に、最高に魂が抉れる。人生は限られてる。不快な思いは、なる

WEB上では「承認欲求」が罵倒語として機能するらしい。 その背景には、インターネットの双方向性があると思う。「創作」や「歌い手」に対してヘタクソと罵倒したら、じゃあもっと上手いものを見せてみろよと反論される。だから「アウトプットすることそのもの」を罵倒の対象にするしかない。 ほんとうに歌の上手い人は「歌い手」の承認欲求を罵倒しない。 音痴だと批判すればいいからだ。 ほんとうに絵の上手い人は「絵師」の承認欲求を罵倒しない。 ヘタクソだと批判すればいいからだ。 誰かの承認欲求を罵倒するのは、相手よりも技量で劣る人だけだ。 誰かから認められたい、承認を得たい。これは人間としてごく当たり前の感情だ。承認欲求が満たされなければ、人間は心の均衡を失う。 アルファツイッタラーの@ui_nyanさんが、こんなことをつぶやいていた。 「承認欲求(笑)」「歌い手(笑)」「創作(笑)」「黒歴史(笑)」みたいな茶

ゴールを達成するのは簡単ではありません。あなたが不安になりやすいタイプなら、その途はさらに険しく難しいものになるでしょう。 臨床心理学者のAlice Boyes博士による「不安を克服する6つのTips」を紹介します。1.自分が何に対して不安を感じるのかを知る 不安症や神経質な人は、BIS(Behavioral Inhibition System:行動抑制システム、脅威の可能性に対して注意を喚起する脳内作用)が強い傾向にあります。BISが強いと、「罰」や「罰の可能性」に対して敏感に反応します。 心理学用語で「罰」とは、嫌な反応を与えられること(批判など)と、好ましいものを取り上げられること(安全な空間の喪失)の2種類があります。 ある研究(PDF、英文)によると、BISとは2つの相反する反応を停止、または抑制するシステムだそうです。例えば、「成功はしたいが、ネガティブなフィードバックは受けた
1 名前:影の大門軍団φ ★:2012/04/25(水) 16:09:35.37 ID:???0 戦場で一切疲れも恐怖も感じない兵士。これは近未来のロボット兵士の話ではない。現在、米国防総省の資金提供のもと、生身の人間で実際に行なわれているニューロ・サイエンス(神経科学)の研究だ。 「将来、人間の身体と機械が物理的に結合する可能性がある」。そう語る米大統領の生命倫理委員会上級スタッフ、ジョナサン・D・モレノ博士が、近未来兵器「操作される脳」の実態を明らかにする。 恐怖心のない兵士を作るプロジェクトで、研究者が着目しているのが、心臓病の治療薬として用いられるβ(ベータ)ブロッカー(交感神経β受容体遮断薬)だ。この薬は交感神経のアドレナリン受容体のうち、β受容体のみに遮断作用をするものだが、この薬を服用していると感情が平坦になることが分かっている。 そこで暴行被害などで精神的外傷ストレ
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