www.bloodinthemachine.com ブライアン・マーチャントが Why We FearAI の共著者である HagenBlix にインタビューしているのだが、これがすごく面白いので紹介しておきたい。 彼が指摘するのは、「AIが人間の労働を全て自動化する」というAI 企業の奇妙な約束である。そんなわけないのに、どうしてAI 企業はそれを売り込むのか? それが経営者層の受けが良いからだ。 これはワタシも「生成されたAIビジネス、OpenAIと「AGIというナラティブ」」や「「AIファースト」と「人間ファースト」は両立しうるか?」などで取り上げたテーマだが、HagenBlix は以下のように語る。 そして、我々は明確に理解するわけだけど、これは第一に生産性の問題じゃないんだ。一部はそうかもしれない、多分ね。多くの研究が、生産性の向上は起こらないと言っている。でもね、我々

私がまだ駆け出しのコンサルタントだったころ、様々な会社に訪れたが、その中で一つ、思い出深いものがある。 おそらく、製造業の会社だったと思うが、ある説明会でのこと。 それは、10分から15分程度の短いもので、プロジェクトの意義を、メンバーの一人が、社内向け説明するものだった。 ただ、お世辞にも上手な説明ではなかった。 資料も、プレゼンテーションも、よく練られていたわけではなかった。 そして、同じことを思ったであろう、参加者の一人が、こんなことを言った。 「説明がわかりにくいんですけど」 ちょっと失礼な感じではあったが、当然の指摘でもある。 ところが、そこにいた役員が、「分かりにくいんですけど」と言った人に対して、こう言ったのだ。 「その言い方は良くない」と。 そしてこういった。 「説明はもっと練習すべきだし、わかりにくいという点にも同意する。しかし指摘のしかたも良くない。「ここがわかりにくい

パワハラしていた先輩=Aさんパワハラされていた新人=Bさん Bさんが入社したのは2021年1月。 3月で退職する社員がいて、その後釜だった。 前任者から引き継ぎを受けた後は、Aさんがサポート係になってペア組んで仕事してた。 Aさんのパワハラっぽい行動が目立ち始めたのは、たしか2021年の秋ごろ。 「それ何回教えたら覚える?」という言葉が頻繁に聞こえてくるようになった。 Bさんが何か質問すると「マニュアルに載ってる」「自分で調べなさい」「前回教えたときにメモしてなかったの?」と突き放すような言動が目立ち始めた。 そうやって突き放すわりに「なんで勝手に判断した?こっちに確認してから動いて」みたいなこともよく言っていた。 Bさんの仕事の覚えが悪いことは何となく察していたが、それにしたって言いようがあるだろと思っていた。 だんだんとAさんの態度はきつくなっていって、部署の雰囲気が悪くなっていった

ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論 作者:デヴィッド・グレーバー発売日: 2020/07/30メディア: 単行本この『ブルシット・ジョブ』は、文化人類学者であるデヴィッド・グレーバーによる「クソどうでもいい仕事」についての理論である。「クソどうでもいい仕事」とはなにかといえば、文字通りとしかいいようがないのだけれども、「その仕事に従事している人がいなくなっても誰も何も困らないような無意味な仕事」のことである。 原書で刊行された時から日本でも大変に話題になっていた一冊で、楽しみに読み始めたのだけど、これがとにかくおもしろい! 確かに世の中にはブルシット・ジョブとしか言いようがないくだらない仕事が溢れているように見える。それがどれほどありふれているのか、またどのようなタイプのブルシット・ジョブが存在するのか。また、仮にこれが近年さらに増大を続けているとしたら、それはなぜなのか。そ

ITが単純労働を食い散らかした後にやってくること - orangeitems’s diary リンク先の文章は、ITが人間の仕事を奪っていった先に、労働や勤労の「権利」はどうなってしまうのか、を問うたものだ。人間の仕事がどんどんなくなり十分なベーシックインカムが普及したら、今度は「働く権利の喪失」という問題が浮上するのではないか、と書いている。 世の中には、「人間にしかできない仕事をすればいい」という人もいる。では、人間にしかできない仕事がいったいどこにどれだけあるというのか? 人類史は、効率化とそれによる仕事の消失を繰り返してきた。産業革命がインドの機織り職人を壊滅させたように、オートメーション化によって単純労働の正規雇用がすり減っていったように、これからもテクノロジーは人間から仕事を奪い続けるだろう。少なくとも、狭い意味での仕事についてはそう考えたくなる。 しかし、狭い意味での仕事に囚

正月が終わった。 新しい年が始まり、仕事が再開される。 が、長い休みの後には、反動として「働けなくなる人」が一定数出てくる。仕事のプレッシャーからなのか、プライベートのトラブルに起因するものなのか。実際のところは決してわからない。 そして、私が最も記憶している出来事の一つも 「休み明けに働けなくなった人物」の話だ。 ***** 10年以上前の話。 私が参加していたプロジェクトのメンバーの一人に、システム会社出身のOさんという人物がいた。 彼は能力的には平凡で、特に明晰であったわけではなかったが、その真面目さと素直さで、プロジェクトリーダーからはそれなりの評価を得ていた。 「それなりの」という言葉を使った理由は、リーダーにとって「面倒な仕事を引き受けてくれる便利な人物」という認識だったからだ。 特に優れたアイデアを出すわけでもなく、顧客との折衝がうまいわけでもない。 だが、与えられた大量の

「そんなんで、社会で通用すると思っているのか!」 通勤途中、ガソリンスタンドなどで朝礼をやっているのを見かけるたび、私はこの言葉を思い出す。滑舌の良い声で社訓らしきものを読み上げる二十代の社員達。営業時間にはキビキビと動き、表情も明るく、「ありがとうございましたー!」という声も淀みない。 就活スーツを着た大学生達も「そんなんで、社会で通用すると思っているのか!」を思い出させる。皆、同じような恰好をして、茶髪で就活する者など滅多にいない。20世紀の終わり頃、就職氷河期が叫ばれていた頃の大学生達は、あんなに均一な恰好だったろうか? 金髪、茶髪、(男性の)長髪、いろいろあったではなかったか? 今では「そういう格好では就活では通用しない」と周知されている、ということなんだろうか? よく、「日本社会は価値観が多様化した」と言われる。私生活や家族構成は多様化したし、好きな漫画や視聴している番組といった
なるべく人に親切にしようと思っていた 相手の言葉尻などから相手の意に沿わない事がわかると はっきり言われなくてもできるだけ譲歩していた そうやって生きるのが、すこしでも世界を良くすると思っていた しかし会社では押しに弱い人という評価を受けていたようだ ほかの人が断っていることを同様に断っただけで理不尽な反応をされたり 大変な仕事や嫌な仕事を押し付けても大丈夫な人、と良いカモのように思っている人もいることも知った いつも無理な願いを聞いていても、こちらが簡単な事をお願いしただけで嫌な顔をされ 自分より格下の人間と思っている人もいるようだ けして全員がそういう人間ではないが、目立つ(というか謙虚さのない)人間ほどその傾向があるように思えた 生き方を変えるべきなんだろうか

やっていることは他の人とそんなに変わらないのに、いい仕事を次々と任される人。どこの世界にもそんな人はいるものですが、では、なぜそんなことが起こるのでしょうか? 『好かれるのはどっち!?』(野呂エイシロウ著、総合法令出版)の著者は、その理由について「それは『彼』が、まわりの人に好かれているから」だと断じています。能力や結果よりも、もっと大事なのは「好かれる」ことだという考え方。 社会人になって25年間、一度も仕事が途切れたことがないという著者の経験に基づいているだけに、その主張にも説得力があります(仕事が軌道に乗り、「天狗になったら収入が10分の1に減った」というエピソードも含め)。 しかし実際のところ、好かれる人になるためにはどうしたらいいのでしょうか? 好かれる人とそうでない人のタイプを比較しながら話が進められる本書のなかから、第3章「好かれる人の考え方」に焦点を当ててみましょう。 人へ

Inc.:ジョージア大学テリー・ビジネス・カレッジの新しい研究によると、職場に疎外感を感じている人がいると、いろいろ良くないことが起こるそうです。 「グループから明らかに仲間はずれにされたり、ひどい扱いを受けたとき、人がどのような反応を示すか、私たちはすでに知っています」とJournal of Applied Psychologyに掲載された論文の共著者で、UGAの経営学の教授である、マリー・ミッチェル(Marie Mitchell)さんが、サイエンス・デイリー紙で話しています。「とはいえ、私たちがそもそも確かめたかったのは、『不確かなときに人はどう振る舞うか?』でした」 今以上のことをしないといけないランチやハッピーアワーに誘われないと、仲間はずれにされたと感じます。同僚のことが信じられなくなったとき、問題が起こります。 「仲間はずれにされるリスクを感じた人は、自分の性格や特質のせいで

「仕事でうつ病になる理由は、仕事量よりも上司の質による」オーフス大学の研究結果仕事のストレスによって、うつ病になる人も少なくありません。 もちろん理由には個人差があるものの、 「職場でうつ病を引き起こす要因となっているのは、仕事量が多すぎることよりも上司の質による」との研究結果を、デンマークのオーフス大学の臨床医学博士が発表しています。 デンマークの学校、病院、保育園、オフィス等で4500人の公務員にアンケート調査が実施されました。 その結果、驚くことに仕事量の多さはうつ病への影響は少なく、上役から不公平に取り扱われるといった仕事環境が、被雇用者の気持ちに大きな影響を与えていたことが判明しました。 このことから、仕事量を減らすことでは職場のうつ病は改善しないとの結論に至ったそうです。 (もっともデンマークの公務員の場合、過酷な長時間労働や残業は少ないと思われるので、日本の労働環境をそのま

社会人基礎力(METI/経済産業省) 「社会人」という言葉がある。一口に言えば、 “社会に出て働いている人” のことだと思われる、この言葉。僕はもう今年で25歳になるけれど、いまだに「社会人」が指し示す人物像がどんなものなのか、よく分からない。 自分なりの定義を言えば、 “社会的に自立している人” くらいの印象を持ってはいるけれど、それが万人に当てはまるわけもなく。人それぞれが考える、「ぼく・わたしにとってのしゃかいじん」が多すぎて、何とも困る。 そんな、「社会人」という言葉について。 スポンサーリンク 一般的に叫ばれる「社会人」の意味 以前、このような記事を書きました。ここでは「社会人」の定義について、次のようにまとめています。 「学生でなく、労働などの社会における自身の役割を担っている人」 その上で、 “社会における自身の役割” として、会社に所属して行う労働に限らず、家事や子育て、介

広野 彩子 日本経済新聞社NAR編集部次長 朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。 この著者の記事を見る

photo by Denis Malka 俺は社会人になってからずっと営業畑一筋だ。仕事柄、高学歴ホワイトカラー組とも付き合いがあるし、ガテン系ブルーカラー組とも関わりがある。 俺が頭の良いと感じる人はホワイトカラー、ブルーカラーに関係なく両者に存在している。もちろん逆にこの人バカだなと思う人も同じように両方にいる。 頭が良い人ってどんな人?〜学歴=頭が良いとも限らない〜 - 心がよろけそうなときに読むポンコツ日記 この記事を読んだ。 俺なりに「頭の良い人」について考えてみたい。 高学歴=頭が良い この図式は一つの要素でしか無くて、一般的に社会に出た後は学校の勉強ができたかどうかはそれほど重視されない。 むしろそういうことよりもコミュニケーション能力のほうがよほど評価されるし重宝される。 いまだにこの世はゴリゴリのアナログ社会である。 そういった人間関係が幅を効かせるアナログ社会において

ワタクシは海外で働き始めてしばらくの間は日本の人が優秀だと思っていました。なにせお店では腐った物は売っていない、バスや電車は時間通り、遅刻はしない、言った事はやってくれる。アメリカでインターンしていた頃はそれはすべて正反対。イタリアで働き始めた頃は本当に最悪で、物は届かないわ、ビザの書類は無くなってるわ(そう、役所が書類を無くすの)で「ありえねえ!!!」と毎日叫んでいたのでした。 しかしですね、数ヶ月して「日本人優秀」の確信はボコボコと崩れ落ちて行きました。今は怠惰で仕事が嫌いな人ばかりのイギリスにおりますけども、やっぱり「日本人=優秀」に関しては懐疑的です。 まず、日本人の優秀さが発揮されるのは、いわれた事や決まっている事を、命令通りにやる場合ですね。極めて真面目に遂行する。これ管理者だと物凄く助かります。しかも細かいところにも目を配ってやってくれる。安心です。物は盗まないし手抜きもしな

働き過ぎると頭が悪くなると言ったら、みなさんはびっくりするでしょうか。これ、半分は冗談ですが、半分は本気です。 心理学者ユングの説にしたがって考えると、人間が持っている脳機能をフル活用していたのはむしろ、狩猟・採集時代ではないかと思うほど。農耕が始まり、産業革命によって近代化が進むにつれ、私たちは脳機能の一部しか使わなくなってきています。 今回はまず、そうした「脳と働き方の関係性」から書くことにしましょう。 現代人は狩猟・採集時代よりも 脳機能が退化している? 心理学者のユングによると、人間の脳にはもともと4つの機能が備わっているそうです。その4つとは思考(Thinking)、直感(Intuition)、感情(Feeling)、感覚(Sensing)。言われてみればなるほど、ですよね。私たちは常に、この4つの機能を時に応じて使い分けながら日常生活を送っています。 考えてみたら、かつての狩猟

50代を超えても30代に見えるドクター・南雲吉則先生が“がんの余命”について解説します。南雲先生が探求、体現する“アンチエイジング”にとっていちばん必要なものとは? * * * ぼくは乳がんの専門医なので、がんの患者さんたちと余命についてお話ししなければならないこともあるんだけど、もしみなさんがあと3日の命と言われたら、何をしたい? 「おいしいものを食べたい」、「お酒をたくさん飲んで、とことん遊びたい」とか言うんじゃないかな。 実は人間って、3日間くらいの短期間の目標を問われたときには、快楽を求めるんだ。現実から目を背けて、何もかも忘れて快楽に浸りたくなるんだよね。 では次の質問。もし、あと3か月の命だと言われたら何をしたいと思う? 「海外旅行に行きたい」、「温泉に行きたい」、「しばらく会わなかった親戚や友達とも会ってみたい」…。 人間は3か月くらいの中期の目標を求められると、非日常を追求

一番いいのは「自分は生まれながらにして価値のある人間である」という健康的な自覚を身体に伝える。 だれがやるのか その人を産んだ家族がそれをその人に伝える。 そうすれば「自分は特別かそうでないか、いやどうか」という戦いを避けられる。 http://d.hatena.ne.jp/s00442ts/20130429/1367235331 暴論だと思う。 子育て世代はまさに「健康的な自覚」とやらを持てずに自分探しをした世代。 親から与えられていないものを、子に与えることは出来るか? 出来る人も居るんだろうが、多くの人は無理だろう。 それが親の必須課題とされるのなら、多くの夫婦が子供を持つことを放棄する。 自分探しや承認欲求の話になると、とにかく親に問題がある…という話に持って行かれがちだ。 「最近の親が駄目」と、家庭に全責任を投げる人も多い。 では、戦前のごく平均的な親は、我が子に「自分は生まれな

暴力を振るった人間とは普通に接する事ができるようになった。 が、まだ問題は続いている。 これまでの経験から分かっていたことではあるのだが。 人前で暴力を振るわれた時点でもう、「そいつには暴力を振るってもいいんだ、許されるんだ」という共通認識ができあがっているようなものなんだ、という事を痛感した。 まず、後輩がつまらない事で反抗してくるようになった。 まともに言う事を聞かない。 先輩達が当たり前に一人でこなしてきたこともやらない。文句を言う。遠まわしに言う。 聞こえよがしに皮肉を言う。悪口を言う。 まあガキのやる事だから、とスルーしていたら、 こんどは違う先輩がパワハラめいた真似を始めた。 舌打ちする。椅子を蹴る。人前で面罵する。対象は私のみ。 一体どうしたらやめてくれるんだろうか。どうして私ばかりこういう目に遭うんだろうか。 わかっている。 こいつには例え暴力を振るったとしても、大した報復

このたび、「THE WORKAHOLICS」は、2013年9月24日をもちまして終了させていただきました。 これまで、ご愛顧いただき誠にありがとうございました。 すでにお知らせしておりますとおり、「THE WORKAHOLICS」は、 「夕刊ガジェット通信」に統合されております。 これに伴い「夕刊ガジェット通信」はこれまで以上に充実した内容となっておりますので、 今後は「夕刊ガジェット通信」をご覧ください。 ■夕刊ガジェット通信 http://get.nifty.com/ 今後とも、夕刊ガジェット通信をよろしくお願いいたします。 THE WORKAHOLICS編集部
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