実は、私は、最底辺の人間です。 近所の銭湯カーストにおいて。 その銭湯では私は非常に弱い立場にあり、誰も私の意見なんて聞いてくれません。 私の立場が弱いのは、私のせいです。 銭湯で身体を洗った後、私はよく、風呂椅子と桶を片付け忘れてしまうのです。 そのたびに、その銭湯の主みたいなお爺さんに、公衆の面前で叱責され、私の立場はどんどん弱くなっていくのです。 そのお爺さんは、背は低いけど、背筋をピンと伸ばし、堂々と胸を張っています。城主さまのような威厳があり、とても平民の私などが逆らえるような雰囲気ではありません。 その銭湯では、天井付近に窓がずらりと並んでおり、いつもその窓が開いているせいで、かなり寒かったです。 そのことを番台のお婆さんに相談すると、銭湯の端にあるレバーを回せば、その窓の開閉ができると言うのです。 いいことを聞いた! と思った私は、さっそくレバーを回して、窓を閉めようとしまし
皆さんは被告になったことはありますか? かくいう私はつい一ヶ月くらい前まで被告でした ことの起こりは、2018年の4月にさかのぼります ピロロロピーロピロピーローピ(さかのぼる時の音) 私は昨年4月まで、東京の端っこで一人暮らしをしていました 新築、1K、駅徒歩15分、オートロック付き、バストイレ別、2階以上という好条件で、家賃もそこそこだったのでそれなりに気に入っていた物件でした そのマンションの契約時に「退去する時にはクリーニング代4万円+『原状回復費用』(万が一汚したり壊したりしたところがあったらそこを元に戻すために別途払いなさいという金額)が請求される」という説明を受けていました その原状回復費用の金額を決めるため、私は引越しが終わった後の空っぽの部屋で膝をかかえて、部屋の中を点検してくれる管理会社の人を待ちました 約束の時間から十数分後(遅刻された)、管理会社の女性がやってきまし
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