立ち直りが早い。 これも長友佑都のちょっとした魅力なのかもしれない。 7月20日、新シーズンに向けてイタリアに戻るべく彼は成田空港にいた。集まった多くのメディアを前にして、こう語った。 ADVERTISEMENT 「夢破れて挫折を味わってきて……ただ(次を)目指すチャンスがある、と。そこに向けて、最後になるぐらいの気持ちで懸けていきたいというのがある。(ブラジルW杯のために)この4年間懸けてきたけど、それ以上に、次の4年間に懸ける思いが強くなるんじゃないかなっていう思いがあります」 決意に満ちた実にいい表情をしていた。 約1カ月前――。 コロンビア戦の翌日、イトゥのベースキャンプ地でメディアの取材に応じた彼の目は赤く腫れていた。最後の食事で「もう1回W杯を戦えるとしても、私はここにいるメンバーを選ぶ」と涙ながらに挨拶したアルベルト・ザッケローニ監督の言葉を聞いて、涙腺が決壊したのだ。 「最

日本代表を率いるアルベルト・ザッケローニ監督は12日、ブラジル・ワールドカップに臨む代表メンバー23名を発表した。 メンバーにはこれまでザック・ジャパンの主力を務めてきたミラン所属のMF本田圭佑やマンチェスター・U所属のMF香川真司、インテル所属のDF長友佑都らが順当に選出。負傷からの回復状況が心配されるシャルケDF内田篤人やサウサンプトンDF吉田麻也、ブンデスリーガ最終節で復帰したMF長谷部誠もメンバー入りしている。また、前回大会の主力で、ザックジャパンでは1試合しか出場していなかった川崎のFW大久保嘉人もサプライズ選出された。日本代表は27日に行われる「キリンチャレンジカップ2014」でキプロス代表と対戦。アメリカで直前合宿を行い、6月2日にコスタリカ代表、6日にザンビア代表と対戦する。本大会では14日にコートジボワール代表、19日にギリシャ代表、24日にコロンビア代表と激突する。

セリエA第24節が15日に行われ、日本代表DF長友佑都の所属するインテルは、アウェーでフィオレンティーナと対戦。2-1と競り勝ち、2連勝となった。 長友は先発出場して、65分にアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディの決勝点をアシストする活躍。86分に、イタリア人DFダニロ・ダンブロージオと交代するまでプレーした 同紙は、「ついに(ファン)クアドラードとのバトルをナガトモが制した。なぜなら、前半を通してクアドラードを“犬小屋”に閉じ込めて飼い馴らすことができたからである。なぜなら、(マウロ)イカルディへのアシストは、クアドラードが決めたゴールにほぼ値するものだからだ」と長友のプレーを評価。コロンビア代表MFフアン・クアドラードとのマッチアップを制したことに称賛を贈った。

セリエA第23節が9日に行われ、日本代表DF長友佑都の所属するインテルは、ホームでサッスオーロと対戦。1-0で、2014年初勝利となる公式戦7試合ぶりの白星を挙げた。 長友はフル出場するとともに、途中交代したアルゼンチン代表DFワルテル・サムエルに代わり、80分からキャプテンマークをつけた。

チームの中で確固たるポジションを獲得し、自信に満ちたプレーを見せる長友佑都。キャプテンマークを経験するなど、インテル4季目の男は着実にステップを上っている。 良いときこそ持ち上げてくれるが、プレーが悪かったら辛らつに批判される。 世界一の苛烈さと言ってもおかしくないのが、“カルチョの国”イタリアである。 ACミランに移籍して連日のように注目されている本田圭佑も、早速、その両方を経験している。12日のサッスオーロ戦で後半からセリエAデビューを果たした際、新聞各紙の採点は軒並み高かったという報道は日本でも紹介された。「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は敗戦ながらも採点6(10点満点)をつけてチームのベストプレーヤーに選出し、「質の高く、冷静なプレーヤー」と称えた。 ADVERTISEMENT それが19日のベローナ戦では、勝利したとはいっても同紙の採点はやや厳しめの5.5で、短評には「空転した」。

セリエA第11節が3日に行われ、日本代表DF長友佑都の所属するインテルは、ウディネーゼと敵地で対戦。3-0で快勝した。 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』では、出場各選手のプレーを採点。フル出場した長友には、「6.5」の点数がつけられた。 同紙は、長友のプレーについて、「0-0の場面でペナルティエリア内からシュートを放つなど、いつものアグレッシブな力強い動きが見られた。ジョナタンの負傷退場で、右サイドMFにポジションを移した」と、高評価を与えている。 なお、「7.5」の評価を受けたアルゼンチン代表MFエステバン・カンビアッソがマン・オブ・ザ・マッチに選出され、元アルゼンチン代表DFワルテル・サムエルが「5.5」でチーム最低点となった。 長友はウディネーゼ戦で、開幕からリーグ戦11試合連続フル出場。セリエA通算100試合出場を達成した。

セリエA第6節が29日に行われ、カリアリと日本代表DF長友佑都の所属するインテルが対戦。1-1の引き分けに終わった。 長友はフル出場し、75分にマウロ・イカルディの先制点を右からのクロスでアシストした。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、長友にチーム最高点となる「7」をつけ、マン・オブ・ザ・マッチに選出している。 内容については、「さらなる素晴らしいパフォーマンス。ゴールとなったイカルディへの1ミリも狂わないクロスを放った一連の動きはパーフェクトだった」と、長友のアシストを絶賛した。

開幕から好調インテルの勢いが止まらない。 4節サッスオーロ戦では、セリエA初昇格クラブ相手のアウェーゲームで7ゴール無失点の圧勝。大勝の口火を切る先制点アシストをマークしたのは、長友佑都だった。 新監督マッツァーリの信頼を勝ち取った左ウイングハーフは、得点機を生み出すキーマンとして、新たな評価を獲得しつつある。 ADVERTISEMENT メンバーの固定起用で開幕ダッシュに成功した指揮官は豪語する。 「私の要求に応えてくれているのが、今のスタメン11人だ。オートマティズムを身につけた彼らには結果もついてきている。トップギアで走り始めた車をわざわざ乗り換える理由がどこにあるというのだ?」 ただし、新シーズンの序盤戦で自信をつけているのは、インテルだけではない。 それぞれ外国人新監督を迎えたローマとナポリの南部勢に、3節でインテルと引き分けた王者ユベントス、そしてフィオレンティーナを加えた5強

[サムライサッカーキング 2月号掲載] ミランはもとより、この四半世紀のイタリアサッカー界の“シンボル”。カルチョにおけるサイドバックの意味を知り尽くすパオロ・マルディーニが、インテルで躍動する日本人サイドバックについて熱く語った。長友佑都は、この“レジェンド”のハートも既に奪ってしまったようだ。 インタビュー・文=クリスティアーノ・ルイウ 翻訳=宮崎隆司 写真=Getty IMages, AFLO サイドバックは体力、集中力ともに激しく消耗するハードな仕事だ ──始めにサイドバック(サイドバック)の“レジェンド”である君に聞きたい。ここ10年ほど、このポジションの難易度は格段に上がっているように感じるけど、その難しさとは一体何だろう? マルディーニ(以下M) それはやはり、走力と戦術眼を90分間、攻守にわたって持続させなければならないという点だろうね。僕がサイドバックを主戦場としていた頃

テベスに競り負け、独走を許してしまった長友。しかし一度やられても、試合中に修正をして二度はやらせない修正力こそが長友の武器だ。 地球の反対側で、長友佑都は進化する。 日本での代表2連戦に出場した後、ミラノへ戻った長友は、9月14日、セリエA王者ユベントスとの大一番“イタリア・ダービー”に臨んだ。 今季、新監督マッツァーリを迎えたインテルは、フォーメーションを3-5-1-1へと一新。3バックとサイド攻撃を信条とする指揮官によって、サイドバックから“メッツァーラ(=ウイングハーフ)”へと本格的にコンバートされた長友は、開幕から2戦連続ゴールを決めるなど、好発進したチームの原動力となっていた。 ADVERTISEMENT ただし、9位に終わったトラウマは根深く、ジェノアとカターニャ相手に連勝したところで、インテルが完全に自信を回復するには至らなかった。 自分たちが進んでいる道は正しいのか。トップ

セリエA第2節が1日に行われ、カターニアと日本代表DF長友佑都の所属するインテルが対戦。長友は先発出場した。 開幕連勝を目指すインテルは、敵地での一戦に臨むと、攻め込まれながらも20分に先制点を奪う。右サイドでボールを持ったジョナタンが個人技で突破を図って中央に折り返すと、ゴール前に詰めていたロドリゴ・パラシオが難なくゴールに蹴り込んだ。 アウェーでリードを奪うと、カターニアにチャンスを作られながらも、前半を1点差のまま折り返した。インテルは後半開始直後の49分に、長友のダイビングヘッドでカターニアゴールに迫ったが、GKの好守に遭って2点目とはならなかった。しかし、56分に長友が右サイドに流れていたパラシオのクロスをヘディングで叩き込んで追加点を奪った。 長友の2試合連続ゴールで点差を広げたインテルは、78分にもイシャク・ベルフォディルがゴールネットを揺らしたが、オフサイドで得点は認められ

セリエA第1節が25日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルは、ホームでジェノアと対戦。長友とアルゼンチン代表FWロドリゴ・パラシオの得点で、2-0と快勝した。 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』では、出場各選手のプレーを採点。先制点を挙げてフル出場した長友だが、「6」と及第点の評価に留まった。 同紙は、長友のプレーを「セリエA通算5点目は、無理解なプレーと謝罪のためのようなお辞儀パフォーマンスの間で決まり、ほとんど目立たなかったことを忘れさせるために有効となった」と辛辣に評価。決勝点についても「ゴールは触れるだけで十分だった」と手厳しかった。

2014年ブラジルワールドカップ出場権のかかる6月4日の大一番・オーストラリア戦(埼玉)を直前に控え、30日のブルガリア戦(豊田)はチーム状態や戦術の最終確認の場となるはずだった。 ところが、アルベルト・ザッケローニ監督は約1年半封印していた3-4-3のシステムで試合に入り、後半から本来の4-2-3-1に戻すという変則的な戦いに打って出た。指揮官としては「6月にはコンフェデレーションズカップ(ブラジル)もあるし、今のうちに多彩なバリエーションを用意しておきたい」という思惑があったのだろう。が、来年のブラジル出場はまだ決まっていない。 そんな「中途半端感」が頭から出てしまったのか、開始早々の3分に相手MFマレノフ(フルアム)に無回転ブレ球FKを決められる。まさかの失点後、日本は乾貴士(フランクフルト)と香川真司(マンチェスター・U)の個人能力を高さを生かし、たびたび相手ゴールに迫るが、堅守を

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