IT大手の「サイバーエージェント」は29日、都内で会見を行い、プロレスリング・ノアを運営する「ノア・グローバルエンターテインメント株式会社」の全株式を取得したことを発表した。 会見の冒頭に「ノア・グローバルエンターテインメント株式会社」の代表取締役社長武田有弘氏(48)から今後の体制ついて、社長にはDDTプロレスリング社長でもある高木三四郎(50)、副社長には丸藤正道(40)、武田氏が執行役員にそれぞれ就任したことが発表された。 会見にはサイバーエージェントの藤田晋社長(47)、高木新社長、丸藤副社長、武田執行役員、加えてGHCヘビー級王者・潮崎豪(38)、GHCナショナル王者・杉浦貴(49)、GHCジュニアヘビー級王者・小川良成(53)、中嶋勝彦(31)、清宮海斗(23)が出席した。 質疑応答では今後DDTとの交流について聞かれると高木新社長は「現場サイドに任せたいです。ノアさんの方の現

試合前の罵り合いも、マスク剥ぎも、鬼神ライガーも、ほんの前振りでしかなかった。 新日本プロレス10.14両国国技館で実現した、獣神サンダー・ライガーvs.鈴木みのるの一騎打ち。さまざまな因縁、物語を内包したこの一戦は、両者が32年前に出会ってからのレスラー人生をぶつけ合うような試合となった。 ライガーvs.鈴木といえば、必ず引き合いに出されるのが、2002年11月30日、横浜文化体育館で行われたパンクラスでの一戦だろう。 ADVERTISEMENT 当時、鈴木は頚椎ヘルニアの影響で、パンクラスで思うような結果が残せなくなり、一度は引退を決意。最後のケジメとして、若手時代のライバル佐々木健介とがむしゃらに闘って燃え尽きようとしたが、健介の辞退により、ファイナルマッチ自体が宙に浮いてしまう。 そんな時、かつての先輩ライガーが、鈴木の行き場のない思いを受け止めて対戦に名乗りを上げ、パンクラス(総

【全文掲載】前田日明が武藤敬司とのトークバトルで「小沢一郎と揉めて全スポンサーにガサが入った」「体が動かない内に高山善廣はれいわ新選組で国会議員に」と衝撃トーク! 26日、東京都・後楽園ホールにて『TAKAYAMANIAEMPIRE 2』が行われ、前田日明と武藤敬司が衝撃的な内容のトークバトルを繰り広げた。 『TAKAYAMANIA ENPIRE』とは、昨年5月に試合中のアクシデントにより頸髄完全損傷と診断され、現在も怪我と戦っている高山善廣のために各プロレス団体や有志が協力し、クラウドファンディングで行われた支援イベント。昨年8月31日に行われた第1回大会は大盛況の内に終わり、今大会の音頭を取る鈴木みのるは、2回目となる今回の大会には選手やそれ以外の部門でも参加したいという逆オファーが殺到したと語っている。 この日、休憩明けに行われた前田日明と武藤敬司のトークバトルでは司会を田中ケロが

10カウントなんかいらない。 6月26日、後楽園ホール。長州力は最後の「長州力」のコールに右手を突き上げて、笑顔でリングから去った。 長州のプロレス人生の最後の試合は6人タッグマッチ。長州は越中詩郎、石井智宏と組んで、藤波辰爾、武藤敬司、真壁刀義組と戦った。長州は真壁に3発のリキ・ラリアットを繰り出したが、真壁の4発のキングコング・ニードロップを浴びて3カウントのフォールを許した。 ADVERTISEMENT 長州はマイクを握ると「苦労を掛けたからな。最後だから」と客席にいた英子夫人をリングに呼んで抱きしめた。 長州は1998年1月4日に東京ドームで一度、引退している。20年以上も前のことだ。あの時は5人掛けという長州らしい選択だった。相手は、藤田和之、吉江豊、高岩竜一、飯塚高史、獣神サンダーライガーだった。4人目の飯塚にだけは負けたが、5人目のライガーをリキラリアットで倒して、長州はリン

故・三沢光晴と蝶野正洋。この2人の信頼関係が、2つの団体の絆をつないでいた。今回の関係凍結を彼らはどう思っているのだろう。 今、プロレス界にまた新たな地殻変動が起ころうとしている。 ここ数年、密接な協力関係にあった新日本プロレスとプロレスリング・ノアだが、2015年の12.3ディファ有明大会を最後に、鈴木みのる率いる鈴木軍がノアを撤退。丸藤正道と“ヤノマルフジ”としてタッグを組んでいた矢野通も11月23日にGHCタッグ王座転落を機にコンビ解消。そして、新日系で最後にノアのベルトを保持していた邪道&外道も、12.24ノア後楽園大会で小峠篤司&原田大輔に敗れ、GHCジュニアタッグ王座を手放した。 これによって事実上、新日本はノアとの協力関係を凍結。年末になってからの、このいささか急な展開は、11月1日にノアがITシステム開発会社エストビーに事業譲渡したことが、大きな要因となっているのは間違いな

内藤哲也が少年時代から抱いていた新日本プロレスのレスラーになるという夢。ずっと新日本に憧れ続け、ついにその夢を叶えたデビュー戦の日からおよそ1年後、ひとりの選手が他団体から新日本プロレスに移籍をしてきた。 そのとき、内藤は「これはちょっと違うだろ」と思った――。 「王貞治さん、長嶋茂雄さん、アントニオ猪木さん。この3人のことは絶対に“さん付け”で呼びなさい」 ADVERTISEMENT 内藤は、物心がついた頃から父親にそういう“教育”を受けてきた。 要するに父親はプロ野球とプロレス、とくに読売ジャイアンツと新日本プロレスの熱狂的なファンだったのだ。この3人のうちの誰かのことをつい呼び捨てして呼んでしまおうものなら、本当に本気で叱られた。 毎日、内藤家のテレビには野球中継が映っていて、録画したプロレス中継は親子で一緒に観ることが当たり前のような生活だったが、内藤は、王さん、長嶋さんという人た

尾山台のファミレス。その日、長州力は姿を現わしたときからすでに不機嫌だった。 「今日は何をやるんだ? こんなのさ、何度も何度もしつこく言うけど、俺のことなんて昔の記事を拾って勝手に書いてくれりゃいいんだから。なんでわざわざこうして話をしに出てこなきゃいけないのか……。もう、パパパッとやってくれよ」 この日はプロレスの話題について触れる予定だった。そもそも、それが長州の機嫌が悪かった理由だ。 ADVERTISEMENT 長州はプロレスについて語ることを誰よりも嫌う。おまえら、やったこともないくせにプロレスの何がわかる? 長年、そのスタンスで生きてきた。プロレスマスコミという人種を毛嫌いしている。 「べつに殊更に嫌いじゃないけど……もう、プロレスの話とかしたくねえんだ。まあ嫌いというよりはイヤってことですよ」 けっして嫌いではない、ただ、イヤなのだそうだ。そうして、この日もプロレスについての質

「最後の相手にオカダを指名したっていうのは、とても源ちゃんらしいなと思いましたね。本当なら自分と価値観の違う相手と、最後の最後に闘おうなんて思わないもんなんですよ、レスラーって。それは昭和のしぶとさじゃなくて、あくまで天龍源一郎という男の感性、しぶとさなんですよ」 「俺の感覚では絶対にそういう選択はしない」。昭和のプロレスを共に築いた盟友・長州力は、天龍が引退試合の相手にオカダ・カズチカを選んだことについて、そう言い切った。 「俺にとっては信じられないことです。それは自分の譲れない価値観を、最後の最後で自分自身の手によって壊したってことですから。それは本当にとんでもないことだと思いますよ、俺は」 ADVERTISEMENT だが、かつてその長州力の顔面を試合中に蹴っ飛ばし、重傷を負わせたことで新日本プロレスを解雇処分となった前田日明は、また別の見解を持つ。その顔面蹴撃事件の根底には、当時、

両国国技館全体を使って行なわれた“路上プロレス”。戦闘用チャリンコ「ドラマチック・ドリーム号」で爆走する高木三四郎を鈴木みのるがチョークで攻める。 1997年に旗揚げしたDDTプロレスリングのキャッチフレーズは“文化系プロレス”である。選手兼社長である高木三四郎の持論は「プロレスだってショービジネス」。肉体だけでなく頭脳もフル稼働させる、興奮と爆笑が渾然一体となった満足度の高い興行でファンを増やしてきた。 ゲイレスラー・男色ディーノが対戦相手の股間を執拗に狙い、客席になだれ込んで男性客の唇を奪う。リングを使わない“路上プロレス”の舞台は、高木の著書出版記念イベントとして行なわれた書店から商店街、さらにはキャンプ場、鉄工所、浅草花やしきにまで拡大。観客の投票で順位を決める“ドラマティック総選挙”で1位を獲得した選手には、団体の頂点であるKO-D無差別級タイトルへの挑戦権が与えられる。つまり試

6月13日のプロレスリング・ノア後楽園大会は、『三沢光晴メモリアルナイト』として開催された。5年前、2009年のこの日に三沢はリング上で意識を失い、世を去っている。 三沢が設立したノアは、いま窮地に立たされていると言っていい。離脱者が相次ぎ、興行的にも苦戦が続く。主力選手だった秋山準や潮崎豪は全日本プロレスに移り、屋台骨を支え続けてきたKENTAも今年4月に退団。アメリカでの活躍を目指していると噂される。 ただ、6月13日にプロレスファンが後楽園ホールに集まったのは、ノアの現在を確認するためではなかったし、単純にプロレスを見て楽しもうというだけでもなかったはずだ。そうするには、この日は特別すぎた。 ADVERTISEMENT 会場併設の展示場には、三沢の追悼ブースが設置されていた。リングシューズやガウン、名勝負の写真が展示され、献花台も。全日本プロレス時代のタッグパートナーでありライバルだ

「秋山全日本」にGOサインが出された。全日本プロレスのオーナー・白石伸生氏(41)が4日、秋山準(44)を社長とする新会社の設立を条件付きで容認。全日本プロレスの商標権や3冠ヘビー級などの全ベルトを、新会社へ無償で譲渡する考えを明かした。本紙昨報通り、秋山は6月30日で全日プロとの選手契約を満了し、7月1日から新会社をスタートさせる方針だ。現在の親会社「レッドウォールジャパン」の社長でもある白石氏から“独立”するための最終交渉が進められている。 この日、白石氏は「基本的には『いいよ』と言ってる」と認めた上で「秋山さんは、古き良き伝統を維持しつつ新しいことも取り込む。筋を通して話をしてくれる。今回はいい話だと思っている」と前向きに話した。 ただ、秋山らが新会社設立へ動いた要因とされるファイトマネーの遅配については「カネはあるところにはある。甘えた体質が治らなかったので(親会社から全日プロに

著者プロフィール:臼北信行 日本のプロ野球や米メジャーリーグを中心としたスポーツ界の裏ネタ取材を得意とするライター。WBCや五輪、サッカーW杯など数々の国際大会での取材経験も豊富。 日本のプロレス界が、またしても風雲急を告げそうな状況だ。全日本プロレスを離脱した武藤敬司が、新団体「WRESTLE-1(W-1)」を旗揚げすることを正式に発表。2013年9月8日に東京ドームシティホールで旗揚げ戦が行われる予定で、新団体と武藤の動向に注目が集まっている。 これまで武藤はプロレスラーとしてリング上のメインイベンターを務めるだけでなく、取締役会長として経営のトップにも君臨していた。11年もの間、全日プロの屋台骨を支えてきたわけだが、2013年2月にオーナーに就任した白石伸生氏との方向性の違いが表面化。以来、老舗団体の分裂が取り沙汰されていた。 結局、武藤は弁護士を通じて全日プロの全株式を親会社「スピ

元プロレスラーのラッシャー木村さん(本名・木村政雄)が24日午前5時30分、都内の病院で腎不全による誤嚥性(ごえんせい)肺炎で死去した。68歳だった。木村さんは64年10月に日本プロレスに入門。70年に国際プロレスで日本初の金網デスマッチを行い「金網の鬼」と呼ばれた。その後は各団体を渡り歩き、84年に全日本プロレスに参戦。故ジャイアント馬場さんらとのマイクパフォーマンスで人気を集めた。00年にノア参加後、04年7月に体調不良を理由に現役引退を発表していた。通夜・告別式は遺族の意向で親族のみで行われる。 現役晩年に絶妙なマイクパフォーマンスでプロレス界をわかせた木村さんがひっそり永眠した。24日早朝、腎不全による誤嚥性肺炎で帰らぬ人となった。04年7月の現役引退発表後も故三沢光晴前ノア社長の意向で、同団体専属として残留。09年6月の三沢さんの葬儀に車いすで参列したのが、最後に公の場の姿となっ

小橋建太(46)にとって、レスラー人生最大の危機は2006年6月に発覚した腎臓がんだった。執刀医の横浜市立大病院の中井川昇医師(48)が、がんさえも克服した鉄人の引退に際してメッセージを送った。 小橋の腎臓がんが発覚したのは06年6月。小橋は当時、命の危機に面していたにもかかわらず、脳梗塞を克服した髙山善廣の復帰戦(同年7月)出場を直訴していた。 中井川医師:病気を治すのは最後で、目の前の仕事、約束を全部果たさないと、という感じ。だから最初の外来で2~3時間は話をしました。「がんを治すことを第一に考えないと、最善の治療は受けられませんよ」と言い続けました。 幸いにも手術後の経過は良好で、復帰を目指してトレーニングが再開された。腎臓を一つ摘出した小橋が再びプロレスラーの肉体をつくるのは、タンパク質の摂取制限など困難も多かった。それでも07年12月、小橋は奇跡の生還を果たした。 中井川医師:す
旗揚げ41年目の老舗団体・全日本プロレスが激震に見舞われた。事実上、買収されていたことが25日までに判明したのだ。企業再生業を専門とするスピードパートナーズ(以下、SP社)が全日プロの株式を買い取り、同社社長の白石伸生氏(40)がオーナーに就任した。 この日、東京・中央区に移転した新事務所で行われた会見に武藤敬司会長、内田雅之社長のほか、SP社の白石氏と三阪輝氏が出席。会見ではSP社による財務面、資金面での全面協力と三阪氏の副社長就任が発表された。 実はこの白石氏こそが全日プロの新オーナーだった。本紙既報通り、全日プロでは昨年から企業再生を専門とするSP社との提携を進めていた。同社の連結売上高は130億円(2011年3月見込み)。その結果、白石氏が武藤会長、内田社長、日テレが保有した全日プロの株をすべて買い取った。 昨年11月1日付で、SP社が100%出資した全日プロの運営会社「全日本プロ
プロレスラー、ファンが繋がる「ニコニコプロレスチャンネル」が開局! 1月19日(土)22時からは、生放送番組がスタートします。 プロレス界の最新情報から、旬な選手を招いてのトーク番組、討論番組、インタビュー模様、大会の試合中継など、バラエティに富んだ番組を連日お届けしていきます。 ニコプロを通して、日本中のプロレスファンとの交流や、出演しているプロレスラーや関係者とコミュニケーションも可能です! プロレスとインターネットが融合した「ニコニコプロレスチャンネル」により、新しいプロレスライフを提供していきます。
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