TOP > プレスリリース > 小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の姿勢制御デバイス(液晶デバイス)による姿勢制御成功について 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年5月21日(日本標準時、以下同様)に種子島宇宙センターから打ち上げられたIKAROSの運用において、7月13日に姿勢制御デバイス(液晶デバイス)による展開後のセイルの姿勢制御実験※1を行いました。その後、データの確認・解析を行い、想定通りの姿勢制御性能を達成していることを確認いたしましたのでお知らせいたします。 姿勢制御デバイス(液晶デバイス)とは、通電することで表面の反射特性が変わる薄膜デバイスで、燃料を用いずに太陽光圧のみを利用してセイルの姿勢制御を行うための工学実験機器です。 IKAROSのようなスピン型のソーラーセイルにとって、柔軟性を有する大型の膜面に対して振動を励起しないように小さい姿
2010年7月11日 日本科学未来館 サイエンティスト・トーク 「宇宙ヨット『イカロス』-太陽の光で宇宙航行中!」


2010年7月9日[更新] IKAROS、太陽光圧による加速を確認! 6月9日のセイル完全展開後に実施した精密軌道決定により,太陽光圧による光子加速(※1)を確認しました。 太陽光圧による推力は1.12mN(ミリニュートン)(※2)であり,想定通りの光圧を達成していることが確認されました。 これにより,IKAROSは太陽系空間を「ソーラーセイリング!」しており,宇宙ヨットとして予定通りの性能を発揮していることが確認されました. (※1)光子加速とは、太陽の光子の圧力(太陽光圧)により物体が加速されること。 (※2)N(ニュートン)は1キログラムの質量を持つ物体に1メートル毎秒毎秒の加速度を生じさせる力を表す (探査機の推進力を表す)単位。1.12mNは、地球上で0.114gの物体にかかる重力にほぼ等しい。 図1は、6月9日セイル二次展開運用時の、IKAROSの視線方向速度(※3)の実
太陽系のそと|銀河系 Beyond our solar system: Milky Way galaxy ガラスキューブの中に、銀河系が浮かんでいます。 国立天文台の立体データをもとに、天の川銀河の星々のうち、約8万点をレーザーで打ち込みました。 図鑑で見る銀河系はたいてい平面的。それを四方から眺めてみたかった。比較的近いマゼラン星雲も、このキューブの外。宇宙ってスカスカ…というか疎密が極端です。 最初の制作は、益子のスターネットで開催した「窓」展(2005)。国が定めた利用条件があり、当時すぐには商品化できなかったのですが、関係者が力を尽くしてくださって実売可能になりました。 銀河系が片側に偏っているのは、太陽系(つまり地球)がキューブの中心に位置するようにレイアウトしているから。「太陽系のそと」というタイトルのゆえんです。 私たちの銀河系を、このように外から見たことがある人は、まだ一人


@ShinyaMatsuura コンステレーション計画中止、ということで、オリオンも切ったのか。これは予想外。アトラスVかデルタ4打ち上げでオリオンは残すと思っていた。 2010-02-02 09:04:59 @ShinyaMatsuura 有人宇宙システムは開発計画キャンセルで技術開発、技術実証にシフト。まだなんとも言えないが、アメリカの有人打ち上げ能力の空白はかなり長くなるかも知れないぞ。 2010-02-02 09:07:16 @satromi プレゼンスを見せつけたがるアメリカが有人を全面停止って誰がブレーンなんだろう…? RT: @ShinyaMatsuura 有人宇宙システムは開発計画キャンセルで技術開発、技術実証にシフト。まだなんとも言えないが、アメリカの有人打ち上げ能力の空白はかなり長くなるかも知れないぞ。 2010-02-02 09:11:40

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月9日、2010年6月の帰還を目指して火星付近を航行中の小惑星探査機「はやぶさ」において、イオンエンジンの異常が見つかったことを明らかにした。同探査機は4基あるスラスタのうち、すでに2基が止まっていた。残る2基での帰還を計画していたが、そのうちの1基に問題が起きたことで、予定通り帰還できなくなる恐れが出てきた。 小惑星探査機「はやぶさ」は、M-Vロケット5号機によって、2003年5月9日に打上げられた。JAXAが宇宙関連3機関の統合により発足したのは同年10月なので、「はやぶさ」は宇宙科学研究所(ISAS)時代の最後の探査機である。当初、2007年6月に地球へ帰還する予定だったが、小惑星「イトカワ」へのタッチダウンに成功したあと発生した燃料漏れなどのトラブルにより、帰還を3年間延期していた。 「はやぶさ」のイオンエンジンには、A~Dの4つのスラスタが搭

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人宇宙輸送船「HTV」が11月2日早朝、地球大気圏への再突入を実施し、ミッションを終えた。H-IIBロケット試験機による打上げから約50日。その間に開催された記者会見の内容なども踏まえ、これまでの流れをまとめてみたい。 HTV(H-II Transfer Vehicle)技術実証機の打上げは、9月11日、種子島宇宙センターにて行なわれた。打上げに関しては、過去記事の方を参照していただきたい。 ●打上げ~キャプチャ 最初の山場となるのは、国際宇宙ステーション(ISS)の直下10mに付け、ロボットアームによってキャッチ(キャプチャ)されるところだ。 HTVは打上げ後、ISSを追いかける形で近づきながら、徐々に飛行高度を上げ、9月17日22:59にISS後方5kmの地点に到着。ここから一旦下に潜り込んで、下方より徐々に接近する運用方法をとる。下から近づくのは、

宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連


米国・ネバダ州の広大な砂漠で9月末、1基のロケットが打ち上げられた。乗務員は3体の「はちゅねミク」。ロケット内に小さな体を納め、手に持った長ネギを振り続けた。 衛星開発プロジェクト「SOMESAT」(サムサット)の一環だ。高さ約2メートルのK-550ロケットに、ミニサイズの可動式はちゅねミクフィギュアが搭乗。約1.5キロまで高度を上げ、無事戻ってきた。 SOMESATは、お茶の間から参加できる衛星開発を目指し、有志が進めているプロジェクトだ。シンボルは初音ミク。ミクなどキャラクターを載せた衛星を軌道に打ち上げることが最終目標だ。 夢物語ではない。「宇宙は身近になっている。ロケット打ち上げが国家プロジェクトだったアポロ11号の時代と違い、自分の手で作った物を、宇宙に打ち上げるチャンスもあるんです」と、プロジェクトを引っ張っている森岡澄夫さん(41)は話す。 いつか自分の作った回路が宇宙へ飛ん

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月11日、宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機を搭載したH-IIBロケット試験機(H-IIB・TF-1)を打上げた。ロケットは正常に飛行し、15分10秒後にHTV技術実証機を分離。所定の軌道への投入が確認されており、打上げは成功した。 ●打上げ写真ギャラリー 打上げ時刻は定刻(午前2時01分46秒)通り。打上げ日も当初の予定通りで、新型ロケットながら、延期なしの打上げとなった。大きな不具合を出さなかった三菱重工業(MHI)の技術力は高く評価できるだろう。また機体は万全でも、天候が悪いと延期になってしまうのがロケットの打上げ。「延期なし」は運にもよるのだが、今後に向けて、幸先の良いスタートを切ったとは言えるだろう。
2009/03/11 天文学 夜空で一番明るい星は「明けの明星」や「宵の明星」として知られている金星となるが今月中にも金星を上回る明るさの物体が夜空に登場することとなった。 国際宇宙ステーション(ISS)となる。 11日打上げのスペースシャトル「ディスカバリー」には「S6トラス・セグメント(S6 truss segment)」と呼ばれる伸張すると70メートル超にも達する巨大なソーラーパネルが搭載されており、ISSまで運ばれて設置作業が行われる予定。 これまでに設置済みのソーラーパネルに加えて、この新しいソーラーパネルが太陽光に反射することによってISS全体の光の反射率が増大し、肉眼ではやや明るい星のようにしか見えなかったISSも、今月以降は、金星の明るさを上回り、夜空で最も明るい星となる見通しだ。 夜空を眺めた際に、一際明るく輝きながら比較的高速で動く変な星を見かけたら、それはISSだと思
H-IIBロケットについて説明するJAXAの中村富久プロジェクトマネージャ(右)とMHIの後藤智彦プロジェクトマネージャ(左) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は12日、現在共同で開発しているH-IIBロケットを、MHI名古屋航空宇宙システム製作所の飛島工場(愛知県海部郡飛島村)にて公開した。製造はすでに完了しており、2月17日(火)にも種子島へ向けて出荷される予定。 H-IIBロケットは、日本の基幹ロケットとして運用中であるH-IIAロケットの技術を最大限活用して開発した新型機だ。特徴は第1段のエンジンLE-7Aを2基搭載すること(メインエンジンのクラスタ化は日本のロケットでは初)。推力が2倍の新型エンジンを開発するには、一般に10年程度の長い開発期間と、膨大なコストが必要になる。しかも成功するとは限らない。すでにH-IIAロケットで実績のあるLE-7Aエンジンのク
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