映画『窓ぎわのトットちゃん』 オリジナル サウンドトラック NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンAmazon ある人から、「シロクマさんは『窓ぎわのトットちゃん』を見ておいたほうがいいと思う」と勧められ、疲れたまま週明けを迎えようとしている連休最終日に観に行った。映画館に来ているお客さんは大半が私より年上で、公開から約1か月にもかかわらず客席は結構埋まっていた。 私は原作を読んでいないし、この作品を作った人たちがどういう狙いで制作したのかを知らない。この作品を自分がどう受け取めたのかを確かめてみたかったので、パンフレットのたぐいを買わなかったからだ。インターネット上での評価や噂話もほとんど知らない。先週までノーマークだったからだ。 「トットちゃんはADHD」では片づけられない世界映画が始まって間もなく、一般的な小学校に通学するトットちゃんが描かれる。私はまず、ここでスゲーと思っ

※【前編】はこちら ※クソ長くなります FUCK①振り返りと補足~ほんとうの支援の現実を教えてやるよ~物語は新人支援員・堂島洋子(宮沢りえ)の視点で進む。かつて有名小説家だった洋子には3歳で亡くなった息子がおり、息子にも障害があったことがほのめかされる。夫(オダギリジョー)は売れないアニメーション作家で、ふたりとも息子の死を克服できないでいる。洋子は森の奥にある障害者施設で働きはじめるが、そこで障害者支援の「現実」を知りショックを受ける。特に「きーちゃん」と呼ばれる寝たきりの入所者は意思疎通が困難で、洋子は「人間とは」という問に苦しむことになる。そこで出会った男性職員の「さとくん」(磯村勇斗)は、最初は入所者に親身に接していたが、同僚のハラスメントや虐待行為、上司の無理解から追い詰められ、やがて優生思想を口にするようになる。そんななか、洋子は妊娠が発覚。高齢出産に伴うリスク回避のため出生前

【全文無料公開】Twitterのタイムラインを眺めていると、不意に流れてきた動画。私は、思わず釘付けになった。 10代と思われる青年が線路に降り立ち、石を投げている。やがて母親と思しき女性が線路に降りて少年に駆け寄り、なだめるようにして抱きしめた。表情までは読み取れないが、少年も母親のことをしっかりと抱きしめ返している。ところが、少年は母親を振り切り、再び走り出してしまう。母親もまた必死に息子を追って走り出すが、その距離は次第に離されていく。 私の目が釘付けになったのは、こうした光景を映し出す動画だけでなく、その動画を貼り付ける形で投稿されていた冒頭の一文だった。 「藤沢駅こいつのせいで東海道線止まってる💢」 動画に映し出されている状況と、それをホームの上から撮影していたのだろう利用客のつぶやき。そのあまりの距離感に、私はしばし呆然となった。 しかし、そこに“距離”を感じた私は、もしか

最近また小人プロレスの話がよく出てくるので、ここでもまとめておきたいと思います。 よくある都市伝説 かつて低身長症の選手だけで組織された小人プロレス団体があり、テレビでも放送され人気を博していた。しかし人権団体が「身体障害者を見世物にするとは何事か」とクレームをつけ、テレビ放送は禁止となり、興行も取り締まられて団体は解散、レスラーたちは全員失業し困窮した。元レスラーは「人権団体のやつらは、俺たちの仕事を奪ったが替わりの仕事はくれなかった」と涙ながらに訴えたが、人権団体は彼らを無視して、小人プロレスを潰した実績を誇示しつつ、次の獲物(※主に女性の性的魅力を前面に押し出したコンテンツがここに入る)を狙っている。 実際はどうか 小人プロレスは全日本女子プロレスのいち部門として前座で開催され、メディアで取り上げられることは少ないが試合はずっと行われていた。全日本女子プロレスの倒産により試合の機会は
岸田奈美|Nami Kishida @namikishida 「手動装置(足に障害のある人が運転できる)」を車メーカーで調べると大抵、ファミリー向けの福祉介護車両が出てくるし、外車にいたってはページすらほぼ用意してないのに、マツダはゴリゴリの2シーターオープンカーを当たり前のように紹介しててまじBe a driverって感じ 世界に誇ってくれ pic.twitter.com/KMh2ejkKze 2021-12-02 11:35:17 岸田奈美|Nami Kishida @namikishida 2シーターに手動装置つけることの変態さ、みんなわかる…?歩けない人は助手席に車いす積むしかないの…つまりこの車、スネ夫もびっくりな一人乗りなの…スポーツカーは利便性よりロマンなのだ……すごいのだ……。 pic.twitter.com/OdU5orBGtd 2021-12-02 11:39:02 リ

世の中大変なことになってるなあと思いながらぼけーーーーっとネットやらテレビやら見て、好きな時にシコって飯食って寝て暮らしている。 俺は障害者だ。頭の方の。もともとアスペルガーだか自閉症だか知らないが、よくわかんねえけどとにかく一回就職して、働いて、しばらく耐えて、ぶっ壊れた。 そもそも生まれたときからおかしかったんだよ。だって生後3年間意味のある言葉をひとつもしゃべらなかったっていうんだから、そりゃおかしいよな。 親も医者に相談するなりすりゃよかったのだが、自分の子供がそういう子だと認めたくなかったんだろう、心療内科の類への来院歴は全く残ってなかった。(これ障害年金請求するときに調査が入るらしいのよ。そういわれたってだけだからほんとかは知らんけど) 小学校に上がっても「変わってるね」「おかしいよ」「あいつ面白いぜ」なんつって珍獣扱いされてちょっかいかけられてたし、学校の窓を蹴って割ったりと

電動車いすを使って生活する障害者でコラムニストの伊是名(いぜな)夏子さん(38)が4月初め、鉄道の無人駅で降りる際に係員の介助を受けるまでの交渉の過程などをブログに書きツイートしたところ、「モンスタークレーマー」などと批判が殺到した。一方で伊是名さんに支援のエールを送る人たちもいる。今回の発信に込めた思いを本人に聞き、鉄道利用をめぐる障害者の現状を探った。【デジタル報道センター・和田浩明、社会部・五十嵐朋子、遠藤大志】 「降車介助を」「できません」 伊是名さんは生まれつき骨が弱い骨形成不全症で、身長約100センチ、体重約20キロ。歩けないため電動車いすで生活し、普段から鉄道を利用してあちこちに出かけている。 今回の問題が起きたのは4月1日のこと。伊是名さんは7歳と5歳の2人の子供たちとヘルパー、友人の計5人で、静岡県熱海市の来宮(きのみや)神社に1泊2日で出かけた。ブログなどによると、事前

10月7日付の朝日新聞(夕刊)1面記事 「パチスロの金が欲しくて 祖父を/24歳被告 重度のギャンブル依存症」について これまでパチンコ・パチスロと関連した事件等を報じる場合、パチンコ・パチスロまたはギャンブル依存症のみが原因であるかのような扱いがほとんどでした。しかし同記事では、弁護人や裁判の経緯、松下先生のコメントを掲載することで、依存症と併存、または依存症の増悪因子たりえるコミュニケーション症などの発達障害や衝動性の問題を指摘しており、これまでの報道とは一線を画した素晴らしい記事だと敬服いたしました。余談ですが、諸外国の研究では衝動性、非誠実性、非協調性がギャンブル障害のリスク要因であることが指摘されており(MacLaren et al., 2001;Bagby et al., 2007; Kaare et al., 2009)、われわれの縦断的調査でぱちんこでも因果的リスク要因であ
佐藤仙務(さとう・ひさむ)1991年愛知県生まれ。ウェブ制作会社「仙拓」社長。生まれつき難病の脊髄性筋萎縮症で体の自由が利かない。特別支援学校高等部を卒業した後、19歳で仙拓を設立。講演や執筆などにも注力。著書に「寝たきりだけど社長やってます ―十九歳で社長になった重度障がい者の物語―」(彩図社)など。ユーチューブチャンネル「ひさむちゃん寝る」では動画配信も手がける。 ","naka5":"<!-- BFF501PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920

もしも二足歩行者がマイノリティーだったら――そんな車いすユーザーが多数になった社会を疑似体験できるレストランに行ってきました。自分の足で歩ける人は、このレストランに入店した途端に障害者として扱われます。筆者はあまりにも胸苦しくて、途中で泣きたくなりました。どんな体験だったのか、レポートしていきましょう。 バリアフルレストランへようこそ! まず、入店前に「車いすユーザーが暮らしやすい環境とは?」を考え、記入するよう促されます。あとで役に立つので、みなさんもここでいくつか考えてみてください。筆者は「段差がない」「商品棚が低い」……などなどを紙に記入しました。 「車いすユーザーが暮らしやすい環境とは?」をみんなも考えてみよう そして、レストランに入店します。レストランのオーナーを務めるのは車いすYouTuberの寺田ユースケさん。「いらっしゃいませー」と出迎えてくれます。ところが入口が低い。二足

[GDC 2019]ゲームにおける身体的・精神的な障害の表現と,そこに働くバイアス,そして秘められた可能性とは ライター:徳岡正肇ゲームにおいて「アクセシビリティ」が重視されるようになってから,結構な時間が経過した。結果として,例えば「色覚異常を持つ人の場合,特定の色が区別しにくいので,色でオブジェクトを区別するゲームの場合は事前にちゃんと見分けがつくかチェックしよう」といったノウハウは,ゲーム産業全体に広まったと言えるだろう。 とはいえアクセシビリティという概念が急激に広まった背景には,「そのほうが売れる可能性が高まる」という大変に分かりやすい事情もあった。上記の色覚異常であれば男性の10%は何らかの種類の色覚異常を抱えている。逆に言えば,色覚異常に配慮したデザインをすることで,ゲーム市場において大きな割合を占める男性ユーザーの母数を,さらに「10%水増しして考える」ことが可能となるわ
![[GDC 2019]ゲームにおける身体的・精神的な障害の表現と,そこに働くバイアス,そして秘められた可能性とは](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f93b33557a5e48e94e77f3dcc5be3d9601e3f64fd%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fwww.4gamer.net%252Fgames%252F999%252FG999905%252F20190321003%252FTN%252F017.jpg&f=jpg&w=240)
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