あるプロジェクトを彼女に任せて進めていると、驚くほどスムーズに進む。 説明が得意なタイプではなく、会議で強く主張するわけでもない。 それでも、進行は乱れず、クライアントからの信頼も厚い。 「どうしてこんなに安定して進むのだろう?」 任せながら観察していると、彼女の進め方にはいくつかの特徴があることに気づいた。 1.プロジェクトの「文脈」を最初につかむ 彼女は着手前に、プロジェクトの“背景と意味”を短い時間で整理している。 • クライアントが達成したいこと • 読者や顧客がどんな状況にいるのか • 関係者が大切にしたい価値 • このタスクが全体でどんな役割を持つのか 一度、依頼内容が曖昧だったことがあったが、彼女は「この案件は最終的に何をよしとするか」だけ先に確認し、迷いなく進めていた。 文脈が整っているので、判断もずれない。 2. 完璧を待たず、動きながら目的を鮮明にしていく 彼女は“全

プロジェクトマネジメントといえば「進捗確認」と思っている人も沢山いると思いますが、私は進捗確認という行為そのものに否定的です。 このエントリでは、進捗確認という行為がいかに無意味であるかという話および、進捗管理として行うべきことを書いていきます。 誰かのプロジェクトマネジメントの参考になればと思います。 ※ 進捗管理が不要という話ではありません 進捗確認の定義このエントリでの進捗確認は下記の定義とします。 複数人が関わるプロジェクト等において、プロジェクト等をマネジメントするべき立場にある人間が、プロジェクトの所属メンバーに対してタスクの進捗状況を口頭・テキスト等で直接確認する行為 少し難しい言葉で書きましたが「進捗どう?」といった質問およびその回答からなる一連の流れだと思ってください。 なぜ進捗を確認したくなるのかプロジェクトマネージャー(PM)の仕事のひとつに納期の管理というものがあり


戦後のメンバーシップ型雇用を維持する日立では、スキルギャップから成果を出せなくなった中高年社員の雇用を維持するため、若手が余計に働いて稼がなくてはならない。そのなかでも、デキる人に仕事が集中する構造があり、過重労働がはびこりやすい。「仕事が終わらないから、社内の労務管理システムの抜け道を使って、残業時間が増えすぎないよう、改ざんします。具体的には、WindowOSに指示を出して、労務管理システムを停止させます。これは上司から強制されるわけではなく、同期やチームメンバーの間でやり方を教え合うんです。あとは、労務管理の対象外となっている(接続履歴が把握されない)別のパソコンを使って仕事をしたり…」(SE職) Digest 責任感から自滅していくパターン 行動規範SQDCとフェーズゲート QFマインド醸成会議、落穂(おちぼ)拾いの会 週休3日制の現実「有休消化で精いっぱい」 週1日丸ごと副業に費

MITTechnology Reviewに2月に掲載されたRebecca Ackermann氏の表題の記事を読みました。 https://www.technologyreview.com/2023/02/09/1067821/design-thinking-retrospective-what-went-wrong/ 世界を変えるはずだった「デザイン思考」はどこで間違ったのか、という記事です。日本語版もあるのですが、最後まで読むには課金しなければなりません。この記事は、最後まで読む価値があると思うので、英語版で読むことをお勧めします。 デザイン思考は、デザインのような創造的な仕事を1人の天才が行うものから多くの人の協調的な作業に変えた、という意味で画期的な方法論です。シリコンバレーのIDEO社や、スタンフォード大学のdスクールの名前を聞いたことがある人も多いでしょう。よく知られた、ポスト

この記事はグロースエクスパートナーズ Advent Calendar2022の11日目です。 (補足追記:この記事は、一緒に働いている/働くことになる若い後輩たちへのメッセージです) 毎年、メンバーからお題をもらっているのですが「一緒に仕事する相手がこうだったら教えがいがある・やりやすいなと思う言動について書いてほしい」ということなので、僕のキャリア(もうちょっとで四半世紀...)の中で学んできたことも含めて、整理してみます。 心構え:作業ではなく、仕事をせよ まず、一緒に仕事をする上でお願いしたいのは「作業ではなく、仕事をしてほしい」ということです。ここでいう仕事と作業の定義は以下の通りです。仕事というのは「ある目的を達成するための行動」 作業というのは「ある計画や手順のもとにおこなう行動」仕事は作業を含んでいます。目的を達成する行動全般が「仕事」であり、仕事の中で具体的な手順を実

Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? はじめに ソフトウェアプロジェクトには不思議な性質があります。現状のスケジュールに課題を感じて、短くするために人員を投下しても、なかなか思い通りに短くならない。それどころか悪化してしまうことがあります。場合によってはプロジェクト自体が破綻して失敗してしまうことすらあります。 今回は、このようなソフトウェアプロジェクトに潜む直感に反する性質を数理的なモデルを介して理解していく試みです。ある種の思考実験としてお楽しみください。 宣伝 Qiitaさんとコラボ企画でアドベントカレンダーをつくりました。DXをめちゃくちゃ改善した話を募集していま

「嫌な予感がします」大分前ですが、得意先のある部署からシステム開発の相談を受けました。 内容を聞いて「あ、嫌な予感…」と思いました。 数年前に流行ったけれども、最近は評判が悪いと私が認識していたものだったからです。 調査しました感覚でモノを言うのは苦手なので、見積もりの傍ら調査をしました。他企業でそのシステムがどう事業に貢献しているかの調査です。 集客に関するものなので、コネと頑張りで数値を集めることが出来ましたが、実はコレは結構大変でした。とても仲の良い会社さんなので良かれと思って頑張りました。 それは役に立たなそうでした結果、そのシステムは事業に貢献していないと判断できるデータが出てきました。 また、ビジネスを取り巻く環境の変化にそのシステムが対応出来ていないことも客観的に説明が付く状況でした。 とても良くやれば上手く行くこともあるかもしれません。が、それは最終回で逆転しなければ敗ける

チームワーク チームワークあふれる社会 マネジメント 新しいチームのあり方を探求 人事制度 多様な働き方を支える仕組み ワークスタイル 働き方、生き方、もっと自由に 情報共有 チームワークは情報共有からテクノロジー 課題はテクノロジーで解決 多様性 100人100通りの個性 キャリア人生の「積み上げ方」を見直す 青野慶久 サイボウズ社長の想いと覚悟 コラム サクッと気軽に読める サイボウズ式編集部より:著名ブロガーをサイボウズ外部から招いて、チームワークに関するコラムを執筆いただく「ブロガーズ・コラム」。はせおやさいさんが考える「チーム運営で意見を1つの視点ととらえることの大切さ」。 こんにちは。はせおやさいです。 「失敗は成功の母」と言いますが、失敗から学ぶことは思った以上に多いものですね。「失敗しないこと」よりも「失敗したとしてもそこから有益な知見を得られた」というほうに注目してい


1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く