北朝鮮の咸鏡北道清津市で3月初め、新型コロナウイルスに感染した一家5人が皆殺しにされるという事件が起きていたことが31日、分かった。北朝鮮の内部事情に精通する対北消息筋は「この家族に新型コロナウイルス感染症が疑われる症状が出たため、家の中に隔離された」として「隔離された状況で治療も受けられず、家族全員、家の中で亡くなった」と伝えた。死亡した5人は製鉄所を退職した老夫婦と、その娘夫妻と子どもだったことが分かった。 【表】韓国の新型コロナ感染者数の現状(3月31日)北朝鮮は、新型コロナウイルス感染症が疑われる症状が出た場合、自宅に隔離し、隔離者の家のドアにくぎを打ち付けて外に出られないよう封鎖していることが分かった。今回、新型コロナウイルスで死亡した清津の家族も家の中に閉じ込められたまま、治療を受けられなかったという。対北消息筋は「北朝鮮ではコロナで死んでも、コロナという言葉を口にできないよ

スウェーデンのハルムスタードで開かれている卓球の世界団体選手権で、3日の女子準々決勝での対戦が決まっていた韓国と北朝鮮が試合を行わず、南北合同チーム「コリア」を結成して共に準決勝に進むことになった。国際卓球連盟(ITTF)が3日発表した。4日の準決勝で、日本と対戦する。 ITTFによると、「コリア」の結成は、両チームとITTFの3者で2日夜に協議した結果だという。両チームの選手たちは試合が予定されていたコートに入場後、握手を交わした。4月の南北首脳会談で署名された「板門店宣言」では、国際競技に韓国と北朝鮮が共同で参加することが盛り込まれていた。 3日の記者会見では「突然のルール変更は試合の公平性を損ねる」という指摘が出たが、ITTFのバイカート会長は「ルールを超えた出来事だ。平和へのサインだ」と述べた。 卓球では過去、1991年に千葉市で開かれた世界選手権で分断後初めて合同チーム「コリア」

急きょ合同チームを組んだ「コリア」。2番手で出場したリオ五輪銅のキム・ソンイ(北朝鮮)が石川佳純と熱戦を演じると、一つになって声援を送った。「チームの雰囲気は良かった。お互い応援し合っていた」とキムは語った。 ただ、試合前から会場はばたついていた。通常は登録選手5人だけしか座れないベンチは両チームとも急きょ10席に増設された。監督も、韓国と北朝鮮の両監督が助言を送った。 合同チームは、2日夜のパーティーでの会話をきっかけに急に決まった。世界一を決める真剣勝負の場で、突然のルール変更。3日の記者会見では「公平性を損ねる」と質問が出た。国際卓球連盟のバイカート会長は「ルールを超えた出来事。平和へのサインだ」と語気を強めたが、拙速感は否めない。 卓球は、1991年の世界選手権(千葉市)で分断後初めて南北合同チームができるなど、平和に貢献してきた。2月の平昌五輪のアイスホッケー女子でも合同チームが

1年前にマレーシアで北朝鮮のキム・ジョンナム(金正男)氏が暗殺された事件について、中国政府関係者は、北朝鮮のナンバー2とされたチャン・ソンテク氏が以前、中国を訪問した際、当時の胡錦涛国家主席に対し、ジョンナム氏を北朝鮮の最高指導者にしたいという意向を明らかにし、この情報がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に伝えられたことが事件の引き金になったという見方を示しました。 この事件について、中国政府の関係者はNHKの取材に対し、6年余り前に死去した北朝鮮のキム・ジョンイル(金正日)総書記の後継問題が背景にあることを明らかにしました。 それによりますと、死去から8か月たった2012年8月、当時、北朝鮮のナンバー2とされ、キム・ジョンウン委員長の叔父にあたるチャン・ソンテク氏が、北京で中国の胡錦涛国家主席と個別に会談した際、「ジョンイル氏の後継にはキム・ジョンナム氏を就かせたい」という意向を

北朝鮮による拉致被害者、増元るみ子さんの母親の信子さんが12日朝、入院先の鹿児島県内の病院で亡くなりました。90歳でした。 平成14年の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認め「るみ子さんは死亡した」と伝えてきましたが、その説明には矛盾や不自然な点があり、信子さんは娘の生存を信じて帰国を待ち続けてきました。 鹿児島県の自宅で毎朝いちばんに煎じた日本茶をるみ子さんの写真の前に置き、無事を祈ることを日課にしてきましたが、ここ数年は足腰が衰え思うように体を動かせなくなったことから、施設での生活が続いていました。 夫の正一さんは平成14年に亡くなって、信子さんは一日も早いるみ子さんとの再会を願っていましたが、12日朝、心不全のため入院先の鹿児島県内の病院で亡くなりました。 平成14年の日朝首脳会談以降、政府が認定している拉致被害者の親で、子どもとの再会を果たせずに亡くなったのは信子さんで6人目となります。

北朝鮮に拉致され、その後、帰国を果たした曽我ひとみさんの夫で、平成16年から曽我さんの故郷、新潟県佐渡市で暮らしていたチャールズ・ジェンキンスさん11日亡くなりました。77歳でした。 その間に拉致被害者の曽我ひとみさんと結婚し、平成16年からは、日朝首脳会談のあと帰国を果たした曽我さんの故郷、新潟県佐渡市で暮らしてきました。 佐渡市の観光施設でみやげ物の販売員として働き、観光振興に貢献したとして感謝状を贈られたこともありました。 ジェンキンスさんは、北朝鮮の同じアパートに、拉致被害者と見られるタイ人やルーマニア人の女性がアメリカ人の脱走兵の妻として暮らしていたことを明らかにするなど、拉致が国際的な問題となる1つのきっかけを作りました。 また、平成19年には、タイのバンコクで開かれた北朝鮮の人権問題を話し合う初めての国際会議に出席し、拉致被害者と見られるタイ人の女性の北朝鮮での様子などを証言

北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさん(58)の夫、チャールズ・ジェンキンスさんが11日、住んでいた新潟県佐渡市で亡くなった。77歳だった。同市関係者によると、11日午後7時ごろ、自宅の外で倒れているのを帰宅した娘が見つけて119番通報。病院に運ばれたが、死亡が確認されたという。死因は致死性不整脈だった。 曽我さんは市を通して「突然のことでびっくりしています。いまは何も考えられません。冷静になったらコメントしたいと思います」と談話を出した。 ジェンキンスさんは米ノースカロライナ州で生まれ、在韓米軍に所属していた1965年、軍事境界線を越えて北朝鮮に入った。78年に拉致された曽我さんと80年に結婚。2人の娘をもうけた。 曽我さんは2002年の日朝首脳会談を経て、同年に帰国。ジェンキンスさんは04年、娘2人と北朝鮮を出国し、経由地のインドネシアで曽我さんと再会し来日した。在日米軍の軍法会議で脱

北朝鮮は11月30日、前日に発射試験に成功した新型ICBM「火星15」の写真を公開しました。新たに用意された移動式発射機は9軸18輪の特別に大きなもので、火星14用の移動式発射機(8軸16輪)より大型化しており、これを100%国産したとしています。従来の北朝鮮のICBM用移動式発射機は中国の野外用重量物運搬トラックを不正輸入したものが元でしたが、自力でより大きなものを開発し生産出来たとなると、戦力化という面でミサイル本体以上に深刻な事態になったと言えるでしょう。 車載移動式のICBMはロシアと中国ですら移動式発射機は8軸16輪のものまでで、これで北朝鮮は世界最大の車載移動式ICBMを開発した事になりました。 そして大型化した移動式発射機に合わせて火星15のミサイルはより大型化。火星14と比べて全長も直径も巨大化しています。キャニスターは用意されておらず液体燃料式と見られ、ミサイル本体の白く

North Korea's foreign minister has accused US President Donald Trump of declaring war on his country and said Pyongyang had the right to shoot down US bombers. Ri Yong-ho said this could apply even if the warplanes were not in North Korea'sairspace. The White House dismissed the statement as "absurd". The Pentagon warned Pyongyang to stop provocations. A UN spokesman said fiery talk could lead to

佐竹敬久知事は4日の会見で、北朝鮮のミサイルについて、「秋田を狙うとすれば県庁だ」と話した。「ミサイルが発射されたら、避難者が県庁に入れるように、庁舎を開けるか」という質問に答えた。 「ああいう時は(庁舎を)開けたい。数分なので、殺到して、交通事故が起きても困るが」と答えた。 その後、「考えたくもないが、もし秋田を狙うとすると、県庁を狙う。戦時であれば、行政機能のトップを一番先に狙う。そこら辺の道路の真ん中に落とせば、市役所と両方行くでしょ? あとは自衛隊基地、空港、放送局。これは戦争の時の常套(じょうとう)手段ですから」と述べた。 「県内の他の自治体にも、非常時には県庁同様、庁舎を開けるよう要望するのか」との問いには、「市町村は市町村の判断」と答えた。

北朝鮮国内の非公開の場所で発射された大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」。朝鮮中央通信(KCNA)配信(2017年7月29日公開)。(c)AFP/KCNA VIS KNS 【8月16日 AFP】ウクライナ国立宇宙機関(SSAU)は15日、北朝鮮のミサイル開発で使用されたとみられるエンジンについて、ウクライナの工場で製造されたものだったと認めた上で、その目的はロシアに供給する宇宙ロケットへの搭載のみだったと発表した。 英シンクタンク「国際戦略研究所(IISS)」は14日に発表した報告書で、北朝鮮がこのところ長距離ミサイルの開発で急速な進歩を遂げた理由は、旧ソ連構成国のウクライナの工場で製造された「RD250(RD-250)」ロケットエンジンを改良して使用したことにあるとみられると指摘していた。 同研究所によると、これらのエンジンはロシアまたはウクライナの兵器庫の従業員が不正に密売し、犯

A photo released by North Korea’s state news agency in July purported to show a test of a Hwasong-14, thought to be capable of reaching the mainland United States.Credit...Korean Central News Agency, via Reuters North Korea’s success in testing an intercontinental ballistic missile that appears able to reach the United States was made possible byblack-market purchases of powerful rocket engines p

北朝鮮は22日、外務省のホームページを開設したことを明らかにし、異例の対応を取ることで、核・ミサイル開発などをめぐるみずからの主張をこれまで以上に対外的に発信していく狙いがあると見られます。 ホームページでは、これまで国営メディアを通じて発表してきた北朝鮮の外交活動や外務省の談話などを朝鮮語と英語で掲載しているほか、北朝鮮が160余りの国や地域と外交関係を結んでいることを紹介しています。 また、これまで一部しか公表してこなかった外務省の部局名を明らかにし、日本は「アジア1局」が、アメリカは「北米局」が、それぞれ担当しているとしています。このほかホームページには、国営メディアがこれまで伝えた弾道ミサイルの発射の写真なども掲載されています。北朝鮮の政府機関がホームページを開設して公開するのは異例で、北朝鮮は「わが国の対外関係や外交政策について理解を促し、各国との友好関係を発展させるものだ」と

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察は24日、正男氏の遺体から猛毒の化学剤「VX」の成分が見つかったと発表した。神経に作用し、微量でも体に吸収されると死に至る可能性が高い毒物で、正男氏が毒殺されたことが確実になった。 VXは化学兵器禁止条約で製造、保有、使用が禁止されており、調達には組織的な関与が必要とみられる。正男氏殺害をめぐっては、北朝鮮国籍の男8人が関わった疑いが浮上。この中には在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官も含まれ、北朝鮮の工作機関が犯行を主導したとの見方が強まった。 マレーシア警察は死因特定のため、15日に司法解剖を実施し、遺体から細胞や付着物などを採取。毒物が含まれていないか詳しく調べた結果、正男氏の目の粘膜や顔の表皮からVXの成分が検出されたという。 正男氏は13日午前、クアラル…

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