「労働者をモノ扱いする政府・厚生労働省の欺瞞を暴く」という帯に興味を持ち、『中高年ブラック派遣 人材派遣業界の闇』(講談社現代新書・中沢 彰吾著)を読んだ。 1956年生まれの筆者が、実際に人材派遣会社に登録・就労した体験と取材をベースに、若者の問題として捉えられがちな人材派遣の問題を中高年という視点から描いた作品だ。 「明るく楽しい職場」と言われ派遣された「化粧品の検品」の仕事は、タコ部屋のようなところに押し込められ延々とカレンダーの組み立てをする仕事。ストップウォッチを持った監督に厳しいノルマで急き立てられ、「いい年して、どうして人並のことができないんだ!?」と恫喝される。 「お菓子工場での製造補助。パティシエにお菓子作りを教えてもらいましょう」と派遣された中年女性は、消毒液の塩素ガスが立ち込める密室で、冷たい流水に両手を浸してのイチゴのへたとり作業。 虚偽の労働内容の説明、低賃金、労

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