2025年、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の株価は年初から大きく上昇し、他のビッグテック株を上回る好調なパフォーマンスを記録しています。株価の上昇率は33%に達し、メタ・プラットフォームズ(META)の23%、マイクロソフト(MSFT)の18%、エヌビディア(NVDA)の17%超、アマゾン・ドット・コム(AMZN)の1%強を大きく引き離しています。一方、アップル(AAPL)は16%、アルファベット(GOOGL)は約7%の下落と対照的です。 メリウス・リサーチの見解:「ユニークな存在」としてのIBM メリウス・リサーチのアナリスト、ベン・ライツェス氏は、IBMがソフトウェア市場において他社とは一線を画す存在であると指摘しています。同社の強みは、インフラ系ソフトウェア事業の「安定性」にあります。 特にIBMのソフトウェアは、「使用量ベース」や「インスタンスベース」といった価

クレジットカード大手のジェーシービー(JCB)は、メインフレームで稼働する基幹システム「JENIUS」の一部をアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)上に構築した新基盤へ移行を始めた。2万MIPSを超える巨大システムの一部アプリケーションや処理をAWSへ移すことで、その分メインフレームの負荷を軽減。オフロードを通じてメインフレームのコスト削減を狙う。同時に、新基盤での開発生産性の向上にも取り組む。 JENIUSは、イシュアー(カード会社と会員とのやり取り)、アクワイアラー(カード会社と加盟店とのやり取り)、加盟店管理など、クレジットカード取引に不可欠なアプリケーションをメインフレーム上に構築したJCBの基幹システムだ。予備の2台を含む、IBM製のメインフレーム「IBM Z」シリーズ5台で運用する。 2008年に全面稼働して以降、システムの処理件数は右肩上がりで増えてきた。特に、2016年以降は

2025年2月4日、日本放送協会(以下、NHK)より、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、当社)に対し、営業基幹システムの開発・移行業務(以下、本プロジェクト)に関する業務委託契約の解除に伴う既払の代金の返還及び損害賠償を求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起したこと、およびこれまでの経緯が公表されました。 当社は、本日時点において訴状を受領していないことから、NHKによる請求内容に関するコメントは差し控えますが、経緯に関する当社の見解についてご説明いたします。本プロジェクトは、NHK指定の移行方針のもと営業基幹システムを新しい基盤へ移行するものであり、プロジェクト開始後に現行システムの解析を実施の上、移行方針及びスケジュール等を確定するという契約に沿って検討を進めてまいりました。 現行システムの解析を進める中で、提案時に取得した要求仕様書では把握できない、長年の利用の中で複雑に作り込まれ

【米国ニューヨーク州アーモンク-2023年5月9日(現地時間)発】 著者:デービッド・コックス(David Cox)、ITアーキテクト 私たちは、AI革命の最前線にいます。過去10年間で、ディープラーニングは、大量のデータと膨大な計算能力の融合により、多くの素晴らしいAI機能を可能にしました。しかし、私たちは、自動化には労力がかかるという逆説的な課題に直面しました。AIでビジネスの課題を解決しようとしたことがある人ならおわかりと思います。 従来のAIツールは強力ですが、高価で時間がかかり、使いこなすのが困難な場合があります。AIモデルを学習させるためには、苦労してデータを収集し、キュレーションし、タスクに特化した注釈を付けてラベル付けする必要があります。また、モデルを構築するためには、専門的なスキルが必要で、そのスキル習得が難しく、新しいタスクのたびに、そのプロセスを繰り返す必要があります

【米国ニューヨーク州アーモンク-2023年5月9日(現地時間)発】 著者:カリーム・ユセフ(Kareem Yusuf)博士、IBMソフトウェア、プロダクト・マネジメント&グロース担当シニア・バイス・プレジデント 今AI(artificial intelligence)は、革命的な瞬間にあります。この10年、機械学習(ML:machine learning)やディープ・ラーニング(deep learning)の技術によって目覚ましく進歩してきたAIは、急に飛躍的な進歩をしたように見えます。突然、誰もが生成AIについて語るようになり、時には興奮し、時には不安になっています。しかし、私たちが目にしている進歩が重要であること、そして、迅速かつ戦略的に行動する企業にとって大きなチャンスであることを疑う人はほとんどいません。 しかし、なぜ今なのでしょうか?それは、生成AIが最近進化してきた基盤モデル

はじめに明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。 みなさん、はじめまして! IBMUX CommunityのUXデザイナー、前壮一郎です。 IBMの新しく立ち上がった部門でUXデザイナーをしています。 この記事では、弊社ブログでインタビュー形式で実施した記事について関連する内容を記載します。 詳しい内容が知りたい方は、弊社ブログをご覧頂けると幸いです。 https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/iot-maehirayama/ インタビューでは、ビジネスが多様に変化していく中でのデザイナーの役割と、それを支えるデザインシステムについて弊社ブログで触れております。 大きく4つの要素についてインタビューを実施しています。 1. デザインとの出会いとエンタープライズ領域でのデザイナーの活躍が進むわけ 2. カーボンデザインシステム

システム開発の頓挫を巡る、文化シヤッターと日本IBMとの間の裁判で、東京地方裁判所は日本IBM側に19億8000万円の支払いを命じた。米セールスフォースのPaaSを用いた販売管理システムの構築を目指し、2015年に始めた開発プロジェクトだったが、2017年にストップしていた。東京地裁は開発失敗の原因をどう認定したのか。裁判記録をもとに読み解く。文化シヤッターが、20年以上前から使用していた販売管理システムを刷新するプロジェクトを本格的に始動させたのは2015年1月のことだ。日本IBMに提案依頼書(RFP)の作成を委託。そのRFPを基に複数ベンダーから提案を受けた上で、日本IBMを開発委託先として選定した。 日本IBMの提案はシステム構築に米セールスフォースのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)である「Salesforce1 Platform」を用いるものだった。RFPでは標準

「ワープロ」こと「ワードプロセッサー」を目にしたことがない世代が多いであろう2021年において、「タイプライター」と聞いても何のことかわからない方が多数でしょう。 分かりやすく現代風に述べてみると次のような感じでしょうか。 「キーボードの文字を押すと、文字が刻まれた金属のアームが動き、インクをしみこませた帯の上からアームに刻まれた文字を紙に打ち付けて、紙に文字を印字する機械」 これが、「タイプライター」です。そして、その「タイプライター」を、IBMは1961年に発表しています。 IBMのタイプライターである「IBM Selectric typewriter」は、上述した「文字が刻まれた金属のアーム(「タイプバー」と呼称)」と異なる印字の仕組みとして、ゴルフボール型の「タイプボール」を採用したことが革新的でした。 ちなみに、丸みを帯びたデザインが特長であるIBM Selectric type
経歴だけは長いベテラン記者・編集者の松尾(マツ)と、幾つものテック系編集部を渡り歩いてきた山川(ヤマー)が、ネット用語、テクノロジー用語で知らないことをお互い聞きあったり調べたりしながら成長していくコーナー。交代で執筆します。 ヤマー オンキヨーの子会社2社が破産申請というニュースが先週ありまして、結構衝撃を受けました。 オンキヨーの子会社2社が事業停止、破産申請へ マツ これ、よく分からなかったんです。子会社がなくなっても、本体が残るならいいじゃんとか思っていたけど、そういう問題ではないというね。 ヤマー そうですね。オンキヨーホームエンターテイメントが持っていたパイオニアブランドを含むホームAV事業は、2021年9月にシャープとVOXXの合弁会社に譲渡されまして。 オンキヨーホームエンターテイメントの傘下にあった2社が今回破産申請したという形ですね。オンキヨーマーケティングは販社、オン

「近未来へのキーワード、マ・ク・ハ・リ。」 「21世紀をリードする房総新時代の幕開け」 『片田舎だった千葉が、「首都圏の中心」になるばかりでなく、世界に通じる半島になる。いま、“国際経済文化県”千葉が誕生する。』 1989年、バブルの真っ只中に街びらきした幕張新都心のキャッチコピーである。 千葉市、東京湾臨海部にまったくのゼロから作られた幕張新都心。 今歩いてみると、平成初期の雰囲気を色濃く残しており、その時代特有のかっこよさと懐かしさが混在する魅力的な場所だった。 何もない千葉の葦原がたった数年で未来都市へ…「幕張の奇跡」と呼ばれた都市計画 1991年、千葉銀行幕張支店発行のテレカ。今の幕張とほぼ変わらぬ街並みである 幕張新都心と聞いても、あまりピンとこない方もいるかもしれない。 実際に歩いてみる前に、まずは幕張新都心の成り立ちについて軽く紹介したい。 幕張テクノガーデンの展望レストラン

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