村山悟郎Goro Murayama @goromurayama 美大で教えていると、現代の芸術表現の在り方が難しい局面にあることを感じざるをえない。端的に言うと、極めて私的なモチーフからしか表現を出発できない学生が増えている。 (以下、ツリーで書きます) 2025-12-03 11:30:51 村山悟郎Goro Murayama @goromurayama 芸術は、科学のように普遍一般の真理を探究するのではなく、個別具体と普遍一般の複合領域に存在する。だから必ずしも私的なモチーフから出発するのが悪いわけではないが、そのモチーフを接続しうる普遍一般の美術理論・批評・社会状況がもはや見定められず(細分化と分断)、 2025-12-03 11:31:41 村山悟郎Goro Murayama @goromurayama 強いてあげればメディア環境(インターネット・SNS・AI)くらいである。

※当記事では生成AIの是非(適法性/違法性)について言及しない。 かつてはコップに入った猫を「猫である」と判断できなかったAIが、本格的に絵という分野に進出してから数年が経った。 初めこそよくわからない抽象画のような風景やラーメンを手づかみで啜る樋口円香を笑っていた私達に、現在の混沌とした状況は想像できただろうか。 よりにもよって、そんな絵という分野の過渡期に美術大学のデザイン科に進学を決めてしまった大馬鹿者がいる。私だ。 入試対策のデッサンをしながら、自分が目指す分野は果たして10年後に存在するのか、そんな事を考えていた。今やクリエイターにとって死活問題となった画像生成AIの普及は、確実に、それも急速にクリエイターの未来に暗い影を落としている。 ……と思っていた時期が私にもあった。 実際はどうだろう。未だに単語や文章から的確にそのコンテクストを表現した美少女を生成してくれるサービスなど存

人気アイドルグループのメンバーが東京藝術大学に合格したニュースに、「職権濫用(らんよう)する時が来た」とツイートした藝大の業務委託スタッフが契約解除処分となった。近年になって大学やアート業界ではハラスメントの問題提起が相次ぎ、その実態の中に権力を利用した「職権濫用」があることが指摘されていた。その中での、あまりにもうかつなツイートだった。(フリーライター 鎌田和歌) 人気アイドルの藝大合格に 大学関係者が不適切なツイート 「藝大アートプラザ業務委託スタッフの不適切な発言について」 3月28日、東京藝術大学は公式サイトでこのような文書を発表した。ツイッター上で「非常に不適切な投稿」を行った業務委託スタッフについて、「厳重に注意」するとともに「学生、および、卒業生の方々に接触する可能性がある職分を解除」したという。 不適切投稿はどのようなものだったのか。 このスタッフ男性が問題投稿を行ったのは

自由律俳句とかピカソのキュビズムだとかを冗談混じりに何が良いんだか分からん!笑って言う事はあっても、マジトーンで言ったら鼻白まれるとと思う。実際よく分かっていなくても、無知無学の開き直りだと思われる事を避けて言わない人が多い。恐らく。 無知が事実であったとして、「解像度」が低いんだね、可哀想……とかウエメセで言われたら腹が立つと思う。そんな仮想敵に対する反論として、そもそも知識を積んだ所で「本当の良さ」なるものを理解した事になるのかという疑問がある。 形而下において宿される美なるものが存在するかどうか、みたいな話は言葉遊びか脳科学の問題になるだろうし、神様にしか分からないので置いておく。 例に挙げたものであれば、既存の様式から逸脱して新しい価値を提供した、という部分による評価が大きい。多分。しかし、新しい様式を提示した「から良い」というのは、「けど普通」にも「けどダメ」にも転じる恣意的な結

損害保険大手のSOMPOホールディングスが保有するゴッホの代表作「ひまわり」の所有権をめぐり、ナチス・ドイツによる迫害で強制的に売却させられたとして、元の所有者の遺族が絵画の返還などを求める訴えをアメリカの裁判所に起こしました。 これに対しSOMPO側は「所有権の正当性に疑いの余地はない」として「ひまわり」の所有権を全面的に擁護していく姿勢を明らかにしました。 ゴッホの代表作「ひまわり」は、1987年にSOMPOホールディングスの前身の安田火災海上保険がおよそ53億円で落札し、当時の絵画の落札額としては過去最高となり話題を呼びました。 先月、アメリカ中西部イリノイ州の連邦地裁に提出された訴状によりますと、原告はドイツ系ユダヤ人銀行家の遺族で相続人の3人で、1934年にナチス・ドイツによる迫害で「ひまわり」を強制的に売却させられたとしています。 3人は「ナチスにより奪われた作品だと知りながら

2022年8月24日、公式サイトにて「令和4年度については、作品の募集は行わないこととなりました」と掲載、9月16日〜26日の開催をもって幕を閉じた文化庁メディア芸術祭について、アニメ評論家・藤津亮太が考察する。 メディア芸術祭、終了文化庁メディア芸術祭が第25回で終幕となった。メディア芸術祭だけでなく、文化庁芸術祭も贈賞を廃止し(芸術祭そのものは続行)、文化庁映画賞も廃止ということで、アートやエンターテインメントに関する顕彰の仕組みそのものを見直すということだろうという観測も出ている。 僕自身とメディア芸術祭の関係はたいしてあるわけではない。最後となった第25回のアニメーション部門に審査委員として参加したのが一番大きな接点だ。 この審査員以外だと、2020年(第23回)には受賞作に関するトークに進行役などで参加し、2021年(第24回)はそうしたトークに加え、受賞作展覧会(会場:日本科

没入型展覧会はフィンセント・ファン・ゴッホ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、エゴン・シーレ、グスタフ・クリムトなどの作品を使用したものが世界中で開催され、大きな収益を上げている。 チームラボは、こうした巨匠の絵画とは異なる内容の、カラフルかつ穏やかな没入型アートで大成功を収めている。2018年に東京・お台場にデジタルアートミュージアムをオープン(森ビルとの共同事業)したほか、ペース・ギャラリーやディズニーなど、美術関連施設や企業向けの制作も行っている。お台場のミュージアム開設1年目に動員した観客は200万人以上だ。 19年のチームラボの訴状では、MODSの《Season Dream(シーズン・ドリーム)》と《Galaxy Dream(ギャラクシー・ドリーム)》はそれぞれ、チームラボがロンドンのペース・ギャラリーで発表した《Universe of Water Particles, Transcen

ディズニーランドみたいに ゴッホとかピカソの着ぐるみがいたり 土産物屋が充実してたり 週に何回かワークショップとか理論の一般向けの講演会が開かれたり クソデカ図書館があったり 美大生は卒業したらとりあえずそこで働く感じで 前衛料理がお手頃に食べれるレストランがあって 24時間営業してて ちゃんと警備員がいて 夜中なんか微妙な気持ちになっても そこいって展覧会見て図書館のカフェでココアでも飲んだら 楽しい気持ちになるとかそういう感じの ■追加 じゃあギャラリー!ギャラリーじゃダメかな!? ギャラリーに場所代とか払ってもらって アートフェアも開く!どや! ギャラリーだったら美術館よりちっちゃいから300軒は頼む!

ᴀ ʏ ᴜ ᴍ ɪ 〰️ ɢ ᴏ ᴛ ᴏ @ayupys 今日から #盗めるアート展 がはじまった。 “アーティストの作品は、来場者が自由に持って帰って (盗んで)よいものとして展示されます。” 0:00には、泥棒タイムスタート⏰ おそらく今日を逃すと全作品見れないので、レセプションに行ってきたよ。泥棒されて良い作品とは思えないクオリティ… pic.twitter.com/Ju7hdp4t6y 2020-07-09 23:56:49

盗難相次ぐバンクシー作品。ストリートアートはどう守られるべきか?2019年1月、同時襲撃事件の現場でもあるパリの劇場「バタクラン」に描かれた、バンクシーの犠牲者追悼作品が何者かによって盗まれた。9月には、ポンピドゥー・センター近くの路上に残されたバンクシーのネズミの絵の盗難も発覚。バンクシー作品の価格高騰とともに、各地でそのストリートアートの盗難が相次いでいる。作品/落書き、プライベート/パブリック、違法/合法など様々な論点を有するストリートアートは、どのように守られる/守られないべきなのか? 著書『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』を刊行した吉荒夕記が、バンクシー作品を例にストリートアートとの向き合いかたを論じる。 文=吉荒夕記

「アサヒカメラ」9月号が、「この女性写真家がすごい」と題した特集を組んだ。92年の歴史のなかで、女性写真家を特集するのは初めての試みだ。

実を言うと、一般人は印象派以前の藝術も理解できないんだけど、あれらはまだ大衆的な要素を内在してるから、そっちだけを受け取ることはできる。 それまで大衆的な要素+芸術的な要素だった美術絵画(彫刻)が、現代アートへと移行する時に大衆的な要素を切り捨てたのね。より純粋な藝術に進化するために。 だから、それまで大衆部分だけを受け取って喜んでた一般人は急にわからなくなりヒステリーを起こした。 だけど、藝術理解者は印象派以前にも藝術部分しか見てないから一般人が何を騒いでるのかわからない。 一般の人って、工芸品の凄いやつが現代アートになるとか勘違いしがちだけど(オタク=アート論もその変奏)、全く質の違うもの。 工芸品って、部屋をひすたらゴミひとつなく綺麗に掃除するようなもの。クリエイティブじゃない。 日本のエリート(東大京大文系理系とか)って教養がない極東の田舎者だから、クリエイティブを理解できない。す

全体的な風潮 私の地元には教育を除いて美術系の学校がない。 周囲3県にもないので海を渡る必要がある。 にも関わらず国際芸術祭だの音楽祭だのを定期的に開催している。 県内で学生を育てるつもりはないが、いかにもな芸術は歓迎しているのだ。 理解があるのかないのか、よく分からない。 芸術理解についてロシアを例に上げるが、 4~10歳で入学できる芸術学校がわんさかあり、教育費も中流家庭でも払える程度だという。 それ故に競争は激しいが、全力で競いあえるので羨ましい限りである。 そこまでは全く望まないが、 芸術での成功というのは、小さいうちからの教育と才能が大きく占めるので、 早い段階で支援されるのならされたい。 日本の教育というのは、平らに均して押さえつけるのが今でも一般的。 もう戦後どれだけ経ったのか、ちょっと考えれば均す必要が一切ないと気付くはずだ。 義務教育が確保されているのだから、そろそろ自由

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