今年も『このライトノベルがすごい!』が発売されました。既存の作品に贈られる「文学賞」的なものが少ないラノベ業界にあって、最も規模が大きく最も注目度が高いイベントといえるでしょう。 このライトノベルがすごい!2023 宝島社Amazon んで、毎年思うんですが、やっぱりWeb票って要らなくないですか??? 宝島社の『この○○がすごい!』シリーズは、『このラノ』の他に『このミステリーがすごい!』や『このマンガがすごい!』があるんですけど、その二つはどちらも書評家なり書店員なりの「プロ」「マニア」にしか投票権が無いんですよね。一方で『このラノ』だけは、プロやマニアなどのいわゆる「協力者」の投票の他に、「Web上で誰でも投票できるアンケート」というのが加味されているわけです。 例として(今年の投票結果をいきなりネタバレするのもアレなので)昨年のトップ5を挙げてみます。 2021年のWebアンケー

澤西:私たちはこれまで、日本文学のデータベース「青空文庫」で特定の地名を検索し、そのキーワードを本文に含む作品を読むことで、土地が文学にどのように描かれてきたのかを鑑賞する、というイベントを行なってきました。作品鑑賞までが第一部で、その地名を用いた短い小説をイベント前日に、それぞれ書き下ろし、朗読してコメントしあうのが第二部という、二部構成です(※)。別府、富山、静岡、尾道、岡山とつづき、今回は「鴨川」をとりあげようと思います。コロナ以前は現地に行くことを大切なルールにしていて、我々の中ではこのイベントを「勝手に町おこし」企画と呼んだりしていました。いわば自前で文学レジデンシーをしていたのかもしれません。 円城:今回は、表記ゆれも含めて、「鴨川」「賀茂川」「加茂川」の三つのワードで検索したところ、71作家の作品がヒットしました。文学テキストの本文を参照しながらイベントをオンラインで行なうこ

Aya Nishitani 西谷史 @ayanakajima3 デジタル・デビル・ストーリー女神転生が、なぜ「デジタル・デビル物語・女神転生」でアニメ化されたか……Digital Devil Storyは英語として微妙だから。 「The Digital Devil Story」か「Digital Devil Stories」の方がいいんじゃないか?とも考えた。まあ、いまの時代だと英語圏でもOKだよね。2022-03-23 06:04:44 リンクWikipedia 西谷史 西谷 史(にしたに あや、1955年3月14日 -)は、日本の小説家。男性。三重県多気町生まれ。北海道大学経済学部卒業。東京都国立市在住。 電機メーカー勤務を経て作家となる。会社員であった当時は、パソコンに対して強い苦手意識を抱きつつもOA業務と向き合い、その経験が後の小説『デジタル・デビル・ストーリー』に生かされる

メディア芸術カレントコンテンツ(MACC) @mediagjp 【マンガ】【アニメ】【複合・その他】コラム記事「ライトノベルおよび隣接ジャンルにおける表紙イラストレーションについて(前編)」を公開しました。 #塚田優 mediag.bunka.go.jp/article/articl…2022-02-28 19:00:02 メディア芸術カレントコンテンツ(MACC) @mediagjp 【マンガ】【アニメ】【複合・その他】コラム記事「ライトノベルおよび隣接ジャンルにおける表紙イラストレーションについて(後編)」を公開しました。 #塚田優 mediag.bunka.go.jp/article/articl…2022-03-01 19:00:00

メディア芸術領域の現状をより深く、広く伝えるため愛称を「MACC」とし、総合的な広報用ウェブサイト「メディア芸術カレントコンテンツ(MACC)」として令和5年2月13日リニューアルオープンしました。 (https://macc.bunka.go.jp/) 当サイトは、これまでの記事をアーカイブとして掲載しています。 「ライトノベル」というジャンルはここ20年でますます拡大しているが、その特徴として欠かせないもののひとつがイラストレーションではないだろうか。そんなライトノベルの表紙イラストレーションの系譜をたどっていく本コラム。前編では、ライトノベルの起源と目されることも多いジュブナイル小説をはじめとした小説が、マンガ・アニメと接近していく過程を追う。 天野喜孝による『グインサーガ 20 サリアの娘』(栗本薫著、早川書房、1985年)の装丁画 天野喜孝『天野喜孝 想像を超えた世界』パイインタ

ついに始まったハヤカワ文庫の百合SFフェア。発売初日から百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』がカート落ちを起こすなど、おかげさまで大盛況となっています。そんななか、フェア新刊『ウタカイ 異能短歌遊戯』の著者・森田季節さんから担当編集者のもとに突然送られてきた、タピオカミルクティー百合を公開いたします。 『ウタカイ 異能短歌遊戯』 -----以下本文----- 「氷抜き、タピオカ増量で一杯ちょうだい」 エルフが銅貨を三枚出してきた。 「はい! お買い上げありがとうございます!」 私は典型的な営業スマイルで答える。もはや、顔に張り付いてしまって、笑うほうが楽だ。接客の型が出来上がってしまっている。その型以外の型を持ってないのだから、それは私のすべてと言わないまでも大半と言ってもいい。 私の店の前ではエルフたちが木にもたれながら、タピオカミルクティーを飲んでいる。もう、誰も木製ストローを
![[小説]タピオカミルクティーを千年売る女|Hayakawa Books & Magazines(β)](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f05608977bbad2fc39b770aa0205a7499478e8c70%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fassets.st-note.com%252Fproduction%252Fuploads%252Fimages%252F12463450%252Frectangle_large_type_2_c4da99ba34a706b59399214935639745.jpeg%253Ffit%253Dbounds%2526quality%253D85%2526width%253D1280&f=jpg&w=240)
平成も終りとなりました。今回は平成に刊行した男性向けライトノベルレーベル一覧を取り上げてみます。 文庫 ソノラマ文庫(~H18/02) ソノラマ文庫NEXT(H10/10~H12/04) 角川スニーカー文庫 富士見ファンタジア文庫 ネオファンタジー文庫(H2/12~H4/08) スーパーファンタジー文庫(H3/03~H13/04) スーパークエスト文庫(H4/06~H13/11) ログアウト冒険文庫(H5/10~H9/06) ファミ通ゲーム文庫(H8/03~H10/05) ログアウト文庫(H9/10~H10/04) ファミ通文庫(H10/07~) 電撃文庫(H07/01~) ゲーメストZ文庫(H07/09~H08/07) 徳間AM文庫(H07/09~H08/07) ガンマ文庫(H07/12~H08/10) サークル文庫(H08/12~H10/07) ソニー・マガジンズ文庫AX(H11/08

その過激な発言と排斥主義で世間の耳目を集めたトランプがまさかの大統領として着任した2017年初頭。途端に「ビッグ・ブラザー」といった造語を浸透させた事でも有名な、ジョージ・オーウェルの『1984』が爆売れしたのも記憶に新しい。人間の究極の理想であるユートピアとは真逆の、破綻した近未来を描くディストピア小説。その金字塔と言っても過言ではない本作は、下手したらこうなるかもしれない、こうなってもおかしくない、という人間の不安を巧みに具現化し、時代を超越したメッセージ性があるからこそ、50年以上経った今でも数多くの人間に愛されている。 自分も例に漏れず『1984』を始め、ディストピア小説が大好きで結構読んでいたつもりだったのだけど、ここらで一旦今まで読んだ本の棚卸しするのにも丁度良いと思い、古典から新作まで、読んだ事があるものを全部まとめてみました。特に最近はかなり面白い作品が増えているので、邦訳

『このラノ』20周年の集大成となる1冊。VTuberや声優など現代社会を題材にした作品が注目を集めました。

K原(ダッシュエックス文庫編集) @honyasannohito 集英社ダッシュエックス文庫所属の編集者。『わたなれ』『君は僕の後悔』『お隣遊び』など担当。コーヒーと餡子とシーシャとValorantが燃料。アイコンは全方位フィクション(※発言は個人のものになります) K原(ダッシュエックス文庫編集) @honyasannohito web上での試し読み公開は非常に有難く、事前に推す目処等を非常に立て易いのだけど、おそらく何割かの潜在読者の方はweb試し読みに辿り着けないでそのまま作品を知らずにスルーしてしまってる気がするので、何卒店頭試し読み冊子やそれに類するものを…何卒…。 2017-11-25 01:58:56

こんにちはどうも、てんたまです。 皆さんに質問ですが、皆さんはオタクメディア系の作品を見ようと思った時、漫画・アニメ・ライトノベル、ゲーム・ドラマCDこの5つのメディアはどれから見ようと考えますか? 勿論最初から追いかけている作品なら、初登場したメディアになる事は当然の事ですが、それ以外の話、後から「これ面白そう」と思って見ようと思った時、既にその作品は最初に登場したメディア形態以外の多くのメディアが既に出ている時などありますよね? 例えばあるラノベ作品を読もうと思ったら、既にアニメ化、コミカライズ化されていたみたいなそんな感じです。 こうなると作品に興味を持ったけど、どれから見ようか悩んでしまいますよね? もしかたらみる順番によっては、茶道の御手前、大人の酒の飲み方の様に、この5つのオタクメディアにもそう言った作法のような物が存在し、それを理解する事ですより作品を深く楽しめるケースがある

失われた過去と未来の犯罪 作者: 小林泰三出版社/メーカー:KADOKAWA/角川書店発売日: 2016/06/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 全人類の長期記憶が一斉に不可能になったら 『玩具修理者』や『アリス殺し』の小林泰三さんの新刊だが、これがもう凄すぎて/面白すぎて読み始めてすぐに笑ってしまった。何が凄いって「全人類の長期記憶が一斉に不可能になったら」という無茶苦茶な展開を大真面目に描いていくのだ。 作中ではある日原因不明の事態によって、人類全員が特定の時点から「長期記憶をすることが不可能」に。その結果、それ以前の記憶は普通に保持しているのだがそれ以後のことは10分ぐらいおきに忘れてしまうので、その人の中ではなかったことになってしまう。小林泰三さんは昨年『記憶破断者』という、同じく長期記憶が不可能になった主人公が他人の記憶を勝手に書き換える能力者/殺人

お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(35)の初純文学小説「火花」が、今年上半期の芥川賞の候補作に入ったことが19日付で発表された。純文学作家の登竜門として国内で最も注目される文学賞で、芸人の作品がノミネートされるのは極めて異例だ。5月発表の三島由紀夫賞は惜しくも落選したが、「『火花』は三島賞より芥川賞向き」との見方もあり、7月16日の受賞作発表が注目だ。 ついにお笑い芸人初の芥川賞作家誕生なるか! 今年上半期の文壇を“席巻”した「火花」が、日本文学振興会が19日付で発表した今年上半期の芥川賞候補作6作品の1つに入った。 過去にもノミネート経験がある羽田圭介氏(29)の作品など強敵ぞろいだが、文芸評論家の伊藤氏貴氏(46)はサンケイスポーツの取材に「最初に『火花』を読み終えたとき、芥川賞候補には入ると思った。最有力とは言えないが、受賞の可能性はある」とコメント。「個人的には、又吉さんが受賞

*既に実現しているラノベ作品があるかも電子書籍は印刷本の劣化版だが、印刷本にはない 「製本コストを抑えられる為値段が安くなる」 「購入したらすぐ手元に届く早さ」 「電子情報のため部屋を圧迫しない」 などの魅力がある媒体だというのが個人的な認識だった。 しかし佐々木俊尚氏のweb文芸・百年後の本によれば「印刷本とは全く異なる媒体」らしい。劣化版でも類似品でもなく、そもそも違う存在とのこと。 今はまだ黎明期の演劇と映画が分化していなかったのと同じく既存の印刷本のページをめくり読み進める体感の域を電子書籍は一歩も出ていないが、しかしこの先電子書籍は独自のUX(=主観的かつ総体的な感覚)を獲得し別々の道を進んでいくだろうとされている。電子書籍のUIは、タブレットや電子書籍リーダーといった機器、液晶や電子ペーパーといった素材、そして最近ではタッチスクリーンを指で直接操作するという動作などによって

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