電子カルテを中核とする病院情報管理システムの開発が失敗した責任を巡り、旭川医科大学とNTT東日本が争っていた訴訟の控訴審判決は一審判決を覆す内容だった。 札幌高等裁判所は2017年8月31日、旭川医大に約14億1500万円を支払うように命じた。2016年3月の一審判決は旭川医大の過失割合が2割、NTT東が同8割として双方に賠償を命じていたが一転、旭川医大に100%の責任があるとした。同医大は2017年9月14日、判決を不服として最高裁に上告した。 なぜ判決が覆ったのか、裁判資料かと判決文から見ていく。旭川医大とNTT東は日経コンピュータの取材に「コメントできない」と回答した。 高裁もユーザーの義務違反を認定 旭川医大は2008年8月に病院情報管理システムの刷新を企画し、要求仕様書を基に入札を実施。NTT東が落札した。日本IBMと共同開発したパッケージソフトをカスタマイズし、6年リースで提供

ポジション的なもの 個人的に、アジャイルは「(あんまり未来や遠くのことを考えるのをやめて)目の前にある問題を解決しよう」という思想と認識しています。 現実の問題を見ないで「将来、日本と米国のソフトウェア開発技術の差が広がるから、ウォーターフォールをやめてアジャイルをやろう」とか、何を言っているんだ、おまえは? と、思います。 キーワード「エンタープライズ」が出てきているので、業務システムの話をします。 情けないぞアジャイルコーチ 私は間違っていた。ごめん。ウォーターフォールは何のメリットも無い - メソッド屋のブログを読みました。 感想を書きます。 サム・グッケンハイマーの一言 サム・グッケンハイマーは、マイクロソフトが、アジャイル、そして DevOps 移行したことに関するソートリーダー の方が 「ウォータフォールは一切メリットがないので止めておきなさい」 といったそうです。まあ、ポジシ
※本モデル契約の解説書は 14-J001 新しいソフトウェア開発委託取引のあり方(ソフトウェア開発委託モデル契約と解説)として販売しています。購入方法はこちらをご覧ください。本モデル契約書及びその関連文書のセミナーの資料としての使用について本モデル契約書及びその関連文書(「報告書概要」、「提言」等、当該モデル契約書の作成に関し、当協会により作成されたもの。)を当協会の許可なくセミナー(説明会)の資料として配布及び使用することは禁止いたします。本モデル契約様式 pdf版 word版 ソフトウェア開発委託契約書 委託者:ユーザ(以下「甲」という。)と受託者:ベンダ(以下「乙」という。)とは、コンピュータ・ソフトウェアの開発に係る業務(以下「本件業務」という。)の委託に関して、次の要綱及び後記契約条項の通り契約(以下、あわせて「本契約」という。)を締結する。 要 綱
ビジネス系のシステム開発では、まったくの新規システム開発は少なく、すでにあるシステムの再構築プロジェクトがほとんどです。このようなプロジェクトでは既存システムを調べる作業が必ず発生します。その割には公開された情報として、既存システムを分析する方法を説明したものを見かけません。多くは開発者がその場その場で臨機応変に対応しています。 実際のプロジェクトでは開始早々この既存システムの分析で手間取り、時間を大きくロスするケースが見られます。この連載ではコストをかけずに分析するモデルベースの方法を5回に分けて紹介します。第1回目となる今回は、詳細に踏み込まずにトップダウンでモデル化していくための考え方を示します。プロジェクトが置かれた状況 既存システムは土台にできるか 既存システムの調査分析は時間ばかりかかり、なかなか成果が現れません。そんなプロジェクトでは以下のような会話が飛び交います。 佐藤さ

定まらない要件、ユーザーからのむちゃな要求:システム開発プロジェクトの現場から(4)(2/2 ページ) タフなユーザーのタフな要求 やっとの思いで契約にこぎつけ、ほっとしたのもつかの間、今度は発注部門の担当者からの厳しい要求が待っていました。 この方は以前から、ITサイドにとって手ごわい存在として有名でした。予算が決まった後からできるだけ多くの要求を出し、少しでも多くの機能を実装させようというポリシーの持ち主だったのです。「これも当然やってくれるんですよね?」というひと言に、これまでも多くのメンバーが泣かされていました。 このときもそのようなノリで、要求を提示されたのです。 物流の現場では、倉庫から製品を出荷するとき、先入れ先出し法(先に入庫された製品から順に出庫する方法)で行うルールとなっています。 担当者からの要求は次のようなものでした。倉庫からの出荷データにロットナンバーがなくても、

「お金なら出しますから、4ヶ月のところを2ヶ月で作ってくれませんか?」 システム開発で、顧客からこう言われた時、どうするか?SIerの経営者や管理職であれば、飛びついてしまうんじゃないだろうか。私だって飛びつきたい。確かにエンジニアがいるなら、もしくは、集める目処が立つなら、ありがたい話かもしれない。XPでも、「リソース・スコープ・品質・時間」のパラメータで、品質以外は変動可能としている。 ということは、リソースがなんとかなれば、時間を短くする、もしくは、時間を変えずにスコープを増やすことができるのだろうか。人月という単位で考えれば、計算上は出来るかもしれないが、実際には難しいと言わざるを得ない。それはなぜか。ボトルネックは、プログラムを作る速度か、それとも、仕様を決めて受け入れる速度か。 冒頭の台詞は、開発側にこそボトルネックがあり、コストさえかければスピードアップできると考えているか

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