文学通信|多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社 日本語・日本文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社、文学通信のブログ。 文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。 出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。 〒113-0022 東京都文京区千駄木2-31-3 サンウッド文京千駄木フラッツ1階101 電話03-5939-9027 FAX03-5939-9094 info@bungaku-report.comインボイス登録番号:T4011501023591 Tweet Share on Tumblr 2024年7月31日公開 ※本書(この記事)は CC BY-SA のもとで公開しています。 「デジタルアーカイブ」をより多くの人に使ってもらえる、よりよいものにした
日本電子出版協会は、電子書籍配信構想に関する「日本電子出版協会案」を、国立国会図書館に対して提案したと発表しています。案の内容は、国立国会図書館が所蔵する書籍のうち、出版者が販売を望む書籍については出版者が商業配信を行い、出版者や著者が無償配信を許諾した書籍は国立国会図書館が無償で配信を行う形にするというものです。また、国立国会図書館のサイトと出版者のサイトの間に相互リンクを設け、全体として一つの網羅的なデータベースとして機能させるということも含まれています。 2010/02/05 国立国会図書館に対して電子書籍配信構想に関する「日本電子出版協会案」を提案 http://bizpal.jp/jepa.pr/00009

Google Book Search、Microsoft Live Book Search、Open Content Allianceと、3つの図書館蔵書大規模デジタル化プロジェクトに参加しているカリフォルニア大学図書館が、大規模デジタル化プロジェクトに関するウェブページを立ち上げました。FAQ、各々のプロジェクトと交わした契約書などが公開されています。 UC Libraries Mass Digitization Projects http://www.cdlib.org/inside/projects/massdig/ April 15th, 2008付けDigitalKoansの記事 http://digital-scholarship.org/digitalkoans/2008/04/15/california-digital-library-puts-up-mass-digiti

2018-12-30 02:00 paco Home 2018-12-30 01:32 ナゴヤかアワー 2018-12-29 22:03 コンスタンツ通信 2018-12-29 17:38 nozomimatsuiのみたもの・きくもの・よんだもの 2018-12-28 10:21 ヒロムミ・マイスターの修業時代 2018-12-28 08:56 ernst 2018-12-27 08:08 ひいたんの隠れ家 2018-12-26 10:53 hopping around 2018-12-22 00:19 博物士 2018-12-11 14:50 とある地方公務員の雑記帳 2018-11-29 01:28 晩興想 2018-10-29 04:28 自治体法務の備忘録 2018-10-25 05:14 Dai-Kubo Diary 2018-10-03 01:52 bienvenue au b
「本の電子化」ってのは、ある意味ブームだから、みんな、なんとなく分かってる。でも、「なんとなく」だから、いろんなことがごっちゃまぜになってて、ときたま、混乱してるよーに見える人がいるよ。 今回から数回にわたって、「電子化」にまつわる分類を、いくつか紹介すんね。いつものごとく、厳密さよりも、分かりやすさを優先してんので、大きな心で受け止めてね。そんで、少しでも混乱が晴れてくれればいいんだけど、もし余計混乱しちゃったら、カンベンね。 今日は、タイトルどおり、カレントとアーカイブ。 「本の電子化」と言っても、二つあって、カレントとアーカイブ。言い換えると、「電子形態での出版」と「既存本の電子コピー作成」かな。 ってのが、最近の口癖。口にタコができた。 この資料の図を見ると、わかりやすいよーな気がするよ。(本じゃなくて、学術雑誌についてだけどね。) かなり、おおざっぱに言えば、これから出すもんは、
最初に、「図書館がまだまだイケてる33の理由」*1ってのを読んだとき、10番目くらいまで律儀に読んで、「ずいぶんと長いな。しかも、図書館の存亡に結びつかん項目もあったり、前後のつながりがよー分からんもんが混じったりしてんな。Will Shermanさんってのは、何モンだ?」って思って、読むの止めちゃった。最近、飛行機ん中で暇だったから、読んでみたよ。 そんで、感想としては、こんな感じ。 1.本の電子化に絡んで、図書館がなくならん理由はたった1つ。「だって、電子化してる側が、そのつもりでやってないもん。」図書館の代わりになるよーなもんを作らんといかんとしたら、もうちょっと違うことせんといかんわけ。はなっから、図書館の代替だとは思ってないのはもちろん、図書館の補完だとも思ってないよーな気がすんのは、私だけかしらん?電子化組が図書館の扉をたたいてんのは、そこに本がいっぱいあるから。それだけだよ

英国図書館(BL)は、所蔵する雑誌のバックナンバーをデジタル化して、版元の出版社に提供するサービスを開始すると発表しました。大量の資料をデジタル化した経験と、他に比類なきBLの蔵書を利用できると、積極的にアピールしています。 プレスリリースによると、版元によってはバックナンバーをあまり保管しておらず、デジタル化に際しては、75%を外部機関の蔵書に頼る例もあったそうです。昨年、Sage社が当初約200万ページの予定でデジタル化に着手したところ、予想を超えて最終的に280万ページのデジタル化が実現したそうです。BLの担当者は、デジタル化に際して出版社が抱える、時間・コスト・その他頭の痛くなる問題を、このサービスを利用することで解決できるとコメントしています。 British Library launches fully integrated journals digitisation ser

id:bookscannerの記事には、紙媒体の書籍のアーカイブと、ネット上における電子的なアーカイブの違いについていろいろと書いてある。どうしても、図書館とアーカイブ、というと、如何にして書籍を電子化(スキャン)して、それを電子媒体(磁気テープ、ハードディスク、CD-ROM、DVD-ROM、etc)に保存するのか、という「保管」の面に話題が集中してしまう。アーカイビングと著作権の問題についても、どうやって著作権者から許諾を得るか、といった問題ばかりが語られる。でも、電子化された図書館は、単に紙媒体の書籍を保管する図書館が、電子化(スキャン)された書籍を保管する図書館に変わる「だけ」、なのだろうか。そもそも、私達が前提としている図書館、書籍、出版の在り方それ自体が、電子化によって変わってしまうのではないか。 以前、NY TimesのScan This Book!という記事についてエントリを

井野口さんが、10月2日の記に対してコメントしてくれて、こういう質問をしてくれた。 最近のスキャニング(+OCR)では、画像中の位置情報までメタデータとしてデータ化してしまう、ということは結構普通に行われていることなのでしょうか。 これに応えることは、とても重要だと思う。なぜなら、「この記が一番言いたいこと」に関係してるから。 いつものごとく、「この記が一番言いたいこと」は、「本の電子化は、人間が読むためじゃないよ」ってこと。 そうすると、普通に考えれば、OCRで単に文字データ化されれば、それで十分だよね。 言い換えると、 この画像(20KB、http://www.hti.umich.edu/cache/a/b/u/abu9581.0001.001/00000149.tifs.gif)に対しては、 PROBLEMS. 145 By express^^ algebraically, the
もう1年も前になるけど、Amazonが「ページの切り売りを始めますよ」って発表した。この記事のTBとかを見れば、当時の反応が分かる。 いまや、時代は、ページ単位でもない。 どんな単位なのかってことは、こちらをみてね。 さらに、 Gregory Craneさんは、前にも紹介した論文で、 As digital libraries mature and become better able to extract information (e.g., personal and place names), each word and automatically identifiable chunk of words becomes a discrete object. In a sample 300 volume, 55 million word collection of nineteenth-c
前回、UCグーグル契約書の4.7にある Image Coordinates will only be provided (i) so long as University complies with the volume commitments set forth in Section 2.2 という部分を見たCoyleさんが、「もしUCが毎日3,000冊を提供するんだったら、GoogleはImage Coordinatesをあげる、って書いてあるけど、そもそもこの二つが比べられるなんて、おもろくない?」と言ってたことを紹介した。そして、この小さな歪みから、UCとグーグルが、それぞれ喉から手が出ちゃったくらい欲しがった("really, really, really wanted ")ものを、Coyleさんは予想した。 そんで、このCoyleさんの言ってることを正しく理解するためには、Im

bookscannerさんのお陰で知った、未来生活デザイナー美崎薫さんの途方もない体験的実験に一瞬言葉を失った。本の電子化によるグーグルの狙いは何かという問いをめぐる、bookscannerさんとのやりとりのなかで、私にとっては未知の方向から出現した美崎薫さんによるMYCOMジャーナル特集「『記憶する住宅』そして未来へ - 記憶を発想に高めるコンピュータ環境を作る」をしっかりと読み直した。前のエントリー「グーグルの盲点」と「グーグルの盲点2」を書いた時点では、先入観からか、ちゃんと読まずに、飛ばし読みで、誤解し、その結果bookscannerさんの考察を理解し損ない、失礼なことを書いてしまった。重ねてお侘びします。bookscannerさんにちゃんと応答するためにも、これは美崎さんの実験の意義をきちんと理解しておく必要があると思い直した。一見遠回りに思える道が、じつは近道だったりする。 上

「記憶する住宅」の美崎さんからのこの上なく嬉しいコメント攻勢にまだ応戦しきれていないが、それぞれに応答するだけではもったいないので、今までいただいたコメントの中から、ハッとさせられた部分を「美崎語録」としてまとめておきたい。貴重な発想のトリガー集でもある。 美崎薫さんの「記憶する住宅」訪問記事が掲載されたのはAXISの最新号ではなく、5,6月号でした。ついさっき、本屋に行って知りました。おちょこちょいです。 http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20060909#c1159595058 修正によって、作品は作品を超えることがある。つまり複製によって新たにアウラは生まれうる。 体験の構造=タグ=blog=日記=自分、というような流れがあるのかなと思います。 http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20060929#c1159592906
9月27日のエントリーに対して、ご本人の美崎薫さんから、本当に思いも寄らぬコメントをいただいた。僥倖。 建築系の雑誌『AXIS』に美崎薫さんのご自宅(「記憶する」住宅)を訪問した記事が掲載されているそうなので、興味のある方は必見です。私は明日早速本屋に駆けつけます。 私が9月27日のエントリーで拙い考察をしながら感じていた通り、やはり、美崎さんは、Googleがやろうとしていることを、自覚的に独力で先駆けてやってこられたのだということを再認識した。しかし残念ながら、それがリアルタイムに評価されることはなかった。でも、発想とそれを実現する技術開発の本質において、美崎さんは明らかにGoogleの先を走っていたのである。今も走っている。そこは、私のような門外漢が、どうして、こんな場所に迷い出てしまったのかと、狐につままれたような気さえする、言わば「知と技術の最先端」の現場のひとつである。ある意味
bookscannerさんがさり気なく投じた画像検索に関する深い疑問について、考えていた。 残されたのは、「アイデアがあふれるように浮かんでくる」ようにするために、あとは「もっぱら見る」ツールを提供してもらわないといけない。美崎さんは、100万枚の画像を見るためにPicasaは役に立たんと言って、自分で作っちゃったから。でも、本当に100万枚も見るのかな? 美崎薫さんは「2009年に来る3年後の未来は日々体験ずみ」なんだって 画像データの量が膨大になると、例えば100万枚とか、それを「検索」することは非常に難しくなる。結局「タグ」をつけるしか方法はないと考えられているが、美崎さんによれば、独力でやるには4年かかるという。 筆者自身は、現在データベースの整備中なので、100万枚から検索することについて報告はできないが、いくつかタグづけしてみた試算によれば、100万枚にタグづけするに要する期間
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