8月23日に台湾の国家図書館は「數位出版品平台系統 E-Publication Platform System」が正式にサービスインし、電子書籍の閲覧サービスも開始された。このサービス、日本からでも利用ができるようなので試してみた。 國家圖書館數位出版品平台系統(E-Publication Platform System) http://ebook.ncl.edu.tw/webpac/index.jsp 國家圖書館 http://www.ncl.edu.tw/ ■ログイン 以下が国家図書館の電子書籍サービスのプラットフォームの画面。赤枠のところの「帳號」(ID)と「密碼」(パスワード)を入力してログインする。アカウントは国家図書館のWebサービス共通アカントを利用することができる。赤枠内の「加入會員」から誘導される登録画面からアカウントを取得できる。アカウントは日本からネット上で取得す
米国議会図書館(LC)が、機密情報を公開しているWikileaksへの同館からのアクセスを2010年12月3日からブロックしているとのことです。LCのブログにはその理由について、法律により連邦機関は機密情報を保護する必要があり、不認可の暴露行為によって機密状態が変化させられてはならないため、と記載されています。また、Library Journalで紹介されている、LCの対応に対する図書館関係者の反応には、知る権利を侵害している、検閲になっている、といった否定的なものが多いようです。 Why the Library of Congress IsBlocking Wikileaks(Library of CongressBlog 2010/12/3付けの記事) http://blogs.loc.gov/loc/2010/12/why-the-library-of-congress-is-b

今年9月6日に英国図書館で開催された資料保存コンファレンス Dare to share:long-term collections management での発表のうち、同図書館のコンサベーション研究所長 Barry Knight による The carbon footprint of preservation で、英国図書館のデジタル記録保存にかかるエネルギー・コストはどのぐらいか、それは今後も維持可能なのかとし提議している(報告まとめのp.12)。 英国図書館のデジタル・コレクションは約100テラバイトの規模。これが2013年には300テラバイト、2018年には2ペタバイトになると予想される。これらのファイルは3箇所のサーバーに置かれている。サーバーは一日24時間、週7日間、稼働しており、サーバーのハードディスクが冷却されている。稼働1ポンドかけるとごとに冷却に1.20ポンドかかる
2010年10月1日に、ハーバード大学内で、米国に「国立デジタル図書館」(National Digital Library)を設立する構想についての非公式の会議が開催されたようです。中心人物は同大学図書館長のダーントン氏で、“New York Review of Books ”のサイトに、その会議でのダーントン館長の講演を基にした文章が掲載されています。文章中でダーントン氏は、ジェファソンやフランクリンといった米国建国の父たちの思想を援用しながら、住んでいる地域に関わりなくインターネットを通じて誰もが文化遺産にアクセスできるデジタル図書館の重要性を訴えています。そして、課題がないわけではないものの、これまでのデジタル化・連携の取組みや他国の経験から学びながら、実現に向けて取組むべきだ、としています。 また、The Chronicle of Higer Educationに掲載されているダー


国立国会図書館は4日、米国議会図書館(Library of Congress、LC)との共同事業として、LCの所蔵する戦前期日本語出版物のデジタル化を行うことを発表した。 すでに予備調査として、1月下旬に米国議会図書館アジア部をスタッフが訪問、日本の占領期に接収された戦前の日本語文献を中心に瞥見を行っている。作業は2010年度中に開始し、数年をかけて行う予定。デジタル画像はそれぞれ館内で提供する他、著作権法上問題のないものについては、インターネットを通して提供する可能性もあるとのこと。 日本語の古い文献は世界各地に存在しており、なかでも米国は、占領下の日本で刊行された出版物のコレクションなど、日本国内の図書館や資料館に見当たらない文献が残されていることもあるという。 米国議会図書館の所蔵する日本語文献は、全体として経年による劣化はあるが、おおむね状態の良いものが多かったとのこと。「内務省検

米Twitterは4月14日(現地時間)、同社初の開発者向けカンファレンス「Chirp」において、Twitterのパブリックデータを米国会図書館に寄贈すると発表した。 米国会図書館は1800年にワシントンD.C.に設立された国立の図書館で、世界最大規模の蔵書を有する。同図書館は、ツイートデータは歴史的に重要で保存するに値するとして、同社に寄贈を依頼したという。 米国会図書館は、全公開ツイートを保存し、研究対象にする。ツイートが保存されるのは投稿されてから6カ月後で、内部および非営利目的での調査にのみ使われる。Twitterスタート以来のツイート数は数十億に上り、非公開設定のツイートはごくわずかという。現在、1日当たり5500万のツイートが投稿されており、この件数は急激に増えている。歴史的な事件や災害などの際、第一報がTwitterで発せられることが多くなってきている。 企業向け情報を集約

フランス国立図書館(BnF)が、書籍およそ50万冊をアレクサンドリア図書館に寄贈したと発表しています。書籍はフランスからエジプトへと地中海上を船便で送られたとのことです。2010年4月10日、11日には記念式典と共に、「地中海を綴る」(Ecrire la Méditerranée)と題するフランス語のラウンドテーブルが行われたようです。 Remise de 500 000 livres de la France à la bibliothèque d’Alexandrie(BnFのニュースリリース) http://www.bnf.fr/fr/la_bnf/anx_actu_bib/a.don_bnf_bibliotheque_alexandrie.html Ecrire la Méditerranée in a Roundtable Discussion at the BA(アレクサンドリ

英国図書館(BL)が、Amazon社との提携を公式発表しました。BLがMicrosoft社と連携してデジタル化した19世紀の哲学書、文学書等合わせて6万5千冊が、Amazon社のプリントオンデマンドサービス“CreateSpace”と電子書籍端末“Kindle”で利用可能になるということです。BLの19世紀コレクションの35%~40%は他に存在しない唯一ものであるとも言われており、今回のAmazon社との提携により、貴重な資料へのアクセスが、新たな技術とビジネスモデルの下で、実現することになりました。 Re-Kindle your love of forgotten 19th century classics http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100223a.html 参考: 英国図書館、19世紀の小説コレクションをKindle向けに提供へ

米国議会図書館(LC)の納本制度を所管する著作権局は、オンラインのみの出版物の納本についての暫定規則(interim regulation)の適用を2010年2月24日から開始すると発表しています。これは、これまで納本義務が免除されていたオンラインのみの出版物について、著作権局からの要求があればそのコピー等を納本しなければならなくなるというもので、まずは電子逐次刊行物(electronic serials)が要求の対象となるとのことです。規則には、完全版(complete copy)の定義の修正や、電子逐次刊行物における最良版(best edition)の基準なども含まれています。 Copyright Office Adopts Interim Regulation on Mandatory DepositGoverning Certain Works Published Only On

英国図書館(BL)が、保存用の自動書庫“Additional StorageBuilding”をウェストヨークシャー州ボストンスパの分館に新設しています。コレクションのうち利用頻度の少ない資料を中心に、700万冊が収蔵されていく予定のようです。資料は14万のバーコードつきコンテナに配架されており、リクエストされた資料は機械によってコンテナごと職員の下へと運ばれ、48時間以内にロンドンにある本館の閲覧室まで届けられて利用者に供されるとのことです。 Minister opens British Library’s new £26 million storage facility in Yorkshire – the most advanced in the world(BLのプレスリリース) http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20091203a.h


米国議会図書館(LC)の資料保存部門のウェブサイトに、分類(デューイ十進分類及びLC分類)ごとの資料の平均的な価値を示した表の2008-2009年版が掲載されています。危機対応・リスクマネジメントに関して作成されているもので、資料群ごとのおおよその価値(再構築の際に必要な費用)を把握するためのもののようです。 General Collections Valuation http://www.loc.gov/preserv/emergprep/insurancevaluation.html Recently Updated with 2008-2009 Data: General Collection Valuations at the Library of Congress(2009/10/25付けResourceShelfの記事) http://www.resourceshelf.com

ロンドンの大英博物館を訪れた星野之宣さんと「宗像教授」の原画=ニコル・ルマニエールさん撮影漫画「宗像教授異考録」から=星野之宣/小学館ビッグコミックニコル・ルマニエールさん 【ロンドン=橋本聡】歴史と文化の殿堂、大英博物館が、古代史のナゾをテーマにした日本の漫画「宗像(むなかた)教授」シリーズの原画展を11月から開く。作者の星野之宣(ゆきのぶ)さん(55)と、漫画好きの日本研究者ニコル・ルマニエールさん(48)の出会いから生まれた同博物館初の漫画企画展。250年の伝統と格式を重んじる大英博も「マンガ」を日本文化の代表格と認めた。 シリーズの主人公は民俗学者の宗像伝奇(ただくす)教授。各地の遺跡や伝説を訪ね歩き、古代史ミステリーを解き明かす。小学館の「ビッグコミック」に04年から連載。テレビ化もされている。 札幌に住む星野さんに話が持ち込まれたのは今年8月。「ニコルさんがわざわざ訪ねて
10/31に文化庁メディア芸術祭in浜松併催イベントとして文化政策学会+コンテンツ学会協力のシンポジウム「国立メディア芸術総合センターを考える」が開催されます。僕も企画のお手伝いなどしている関係から東名飛ばして参加予定。メディア芸術祭自体は10/30から11/3までの5日間やっていますので、よろしければぜひ泊まりがけも視野にご参加ください。文化庁メディア芸術祭 浜松展 http://plaza.bunka.go.jp/hamamatsu/index.html 以下、こちらのページの真ん中あたりから詳細情報を転載です。 http://1106.suac.net/MAF2009/ [[ MAF2009 シンポジウム 「国立メディア芸術総合センターを考える」 日時 2009年10月31日(土) 14:00-17:00 会場 南176大講義室 入場無料 定員200名 当日受付も行いますが、開始
世界で最も薄い和紙に触れた。1平方メートルあたりの重さは3.5グラム。超極薄の典具帖紙(てんぐじょうし)、土佐で発達した極めて薄く強靭な紙でタイプライター用などに利用されてきた和紙である。手に取った感触では重さが感じられない。新聞紙に被せてみれば、鮮明に文字を読むことができる。 純白に漂白された紙だが塩素を使用しない独自の製法で漉かれている。そのために経年の酸性劣化が起こりにくいという特質を持っている。この特性に注目したのは文化財や美術品を修復する関係者だった。


2009年8月18日に、フランス国立図書館(BNF)とGoogleとの交渉をめぐる報道がありましたが、下記の記事中には、イタリアのフィレンツェ国立中央図書館とGoogleとの交渉に関する記述があります。Google expanding public library connections inEurope(2009/8/21付けNetwork Worldの記事) http://www.networkworld.com/news/2009/082109-google-expanding-public-library-connections.html Digital LibraryEuropeana Said To BeEurope’s Answer toGoogle Books Settlement(2009/8/29付けIntellectual Property Watchの記事

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