知人の男性(当時35)を殴って死なせたとして、逮捕監禁と傷害致死の罪に問われた茨城県土浦市の暴力団員神田修被告(35)の裁判員裁判の判決が2日、水戸地裁であった。判決後の記者会見で、男性裁判員が、事件は自分の家の近くで起きたと明らかにし、「傍聴席には、見たことがあるような暴力団員風の人もいた。あらかじめ(暴力団がらみの事件と)知らされていたら、(裁判員は)勘弁してくださいと言っていたと思う」と述べた。 根本渉裁判長は懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した。 この男性裁判員はさらに、「暴力団の事件から逃げるわけではないが、選任手続きの時に、裁判所は、暴力団がらみの事件と教えてくれればよかった」と語った。選任手続きの時には裁判員候補者に事件の概要が配布されるが、暴力団による事件とは書いておらず、裁判所からも知らされなかったという。

仙台地裁で19日に行われた強姦(ごうかん)致傷事件の裁判員裁判で、質問に答えない被告に男性裁判員が「むかつくんですよね」と声を荒らげ、裁判長に制止された。 10歳代の女性に対する強姦致傷罪に問われた宮城県大崎市、運転手結城一彦被告(39)の第2回公判。 午前中の被告人質問で、男性裁判員が「この裁判は面倒くさいと感じますか」と尋ね、被告は「自分がやったことなので仕方ありません」と答えた。さらに「捕まって運がなかったと思いませんでしたか」「思いません」などのやりとりがあった。 男性裁判員はさらに「検事の質問に当たり前の答えしか返ってこない」「反省するのが一番じゃないですか」などとたたみかけ、被告が無言のままでいると、「むかつくんですよね。昨日から聞いていて」と、大声を出した。 川本清巌裁判長は「そのへんで」と制止し、裁判官からの質問に移った。

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