日本将棋連盟TOP将棋コラム羽生善治九段が語る、大山康晴十五世名人との対局。米長邦雄永世棋聖も加わってガチンコ勝負の感想戦【平成の将棋界を振り返る】 「坊や、今日は対局かい?」四段に昇段してプロとして将棋会館に行った時に米長(邦雄永世棋聖)先生からよく挨拶代わりにこの言葉をかけて頂きました。 奨励会時代にあまり記録係を務めておらず、公式戦の雰囲気をよく知らないまま、四段になってしまったのでその言葉でだいぶリラックスする事ができました。 また、同時に大変な世界に来てしまった実感もありました。 当時はインターネットも無かったので棋士の名前と顔を知るのは将棋年鑑のプロフィールぐらいだったのですが、そこに掲載されていた写真も一部の人は長きに渡って更新されておらず、対局で顔を合わせて始めて実像を知る事もありました。それを考えると現代とは隔世の感があります。午前中の対局室はとにかく賑やかでほぼ、世
将棋のトップ棋士がしのぎを削る順位戦の「A級」は、名人戦の挑戦者を決める史上初の6人によるプレーオフとなり、21日の最終戦で、羽生善治二冠が、稲葉陽八段を破りました。羽生さんは、タイトル通算100期をかけて、来月からの名人戦七番勝負に臨むことになります。 プレーオフは、前の期の順位に基づいた変則トーナメントで行われ、21日、東京の将棋会館で行われた最終戦で、羽生善治二冠と稲葉陽八段が対局しました。 午前10時に始まった対局は、中盤までは、互角の争いとなりましたが、羽生二冠が攻めをつなぎ、午後11時前に稲葉八段が98手までで投了しました。 プレーオフを制した羽生二冠は、来月から始まる名人戦七番勝負に出場することになり、おととしの名人戦で羽生さんからタイトルを奪った佐藤天彦名人を相手に、返り咲きを目指します。 また羽生二冠は、これまでに獲得したタイトルが歴代1位の通算99期に上り、今回の名人戦

ドワンゴが主催する「ニコニコ超会議 2017」(4月29~30日、千葉・幕張メッセ)で、プロ棋士の羽生善治三冠と加藤一二三九段の対談が行われた。司会は将棋ファンでもある芸能人のつるの剛士さん。 羽生三冠は、2016年に行われたドワンゴ主催の第2期叡王(えいおう)戦に参加し、準決勝で佐藤天彦名人に敗れた。叡王戦優勝者は2017年に行われる第2期電王戦で、山本一成さんと下山晃さんが開発する将棋AI「PONANZA」と戦う。史上初の七冠を達成するなどさまざまな記録で歴代1位の記録を持つ羽生三冠と、最強の将棋AIの対局が期待されていた。しかし佐藤名人が羽生三冠を破り、電王戦も第2期で終了となるため、公式の場での羽生三冠とAIの対局は実現しなかった。 対談はニコニコ動画ユーザーからの質問に答える形で行われ、その中で「もしも神様から昔の対局を一手だけ指し直せる権利をもらえたら、どの対局のどの手を指し直

羽生さんは最終戦、64手で勝ち。2つ目のIM ノーム獲得です。おめでとうございます! — 小島慎也 (@Shinya_Kojima) 2014, 1月 4 羽生さんがポーランドでの最終戦を勝ちきり、2つ目のIM ノームを獲得しました!Blog: A Challenge for The Second IM Norm - Accomplished!... http://t.co/qci0GJCeP1 — 小島慎也 (@Shinya_Kojima) 2014, 1月 4 Habu Yoshiharu (R2404) ○後 vs Martinsen, Stig K (R2141) ○先 vs I++ Ulanowski, Karol (R2144) ○後 vs GM Heberla, Bartlomiej (R2561) ●先 vs GM Malaniuk, Vladimir P (R2545)
名人戦第二局は大熱戦の末、後手郷田九段の勝利に終わって1勝1敗。さあこれからますます面白くなる。夏に向けて名人戦はぐっと盛り上がっていくことだろう。 名人戦は竜王戦と同じ二日制だが、持ち時間がそれぞれ一時間多く(名人戦は9時間、竜王戦は8時間)、しかも二日目に30分の夕食休憩があるので、竜王戦の終局が午後7時から7時半頃なのに対して、名人戦の終局は午後9時半から10時の間くらいになる。本局は両者一分将棋となって、午後10時8分の終局だった。 シリコンバレーは夏時間だと日本との時差は16時間なので、名人戦ならば、午前4時頃に起きれば、それがちょうど日本時間の午後8時なので、終局に向けての佳境の場面をちょうどライブで観戦することができて楽しい。 今日の名人戦第二局は、立会人が加藤一二三九段で、副立会に高橋九段と深浦王位、解説役の鈴木八段と、錚々たる棋士たちが控え室で検討していて、その検討経過が
今日午前中は羽生さんも参加して、対局者・関係者のベルサイユ宮殿観光に同行しました。ベルサイユ宮殿の庭を背景に、羽生善治名人とツーショットの写真を撮影しました。 早朝、対局が開催されるメリディアン・ホテルの周辺を散歩していたら、羽生さんとばったり遭遇。豊田市での王位戦第二局以来の再会です。 凱旋門まで朝の散歩に出かけた帰りだそうで、しばらく二人でパリの朝を散歩しながら、久しぶりにいろいろ話をしました。 羽生さんは昨日、一人でのんびりとパリ市内を観光し、英気を養っていたとのこと。非常に元気で、テンションも高めでした。 昼食後、ベルサイユからホテルへの帰途、渡辺竜王は「せっかくパリに来たんだから、サンクルー競馬場に行きたい」と、パスをとめて途中下車。 今日は午後五時から対局室検分、それから前夜祭がありますが、それまでに戻ると言って出かけて行きました。 「いやあ、対局前日に競馬場に行くなんて、考え

■現代に蘇った大山・升田の対決 第79期棋聖位決定五番勝負は、羽生善治名人・王座・王将が佐藤康光棋聖(棋王)を2連敗の後3連勝という逆転で下し、8期ぶりの棋聖位に返り咲いた。 私が観戦記を担当した新潟での第1局(6月11日)のとき2冠だった羽生は、6月17日に名人位を奪取し、いまは4冠。前人未到の「永世7冠」、そして12年ぶりの7冠も射程に入ってきた。 今年の棋聖位決定五番勝負は、ファンの期待を裏切ることなく、現代将棋を象徴する難解な名局が繰り広げられた。しかし羽生は敗れた緒戦と第2局を「ふがいない将棋」と振り返り、佐藤も敗れた第3、4局を「だらしなかった」と厳しく総括した。2人とも30代後半という頭脳スポーツ選手として難しい年齢に差し掛かっているが、この苛烈(かれつ)なまでの自己への厳しさこそが、若手を寄せつけず棋界最高峰の地位を維持しつづける2人の強さの源なのである。
ときは2008年6月11日午前9時。ところは新潟県新潟市高島屋。 佐藤康光棋聖・棋王(2冠)に、羽生善治王座・王将(二冠)が挑戦する第79期棋聖戦が、今日ここで開幕した。 将棋界最高峰の2人の世紀の対決を、2つの最高頭脳が火花を散らす現場に身を置き、観て、報告するために、シリコンバレーから日本にやってきた。今回は、本当に、そのためだけに。日本を離れて早14年になるが、仕事抜きで日本にやってきたのは、これが初めてのことである。 半年ほど前のこと。産経新聞の元旦紙面用に行った佐藤康光棋聖とのお正月対談を終え、その緊張がほどけ、くつろいだ雰囲気になったとき、佐藤さんから、「梅田さん、今年の棋聖戦をぜひ観にいらっしゃってください。それでネット観戦記を書いてくださいよ」と言っていただいた。 私は、将棋への愛着、将棋を観ることにかけての情熱にはかなり自信があるのだが、将棋を指すことからはもう20年以上
“無心”であることの難しさと効用 (田中 秀征=福山大学教授) 先日、所用で京都に行ったとき、時間を割いて琵琶湖畔のホテルに足を延ばした。将棋の王将戦第2局が行われていたからだ。 幸い短時間の公開大局で、羽生善治王将と挑戦者の久保利明八段の対局姿も観ることができた。 対局室は湖の際にあり、全面ガラス張りで琵琶湖が一望できる。ちょうど雪が降りそそぎ日本画のような風情であった。 羽生王将は、静かに琵琶湖を眺めていたかと思うと、正面を向いて駒を取り上げ、ピシッと小さな音をさせて一手を指した。そして、また雪の湖に目を向けた。何とも言えない風格があった。 1996年に、彼が将棋の全タイトルを獲得して7冠王に輝いたとき、将棋ファンの私も祝賀パーティーに駆けつけてお祝いのスピーチをした。 今回もそのときのことを思い出した。羽生さんの新鮮さは10年前と少しも変わらなかった。 第一人者は常に
最近いちばん感動した本がこれである。 宿命のライバル、羽生善治と佐藤康光の全局(公式戦107局目まで)の棋譜がすべて掲載された永久保存版である。感動したと言っても、この本を全部読みつくす(本当に味わいつくす)までにはきっと何年もかかるので、感動を予感したと言ったほうが正確かもしれない。 この本には谷川浩司による「新しい将棋の創造」という文章が寄せられていて、その中にこんな一文がある。 二人の戦いは、互いに竜王位をかけて競い合った第26局までと、鋭角的な佐藤が総合力の羽生に勝てなかった第27局から第62局と、佐藤が大胆な作戦を用意するようことで存在感を示せるようになった第63局以降と、三つに分けられるようだ。 永久保存版 羽生vs佐藤全局集 作者: 日本将棋連盟書籍出版社/メーカー: 日本将棋連盟発売日: 2006/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ

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