三菱自動車が燃費偽装問題で大揺れだ。 2004年のリコール隠し問題で経営危機に陥った時、筆者は自らが運営する事業再生ファンドで33%強の株式を掌握した上、取締役事業再生委員長として同社の再建に関与した。今回の三菱自動車の不祥事は、当時から横たわっていた社内風土の問題が源流にあって発生したものであることは間違いない。 そういう背景からか、今回の問題が発生してから、なぜか当時の資料の一部がメディアに流出し、その内容に改めて焦点が当たっているように思われる。その一方で、的外れなコメントをする識者や、果ては「潰れてしまえ」といった乱暴な意見までもが散見される。 この期に及んではやむを得ない。社員をはじめ、真面目に働いている関係者の名誉のためにも、当時再生支援に取り組んだ経験から、開発機密など守秘義務に抵触しない範囲で、既にネット上に開示されている資料のみを例示しつつ、当時既に報道されていた内容に基

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