●1200人規模 金沢駅西にライブホールを建設する計画が進んでいることが7日、関係者への取材で分かった。西松建設(東京)が国内外でライブホールを展開する「Zepp(ゼップ)ホールネットワーク」(東京)と連携して運営する。収容1200人規模で、今年秋の着工、2027年春頃の開業を目指す。西金沢駅前を候補地として計画を表明したものの、住民の反対運動により塩漬けになっていた事業が、「県都の玄関口」に舞台を移し再び動き出す。 西松建設がライブホールを計画するのは、金沢市広岡3丁目にあるJR西日本の所有地。敷地面積は約3千平方メートルで、現在はコインパーキングとして活用されている。金沢駅から徒歩約10分で、近くには金沢勤労者プラザや日銀金沢支店などがあり、周辺では近年、オフィスビルの建設が相次いでいる。 関係者によると、西松建設がJR西から土地を借り、ライブホールの建設を進める。名称は今後決めるとい

元日の当直で、対応していたのは3人。 鳴り続ける電話は、助けを求めるものばかりなのに、助けにいくことができない。 「すぐには向かわせられません」 電話先では、泣いている人もいた。 こちらも涙を必死にこらえながら、時間の感覚がなくなるまで一件一件に対応した。 「すごく悔しい思いでした」 あの時、能登半島で何が起きていたのか。 遺族や救助の最前線にいた当事者たちの証言からたどった。 (NHKスペシャル 取材班)

Published 2024/02/22 12:08 (JST) Updated 2024/02/22 12:21 (JST) 金沢市は22日、能登半島地震で施設が損傷し、有料の展示エリアが休館中の「金沢21世紀美術館」が、6月下旬に全館で再開すると明らかにした。有料エリアでは天井のガラス板が割れたり、ゆがんだりした。落下の恐れがあるため、約800枚あるガラス板全てを撤去する改修工事を行う。 市が22日発表した2023年度補正予算案には工事の事業費9千万円が盛り込まれた。元日の地震では無料エリアでも天井のパネルがずれるなどし、1月2日から全面で臨時休館した。2月6日からは安全が確認できた一部エリアに限って開館している。 金沢21世紀美術館は04年10月にオープン。

『分県地図』から見えてくる能登半島の地形的な特徴 ――今日は、石川県の地図を持ってきていただきましたが、まず能登というところの地形的な特徴を教えていただけますか? 竹内 これは『分県地図』という各都道府県を1枚の紙に表した地図ですが、これを広げて見ると、改めて能登半島の大きさがわかるかと思います。石川県の最大の都市である金沢市から、今回地震の被害の大きかった半島の先端である珠洲市までは、直線距離でおよそ110キロあります。ちなみに東京から100キロの地点といえば、栃木県の宇都宮市や静岡県の沼津市です。 ――あまり意識したことがなかったのですが、それだけ大きな半島であると。 飯塚 そう思ったのは、我々のように日々、地図をいじっている者でも同じでした。能登半島ってどれくらいの大きさの半島かと、意外とイメージしにくいなと。そんなとき、改めて紙の地図で見てみると、わかってくることがありますよね。

元日の夕方という穏やかに過ごしている人が多い時間帯を、最大震度7の巨大地震が襲った。日本海沿岸部の広い範囲に大津波警報、津波警報が発令され、日本中が緊迫した空気に包まれた。震源地に近い能登半島では地震の揺れに加え、津波や火災によって甚大な被害がもたらされた。 能登町 地震発生から12日が過ぎた1月13日、私は取材のため現地に入った。被災地では慢性的な渋滞が発生し、一般車両は能登に行かないように呼びかけられている。メディアの取材とはいえ、救援活動の妨げになることは極力避けたい。事前に夜間は交通量が激減することを調べていたため、前夜に出発して深夜のうちに現地入りすることにした。 入念な準備のもと現地へ 出発前、取材する2日間分の食料や飲料、予備のガソリン、長靴2足と予備の靴、胴長などを車に積み込む。

慟哭(どうこく)の年明けになった。最大震度7を観測した能登半島地震に幼い我が子を奪われた父親は天を仰いだ。過酷な孤立状態の集落から助け出された人々はやっと風呂に入れたが、古里を捨てる覚悟を口にした。能登は15日、激しい揺れから2週間を迎える。 「寒かったね。怖かったね。すぐに助けてあげられず、ごめんね」。大間(おおま)圭介さん(42)は、最愛の妻と可愛い盛りの3人の子供たちに震える声で語りかけた。4人は祭壇の写真の中で笑っている。土砂崩れで亡くなった。 圭介さん一家は金沢市の自宅から、能登半島の突端に近い石川県珠洲(すず)市仁江(にえ)町の妻の実家に帰省し、総勢12人でにぎやかな元日を過ごしていた。最初の地震の後、圭介さんは様子を見ようと外に出た。そこへ裏山が崩れた。居間にいた妻のはる香さん(38)、長女優香さん(11)、長男泰介(たいすけ)さん(9)、次男湊介(そうすけ)ちゃん(3)がの

1月1日に発生した能登半島地震。発生直後から熊本市から支援のため職員が派遣されています。11日、現地で活動した職員が厳しい状況を市長に報告しました。 報告を行ったのは、熊本市危機管理防災部の上村卓也さんと緒方達磨さんです。上村さんたちは、発災4日目に最大震度6強を観測した石川県珠洲市に入りました。現地では、被災地支援で全国各地から集まった応援職員が十分な睡眠を取れず疲弊している姿を目の当たりにしました。 災害マネジメント総括支援員の研修を受けていた上村さん。熊本地震や熊本豪雨など、これまでの災害対応の経験を生かして、応援職員が活動しやすいようアドバイスを行いました。具体的には、寝泊まりや食事をするためのキャンピングカーを提案。手配したキャンピングカーは1台で最大4人が寝泊まりでき、11日の時点で9台が現地に入り、今後あわせて30台ほどが活用されるということです。 しかし、移動手段や支援体制

石川県能登地方を震源とする地震で、石川県は、9日午後2時の時点で安否が分かっていない人として102人の氏名や年齢などを公表し、広く情報の提供を求めています。今回の地震では救助や捜索活動が続く一方、石川県内でどれだけの人が被害にあったのかは依然、分かっておらず、県は被害を受けた地域にいたとみられる人の所在の確認を進めています。 県は、9日午後2時の時点で家族や親族などからの情報をもとに、自治体を通じてまとめた安否が分かっていない人、あわせて102人の名前、住所、性別、年齢または年代を公表しました。 それによりますと、自治体ごとの内訳は ▽輪島市86人 ▽珠洲市15人 ▽七尾市1人です。 年齢は、わかっている人で0歳から97歳となっています。県は、この中には、転居などで連絡が取れないものの無事だった人が含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。 連絡先は石川県危機対策課、0

能登半島を襲った大地震で、石川県・奥能登を代表する古刹(こさつ)、輪島市門前町の総持寺祖院も、国の登録有形文化財に指定された建物が全壊するなど大きな被害を受けた。2007年3月の地震の被害から長い歳月をかけて再建し、21年に「完全復興宣言」を成し遂げたばかりだった。寺とともに栄えてきた町中心部の被害も甚大で「もう同じように再建するのは難しい」との声が漏れる。 参道入り口の灯籠は倒れ、石畳はめくれ上がっている。戦国武将前田利家の妻まつを祭る芳春院は全壊し、見る影もない。山門から左右に延びる回廊は正面右手が全て崩れ落ちていた。座禅堂の屋根の瓦もはがれ落ちている。 副監院の高島弘成さん(50)によると、今回の地震で国の登録有形文化財17棟全てが被災し、全壊や半壊状態の建物が相次いでいる。境内では地盤沈下も確認され、無事残った建物も余震の影響でいつ崩れ落ちるか分からない状態だという。

石川県などによりますと、6日午後4時までに、今回の地震による死者が石川県内であわせて126人確認されたということです。 市町村別では輪島市で69人、珠洲市で38人、穴水町で9人、七尾市で5人、志賀町で2人、能登町で2人、羽咋市で1人となっています。 また、石川県は住民基本台帳をもとに、6日午後2時の時点で安否が分かっていない人として、輪島市、珠洲市、穴水町、七尾市、金沢市、能登町のあわせて210人の名前や年齢などを公表しました。 県はこの中には同姓同名が複数いて、同一人物の可能性があるほか、転居などで連絡が取れないといった人が含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。 石川県内のけが人は重軽傷者あわせて少なくとも516人にのぼっています。

能登半島では2020年12月ごろから群発地震が起きてきたが、今回の地震ははるかに規模が大きい。どんなメカニズムが考えられるのか。 これまでの群発地震は、いずれも能登半島の先端近くで起き、マグニチュード(M)の最大は23年5月5日に起きたM6・5だった。 一方、今回の地震はM7・6と40倍以上のエネルギーがあり、余震も広範囲で起きたのが特徴だ。余震のエリアは、能登半島西側の石川県輪島市沖から、佐渡島(新潟県)西の沖合まで約130キロに及ぶ。国土地理院によると、輪島市では約4メートルの隆起や、約1・2メートル西南西方向へのずれが観測された。 能登半島は、日本列島が東西から押される境界付近にあり、水平方向に圧縮されてできる「逆断層」が集中している。産業技術総合研究所によると、能登半島北側の沿岸には、M7級を含む地震を起こすとされる海底活断層が複数走る。政府の地震調査委員会は、今回の震源断層につい

1日に発生した能登半島地震では木造住宅の倒壊が相次いだ。激しい揺れに襲われた石川県輪島市、珠洲市の街は壊滅的な状態で、いまだ被害の全容は明らかになっていない。これほどまでに甚大な被害をもたらした要因は何だったのか。 「まるで戦争の直後みたいだ。何もなくなってしまった」 能登半島の先端にある珠洲市で暮らす同市議の浜田隆伸さん(62)は、同市正院町の住宅街にある自宅周辺の惨状をそう説明し、落胆した。自宅は大きく損傷し、密集していた周囲の木造住宅は垂直方向に押しつぶされたように崩れ、残った瓦屋根が道路を塞いでいる。 年末年始で市内の実家に帰省していた女性(51)も驚きを隠せない。地震直後に慌てて家の外に出ると、近くの木造住宅が崩れ、瓦屋根がそのまま「ドスン」と大きな音を立てて地面に崩れ落ちた。「実家の周囲の住宅のうち7~8割は倒壊している」といい、複数の知人が家の下敷きになった。

小中学生の全国学力・学習状況調査で、「行き過ぎた事前対策」が指摘されている石川県で、全体の4割以上の学校で調査の直前に過去問を解くなどの対策をとっていたことが分かりました。 【写真を見る】“学力全国1位”の裏で…「行き過ぎた事前対策」結果にこだわる根深い体質 文部科学省は毎年4月、小学6年生と中学3年生を対象に全国学力・学習状況調査を行っていて、石川県は今年、全5教科中、小学6年生の国語と算数、それに中学3年生の数学の合わせて3教科で全国1位でした。 例年高い水準を誇る石川県ですが、数年前から「行き過ぎた事前対策」が指摘されていました。 ■「本来の子どもたちの実態とずれてくる」学力調査の事前対策 何が問題? 石川県教職員組合は、今年4月に行われた学力調査について、県内272校の小中学校に実態調査を行い、このうち158校から回答を得ました。 その結果、全体の44%の学校で授業中や宿題、春休み

●21年度から ●展覧会に影響懸念 ●必要数21人、補充進まず16人 石川県内屈指の知名度と集客力を誇る金沢21世紀美術館が学芸員不足に直面している。コロナ禍の2021年以降、「新たな職場で経験を積みたい」と退職するスタッフが相次ぎ、現在の学芸員・専門員は16人と業務上必要な21人に対して5人足りていない。募集をかけても応募が少なく、補充が追いつかない状況で、「このままでは展覧会の企画に影響が及びかねない」と懸念する声も出ている。 金沢21世紀美術館を運営する金沢芸術創造財団によると、学芸員、専門員の退職は2018年度に2人、19年度にゼロ、20年度1人で推移していたが、21年度は5人に急増。22年度も4人が辞め、今年度も8月1日時点で2人が他へ移った。退職の理由としては、他美術館への転出のほか、県外出身の学芸員が親元で働きたいと希望するケースが多い。大学職員など研究職での勤務や起業を希

5日午後2時半すぎ、石川県能登地方を震源とする地震があり、石川県珠洲市で震度6強の揺れを観測しました。気象庁は今後1週間程度は同じ程度の揺れを伴う地震が起きるおそれがあるとして注意を呼びかけています。 また、5日午後9時58分ごろ、珠洲市で震度5強の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。 石川県では6日には雨が強まると予想されていて気象庁は揺れの強かった地域では土砂災害にも注意するよう呼びかけています。 能登地方 震度1以上を42回観測(6日午前0:00) 石川県能登地方では震度6強の揺れを観測する地震が発生したあとも地震が相次いでいて、6日午前0時までに震度1以上を42回、観測しています。 このうち激しい揺れが相次いだ珠洲市では午前0時までに震度3以上が10回にのぼっています。 5日午後9時58分ごろ、石川県珠洲市で震度5強の揺れを観測する地震がありました

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