2004年時点のツバルの首都フナフティ島(2004年2月19日撮影)。(c)TorstenBLACKWOOD/AFP 【6月26日 AFP】海面上昇により水没の危機にある南太平洋の島国ツバルで、国民の3分の1近くがオーストラリアへの移住を可能にする画期的な「気候ビザ(査証)」を申請していることが分かった。AFPが入手した公式データで明らかになった。 オーストラリアの同プログラムに関する公式データによると、第1弾のビザの抽選受け付け開始からわずか4日間で3125人が応募。2022年の国勢調査によれば、ツバルの人口は1万643人で、このうちの3分の1近くに相当する。 オーストラリア政府は、ツバルとの気候移住協定の一環として、年間280人のツバル国民にビザを提供。オーストラリア政府は、同協定を「世界初の取り組み」と位置付けている。 気候変動の脅威に最もさらされている地域の一つであるツバルについ

猛烈な暑さに見舞われた北海道で野菜に異変です。大雨や高温多湿が続き、ブロッコリーやニンジンなどの露地野菜を中心に畑で作物が腐ってしまうという異常事態となっています。 ■ニンジンが 「土の中で腐った」 例えば、収穫前のニンジンは土の中に生えたままドロドロにとけています。キャベツも地面になったまま黒ずみ。ブロッコリーも。収穫前の野菜がとける現象、これは一体…。北海道江別市の農家です。 はぎわらファーム 萩原知世さん:「収穫する前の土の中で腐ることが多くなっていて、ここら辺もこの辺りもですね。ニンジンが腐って、そのまま土の中で腐っている状態。普通のだったらこう手で掘れるんですけど、こういうふうにドロドロになったりしちゃいます。土中で腐っている。あ、駄目だ。腐ってる」「(Q.それも?)腐ってますね。グジュグジュ。畑でゼリーになる手前ぐらい」 ■「今年は異常」 キャベツ黒ずみ ゼリー状になる一歩手

冬を代表する味覚“カキ” 世界三大漁場の1つとも言われる三陸沿岸はカキの養殖が盛んで、宮城県は全国2位の生産量を誇ります。しかし、取材で聞いたある研究者のひと言が気になりました。 「このままの状態が続けば、カキの養殖ができなくなる」 「それは50年後、いや10年後かもしれない…」 豊かな三陸の海で何が起きているのでしょうか? (仙台拠点放送局記者 北見晃太郎) 先月まで、イギリスのグラスゴーで開催された国連の会議「COP26」。 入局3年目、日本有数の港町、宮城県の気仙沼支局で記者をしていた私は、深刻化する地球温暖化対策について世界レベルで話し合うビッグイベントを前に、温室効果ガスが及ぼす水産業への影響を取材していました。 港で話を聞いてみると… 「サンマやサケがほとんど捕れなくなった」 「伊勢エビやタチウオが捕れるなど、最近は見たことのない魚が増えている」 温暖化による海水温の上昇に伴っ


地球温暖化対策にとって重要な技術として、大気中から二酸化炭素を直接、回収するための研究開発が活発になっていて、日本では大型プロジェクトとして、今年度から本格的な研究が始まり、新しい物質や特殊な膜の開発が進められています。 国連の専門機関、IPCC=「気候変動に関する政府間パネル」は、世界の平均気温が19世紀後半と比べて2度上昇すると、多くの人が極端な熱波や日常的な水不足によって深刻な影響を受けると予測していて、1.5度の上昇に抑えることの重要性が広く認識されるようになっています。 このため、2050年ごろまでに温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を実質的にゼロにすることが必要とされ、実現のための重要な技術として大気中から二酸化炭素を直接、回収する手法の開発が世界的に始まっていて、日本でも3年間で55億円を投じた大型プロジェクトが立ち上がり、今年度から本格的な研究が始まりました。 名古屋大学

南極で気温20・75度を観測した。このデータが世界気象機関(WMO)の確認を経て公式記録となれば、南極観測史上初めての20度超えとなる。英紙ガーディアンなどが13日、報じた。 南米に近い南極半島北端沖のシーモア島にある、アルゼンチンの研究拠点で9日に観測した。ガーディアンは「信じがたく異常だ」というブラジルの研究者の見方を伝えている。南極半島北端は地球で最も温暖化が顕著な地域の一つとして知られ、別の観測点では6日、過去最高とみられる18・3度を観測した。 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(17)はガーディアンの報道を引用して「南極沖シーモア島で20・7度」とツイート。6千回以上リツイートされている。 ","naka5":"<!-- BFF501PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826

豪雪地帯でまさかの積雪0に新潟県の積雪の様子(気象庁より)新潟県魚沼市と言えば、日本有数の豪雪地帯で知られている場所。 気象庁はこの魚沼市の守門という所に積雪を計る積雪深計を置いているのですが、きのう28日の午後から積雪が0になってしまいました。 そのまま雪は降らずに、きょう午後の段階でも上図のように、積雪は0のままとなっています。 気象に少々長けた方ならこの異常とも言える状況が分かるかと思います。 なにせ時期は1年で最も寒いと言われる1月下旬で、12月の積雪が始まる時期や4月の雪解けの時期ではないのですから。 魚沼市守門の年ごとの積雪新潟県魚沼市守門の年ごとの積雪(筆者作成)実際、豪雪地帯の積雪が今の時期に0になるのはどれくらい珍しいことなのか?積雪のデータがある1981年以降で、1月29日時点の最深積雪のデータを調べてみました。すると一目瞭然だと思います。 この40年間で、100センチ

ことし日本には平年の倍近い5つの台風が上陸し、このうち15号と19号は関東付近に上陸した台風としては統計の残るおよそ30年間で最も強いクラスで、各地に甚大な被害をもたらしました。専門家は、「台風が強くなっている背景には地球温暖化があると考えられ、来年以降もこれまでにないような激甚な災害が起こることを前提に備える必要がある」と指摘しています。 気象庁によりますと、ことし発生した台風は29と平年の25.6を上回ったほか、日本への上陸数は平年の2.7の倍近い5つとなりました。 9月に千葉市付近に上陸した15号では各地で最大瞬間風速の記録を更新し、関東や伊豆諸島を中心に暴風による建物の損壊や長期間の停電など大きな被害が出ました。 また、10月に伊豆半島に上陸し、関東や東北を通過した19号は120の地点で12時間雨量が観測史上1位となるなど、記録的な豪雨によって河川の氾濫や土砂災害が多発しました。

地球温暖化が進むと、東日本の日本海側を中心に、むしろ豪雪が増えるという研究結果が出ました。特に山間部では、40年に1度の災害級の豪雪が、8年から9年に一度になるおそれがあるということです。 東北大学の佐々井崇博助教らの研究グループは、温暖化が進んで地球の平均気温が4度上がった場合の雪の降り方をシミュレーションしました。 その結果、1年で最も多く雪が降る「豪雪」時の降雪量は、太平洋側や日本海側の沿岸部では減る一方、東日本を中心とした日本海側の山間部ではむしろ増えることが分かりました。 特に岐阜県から新潟県にかけての山間部では、現在はおよそ40年に一度とされる1日60センチ以上の災害級の豪雪が、8年から9年に一度の頻度になるということです。 原因として、地球温暖化によって海水面付近の気温が上昇し空気中の水蒸気量が増える一方で、上空の寒気の温度はあまり上がらないため、雪の量が増えるということです

ニューヨークを訪れている小泉環境大臣は日本政府を代表して国連の温暖化対策サミットに出席しました。各国が再生可能エネルギーの大幅な導入などを打ち出す一方、今回、日本は具体的な新しい取り組みを示すことはありませんでした。 一方、日本の安倍総理は出席せず、代わりに小泉環境大臣が出席しましたが、具体的な対策などについて発言する機会はありませんでした。 若者を中心に地球温暖化の状況が危機的だという訴えが世界中でかつてないほど高まる中、日本については、二酸化炭素を排出する石炭火力発電所の増設が進められるなど対策が不十分だという指摘も出ています。 小泉大臣は今回が就任後初めての国際会議への出席でしたが、温暖化対策に積極的な国々と比較すると具体的な新しい内容に踏み込むことはほとんどなく、今後、日本としてどのように取り組んでいくのかが問われています。

海水浴やサーフィンなどで私たちに身近な砂浜が危機にひんしています。地球温暖化による海面上昇の影響で、最悪の場合、今世紀末までに日本の9割の沿岸で砂浜の面積が半分以上減るほか、6割が完全に消えるおそれのあることが国の研究機関などの分析で分かりました。 それによりますと、今後、世界の平均気温が約4度上がると、日本の沿岸では、今世紀末までに海面が最大で60センチ上昇し、これに伴って、最悪の場合、全国77の沿岸のうち、96%に当たる74の沿岸で砂浜の面積が、今より半分以上減る可能性のあることが分かりました。 さらに、60%に当たる46の沿岸では、砂浜の消失率が100%に達し、完全に消えるおそれがあるということです。 国土交通省によりますと、全国各地の砂浜では、戦後の開発や台風による高波などの影響ですでに消失や減少が起きています。 このうち、神奈川県の湘南海岸では、例えば茅ヶ崎市で平成17年までの5

ここ最近SNSを中心に、学校へのエアコン設置に関する議論が盛り上がりを見せています。「昔はエアコンが無くても倒れる子どもはいなかったのだから必要ない」という声がある一方、「昔よりも気温が上がっているから子どもを熱中症から守るために必要である」という意見も。 昔はこんなに暑くなかった?Twitterでは昔の夏と今の夏の気温を比較するツイートなどが話題になりましたが、「比較対象としている昔の夏が冷夏の年のものなのでは」という声が上がるなどし、あまりはっきりしない結果に。果たして、「熱中症は甘え」なのでしょうか。 実際に、日本の夏の気温は昔よりも上がっているのか、tenki.jpなどを運営する日本気象協会に話を聞きました。 ―― 実際に日本の気温は昔に比べて上がっているのでしょうか。 日本気象協会:はい。気象庁が2018年6月26日に公開した「ヒートアイランド監視報告2017」によると、東京で

国連気候変動枠組条約第23回締約国会議(COP23)に、気候変動問題に関する宗教者からの声明を届けるため、自転車に乗って会場に向かう人々。左の男性は、フィジーから来たジェームズ・バグワン牧師。(写真:世界教会協議会=WCC / Sean Hawkey)ドイツ・ボンで開催中の国連気候変動枠組条約第23回締約国会議(COP23、会期:6日〜17日)に対して、世界教会協議会(WCC)、ルーテル世界連盟(LWF)、ACTアライアンス(プロテスタントの救援組織)の3団体は、各国政府による取り組みが遅れているとして懸念を表明した。WCCは120カ国340以上の教会や教派が加盟する世界組織で、加盟教会・教派に連なるクリスチャンは5億人を超える。 「公平な温暖化対策を遅らせてはなりません。気候変動問題を解決するには、世界は弱者に目を向けなければなりません」。WCCのオラフ・フィクセ・トヴェイト総幹事はこ

今は例外(Exceptional Now) 産業革命以後、気候は温暖化してきているが、それ以外の完新世の時期と比べてどの程度気候は温暖化しているのだろうか? Marcottたちは(p.1198)世界中から得られた様々な陸地や海洋に基づいた代用データを用いて、最近の11,000年以上の地球の平均表面気温の記録を構築している。気温のパターンは、世界が最終氷期を脱した時に気温上昇し、完新世中期までの温暖化の状態であり、そして次の5000年の間、冷温傾向となり、小氷期の約200年前前後に最低の温度になったことを示している。気温はそれ以来確実に上昇しており、全完新世の90%の期間の地球の気温よりも現在の気温は高くなったままに、われわれはほっておかれている Science March 8 2013 ,Vol.339

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