ウシジマくんだって、最後は沖縄にたどり着くわけで、あの土地は本土からは想像もつかない特殊な地場で形成されている。功罪は大きく、僕はとてもじゃないが合わない方であった。もちろん恋しい部分だって多大にあるし、観光地として最適な場所であることも理解している。日常を忘れて数日羽根を伸ばすにはうってつけでしょう。 この「闇・沖縄」ジャンルでお勧めしたい一冊がこちらだ。 『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』、なんと直球な書名でしょう! そして、沖縄人(うちなーんちゅ)は、残念ながらこれくらいストレートでないと理解しない。本書は、内地から来た大学教師の著者が、沖縄県民はみな読書を恐れ、自分の能力や知識に自信が無さすぎることへの疑問から始まる。沖縄の人間は本を読むことすら「真面目(まーめー)」であり、なおかつ、あの土地では真面目野郎と認識されると非常に生きづらくなるのだ。 そういった沖縄人(うちなーん

① 『沖縄大百科事典 上 ア~ク』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983) p296-297「ウチカビ(打ち紙)」の項で、「紙銭のこと。ンチャビ、アンジカビとも。一般に死後の世界の通貨と信じられ、藁や古畳などを原料に漉いた黄色紙(約30×40cm)に、槌などで叩いて銭型をつけたもの。これを焼いて祖先供養する習俗は中国起源で、台湾・香港にもあるが、奄美にはない。」とある。 ② 『目でみる沖縄の民俗とそのルーツ』(窪 徳忠、沖縄出版、1990) p75-83「八、紙銭」の項で、中国・台湾などでの紙銭等も含めて詳しい記述を確認できる。 その中で、p80-82「沖縄県の人たちは、彼岸やお盆、もしくは祖先のご命日、その他の祀りのときには、必ず紙銭を焼きます。(略)いまは店から買ってきますが、以前は紙を買って、主に子供が家で穴あき銭の型を打つのが一般的だったので、ウチカビなどというわけで

1973年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した動物学者のコンラート・ローレンツ博士が残したことばがある。 「イカは、人工飼育できない唯一の動物だ」 ブリやマグロ、ホタテなど、私たちの食卓に欠かせない魚介類の多くは養殖されたもの。いまや世界で生産される魚介類のうち、養殖は年間1億トンあまりを占め、天然を上回る。養殖現場での取材では毎度、技術の進歩に驚かされてきたが、ある日、耳を疑う情報が寄せられた。 「ある研究チームが、イカを安定的に養殖するシステムを作り上げたようだ」デスクを説得して、早速、現地に向かった。 沖縄・恩納村にある沖縄科学技術大学院大学。2022年のノーベル生理学・医学賞を受賞したスバンテ・ペーボ博士が客員教授を務めていることでも話題になった国内有数の研究機関だ。 目の前に広がる透き通った海。見上げれば青い空。取材を忘れそうになったが、そうも“イカ”ない。研究施設に入ると、研究

【恩納】沖縄科学技術大学院大学(恩納村、OIST)で昨年、匿名の学内有志によるインターネット上の意識調査があり、パワハラについて回答者の58%が「自身が被害に遭った」、85%が「被害に遭った人を知っている」と答えていたことが分かった。現役や元の教職員と学生78人が回答した。 この記事の他の写真・図を見る セクハラについては、「自身が被害に遭った」が11%、「被害に遭った人を知っている」が41%だった。 一方で、自身や他者のハラスメント被害を大学当局に通報したのは19%にとどまった。理由(複数回答)は「何かが変わるとは思われない」が69%、「報復を恐れた」と「苦情申し立て手続きが機能していない」が各51%だった。 自由記述には「通報しても権力者が有利に手続きを進めてしまう」「報復として共著論文の著者から外されそうになり、形だけの謝罪をした」などの意見があった。 「自分の身分を心配せずに意見を

証券最大手の野村ホールディングスは、アメリカの投資ファンドと共同で沖縄県に本社があるオリオンビールを買収する方針を固め、海外展開の強化を支援していくことにしています。 オリオン側とはすでに協議を進めていて、友好的な買収になるということで、ブランドや経営体制は維持したままで野村とカーライルで過半数の株式を取得することを目指しています。 買収金額は、数百億円になる見通しです。 オリオンビールは沖縄県が地盤の国内5位のビールメーカーで、地元では根強い人気を集めていますが、国内で人口減少が進む中、野村やカーライルのネットワークをいかして販路の拡大など海外展開を強化し将来的には株式の上場も検討しています。 オリオンビールは、最大手のアサヒビールと資本提携していて、現在、アサヒは株式を10%保有する筆頭株主ですが、株式の保有は続け、国内販売や商品開発での連携を維持する見通しです。 オリオンビールは、沖

<保守系ネット番組しか見ない若者と基地議論をタブー視させる空気──報じられない沖縄県民の断絶と心のひだ> 2018年、沖縄の夏は光と影に包まれた。光となって沖縄を照らしたのは、「平成の歌姫」安室奈美恵さんだ。那覇市内には安室さんのポスターや歌があふれ9月16日の引退前後には全国からファンが駆け付けた。沖縄が、日本が彼女の新しい人生の門出を祝福していた。 今年5月、翁長雄志知事(当時)は沖縄の光である安室さんに県民栄誉賞を贈った。そして、それからわずか3カ月足らずの8月8日、その翁長知事が膵癌で急逝。11月に予定されていた沖縄県知事選挙は9月30日に繰り上がり、県民は沖縄の真の問題を問われることになった。戦後ずっと、沖縄に影を落としてきた基地問題だ。 私が生まれ育った沖縄で新聞記者として働き始めてから、11年がたとうとしている。大学を卒業して沖縄タイムスに入社し、学芸部や社会部を経て14年か
「読み書きができない」。そんな現実と向き合いながら、この70年を過ごしてきた人々がいる。戦中戦後の混乱の中で教育の機会を奪われた彼らは、80歳を超えた今、「学び」を始めている。「読み書きがしたい......」純粋な勉強への思いとともに、今日も机に向かう。 (Yahoo!ニュース編集部) 2010年の国勢調査によると、小中学校に在籍したことがない、または小学校を卒業していない「未就学者」の割合は、全国では約0.1%。それに対して沖縄は6倍の0.6%で、その値の高さは全国で1位となっている。 戦中戦後の混乱期に義務教育を受けることができなかった人数は、沖縄県の調査によると、県内で約1600人。その多くは、小学校の教育、読み書きを学ぶ機会すら失ったままの人たちだ。3年前、そんな人々のための「学びの場所」が沖縄市にできた。 教室には「勉強をしたい」というオジイ、オバアたちが通っている。

ポリタスから「辺野古移設問題」について寄稿を依頼されたとき、私が最初に思ったのは、その呼称への微妙な違和感だった。間違いだと言いたいのではない。この問題をそのような呼称で受け止めることにすら難しい問題が含まれているだろうと思えたのである。そこであえて「辺野古移設問題」と括弧を付けてみた。重点の置き方としては「普天間飛行場移設問題」としてもよい。なお、私がこの問題に言及するのは、自著『考える生き方』でも述べたように、1994年から2002年まで沖縄県民として、その土着の親族構造の内部で暮らしたことに加え、縁があって一部ではあるが、政界、大学、メディア、自衛隊、米軍などの内情を直接伺う機会があったことによる。 「泥沼化」後にあり得る3つの可能性 まず、ポリタス編集部から問われた「泥沼化している普天間基地の辺野古移設問題についての今後の見通し」について答えたい。3つの可能性があると思われる。 1
平均年齢84歳。沖縄・小浜島(K)のばあちゃんたち(B)の合唱団(G)、「KBG84」が輝きを放っている。「天国に一番近いアイドル」とも呼ばれ、4年前から東京でもライブを開催。周囲の心配をよそに、オバァの合言葉は「紅白歌合戦に出たい!」。 今月13日、東京・品川のホテル。真っ赤なハチマキに口紅、縦じまの芭蕉布(ばしょうふ)姿の18人が、スポットライトを浴びてステージで躍動した。 ♪長生きしたけりゃ ツルツルのまずに よぉくカメカメッ!! 新曲「ツルは千年 カメは万年 ばあちゃん百二十歳まで」。センターは2人。最高齢の山城ハルさん(97)が真っ白な入れ歯をのぞかせて軽快に歌えば、上半身が床とほぼ平行に曲がった目仲トミさん(92)は杖を手放し、激しく手と首を左右に振る。 5500円のチケットにもかかわらず、昼、夜の部ともに完売。20~80代の男女計約800人が客席を埋め、驚きと笑いが途切れなか

先日ツイッターで、なんでお盆が八月中旬なのか、七月の地域もあるのか、という話題があり、八月のほうは月遅れ盆で、七月は新暦のお盆ですよ、とツイートしたものの、月遅れ盆と旧暦のお盆の違いがうまく伝わらないふうであった。日本では、大きく分けて三種類のお盆の時期がある。(1)旧暦七月、(2)新暦七月、(3)月遅れ盆(八月)である。一番多いのが月遅れ盆で、お盆といえばほぼ月遅れ盆ということになっている。なぜ月遅れ盆が一般的になったのか? お盆のことをネットで調べてみて、そのあたりのことがとんとわからなかった。いちおうウィキペディアにはお盆の項目があり、多少言及がある(参照)。 伝統的には、旧暦7月15日に祝われた。日本では明治6年(1873年)1月1日のグレゴリオ暦(新暦)採用以降、以下のいずれかにお盆を行うことが多かった。 1. 旧暦7月15日(旧盆) 2. 新暦7月15日(もしくは前後の土日)
こんにちは!ブロガーご招待の第三弾ですが単独でも読める沖縄粘着旅行記です。アドベンチャラスではあるが運動神経が切れているブロガーが、沖縄の恩納でリーフでのサーフィン体験・そして海底に広がるサンゴの養殖場を眺めながら貝採りをして食べるという、最高にスポーティな一日を過ごしてきましたのでレポートさせていただきます。 (※沖縄に行くことになった経緯はこちら参照) 遠浅のリーフで安心のサーフィン体験 恩納(おんな)村は沖縄の中西部に位置する村。「おんな村」というと別の意味でパラダイスっぽい感じがしますが、万座毛(まんざもう)や青の洞窟などの名勝地があり、たくさんのリゾートホテルが並ぶまさに沖縄!という感じのエリアです。那覇から車で一時間ほどで、この日お世話になる「シーナサーフ」に到着しました。 すぐに参加者への説明がはじまります。事前に水着を下に着てきているので、荷物をここに置いてサーフィンのポイ

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