英語能力テスト「TOEIC」を不正に受験しようとしたとして中国人大学院生が逮捕された事件で、試験の運営団体は、この2年間で800人余りが不正に関与したとみられると発表しました。TOEICの試験をめぐる事件では、京都大学大学院生で中国籍の王立坤容疑者がことし、都内の複数の試験会場で偽名を使うなどして受験しようとした疑いで逮捕されていて、警視庁は大学院生が小型マイクなどを使って他の受験者に不正に解答を伝えようとしていたとみて捜査しています。 試験を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会は7日、これまでの調査結果を公表し、大学院生の受験票と同じか、酷似した住所で申し込んだ受験者が、先月22日までのおよそ2年間で803人に上ることを明らかにしました。 これらの受験者は不正に関与したとみられるとして、試験結果の無効や、5年間の受験資格の剥奪などを通知したというということです。 運営団体では、ほ

日大重量挙げ部の元監督が特待生として入部予定の高校生の保護者から現金をだまし取ったとして逮捕された事件で、元監督が、入学手続きの際の支払いを大学に代わって部が徴収する方式を就任直後から導入し、請求額を水増しする手口で20年以上にわたって金を不正に受け取っていたとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。 日本大学重量挙げ部の元監督、難波謙二容疑者(63)は2022年12月、入学金や授業料が減免される特待生として入部が決まっていた高校3年生4人の保護者に対してうその請求書を送り、現金200万円余りをだまし取ったとして詐欺の疑いで10日に逮捕されました。 警視庁によりますと、入学手続きの際に支払う入学金や授業料を大学に代わって部が徴収する「代理徴収」という方式を取り、請求書の金額を水増しする手口で現金をだまし取っていたとみられています。 捜査関係者によりますと、重量挙げ部で「代理徴収」の

現在進行中のAI革命は、蒸気機関発明の産業革命以上に、世界中の社会構造を変えている最中です。これは大学や研究機関のアカデミアでも同じです。物理学などの理系分野の論文プレプリントサーバーであるarXiv(arXiv.org e-Printarchive)にも、その影響が実際に現れてきています。最近出たプレプリントには、私の研究分野の1つである、量子エネルギーテレポーテーションの研究が書かれていたのですが、その最後に付けられている下記の引用文献リストを見て、驚きました。 https://arxiv.org/pdf/2505.22794[2]は確かに私の論文ですが、問題は[3]の文献です。私がある共著者と書いたことになっている論文が引用されています。ところが、私自身がこんな論文を書いた事実もありませんし、また論文自体も実在していません。また共著者も架空の人名です。これはAI生成によるハルシネー

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東京女子医科大学の元理事長、岩本絹子容疑者(78)は東京 新宿区にあるキャンパスの施設建設をめぐって、大学の「建築アドバイザー」の肩書きを持つ建築士の口座に実態のない業務への報酬として大学から資金を振り込ませ、1億1700万円の損害を大学に与えたとして、背任の疑いで13日、逮捕されました。 認否は明らかにされていません。 警視庁によりますと、建築士は、大学の非常勤職員としての給与を受け取るための口座を持っていましたが、元理事長は建築士に別の専用口座を新たに作らせて大学から資金を振り込み、自分に還流させていたとみられることが、捜査関係者への取材でわかりました。 口座に振り込まれた資金から税金を差し引いた額のうち、3分の1を建築士が受け取り、残る3分の2を元理事長に還流させることについて、事前に取り決めていたとみられるということです。 警視庁は大学トップが関わった不正な資金の流れの全容解明を進

「製品の開発中止を避けるため」「開発期間を短縮するため」「出荷停止による混乱を懸念した」「虚偽報告の発覚を懸念したため」 報告書には、品質不正に関与した現場の従業員らの赤裸々な証言が記されていた。 大手電機メーカーのパナソニック ホールディングス(HD)が、品質不正に揺れている。パナソニックHD傘下の電子部品事業会社、パナソニック インダストリー(パナインダ)は、11月1日に外部調査委員会の報告書を公表した。 不正が行われた製品数は約5200品番。今年7月に公表していた153品番から、33倍超へと膨らんだ。パナインダの国内外55拠点のうち、40拠点で何らかの不正行為が発覚。最も古いもので、1980年代から40年以上にわたって隠蔽されてきた。 パナインダが製造しているのは、家電やスマートフォン、PC、自動車など幅広い製品に使われている電子部品だ。影響は同社から電子部品や材料を購入した顧客40

兵庫県立大学は、元事務嘱託員が科学研究助成事業の研究費=「科研費」を600万円以上着服したと発表しました。 着服が明らかになったのは、兵庫県立大学の神戸商科キャンパスの総務課で勤務していた、元事務嘱託員の女性(58)です。 県立大によると、元事務嘱託員は2019年8月から去年10月までの間に、科学研究助成事業の研究費=「科研費」を600万円以上着服していたということです。 ■「研究謝礼」「旅費」架空の経費請求繰り返し元事務嘱託員は2018年11月から去年10月いっぱいまで勤務していて、退職した後、担当教員が発注していない図書カードについて、業者から「納品したのに支払いがない」と問い合わせがありました。 大学側が調査したところ、元事務嘱託員が「研究の謝礼」名目で発注して自分で受け取り、換金していたことがわかりました。 さらに調査を進めたところ、海外から来る教員の旅費に関して架空の請求書を作成

車の「型式指定」をめぐるトヨタ自動車の不正が拡大した。社内調査で他に不正はないと発表後、ひと月もたたずに当局の検査で新たな事案を指摘された。自浄能力を疑わざるをえない。法令逸脱を真摯(しんし)に反省…

北海道大学の研究グループが世界的な科学雑誌「サイエンス」に発表した研究成果などの5つの論文について、大学は、実験データに800か所以上のねつ造や改ざんがあったとする調査結果を公表しました。 これは、北海道大学が20日に記者会見を開いて明らかにしました。 ねつ造などがあったと認定されたのは、北海道大学の澤村正也教授の研究グループが、おととしまでの4年間に発表した5つの論文で、このうち2020年に発表した論文は大豆などの植物油から、環境にやさしいプラスチックの生成につながる新たな技術として科学雑誌「サイエンス」にも掲載されました。 いずれの論文も現在は退職しているフィリピン国籍の研究者が書いたもので、去年4月、不正を指摘する匿名の告発を受けてすでに取り下げられていますが、その後の大学の調査で、実験データなど合わせて836か所に、ねつ造や改ざんを認定したということです。 大学は論文を書いた研究者

令和5年6月22日 筑 波 大 学 研究不正行為(盗用)の認定並びに修士の学位及び課程修了の取消しについて本学大学院修士課程地域研究研究科の大学院生(当時)が提出した修士学位論文について、研究不正行為(盗用)の疑いが浮上し、調査の結果、盗用があったと認定しました。 これを受け、本学教育研究評議会において、筑波大学学位規程に定める学位の取消しの要件に該当するか否かを審議した結果、「不正の方法により学位の授与を受けた事実が判明したとき」に該当すると判断されたため、修士の学位及び課程修了の取消しを決定しました。本学大学院修士課程地域研究研究科修士学位論文に関する調査報告書 修士の学位及び課程修了の取消しについて 学長コメント この度、本学が平成4年3月25日に授与した修士学位の取得に対し、不正行為が判明したため、学位授与の取消しという事態が発生しました。学位を授与する高等教育機関として、この

優勝者に一部のプロの棋戦への出場資格が与えられる「学生名人戦」のことしの大会で、優勝した学生が対局中に将棋AIのアプリを使用していたとして、大会規定違反で失格となっていたことが分かりました。 「学生名人戦」を主催する全日本学生将棋連盟によりますと、4日に東京で行われた大会の決勝で、終局後、勝利した男子学生について一部の参加者から「対局中の離席の回数があまりにも多いため調査してほしい」などと申し出があったということです。 このため、連盟が、この学生に話を聞いて調べたところ、対局中に電源が入った状態でスマートフォンを所持していたことが分かり、決勝や準決勝の対局中に、局面を入力すると最善手を示す将棋AIのアプリを使用していた形跡が見つかりました。 大会の規定では、対局中は所持する電子機器の電源を切り、離席時の携帯は認められないとしているほか、将棋ソフトを使用して対局したことが認定されると違反者を


論文を捏造する「論文工場」 生物医学の専門出版社スパンディドスのジョン・チェセブロは不正検知の担当者だ。彼は複数の研究論文に目を通し、ほぼ同一と思われる細胞の画像を精査する。彼は、科学研究を捏造して報酬を得る「論文工場」の手口にうんざりするほど慣れきっていた。 彼らの偽装手段は多様だ。単一の細胞培養の顕微鏡画像を関連性のない数多くの研究でコピーして使うようなあからさまなものもあれば、巧妙な操作を施したものもある。チェスブロは言う。 「画像を回転させて、違うものに見せかけようとしているものもあります。また、仮説通りのデータを作り出すために画像の一部をデジタル操作し、細胞などを付け加えたり削ったりしているようなものも見かけます」

岡山大学は、所属する教授が4年前に発表したがんに関する論文に、実験データのねつ造などが100か所以上あったとする調査結果を公表しました。大学は速やかに処分を検討するとしています。 これは、岡山大学が、大阪 吹田市にある国立循環器病研究センターとともに、記者会見を開いて明らかにしました。 実験データのねつ造などが認定されたのは、岡山大学学術研究院医歯薬学域の神谷厚範教授が国立循環器病研究センターに所属していた当時に研究し、4年前に発表した論文で、自律神経の働きが、がんの進行に影響することをマウスの実験で確かめたとしていました。 この論文について、大学とセンターで不正を指摘する匿名の告発を受けて調査したところ、論文に記載された実験に必要なマウスの数に比べ、神谷教授が購入するなどした数は大幅に少なかったことが分かり、大学などは実験を行うことは不可能だとしています。 岡山大学などは、論文の中の10

医師の古川聡・宇宙飛行士(58)が総括責任者を務めた、国際宇宙ステーション(ISS)の生活を模した医学研究に、データの改ざんや捏造(ねつぞう)など多くのずさんな点があったことが関係者の話でわかった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は重大な不適切行為があったと認定し、25日に文部科学省などに報告した。 古川飛行士は2023年ごろISSに2回目の長期滞在をすることが決まっているが、JAXAは古川飛行士を含む関係者を処分する方針。現役の宇宙飛行士を巡る不祥事が発覚するのは異例だ。 JAXAなどによると、この研究は…

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