総務省は2009年4月28日,「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」の下に「ライフログ活用サービス ワーキンググループ」を発足させ,その第1回会合を開催した。構成員は弁護士やシンクタンクの研究員,移動通信事業者のライフログ担当者などである。この研究会は,ICT(情報通信技術)を使った新しいサービスの利便性と,プライバシー保護や個人情報保護とのバランスをどう取るかを議論するために,2009年4月に始まった。ライフログ活用サービスに関するワーキンググループ(WG)の他に,Google社のストリートビューに代表されるインターネット地図情報サービスのWGと違法音楽配信をテーマにしたWGが設置され,既に活動を始めている。 総務省はライフログ活用サービスWGにおいて,問題の洗い出しを最重要テーマに掲げている。ライフログに関しては具体的なサービスが少ないことがその理由である。4

ライフログ・サミット]「ポイントによるライフログ活用、カギは企業間連携」---NRI 安岡氏 写真1●野村総合研究所コンサルティング事業本部金融戦略コンサルティング部上級コンサルタント 安岡寛道氏[画像のクリックで拡大表示] 「ポイント・サービスによるマーケティングの最前線はライフログの活用へとたどり着いた。しかし1社単独では限界があり、顧客を企業間で連携することがカギになる」---野村総合研究所(NRI)コンサルティング事業本部金融戦略コンサルティング部上級コンサルタント 安岡寛道氏(写真1)は2009年4月23日、ITproカンファレンス:ライフログ・サミットでこう指摘した。 安岡氏は「ポイントによるライフログ活用ビジネスの最前線」と題して講演した。NRIの調査によれば、ポイントやマイレージの発行額は、2006年度の6654億円から2012年度には7874億円に拡大が見込まれている。
ライフログ・サミット]「ライフログの発展には発想の転換が必要」---ジャーナリスト 佐々木氏 写真●ITジャーナリストの佐々木俊尚氏[画像のクリックで拡大表示] 「Webは今、ライフログを必要としている」---。2009年4月23日、ITproビジネス・カンファレンス「ライフログ・サミット2009」の基調講演にITジャーナリストの佐々木俊尚氏(写真)が登壇。個人の行動をデジタル・データとして記録した「ライフログ」が、なぜ今注目を集めているのか、また、プライバシー侵害などの問題とどのように折り合いをつけるべきなのかを述べた。 「日経コミュニケーション」に“ライフログ”という言葉が初出したのは2008年秋のこと。この頃からライフログは急速に注目され始めた。その理由について佐々木氏は「Web2.0の弊害を克服しようとするフェーズに入ったため」と説明する。Web2.0によって、個人が発信する情報が
前回述べたような対策をしておけば,ライフログを活用したサービスは可能になる。ただ,「あまりにも情報の扱いを厳しく制限すると新しいサービスの芽を摘むことになりかねない」(経済産業省商務情報政策局情報処理振興課の八尋俊英課長)という懸念が生じる。 経産省が実用に向け制度整備に着手 例えば,新サービスの開発・研究用にライフログを活用する場合。試行錯誤のためになるべく詳細なデータが必要だが,抽象化したデータしか使えないのであれば,そうした解析はできなくなる。さらに,複数のライフログを集めることで新しいビジネスが生まれる可能性があるが,前述したように抽象度を高めてしまうと,実現できるサービスが限られてくる。 そこで現在,経済産業省では情報大航海プロジェクトの中で,今後問題となりそうな制度面の課題を洗い出し,解決策の検討を進めている。2009年3月までに一定の結論を出す予定としている。 最終的にはガイ
![[4]ライフログ・サービス活性化に向け政府が始動](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2fbed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fxtech.nikkei.com%252Fimages%252Fn%252Fxtech%252F2020%252Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%253F20220512&f=jpg&w=240)
KDDIとKDDI研究所は、実験的に行っているプロジェクト「ライフログ」のデモをCEATEC JAPAN 2006で展示した。ライフログは、身の回りにある物の情報をバーコードなどから読み取り、それについての感想を書くなどしてブログに投稿するまでの一連の行動を携帯で完結できる仕組み。 ライフログのブログに記録できるものは、人から商品、場所までさまざま。出会った人の名刺に印刷されていたQRコードや、気になった商品のバーコードなども読み取れる。例えば、お茶のペットボトルに印刷されているバーコードを携帯のカメラで撮影して読み込むと、商品名やメーカー、値段を表示する。将来的にRFIDタグを物につけるようになったら、携帯電話にもRFIDリーダを搭載して読み込むことも想定している。GPS機能を持つ携帯電話なら、写真を撮ったときに撮影場所を特定できる。その写真をライフログのブログにアップすると、近い場所

ブログの勢いはとどまるところを知らない。その一方、ブログの「次」を探る動きも盛り上がっている。ここでは人の行為をデジタル化して記録に残す「ライフログ」を取り上げよう。 ブログの勢いはとどまるところを知らない。ポッドキャストなどの新たな技術と融合することで、さらにユーザーを増やしている。 一方、ブログの「次」を探る動きも盛り上がっている。その1つとして「ライフログ」を挙げることができる。その目標は、人の行為をデジタル化して記録に残すことにある。それを追体験することで、人間は過去を分析しながら行動できるようになる。 ライフログの研究で有名なものとしては、MicrosoftのMyLifeBits Projectが挙げられる。同プロジェクトは、PCを使う際に起こり得るすべての電子的な動作を後からトレース可能にすることを目指している。記録対象およびその容量については、「1日に100通のメール、100

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