戦争が始まる前から「汚職大国」として悪名高かったウクライナ。同国は犯罪集団が暗躍する「マフィアの楽園」でもあったが、侵攻をきっかけに、世界各地の犯罪集団に大きな影響を及ぼすほどの変化が起きているという。戦争で切れたロシアン・マフィアとの縁 18世紀以来、密輸品が流れ込んできたウクライナ南部の港湾都市オデーサには「密輸博物館」がある。ここで展示されるのは、ロシア帝国に持ち込まれた真珠やピストルから最近の略奪品までだ。しかし、2022年2月に勃発した戦争によって「港が閉鎖され、すべて止まりました」と、オーナーのアレクサンドル・オトデルノフは言う。 しかし、来なくなったのは観光客だけではない。オデーサは、ウクライナとロシアを中心とし、アフガニスタンからアンデス山脈にまで至る広大な犯罪ネットワークをつなぐ重要な拠点だったのだ。このネットワークは「ヨーロッパでもっとも強力な犯罪生態系」の一部である

There is a popular saying inItalian –similar to how Anglophones use “when hell freezes over” – that translates as “I’ll doit when the bridge to Messina is finished.” The dream of a bridge connecting the mainland to Sicily across the Straits of Messinagoes back to Roman times, when Consul Metellus strung together barrels and wood to move 100 war elephants from Carthage to Rome in 252 BCE, accor

イタリアで、マフィアへの捜査を指揮していた検事の殺害事件に関与したとして殺人の罪などで終身刑を言い渡されたものの、およそ30年間にわたり逃亡を続けていたマフィアのトップが南部シチリア島で逮捕されました。 逮捕されたのは、イタリア南部のシチリア島のマフィア「コーザ・ノストラ」のトップ、マッテオ・メッシナデナロ容疑者(60)です。 イタリアの警察当局によりますと、メッシナデナロ容疑者は16日、病気の治療でシチリア島のパレルモにある病院にいたところ、身柄を拘束されたということです。 メッシナデナロ容疑者は、1992年に起きたマフィアへの捜査を指揮していた検事2人の殺害事件などに関与したとして、殺人の罪などに問われ、本人不在のまま行われた裁判で、終身刑が言い渡されたものの、およそ30年間にわたり逃亡を続けていました。 警察当局は、メッシナデナロ容疑者をイタリアの最も重要な指名手配犯の1人として行方

イタリア・ナポリで行われた犯罪組織「カモッラ」に抗議するデモで、ひつぎを運ぶ人々(2010年4月17日撮影、資料写真)。(c)MARIO LAPORTA / AFP 【2月19日 AFP】イタリアのメディアは18日、南部ナポリ(Naples)を拠点とする犯罪組織「カモッラ(Camorra)」のボスで、1970~80年代に他のファミリーと血で血を洗う抗争を繰り広げたことで知られるラファエレ・クートロ(Raffaele Cutolo)受刑者が死去したと報じた。 報道によると、クートロ受刑者は長く体調を崩していたが、敗血症のため北部パルマ(Parma)にある病院の受刑者棟で17日に死去した。 クートロ受刑者は、57年以上にわたり獄中生活を送りながらも非常に強い影響力を誇り、他のファミリーはこぞって上納金を払っていた。政治家が誘拐された際に、国がクートロ受刑者に仲介を依頼したことすらあった。 19

イタリアでCOVID-19(新型コロナウイルスの感染症)の死者が増えるなか、組織的犯罪集団が巨額の利益を得ようとしている。多くのイタリア人は、マフィアが差し出す命綱につかまるしかないと感じている。

イタリア・ローマ中心部の閑散とした通りを歩く高齢者(2020年3月28日撮影、資料写真)。(c)Vincenzo PINTO / AFP 【5月1日 AFP】新型コロナウイルスによって失われた多数の命を悼みつつ経済の荒廃に身構えるイタリアで、虎視眈々(たんたん)と収束後の「一人勝ち」を狙っている者たちがいる──マフィアだ。 伊マフィア対策庁(DIA)のジュセッペ・ゴベルナーレ(GiuseppeGovernale)長官はAFPに対し、「イタリアマフィアは脅威を機会に変えることが可能だ」と語った。 ゴベルナーレ氏によると、シチリア(Sicily)島の「コーザ・ノストラ(CosaNostra)」からカラブリア(Calabria)州の「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」、ナポリ(Naples)の「カモッラ(Camorra)」まで、イタリア国内の犯罪組織は「(新型ウイルスによって)当初は守勢

ローマ法王のフランシスコ法王は、巨大な犯罪組織のマフィアの拠点となっているイタリア南部を訪れ、法王として初めてマフィアに対し「破門にする」と述べ、厳しく非難しました。 フランシスコ法王は21日、イタリア南部カラブリア州のピアナ・ディ・シバリを訪れ、10万人以上の信者が集まるなか、屋外でミサを行いました。 このなかでフランシスコ法王は、イタリア最大のマフィアの一つで、この地方を拠点に活動する犯罪組織「ヌドランゲタ」に言及し、「彼らは悪魔を崇拝し、公共の利益を軽視している。このような悪魔とは戦わなくてはならない」と述べました。 そのうえで「マフィアのような悪魔の道にいるものたちは破門にする」と述べ、法王として初めてマフィアに対し「破門」ということばを用いて厳しく非難しました。 フランシスコ法王はことし3月、マフィアによる犯罪の犠牲者の遺族と面会した際にも、マフィアに対し悪事をやめるよう呼びかけ
イタリア南部レッジョ・ディ・カラブリア(Reggio di Calabria)で、犯罪組織「ンドランゲタ(Ndrangheta)」のメンバー、パスクワーレ・コンデッロ(Pasquale Condello)容疑者の自宅を家宅捜索する警察の特殊部隊(2008年2月18日撮影、資料写真)。(c)AFP/MARIO TOSTI 【3月31日 AFP】イタリア南部を拠点とする犯罪組織「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」が昨年1年間に稼いだ金額は530億ユーロ(約7兆5000億円)で、ファストフード大手マクドナルド(McDonalds)とドイツ銀行(DeutscheBank)の年間売上高を合わせたよりも多かった――。こんな研究結果が、このほど発表された。 イタリアの研究機関デモスコピカ(Demoskopika)が内務省、警察、議会のマフィア対策委員会、マフィア対策庁などの資料を分析しまとめた調査

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は21日、マフィア犯罪の犠牲者遺族ら約700人と面会した。今月13日に就任1年を迎えた法王は、マネーロンダリング(資金洗浄)への関与も取り沙汰されてきた教会の財務改革を本格化。ただ、改革を阻もうとするマフィアに逆に命を狙われる恐れも指摘されている。 集いでは、マフィアに殺害された842人の名が読み上げられた。法王は遺族に「私はあなた方と共にいます。つらい話を聞かせてくださって、ありがとう」と語りかけた。マフィアには「あなた方の金や力は血塗られている。地獄に落ちぬよう悔い改め、悪行をやめなさい」と非難した。 昨年3月に就任したフランシスコ法王は前例にとらわれない姿勢で改革に臨んでいる。バチカンの官僚組織に属してこなかった世界各地の「現場派」の枢機卿ら8人を諮問委員に任命し、改革案を作成中。最大の焦点がバチカンの財務部門の改革だ。

イタリア・カンパニア(Campania)州ナポリ(Naples)県カイバーノ(Caivano)の教会に貼られた、ナポリで行われる不法廃棄物に抗議するデモのポスター(2013年11月14日撮影)。(c)AFP/MARIO LAPORTA 【11月24日 AFP】イタリア・カンパニア(Campania)州の州都ナポリ(Naples)近郊のがん発症率増加の原因が、同地を拠点とするマフィア「カモッラ(Camorra)」が不法投棄している有害なごみの可能性があることが明らかになった。大規模な健康被害の恐れを政府は無視しているとして、地元住民は怒りをあらわにしている。 同地では、カモッラが当初考えられていたよりはるかに広い土地を、年間数百トンに上るごみの焼却や埋設に使用しているという証拠が相次いで明らかになり、地元住民数千人が抗議デモを行った。 ごみから上がる煙が立ち込めるナポリ北部は「死の三角地帯(

ニューヨーク(New York)の連邦検事事務所で開かれたエリック・ホルダー(Eric Holder)米司法長官の会見で、逮捕したニューヨークの5大ファミリーのメンバーとみられる人物らの名前を表示した表(2011年1月20日撮影)。(c)AFP/Emmanuel Dunand 【1月21日 AFP】米連邦捜査局(FBI)などは20日未明、ニューヨーク(New York)周辺でイタリア系マフィア組織(コーサ・ノストラ)の一斉摘発を行い、メンバーとみられる127人を逮捕した。 エリック・ホルダー(Eric Holder)米司法長官が同日ブルックリン(Brooklyn)で開いた記者会見で発表したところによると、検挙が実施されたのはニューヨーク市、ニュージャージー(New Jersey)州、ロードアイランド(Rhode Island)州で、FBI捜査官や警官ら800人以上を動員。これまでで最大規模

イタリア・リミニ(Rimini)で、アイスクリームを食べるドイツ人観光客(2003年7月1日撮影)。(c)AFP/NICO CASAMASSIMA 【1月24日 AFP】シチリアの州都パレルモ(Palermo)で、マフィアのみかじめ料要求を断った商店を掲載した観光マップが、ドイツ人観光客向けに誕生した。イタリア・ローマ(Rome)のドイツ大使館が21日、発表した。 在ローマ・ドイツ大使館の声明によれば、「観光マップ『アディオピッゾ(Addiopizzo、みかじめ料にさようなら)』は、みかじめ料支払いを拒否すると宣言したパレルモ市内のすべての店舗を掲載している」という。 シチリア・マフィア「コーサ・ノストラ(CosaNostra)」は、パレルモを中心にシチリア島内の多数の企業からみかじめ料を得ている。ドイツのミヒャエル・シュタイナー(Michael Steiner)大使は、「シチリア島で

イタリア・ローマ(Rome)で、露店の新聞スタンドに世界的な金融危機を報じる新聞を並べる店主(2008年10月8日撮影)。(c)AFP/ALBERTO PIZZOLI 【11月12日 AFP】イタリア最大の犯罪組織であり、最大の企業でもあるマフィアは、世界的な金融危機の影響も受けず、ばく大な利益を上げていることが明らかになった。同国の旅行・サービス部門の企業27万社が加盟する商業組合「Confesercenti」が11日、発表した。 Confesercentiによると、2008年のマフィア関連事業の売上げ高は、イタリアのどの企業をも上回る1300億ユーロ(約16兆円)に上り、収益も700億ユーロ(約8兆6000億円)に近づきつつあるという。 同組合のトップを務めるマルコ・ベントゥーリ(Marco Venturi)氏は、こうした事実はマフィアを「さらに危険な存在」にしていると語る。同氏による

イタリアのマフィア「カモーラ」一族「Casalesi」家関連の裁判に出廷するため、警備員に守られながらナポリ(Naples)市内の裁判所に姿を見せた『死都ゴモラ(Gomorra)』の著者ロベルト・サヴィアーノ(Roberto Saviano)氏(2008年6月19日撮影)。(c)AFP/FRANCESCO PISCHETOLA 【10月15日 AFP】今年のカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で最高賞のパルム・ドール(Palme d'Or)に次ぐグランプリを獲得したマフィア映画『Gomorra(ゴモラ)』の原作者が、本物のマフィアから暗殺予告を受けている。レプブリカ(Repubblica)紙が14日、報じた。 暗殺予告を受けているのは、イタリア人の著者ロベルト・サヴィアーノ(Roberto Saviano)氏(29)。映画の原作となった著書『死都ゴモラ(Gomorr

イタリアのナポリ(Napoli)の学生らが作った地元マフィア「カモラ(Camorra)」による殺人事件の現場マップ(2008年2月28日撮影)。(c)AFP/MARIO LAPORTA 【3月3日 AFP】イタリア南部ナポリ(Naples)の美術学生らが、地元マフィア「カモラ(Camorra)」による近年の殺人事件の現場を記した「観光マップ」を作製し、同市のマフィアの激しい抗争が浮き彫りになった。 この地図を企画した1人、Orazio Manzoさんは前月29日、「われわれの街のマフィア支配を非難することが目的だ」とAFPの取材に答えた。 折りたたみ式のマップを広げると、2005-2007年の間に発生した「カモラ」の犯行とされる殺人事件約40件の現場、犠牲者の氏名、事件発生日・時刻や死亡時刻が記されている。 Manzoさんは「ナポリっ子に路上で無料配布するほか観光客にも配布し、ナポリがただ

リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く