気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 世界的な経済危機の引き金となったサブプライムローン問題。この問題の根底には「米国の過剰消費体質があった」という話をしばしば耳にします。今回は、米国の過剰消費体質とは具体的にどんなものか、その体質は是正されるのか、また、是正されることによって、世界経済はどのような影響を受けるのかについて考えてみます。クレジットカード保有「1人8.6枚」、残高5000ドル まず、米国人の消費行動の特徴を改めて、見てみましょう。 米国の消費者は、驚くほど借金に頼った消費をしています。その象徴がクレジットカードです。米国では、商品やサービスの購入に際して、クレジットカードが重要な役割を持っています。米国人はクレジットカードを使って借金をしながら消費していると言って

上田 尊江 TransAction Holdings, LLC.CEO Founding Partner もう何年も前のことだが、後に主人となるアメリカ人から初めてプレゼントを手渡された。その場で包装を解き、プレゼントを確認した私は感激した。中身を取り出した後の紙袋の中に小さな封筒が残っていたので、私は主人からの手紙だと思い、更なる感激と共に封筒を開けた。 ところが! 中から出てきたのはレシートだった。 まだ米国へ移住する前の出来事であったが、私は随分驚いた。誰かにプレゼントをする際、大抵の日本人はその物の価格を贈る相手に伝わらないようにする。それが日本のマナーであり、店頭でもわざわざ値札を取るサービスが施される。プレゼントの袋から出てきたレシートを繁々と見つめていると、主人からさらに私を驚かせる言葉が発せられた。 「気に入らなかったら、返品すればいいよ」。 もらった物を気に入らない場
![[不思議の国アメリカ]何でもありの返品制度が築くゴミの山](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2fbed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fxtech.nikkei.com%252Fimages%252Fn%252Fxtech%252F2020%252Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%253F20220512&f=jpg&w=240)
この画像、一体何に見えるだろうか。実は積み上げられた50万個の携帯電話。次のページの画像は接近して撮影されたもので、携帯電話だとはっきり分かるだろう。これは、写真家であるChris Jordan氏の写真集「Running the Numbers: An American Self-Portrait」からの抜粋である。同氏はこの中でレンズを通じ現代米国社会を考察しようとしている。この写真はJordan氏のシアトルのギャラリーに展示されており、Chris Jordan氏のオフィシャルサイトでも見ることができる。42万6000個の携帯電話を撮るという「合計」のイメージの中に、米国の消費至上主義を描いている。Chris Jordan氏によれば、これだけの数の携帯電話が毎日米国で廃棄されているという。 提供:Chris Jordan この画像、一体何に見えるだろうか。実は積み上げられた50万個の携帯

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