アメリカでいま、学校の図書館から本が次々と撤去されています。 去年1年間に“禁書”となった本は実に1835作品。 「アンネの日記」やノーベル文学賞作家の作品なども対象になりました。 来年の大統領選挙に向けても争点の1つとなっているこの問題。 背景にあるのは“文化戦争”と呼ばれる価値観の激しいぶつかり合いです。アメリカでいったい何が起きているのでしょうか。 (ワシントン支局記者 辻浩平)教育委員会が“文化戦争”の最前線に 「こんな気持ち悪い本を子どもが手にする理由など1つもない」 「子どもにポルノを読ませる気なのか」 テキサス州ケラー市教育委員会2023年1月 それは教育委員会の会合で耳にするような言葉ではありませんでした。 ふだんはほとんど傍聴者がいないというテキサス州ケラー市の教育委員会の会合。 この日は多くの保護者が出席し「学校の図書館に子どもにふさわしくない内容の本が置いてある

1948年秋、犬養道子さんはアメリカ・ボストンへ向けて羽田を飛び立った。当時、若い女性が一留学生として単身アメリカに渡るというのは、決してありふれたことではなかっただろう。そもそも女性の大学進学率がわずか2.3~2.4%、ましてや海外の大学に行くなど限られた人にしか叶わないことである。そんな時代に、犬養さんは旅立った。「お嬢さん育ち」の自覚はある。が、すべてのお嬢さんが行動を起こすわけでは無い。犬養さんは行動する「お嬢さん」だったのである。アメリカ留学をへて、ヨーロッパへ渡り、1957年に帰国するまでの出来事を描いたのが本書である。なにしろのっけから、まるで「お嬢さん」らしくないというか、じつに冒険心と好奇心に溢れるエピソードが繰り出されるのだから、当時の読者もさぞかし惹きつけられただろう。 初めの行き先はボストンだが、犬養さんの本当の目的はヨーロッパだった。「ギリシャ・ローマの古典の遺

Mapping the college curriculum across 27.6 million syllabi.Open Syllabus is a massive non-profitarchive of the main activity of higher education: teaching.It providestop-down views of the curriculum across thousands of schools to support curricular innovation, lifelong learning, and student success. Open Syllabus works to expand the boundaries of open education. Most ofits tools are free to us

もし、僕が本屋さんを始めると言えば、きっとみんなが気は確かかと言うだろう。 アマゾンさんと電子書籍にやられちまうと決まったビジネスに、なぜ今頃参入するのかと。 実際に、日本の書店の数は、図のように減り続けている(参照元) しかし、本家USAアマゾンのお膝元では、独立系の書店が息を吹きかえしつつあるのだ。 この話は、出版や書店経営の専門家のかたはご存知かもしれないけど、僕を含め、知らない人も多いと思うので、今朝みつけたいくつかの記事から抜粋して、お届けしたい。 *(1)Independent Bookstores Are Growing in theAmazon Age *(2)Amazon Slayed a Negative 77 Indie Bookstores in 2012(9/23/2013) *(3)The indie bookstore resurgence (9/20/20

・加害者家族 連続幼女誘拐殺人事件、神戸連続児童殺傷事件、和歌山毒物カレー事件、長崎男児誘拐殺人事件、秋田児童連続殺人事件、英国人女性殺害事件、地下鉄サリン事件、山梨幼児誘拐殺人事件、名古屋女子大生誘拐殺人事件、死亡ひき逃げ事件、5000万円恐喝事件、子猫虐待事件...。 凶悪事件の加害者の家族や親戚たちも、相当に悲惨な生活を強いられているという実態を、個々の事件で明らかにする。加害者の逮捕の直後から、家族に対する誹謗中傷、個人情報の流出、私生活の暴露が始まる。そして失職、転居、離婚、高額の損害賠償請求などありとあらゆる不幸が降りかかってくる。あまりの絶望やストレスによって自殺する家族も少なくない。 そして現代において凄まじいのが、インターネットによる個人情報の流出や、2ちゃんねる、まとめサイトなどによる加害者周辺情報の暴走である。「祭り」の「燃料」として投下される加害者の周囲の情報はあっ
Elisabeth S. Clemens, Walter W. Powell, Kris McIlwaine, Dina Okamoto, 1995, "Careers in Print: Books, Journals and Scholarly Reputations," American Journal of Sociology 101(2): 433-494. 1987年と1988年にAJSとASRに掲載された論文(90本)、および1988年と1989年にアメリカ社会学会の賞の候補としてノミネートされた本(80冊)をとりあげ、著者のその後のキャリアや生産性、被引用回数などを調べた研究。焦点のぼけた論文だが、細かなところでは結構意外で面白かった。社会学者の場合、論文と本という二つの発表媒体があり、そのどちらに研究成果を発表するかで、その後の読まれ方や評価が異なるという。日本とアメリカ

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