1988年のデビュー以来、「うしおととら」「からくりサーカス」「黒博物館 ゴースト アンド レディ」など、数々の作品を休みなしで生み出してきた漫画家、藤田和日郎さんの創造の秘密に迫るロングインタビュー第3弾。最終回は最新作「シルバーマウンテン」について語っていただきました。藤田さんの、全てをさらけ出す「強さ」が見えてきた! 【(上)はこちらから】 【(中)はこちらから】 【ふじた・かずひろ】1964年北海道旭川市生まれ。漫画家あさりよしとおさんのアシスタントなどを経て、88年に「連絡船奇譚」でデビュー。代表作の一つ「うしおととら」で小学館漫画賞少年部門受賞。「からくりサーカス」「月光条例」「双亡亭壊すべし」などの少年漫画に加え、「黒博物館」シリーズなどの青年漫画でも知られる。「黒博物館 ゴースト アンド レディ」は2024年、劇団四季でミュージカル化。漫画家を目指す若者に向けた漫画論「読者

1988年のデビュー以来、「うしおととら」「からくりサーカス」「黒博物館 ゴースト アンド レディ」など、数々の作品をほぼ休みなしで生み出してきた“漫豪”藤田和日郎さんの創作の秘密に迫るインタビュー第2弾。今回は、後進の漫画家を数多く輩出する藤田さんの仕事場の謎を探った。 【ふじた・かずひろ】1964年北海道旭川市生まれ。漫画家あさりよしとおさんのアシスタントなどを経て、88年に「連絡船奇譚」でデビュー。代表作の一つ「うしおととら」で小学館漫画賞少年部門受賞。「からくりサーカス」「月光条例」「双亡亭壊すべし」などの少年漫画に加え、「黒博物館」シリーズなどの青年漫画でも知られる。「黒博物館 ゴースト アンド レディ」は2024年、劇団四季でミュージカル化。漫画家を目指す若者に向けた漫画論「読者ハ読ムナ(笑)」も飯田一史さんとの共著で刊行した。 【目次】 ①楽しませる技術を仲間たちに ②リモ

2023年4月に発足した「こども家庭庁」=東京都千代田区【時事通信社】少子化対策を強化する改正子ども・子育て支援法などが先の通常国会で成立した。昨年4月に発足したこども家庭庁は、子どもの利益を第一に考えた「こどもまんなか社会」の実現を目指しているが、政府のこれまでの子ども・子育て政策をどう評価するか。「こども庁(現こども家庭庁)構想」発起人の一人で、子ども政策に詳しい自民党の山田太郎参院議員は「別の山に登っていないか」との懸念を示す。山田氏にその理由を聞いた。(時事通信解説委員 村田純一) 「別の山」に登っている?―子育て支援強化を求める市民団体主催の集会で、山田さんは子ども政策について「別の山に登っているのではないか」と発言していたが、その意味は? 子ども・子育て政策は多岐にわたる。2021年1月に菅義偉首相(当時)に提言し、23年4月にこども家庭庁が発足したが、もともと「こども庁」が

『CHOIR JAIL(クワイアジェイル)』は「オープン自分!」的な歌!―― 4月25日にデビューシングルを発売した鈴木このみさんにインタビュー! 2011年のANIMAX第5回全日本アニソングランプリで優勝した鈴木このみさんが、この春放送開始されたテレビアニメ『黄昏乙女×アムネジア』のオープニングテーマ『CHOIR JAIL(クワイア ジェイル)』を2012年4月25日(水)に発売。待望のCDデビューを果たした。 『黄昏乙女×アムネジア』は、『月刊ガンガンJOKER』(スクウェア・エニックス刊)で連載中のめいびい氏原作の同名マンガをアニメ化した作品。迷路のような作りの私立誠教学園を舞台に、学園の中等部一年の新谷貞一(にいやていいち)が、自らを「旧校舎の幽霊」と名乗る少女・庚夕子(かのえゆうこ)と出会い、「怪異調査部」を立ち上げて学園の数々の怪異を解き明かしていくというストーリーが展開して

『ながやす巧「愛と誠」の世界展』に合わせて、会場では当時の「週刊少年マガジン」を読むこともできる。 純愛漫画の金字塔である『愛と誠』の原画展が、2024年7月5日から8月20日まで、東京都世田谷区豪徳寺の「旧尾崎テオドラ邸」にて開催されている。 梶原一騎(原作)、ながやす巧(漫画)という伝説のコンビで生み出された『愛と誠』は、不良少年の太賀誠と財閥令嬢の早乙女愛の純愛を描いた、日本漫画史に残る傑作である。さらには愛に想いを寄せる岩清水弘の「きみのためなら死ねる!」など、今でも語り継がれる名言を生み出したことでも有名だ。漫画界の巨匠・ながやす巧。写真提供=永安福子 ながやすといえば、アシスタントを使わず、背景からモブキャラまですべてを1人で描き上げる漫画家としても知られている。その圧倒的な漫画表現は、後進の漫画家にも多大な影響を与えた。『はじめの一歩』の森川ジョージをはじめ、その執筆姿勢を

最初に聞きたい、九井先生とゲームの出会い──今回は、『ダンジョン飯』の源流となっている「ゲームからの影響」を中心にお聞きしていければと思います。まず、九井先生の原体験となっているゲームは、どういったタイトルなのでしょうか? 九井諒子氏(以下、九井氏): オーソドックスに、『ドラクエ』や『FF』といったRPGを遊んでいました。 おそらく初めて触ったゲーム機はファミコンだったと思うのですが、たしか親が懸賞で当ててきたものだったんです。だから、ファミコンはいつの間にか家にありました。その次のスーファミとPS1は親に買ってもらったのかな……。 そこからPS2あたりの時期はちょっとゲームから離れていたのですが、PS4くらいの時期になって、ようやく自分の稼いだお金でゲームを買えるようになりました。 ──PS2あたりの時期は、どうしてゲームから離れられていたのでしょう? 九井氏: 単純に受験をしなくちゃ

「55年前に行方不明になった“イシナガキクエ”という女性を捜索する、特別公開捜索番組」という体裁をとり、4月29日深夜の初回放送から大きな反響を呼んできたテレビ東京の「TXQ FICTION/イシナガキクエを探しています」。過去3回放送され、X(旧Twitter)では一時日本トレンド1位になるなどのムーブメントを巻き起こしてきた本作が、TVerにて配信中の(4)をもって完結した。 【写真を見る】「絶対に共感はできないけど…」寺内監督が明かす、「イシナガキクエ」の結末[c]テレビ東京 「TXQ FICTION」で制作の中心となったのが、テレビ東京の大森時生プロデューサー、寺内康太郎、皆口大地、近藤亮太という4名のクリエイターだ。インターネット上に真偽不明の考察が飛び交い、新たな都市伝説になってしまった感すらある“イシナガキクエ”。多くの視聴者が彼女を探し回った1か月間が終わったいま、PRES
SNSや生成AIの発達で「フェイクニュース」という言葉が当たり前のように飛び交うようになった昨今。事実確認と検証によってフェイクニュースの拡散を阻止する「ファクトチェック」の役割がますます高まっています。ネット上の嘘とどのように戦うか。ファクトチェックメディア「InFact(インファクト)」編集長でジャーナリストの立岩陽一郎さんにお話を聞きました。 立岩陽一郎 1967年、神奈川県生まれ。NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、イラク駐在、社会部記者、国際放送局デスクを経て、2016年末に退職、17年独立。「InFact」をたち上げて調査報道、ファクトチェックの普及に努める。 フジテレビ、毎日放送の情報番組でコメンテーターを務める他、新聞雑誌でコラムを執筆。『コロナの時代を生きるためのファクトチェック』『トランプ王国の素顔』『ファクトチェックと

このブログに何度も登場する「全文革命」という、当方が勝手に命名した概念についての説明を、独立させてまとめる。 (※さらに興味あるひとは、日記内をこの言葉で検索してみてください) m-dojo.hatenadiary.com これまでは新聞なら印刷配送のシステムがあり、テレビやラジオなど放送機器や電波の免許という伝達手段(インフラ)をもっている。 これらを独占できるのが大企業だけ、だからこそメディアとして社会に君臨してこれたにすぎない! (略) 21世紀、ついにふつうの個人個人が世界中に向けてメッセージを発信できるインフラが実現した。それまでマスコミが持っていた優位性(ハンデ)はあッという間に失われてしまった! (細野不二彦「電波の城」より) 「電波の城」メディアの優位性の歴史的経緯と、インターネットの台頭 「全文革命」とは。その基礎。 ・どんな会見・インタビューでも、以前(紙や電波の時代)

漫画『進撃の巨人』が連載を終えて2年、TVアニメ版もついに最終話が放送された。世界的に人気の高い同作の完結を受けて、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が、原作者の諫山創にインタビューした。 「世界で最も需要の多い作品」だった アニメ『進撃の巨人』の最終話がクランチロールとフールーで配信され、2013年に放送が始まった大作がついに終わりを迎えた。 日本では11月4日に最終回が放送された 2009年から2021年まで連載された原作漫画同様、TVアニメ版はたちまちヒットとなり、現代アニメの一時代を画すシリーズのひとつとなった。スピンオフ作品や実写版、ゲーム、それから『スパイダーマン』や『アベンジャーズ』といったタイトルとのコラボ漫画まで出た。 Season 4にあたるThe Final Seasonが2020年に放送開始して以降、『進撃の巨人』はインターネット上で最も多く見られたシリーズとなった。放

虚構の物語をあたかも事実であるかのようにドキュメンタリーとして表現する「モキュメンタリー」。2022年、仏映画祭「オン・ブ・モン」で日本映画初の最高賞に選ばれたモキュメンタリーコメディ「エキストロ」(2020年)の脚本を手掛けた劇作家の後藤ひろひとさんに、モキュメンタリー、そして嘘が持つ魅力について話を聞きました。 後藤ひろひと 1969年生まれ。山形県出身。俳優・作家・演出家。通称「大王」。1990年~96年、「遊気舎」座長を務め、ほぼ全作品の作・演出・出演を手がける。その後、川下大洋と「Piper」を結成。「Piper」プロデュース公演の他、パルコ劇場等、数多くの脚本や演出を手がける。モキュメンタリー作品は、テレビ番組「青春トライ’97」「青春トライ’98」(ABC)、映画「エキストロ」(2020年)。 <もっとリアリズムのある演技はどこにあるんだ> ――モキュメンタリーに魅力を感じら

2021年10月からライブ活動を“封印”していたメタルダンスユニット・BABYMETALが、2023年1月に復活を果たした。海外にもその名をとどろかせてきたBABYMETALだが、10周年を迎えたことを機に、封印宣言から約1年3カ月にわたってライブ活動を休止。その間、メンバーのSU-METALとMOAMETALの胸中に渦巻いていたものとは。(取材・文:柴那典/撮影:宮脇進/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 今年1月、BABYMETALは幕張メッセで単独公演「BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -」を行った。動員は2日で約3万人。イベント開催制限の緩和を受けて声出しが解禁された会場では、大きな歓声が沸き起こり、コール・アンド・レスポンスや観客の大合唱が巻き起こっていた。コロナ禍では久しく見られなかったライブの熱狂を、メンバーも肌身で感じていた。

メガテンの生みの親,岡田耕始氏が自身を捧げたRPGという祭(後編)アトラスの栄華と迷走,そして新たな挑戦 ビデオゲームの語り部たち:第32部 ライター:大陸新秩序 ライター:黒川文雄 カメラマン:佐々木秀二 今回の「ビデオゲームの語り部たち」では,前回に引き続き,岡田耕始氏の歩みを紹介する。 「女神転生」シリーズを発展させた「真・女神転生」シリーズや,その派生作品の開発,アトラスの絶頂期とその後の経営悪化,そして自身のアトラス退職と会社立ち上げなど,激動の時代を語っていただいた。 筆者は今回岡田氏の話をうかがって,氏やアトラスが,人の行かない“裏道”を見つけ,そこを進んだからこそ,大きな成功を手にできたのだと感じた。もちろん,裏道には危険も潜んでいるのだが,そこに敢えて踏み出す勇気がなければ,多くの人と同じようなものしか得られないのだろう。そんな道を歩んできた岡田氏の言葉には,人を惹きつけ

メガテンの生みの親,岡田耕始氏が自身を捧げたRPGという祭(前編)アトラス立ち上げと初代「女神転生」 ビデオゲームの語り部たち:第31部 ライター:大陸新秩序 ライター:黒川文雄 カメラマン:佐々木秀二 第1部の冒頭で記したように,この連載は,筆者が「ビデオゲームの歴史のなかで,話を聞いておくべき人々や記録しておくべき場所がある」と感じたことから始まっている。だが,それだけでなく「かつて名作を手がけた開発者が,今どこで何をしているか知りたい」という思いもあった。 第30部に登場いただいた福津 浩氏のように,表だった活動こそ少なくなっていても,重要な仕事を手がけている人達は必ずいると思ったからだ。 今回登場いただく岡田耕始氏は,「女神転生」シリーズの生みの親として,ゲーマーの間では広く知られた存在だ。だがここ数年は新作の発表などもなく,その名前を聞くことが減ってきている。まるで,自身が作り上

2022年、作家・山田風太郎さんが生誕100周年を迎えられた。天衣無縫にして外連、奇想、大胆とも評される山田風太郎作品は、何よりまず、その濃密かつ自在な物語世界で、今もなお、読むものの心を惹きつけてやまない。 この記念すべき100周年に合わせ山田風太郎作品にゆかりのある方々に、熱く山田風太郎の魅力を語っていただけないか。そしてこの無二の作家を人々の言葉によって、2022年の世に「転生」できないか。それが新連載「風太郎百年“転生”祭」の試みである――。 ■ ■ ■ 1988年に『連絡船奇譚』が『週刊少年サンデー』の増刊号に掲載されてデビュー。以来、『うしおととら』『からくりサーカス』などの“熱い”展開のバトルマンガで人気を誇る藤田和日郎さんも、大の風太郎ファンを公言する一人だ。学生時代に出会って以来、心の師と仰いでいるという山田風太郎の魅力について、熱く語っていただいた。 (取材・文/朝宮運

「事件や事故を無くす仕事に就きたい」と思い警察官に ――泰さんはもともと警察官だったそうですね。警察官を目指した理由は何だったんでしょうか? 泰 小さな頃から事件や事故のニュースを見ている時に、母から「こういうニュースは自分のことだと思って見ないといけないよ」ということを言われていました。そんなことを言われているうちに「じゃあ自分が大人になったら、こういう事件や事故を無くす仕事に就きたいなぁ」と思うようになって。それで警察官を目指しました。 ――なるほど。警察官になるには体力テストとかもありますよね。大変だったのでは…? 泰 警察学校に入るための試験は筆記と体力テスト、あと論文でしたね。体力テストは腕立て伏せと背筋、腹筋。それから反復横跳びとかもあったかなぁ。でも、テストの段階ではめちゃくちゃ厳しいとかはなかったです。警察学校に入ってからですね…恐ろしいのは。まずは逃げられないようにしてか

Yahoo!のトップニュースになった「石破茂は飲んだら本当に楽しくないのか」に続く、サシ飲みトークの第2弾は、衆議院議員の稲田朋美(いなだ・ともみ)さんです。 稲田さんと言えば、2017年に南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊部隊の日報問題をめぐり、陸上自衛隊が「廃棄した」と説明しながら保管していた事態などを受けて、防衛大臣を辞任しました。 伝統的な家族観を大事にする自民党で女性初の総理大臣を目指す稲田さんは、私にとっては「保守」の象徴的存在で、どこか距離を感じる方でした。しかし最近は、シングルマザーへの支援などリベラルな政策にも積極的に取り組んでいます。実際はどんな女性なのか、その素顔を探るべく食事にお誘いしました。 夫の影響で「正論」を読み始める ー本日は、稲田朋美さんの地元、福井県にゆかりのあるお店に来ています。よろしくお願いします。 稲田:ここは福井の方が経営

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