先日は名古屋市で、市が後援を決めていたイベントで南京大虐殺記念館所蔵の写真が展示されることを理由に、後援を撤回するという出来事があったばかり( felis_azuri さんが詳しく紹介しておられます)。今度は……。 MSN産経ニュース 2009.2.12 「「日本史に不適切設問」つくる会が指摘」 新しい歴史教科書をつくる会(藤岡信勝会長)は12日、大学入試センターに対し、先月行われたセンター試験の日本史問題について「南京での虐殺事件や、関東軍による張作霖爆殺事件など、学会でも異説がある事柄を歴史事実として扱っており、入試問題として不適切」とする申し入れ書を送付した。2月末までに見解を示すよう求めている。 同会は「南京で虐殺事件が起き、河本大作が爆殺の実行犯と断定しなければ解答できず、特定の歴史認識を強要、誘導する設問」と指摘している。 この時期にはよくみかけるニュースと体裁だけは似ています
MSN産経ニュース 2009.2.5 「南京事件研究書で賠償確定」 南京事件の研究書で事件の被害者とは別人と指摘され、名誉を傷つけられたとして、中国人の夏淑琴さんが、著者の東中野修道・亜細亜大学教授と出版元の展転社に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(涌井紀夫裁判長)は5日、教授と同社の上告を退ける決定をした。東中野教授と同社に計400万円の支払いを命じた1、2審判決が確定した。 単に時間の問題に過ぎなかった、予想通りの結果ですが。 しかしこの判決にもかかわらず、日本が南京事件否定論やホロコースト否定論に対して非常に甘い社会である、ということは否定しがたい事実です。ウィリアムソン司教の発言(およびヴァチカンによる破門撤回の決定)に対する欧米社会の反応と比較すれば明らかなことですが。

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