「C++」は非常に人気があるプログラミング言語だが、同言語の標準化に取り組んでいるグループが、C++の「メモリ安全性」を(新しいライバル言語である「Rust」のように)高めるための今後の道筋について議論する文書を発表した。Rustは、MicrosoftやAmazon Web Services(AWS)、Meta、GoogleのAndroid Open Source Project、主にC++で書かれている「Chromium」プロジェクト(まだ始まったばかりだが)、Linuxカーネルなど、多くの企業やプロジェクトで採用されており、メモリ関連のセキュリティホールを減らすのに役立っている。最近では、米国家安全保障局(NSA)までが、開発者に対してC++からC#やJava、Ruby、Rust、Swiftへの戦略的な移行を促す事態になっている。 この文書では、技術的な変更点について議論するとともに

メモリー関連の不具合を減らすために、「Android」の新しいコードにRustを使用するというGoogleの判断は、成果を挙げているようだ。この数年で、Androidのメモリー安全性関連の脆弱性は半分以下になった。この成果が達成された時期は、GoogleがCやC++からメモリー安全性の高いプログラミング言語であるRustに切り替えた時期と一致する。Androidに発見されたセキュリティホールの中で、最も件数が多かったカテゴリーがメモリー安全性関連の脆弱性でなかったのは2022年が初めであり、Googleは1年前に、「Android Open Source Project(AOSP)」で新しいコードのデフォルト言語をRustに切り替えている。GoogleがAndroidに使用しているほかのメモリー安全性を備えた言語には、JavaやJava互換のKotlinがある。AOSPで主流の言語はま

C++の標準化を取り扱っている国際標準化機構(ISO)のワーキンググループ21(WG21)は、「C++20」の最終版について合意に達した。今回の改訂は、2017年に策定された「C++17」以降初めての大規模なものになる。Microsoftのエンジニアであり、ISOの委員会であるWG21の委員長を務めるHerb Sutter氏は、「9月4日金曜日にC++20のDIS(国際標準ドラフト)に関する投票が終了し、満場一致で可決された」と述べた。 今回のリリースは、歴史的に見ても大きな出来事だ。Sutter氏は以前、C++20は「C++11以降で最大のリリースだ」と述べていた。これは、3年ごとに行われてきた過去3回のリリースよりも大規模なものであることを意味している。C++は35年前の1985年にデンマーク人研究者のBjarne Stroustrup氏によって生み出され、リリースされた。C++は

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