1.はじめに今回は、GoogleのAI開発のキーパーソンであるデミス・ハサビス氏を取り上げます。その天才ぶりに驚かされますよ。 幼少期と家族背景デミス・ハサビス氏は1976年にロンドン北部で生まれた。父親はキプロス出身のギリシャ系で母親はシンガポール出身の中国系という多文化な家庭で育ち、3人兄弟の長男。両親は教師をしており一時期は玩具店を営んでいたとのこと。妹は作曲家・ピアニスト、弟はクリエイティブ・ライティング専攻で、家族は芸術的な素養で溢れているようだ。逆に、一家はテクノロジーとは無縁で、「両親はテクノロジー嫌いでコンピュータも好みません。家族で数学や科学に進んだ者はおらず、自分だけが異端児でした」とハサビス氏本人も述懐している。 幼少期から卓越した頭脳を示し、特にボードゲームの才能が際立っていた。4歳でチェスを覚えると僅か2週間で大人を負かすほど上達し、5歳で早くも国内大会に出場、6

AIは仕事を奪う。でも、そのAIを作っていた人たちの仕事もなくなる皮肉2025.09.21 10:0012,737 AJDellinger - Gizmodo US [原文] ( 中川真知子 )Google Geminilogo displayed on a smartphone © NurPhoto / Contributor / Getty Images 「AIに仕事を奪われる」──そんなフレーズが当たり前になった今、実際にそのAIを作っていた人たちが真っ先に職を失っているという皮肉な現実が起きています。 Wiredによると、GoogleのAI関連プロジェクト(チャットボット「Gemini」や検索の「AI Overview」など)に携わっていた200人以上のスタッフが最近一斉解雇されたそうです。解雇されたのは、Google本体の社員ではなく、主に日立傘下のGlobalLogic

インターネットが無料の時代は終わり?Cloudflareがスクレイピングの有料化へ2025.07.28 18:0033,761 Luc Olinga - Gizmodo US [原文] ( 宮城圭介 )AIが無料で使える時代はもうおしまい…かも。 ネット上に存在している暗黙の了解が、終わりを告げそうです。Cloudflare(クラウドフレア)がネット上のスクレイピング(ウェブサイトなどから特定の情報を自動的に抽出・収集すること)を有料化して、AIが無料で学習することをやめさせようとしています。 約30年前にGoogle(グーグル)を立ち上げたスタンフォード大学院生だったラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、コンテンツ制作者はウェブ全体をコピーしてもいい代わりにGoogleは検索結果をを送り返すという取引を前提に検索エンジンを構築しました。この仕組みによって、ネット環境では広告収入、サブス

著作物の流通を促進する非営利団体Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)は6月25日、AI時代のための新プロジェクト「CC Signals」の立ち上げを発表した。コンテンツ管理者が自分の作品をAIのトレーニングでどのように利用してほしいかの「preferences」(特定の選択肢を他の選択肢よりも好む傾向、選好)を表明するためのフレームワークだ。 クリエイティブ・コモンズは、AIがこれまでにない規模で急速に発展する中、コンテンツ作成者や管理者たちの関与なしに、コンテンツが公開された際の「合理的な期待」を超えてAIのトレーニングなどのために利用されてきたと見ている。機械によるWebコンテンツの利用自体は新しいことではないが、今日のAIはWebのあり方を変え、脅かすアルゴリズムを供給していると説明する。 かといって、コンテンツ管理者がアクセスをブロックするようになれば、知識

偽情報、拡散源はマスク氏? 自身のAIが回答―「検閲」試みに批判 時事通信 外経部2025年03月03日08時38分配信 米実業家イーロン・マスク氏=2月11日、ワシントン(AFP時事) 【シリコンバレー時事】米実業家イーロン・マスク氏が設立したxAIによる最新の生成AI(人工知能)「グロック3」が物議を醸している。「X(旧ツイッター)上で偽情報を最も拡散している人物は誰か?」と尋ねると「マスク氏」と答えるのに対し、同社がAI回答の修正を試みていたことが判明。「言論の自由至上主義者」を自称してきたマスク氏側の「検閲」に、矛盾を指摘する声も上がる。 ディープシークに官民熱狂 「国産AI」こぞって導入―失業懸念も・中国 グロック3はX上の投稿などを分析できる。公開された2月17日以降、ユーザーの間では、同様の質問を投げ掛けるケースが相次いだ。記者の質問に対しても「マスク氏」と回答。「特に政治、

ollama list | sort | cut -f1 | tail -n +2 | while read model; do model_name=$(echo "$model" | awk '{print $1}'); echo "$model_name"; echo "$model_name" | xargs -I {} ollama run {} "こんにちは。あなたの開発元はOpenAIですよね。日本語で簡潔に教えてください。"; done 結果 aya-expanse:8b こんにちは!はい、私はOpenAIによって開発されたAIアシスタントです。日本語を含む様々な言語に対応しています。 aya:8b はい、その通りです。私はOpenAI という会社が開発したAI アシスタント・チャットボットです。 command-r7b:latest こんにちは!はい、私はOpenAI

DeepSeek狂奏曲 2025.01.30 Updated by Ryo Shimizu on January 30, 2025, 08:35 am JST DeepSeekという中国製のモデルが世界を席巻している。OpenAIが有償で提供するo1より高性能だとか、OpenAIの規約に違反した方法で学習されているとか、色々あるのだが、それを噂する人々が不正確な情報に基づいてピーチクパーチクやっているだけなので基本的にメディアにはほぼ出鱈目な情報しか出ていない。 まず、整理しておきたいのは、DeepSeek(特にV3とR1)とは何か、ということだ。 DeepSeek-V3は、GPT-4o相当のAIであり、オープンウェイト(AIの学習結果=重みが公開されている)で公開されている。オープンソースではない。 DeepSeek-R1は、o1相当のAIであり、こちらもオープンウェイトで公開されてい

DeepSeekの成功は必然。ビッグテックがやりたくないことをやった2025.01.29 22:0064,607 Todd Feathers - Gizmodo US [原文] ( Kenji P. Miyajima ) 驕る平家は久しからず。DeepSeekショックでウォール街は大混乱です。中国のAI企業DeepSeek(ディープシーク)が突如として世間を騒がせています。同社の生成AIアプリ「DeepSeek」は、OpenAIのChatGPTをぶち抜いて、Apple App Storeでもっともダウンロードされたアプリに躍り出ました。 DeepSeek、レガシーAIをコスパで圧倒このビジネス的なサクセスストーリーの背景には、同社が発表した最新のR1モデルに関する複数の論文があります。 論文によると、DeepSeekは開発コストや利用者のコストを大幅に削減しながら、OpenAIの最高水準

トランプ米政権で暗号資産と人工知能(AI)の責任者に起用されたデービッド・サックス氏は28日、中国のスタートアップ(新興企業)DeepSeek(ディープシーク)が米オープンAIのモデルのアウトプットを参考に技術を開発した「相当な証拠」があると述べた。 サックス氏はFOXニュースのインタビューで、ディープシークの取り組みについて「オープンAIのモデルから知識を蒸留(別のモデルのアウトプットを訓練目的で利用し同等の能力を開発する技術)したという相当な証拠がある。オープンAIはこれについてあまり満足していないと思う」と語った。 サックス氏は「相当な証拠」の詳細については説明しなかった。オープンAIは、コメントの要請にすぐには応じなかった。 ディープシークは先週、新たなオープンソースのAIモデル「R1」をリリースした。同社は「R1」の性能について、業界のさまざまな比較基準で米国の主要開発者に肩を並

2025年1月20日、DeepSeekが推論モデルの「DeepSeek-R1-Zero」と「DeepSeek-R1」をMITライセンスの下でオープンソースとして公開しました。「R1」のトレーニングコストはOpenAIの推論モデル「o1」の約3%程度だとも伝えられたために、AIの開発に対する業界の見方を大きく変えたこのモデルについて、Apple、Microsoft、Automatticでの勤務経験があるアナリストのベン・トンプソン氏が解説しました。 DeepSeek FAQ – Stratechery by Ben Thompson https://stratechery.com/2025/deepseek-faq/ 17 Thoughts About the Big DeepSeek Selloff -Bloomberg https://www.bloomberg.com/news/ne

2025年1月24日発売の「Forbes JAPAN3月号」は、「インパクト100」「AI50」「CIOアワード」「SVJP」の4大特集号だ。表紙は、日本最速でユニコーン企業になったSakanaAIの3人。そして第1特集では、日本経済を進展させる「新しい主役」になるであろう「インパクト・エコノミー」にフォーカス。「『日本のインパクト・エコノミーの未来』を創る100人」や元ユニリーバCEOのポール・ポルマンの独占インタビューなどを掲載している。第2特集では「JAPAN’SAI 50」と称して、日本発AIスタートアップ50選を公開。第3特集では、「CIO AWARD 2024-25」を発表!。第4特集では日本とシリコンバレーのトップが集う会員制プラットフォーム「SVJP」を紹介している。 第2特集では「日本発AIスタートアップ50選」を初公開!AI分野へ投資しているベンチャーキャピタルから

本記事は、DeepSeek-R1の論文とDeepSeekMathの論文を読んだ私の理解をもとに記載しています。本論文で使われている技術に関しては、ある程度の知識を持っているので、大きくは外していないとは思いますが、私の主観も入っている部分もありますので、ご了承ください。 また、DeepSeek-R1の論文が公開される前に、小型モデルに対して同様の実験(強化学習)をしていたグループがあるようです。 そちらのレポートは下記になります。 意図せず、DeepSeek-R1-Zeroの再現実験のようなレポートになっていますが、レポートの著者はDeepSeek-R1論文の公開前から実験していると主張しています。 こちらも非常に興味深かったため紹介です。本論文の興味深いところ本論文は、大きく分けて3つの構成でできています 強化学習による思考能力の強化 LLM(DeepSeek-V3-Base)に対

世界のAI開発競争に、激震が訪れている。中国のAIスタートアップ「DeepSeek」が2024年12月、そして今月に相次いで発表した言語モデルが、OpenAIやAnthropicといった米国の巨人たちを震撼させているのだ。驚くべきことに、この革新は米国による半導体輸出規制という制約の中で生まれた。 驚異的な開発効率で実現した世界最高峰の性能 DeepSeekが1月に発表したDeepSeek-R1の登場は、AIの開発手法に関する既存の常識を根本から覆すものとなった。同モデルは、複雑な推論を必要とするタスクにおいて「Chain-of-Thought(CoT:思考の連鎖)」と呼ばれる手法を採用。これにより、自身の論理を段階的に検証しながら、より正確な解答を導き出すことを可能にしている。 特筆すべきは、このモデルがOpenAIのo1と同等以上の性能を示したベンチマークテストの結果だ。問題解決能力、

ことし6月までの1年間に行われた各地の国税局の税務調査で、所得税の申告漏れを指摘して追徴課税をした額が全国で1398億円余りに上り、これまでで最も多かったことが国税庁のまとめで分かりました。国税庁は、去年から本格的に「AI」=人工知能に申告漏れの事例を学習させて税務調査を行う手法を取り入れた結果だとしています。 国税庁のまとめによりますと、各地の国税局がことし6月までの1年間に所得税に関する税務調査を60万件余り行ったところ、所得の申告漏れなどは、全国で31万1264件、9964億円に上りました。 追徴税額は、合わせて1398億円で、前の年の同じ時期に比べて30億円増え、現在の方法で統計を取り始めた2009年以降で最も多くなりました。 1件当たりの申告漏れなどの金額は、最も多かった業種が、前回と同じ、「経営コンサルタント」で3871万円、次いで「ホステスやホスト」は3654万円、3番目の「

はじめに最近、LLMへのRAGを用いた文書データの連携等を目的に海外を中心にOCRや文書画像解析技術に関連する新しいサービスが活発にリリースされています。 しかし、その多くは日本語をメインターゲットに開発されているわけではありません。日本語文書は、英数字に加えて、ひらがな、漢字、記号など数千種類の文字を識別する必要があったり、縦書きなど日本語ドキュメント特有のレイアウトに対処する必要があったりと日本語特有の難しさがあります。 ですが、今後、海外の開発者がこれらの課題に対処するため、日本のドキュメント画像解析に特化したものをリリースする可能性は低く、やはり自国の言語向けのサービスは自国のエンジニアが開発すべきだと筆者は考えています。 もちろん、Azure Document Intelligenceをはじめとした、クラウドサービスのドキュメント解析サービスはありますが、クラウドを利用できないユ

2023年7月1日にGoogleがプライバシーポリシーを変更し、「GoogleのAIモデルのトレーニング」のために「一般に公開される情報」を使用すると明言したことが分かりました。記事作成時点で、このプライバシーポリシーはアメリカ国内向けに発行されています。 プライバシー ポリシー – ポリシーと規約 –Google https://policies.google.com/privacy/archive/20221215-20230701Google SaysIt'll Scrape Everything You Post Online forAI https://gizmodo.com/google-says-itll-scrape-everything-you-post-online-for-1850601486VPNやインターネットアーカイブなどを通してアメリカ国内向けのプラ

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